卒園アルバム制作のヒント
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2024.12.21
卒園アルバム手作り、平日2時間も作業できない私が決めたこと
こんちは、卒園アルバム制作メーカー キッズドン!の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。
今回は、卒園対策委員の方から伺った談話を紹介いたします。
昨年まで保育園から進呈されていた「卒園アルバム」が廃止となる通達を受けたAさん。
保護者有志で「手作りアルバム」をつくろうと計画したものの、現実にたちはだかる高い壁を越えることができずに困惑の日々が続きます。
そしてAさんが最終的に選んだ作成方法とは…
といったストーリーで、手作りアルバムの現実とその問題解決方法に触れてまいります。
- 保護者でどんなアルバムが作れる?
- パソコンを持っていない
- この現代に手作りアルバムは時代錯誤?
- デザインのセンスがないのですが
- どんなアルバムが喜ばれるの?
きっかけは先生からの「今年から保護者制作になります」の一言
保護者会が終わって2週間後のことでした。
担任の先生から声をかけられ、ショッキングな言葉を耳にしました。
「職員の労働環境改善のため、今年度から園での卒園アルバム制作を廃止することになりました。保護者の皆様で作成をお願いできますでしょうか」
毎年恒例の卒園アルバムが、突然保護者制作に変更になるという予想外の展開に戸惑いを隠せませんでした。
パソコンも時間もない私の不安
お願いできますでしょうか?と言われても保護者の中に経験者はおらず、右も左もわからない方ばかり…。
私自身は子育てと仕事の両立で手一杯な毎日。
平日は夕方5時に保育園へお迎えに行き、そこから夕飯の準備、お風呂、寝かしつけと息つく暇もありません。
そもそもスマホ一択でパソコンは持っていませんし、フォトショップなどの画像編集ソフトの名前を聞いたことはあっても使い方は全く分かりません。
LINEやインスタグラムを使う程度のITスキルしかない私に、果たしてアルバム制作は可能なのでしょうか。
不安は膨らむ一方でした。
- 制作時間は平日どこで捻出すれば良いのか
- 土日も家事や育児で手一杯
- デジタルツールの使い方を覚える余裕があるのか
- 予算はどのくらい必要になるのか
考えれば考えるほど「あれはどうなんだろう」「これはできるのかな」など課題が山積みとなっていくばかりです。
すでに作業を始めた保護者の体験談にショック
SNSで「卒園アルバム 手作り」と検索してみると、すでに制作を始めている保護者の投稿がたくさん見つかりました。
写真を切り抜いて台紙に貼り、マスキングテープやシールで飾り付けをする方法や、パソコンでフォトブックを作る方法など、様々な制作スタイルが紹介されています。
どの投稿も「毎日3時間以上は作業時間を確保している」「休日は丸一日かけて制作している」という内容で、私にとってみては現実とのギャップに気持ちが沈んでいきました。
このままでは間に合わない…。
もっと効率的な方法があるはずと信じて私なりの解決策を見つけなければなりません。
スキル面の課題で迷走した1週間目
とりあえず手を動かしてみようと思い、100円ショップで台紙とマスキングテープを購入。
写真を切り貼りする方法から始めることにしました。でも作業を進めるうちに、次々と思わぬ壁にぶつかることに…。
イメージ通りに作れない現実
SNSで見かけた素敵なレイアウトを真似してみたものの、なかなか思い描いた通りの仕上がりになりません。
写真を切り抜く作業一つとっても、慣れない手つきでなかなかきれいに切れません。
マスキングテープを貼る位置がずれたり、台紙に気泡が入ったり。
3時間かけて作った1ページ目を見て、正直がっかりしてしまいました。
切り貼りとパソコン制作の狭間で
このままアナログ作業を続けるか、それともパソコンでの制作に切り替えるか。
悩んだ末、スマホでもできるというオンラインツールを試してみることにしました。
ですが、ここでも新たな問題が浮上。
- 写真の配置が思い通りにならない
- 文字の大きさや位置の細かい調整ができない
- スマホの画面が小さくて全体のバランスが取りづらい
- 凝った作りはスマホ作成では困難とわかる
フォトブックを検討してみるも
それではノーデザインで写真をタイルのように並べてレイアウトする「フォトブック」はどうかと思いつき、他の卒対委員に話を持ちかけました。ところが、
- 1ページ3点程度では卒アルと言えない
- フォントにこだわれないのがイヤ
- 受け取る保護者から手を抜いたと思われる
- 今年の年長だけチープなできではかわいそう
などと何名かの委員が異を唱えて「採用保留」となりました。
心の中では「理想ばかり言ってたら本当に前に進まず卒アルできないよ!」と叫びましたがその場は保留を受け入れ、次の策を講じることとしました。
デジタルツールの習得に時間がかかりすぎる
「もう一度挑戦してみよう」と意を決してスマホの「Canva(キャンバ)」を立ち上げ、作成に触れてみることに。
ですが、操作に慣れないうちは、写真1枚を配置するのにも時間がかかります。
このペースでは3月の納期に間に合わせるのは難しいかもしれません。
そろそろ本気で制作方法を見直す時期かもしれないと感じ始めた1週間目でした。
思い描いていた「手作りアルバム」のイメージと、現実の自分のスキルとの間にある大きな溝を、どうやって埋めていけばいいのかと頭を悩ませていました。
時間とコストの壁に直面した2週間目
スマホでの制作にも慣れてきた頃、新たな課題が見えてきました。
思った以上に時間がかかる写真の選定作業。
そして予想を超える制作費用。
この2つの壁が私の前に立ちはだかることになります。
平日の制作時間は平均わずか90分
子どもを寝かしつけ、お風呂に入って、少しだけ家事を済ませると、すでに夜9時半。眠気と戦いながらの制作時間は平均し90分程度が限界でした。
その短い時間でできることは、
- 写真10枚程度の選定
- 簡単なトリミング作業
- レイアウト1ページ分の下書き
それ以上は疲れて集中力が続かず、ミスをしてしまうリスクも高まります。
予算を超える材料費と道具代
当初の予定では5,000円程度で収まるはずだった制作費用。
ところが素材や道具を揃えていくうちに予算をはるかに超える出費に。
必要になった主な費用としては、
- 写真のプリント代(約2,500円)
- 専用はさみとカッター(約1,800円)
- デコレーション用品(約3,000円)
- 台紙とファイル(約2,000円)
ここまでの支出だけで9,300円。
さらに失敗した分の材料の買い直しも考えると最終的には12,000円近くかかりそうです。
このままのペースで進めていいものか不安が募ります。
プロの支援で見えてきた解決策
このままでは卒園式に間に合わないかもしれない…。
そう悩んでいた時、同じクラスのお母さんから「アルバム専門の業者に相談してみたら?」とアドバイスをもらいました。
様々な制作会社のwebサイトを見て回るうちに、手作りと業者制作、それぞれの良さが見えてきました。
業者選定のポイントを整理
アルバム制作会社との打ち合わせで、大切なポイントが見えてきました。
- 制作方法は1つに絞る必要はない
- 得意な部分は自分で作り、苦手な部分は任せられる
- 予算内で収めるプランを組み立てられる
一番印象に残ったのは「完璧を目指さなくていい」という業者からの言葉でした。
1ページずつベストな方法を選んでいけば良いと聞いて「なるほど、そんな作成方法があるんだ」と少し驚いたことを今でも覚えています。
おまかせコースと自主制作の使い分け
業者との相談を重ねる中で、ハイブリッドな制作方法が現実的だと分かってきました。
例えば運動会や発表会など、たくさんの写真を使うページや、要(かなめ)となる「アンケート付きの卒園生紹介ページ」は業者にデザインを依頼。
一方で、少人数での活動写真など、シンプルなページは自分で作る。
このように場面に応じて制作方法を変えることで品質と費用のバランスが取れそうな気がしてきました。
作業の効率化とコスト削減のバランス
制作を始める前に必要なことが明確になりました。
- 各ページのテーマと必要な写真点数を決める
- それぞれの制作方法を決定する
- 全体の進行スケジュールを立てる
業者からのアドバイスを受けながら計画を練ることで、ようやく具体的な道筋が見えてきました。
ここまで手探りで進めてきた制作に、少しずつ光が差してきた気がします。
最終的に私が選んだ方法とその理由
試行錯誤の末、私なりの制作スタイルが固まってきました。
結論から言うと、自分でできることは自分で、難しいところは業者に頼むというハイブリッドな方法を選びました。
ページごとに異なる制作方法を採用
毎日の保育園での様子は、スマホで撮影した写真を使って自分で作成。
一方で運動会や発表会など、大切な行事のページは業者のデザイナーに依頼することにしました。
メリハリをつけることで、予算内に収めながらも見栄えの良いアルバムが完成しそうな期待が持てました。
自分にできることと任せることの見極め
限られた時間の中で、私が自分でできることは、
- 各ページのテーマと必要な写真点数を決める
- それぞれの制作方法を決定する
- 全体の進行スケジュールを立てる
- 写真の選定と整理
- シンプルなページのレイアウト
- タイトルやキャプション、吹き出しの文章考案と作成
一方で、複雑なデザインや写真の補正など、技術が必要な部分は思い切ってプロに任せることにしました。
予想以上の出来栄えと保護者からの反響
最初の数ページが形になってきた時、他の保護者からも「いい感じ!」という声をもらえました。
完璧を目指すのではなく、自分の現実に合った方法を選んだことで、むしろ良い結果につながったのかもしれません。
おわりに
卒園アルバム制作は、最初こそ不安でいっぱいでした。
でも、すべてを完璧にこなそうとせず、自分にできることと人に任せることを上手く組み合わせることで、道は開けてきました。
同じように悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度プロのアドバイスを聞いてみることをお勧めします。
きっと、あなたに合った制作方法が見つかるはずです。
(お客様談おわり)
Aさんのお話し、いかがでしたか?
同様の境遇を抱えられてる卒アル委員、卒対委員の方は大勢いらっしゃいます。
中には「なんで引き受けてしまったんだろう」「下の子がいるけど2度とやりたくない」と辟易されてる方も少なくありません。
でも、この方々も当初は「子どもがいつ見ても喜ぶとっておきのアルバムを作るぞ」と意気込んでいたはずです。
その士気が急転直下した理由は「理想と現実のギャップ」に他なりません。
アルバム制作開始の段階で「作成するデザインの風合い」「どんなリスクがあるか」「作業効率方法」などの情報収集が十分でなく、イメージだけで走りだすと予期せぬトラブルに巻き込まれていきます。
まずは情報を集め、事前準備をきちんと行なってから「どうするか」を検討されてはいかがでしょうか。
最後に今回のお話しに関連したブログリンクをいくつか貼っておきます。併せてご参照ください。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
(宣伝になります)
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