卒園アルバム制作のヒント
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2025.3.31
先生が実践する卒園・卒業アルバム制作の時短テクニック7選
こんにちは、卒園アルバム制作メーカー キッズドン!の宗川 玲子です。
卒園・卒業アルバムは子どもたちの大切な思い出を形にする素敵な記録ですが、先生方にとっては大きな負担にもなっています。
日頃の保育業務に加え、膨大な量の写真から選定を行い、レイアウトを考え、メッセージを書くなど、夜遅くまで作業したり休日返上で制作に取り組んだりすることも少なくありません。
このブログでは、保育園・幼稚園の先生方の貴重な時間を守りながらも、園児や保護者に喜ばれる卒園アルバムを効率良く制作するための実践的なテクニックをご紹介します。
また、本記事は、小学校や中学校の先生が作成される「卒業アルバム」の作業にもお役ていただけます。
- 卒園・卒業アルバム制作の時間をどうやって確保したらいいの?
- スマホだけで効率よく写真を管理する方法はある?
- デジタルに詳しくなくてもレイアウトを簡単に作れる?
- たくさんのメッセージを効率よく書く方法は?
- 同僚の先生との役割分担を上手にするコツは?
- 業者に依頼すべき部分と自分たちで行う部分の見極め方は?
目次
先生方の卒園アルバム制作における悩みと課題
幼稚園や保育園の先生方が、卒園アルバム制作に於いてどのような問題点を掲げてるかを整理してみます。
時間の確保が難しい現実
「時間がない」というのは、最も多く聞かれる悩みです。
ある調査によると、手作りの卒園アルバム1冊あたりの制作時間は平均で約2~3時間。20名のクラスなら40~60時間もの作業時間が必要になります。
1冊づつ手作りしてるの?
フィルムシートをはがして写真を貼り付ける通称「フエルアルバム」で、一人の園児に対して1冊を作成されてる園は、驚くことにまだまだ存在します。
制作担当者として特定の先生が専任されますが、1月から3月上旬は、園長先生を含む全ての職員総出で取り組むケースも少なくありません。
また、この作業時間は集中して確保できることがまれで、「15分ここで、30分あそこで」と細切れになりがちです。
こうした断片的な作業時間では効率が下がり、全体としての負担感が増してしまいます。
デジタルスキルへの不安
「パソコンが苦手で…」「デザインセンスに自信がなくて…」という声も多く聞かれます。
特に年配の先生の中には、デジタルツールに不慣れな方も少なくありません。
若手の先生でもパソコンよりもスマホに慣れている方が増えており、パソコンでの作業に苦手意識を持つ方も増えています。
デジタルスキルの不安は作業スピードを落とすだけでなく、精神的な負担も増えてしまいます。
公平な写真掲載への配慮
「すべての子どもをバランスよく載せたい」という思いも、先生方の大きな悩みの一つです。
活発な子は自然と写真に収まりやすい一方で、おとなしい子や表情が固まりやすい子は良い写真が少ないことも。
「この子だけ写真が少ない」という状況に気づくと、追加撮影をしたり既存の写真から必死に探したりと、余計な作業が発生します。
保護者は自分の子どもが写っている写真を真っ先に確認します。
「うちの子だけ写真が少ない」と感じさせてしまうとせっかくの卒園アルバムも残念な印象になってしまうでしょう。
保護者からのプレッシャー
保護者が作成する卒園アルバムであれば、有志ということもあり、アルバムの出来が不本意であっても、それを口に出すことは限られてきます。
ですが、アルバム作成が先生だったらどうでしょうか。
写真掲載の量、写真サイズ、デザイン、全体の構成、メッセージ性など、様々な「小言」が寄せられる可能性が高くなります。
これらの「評価」を気にかけながら作成を進めるのは相当に精神的負担となります。
ここまで挙げてきた問題点を踏まえて、時短テクニックを詳しくご案内いたします。
時短テクニック1: 事前の計画立てで制作時間を半減
卒園アルバム制作成功の鍵は事前計画にありといっても過言ではありません。
様々な「やるべきこと」に対して「いつはじめて」「いつ終わらせるか」を決め、それを消化させていきます。
制作スケジュールの明確化
卒園アルバムの制作は、一般的に次のような流れで進みます。
- 1. 写真収集・整理
- 2. ページ構成の決定
- 3. 写真選定
- 4. レイアウトデザイン作業
- 5. メッセージ作成
- 6. 最終チェック・修正
- 7. 印刷・製本・完成
この全体像を把握した上で、各工程の締切日を明確に設定しましょう。
次のポイントを意識することで、スケジュールの実効性が高まります。
- 逆算スケジューリング : 完成日から逆算してスケジュールを組みます
- 余裕を持った設定 : 予期せぬトラブルに備えて、各工程に1~2日の余裕を持たせましょう
- 「小さな締切」の設定 : 大きな工程を小さな工程に分け、それぞれに締切を設定します
役割分担の効率化
卒園アルバムは一人で作り上げるものではありません。
複数の先生が関わることで、作業の効率化と負担の分散が可能になります。
人員都合で困難なケースもあろうかと思いますが、理想は最低3名体制です。
2人の場合で意見相違があった場合、堂々巡りを繰り返し前進できないものも、中立的立場のもう1人がいれば、話がまとまりやすくなります。
2人の場合で、仮に1人が何らかの都合で制作から一時期外れる場合、もう1人がいればリカバリーが可能です。
同僚の先生との協力体制づくり
効果的な役割分担のポイントは次の通りです。
「写真選定担当」「レイアウト担当」「メッセージ作成担当」など、はっきりと役割を分けることで、責任感が生まれるとともに、各自が集中して取り組めます。
週に1回程度、5分間のミーティングを設けて進捗を共有します。
一人が作業を進め、もう一人がチェックするというペア制を導入することで、質の担保と作業の効率化を同時に実現できます。
得意分野を活かした分担方法
先生方にはそれぞれ得意分野があります。
その得意分野を活かした役割分担を行うことで作業効率は大幅に向上します。
- デジタルに強い先生 : 写真の整理やレイアウト作業を担当
- 手先が器用な先生 : 手作り要素の作成を担当
- 文章力のある先生 : メッセージ作成を担当
- 写真撮影が上手な先生 : 追加で必要な写真の撮影を担当
時短テクニック2: スマートフォンを最大限に活用した写真管理
先生が園児を撮影するために使用する機材の最多はスマートフォンです。
ひと昔前に台頭だったコンパクトデジタルカメラは影が薄くなり、撮影品質が高く、多機能であるスマホが取って変わった形です。
スマホは「写真撮影」だけでなく、撮影後にも様々な活躍の場を見せます。
スマホで撮影した写真の効率的な整理法
まず特筆すべきは「写真の整理」が容易である点です。
アルバム別・イベント別の分類方法
スマートフォンの「アルバム機能」を活用しましょう。
具体的な分類方法としては、次のような項目が考えられます。
- 行事別アルバム : 「入園式」「運動会」「発表会」「遠足」など
- 月別アルバム : 「4月」「5月」などの月ごと
- 子ども別アルバム : 卒園児一人ひとりの名前でアルバムを作る
- 活動別アルバム : 「制作活動」「戸外遊び」「給食」など
特に「子ども別アルバム」は、卒園アルバムの個人ページを作る際に非常に便利です。
公平性の確認もしやすくなります。
この整理は、撮影直後に行うのがポイント。
「後でまとめてやろう」と思っていると膨大な量になってしまい、整理自体が大きな負担になってしまいます。
クラウドサービスを使った共有テクニック
卒園アルバム制作を複数の先生で分担するケースの場合、写真の共有が必要になります。
クラウドサービスを活用すれば、スマホからでも簡単に写真の共有ができます。
例えば、「2023年度卒園アルバム用」というフォルダを作成し、関係する先生全員でアクセスできるようにしておけば、誰がどの写真を撮影しても一か所に集約できます。
写真選びの効率化テクニック
スマホの弱点と言えば「小さな画面」でしょうか。
この限られた面積に複数の写真を出して選定する作業は、思いの他ストレスになります。
お気に入り機能の活用方法
スマートフォンの「お気に入り」や「スター」などのマーク機能を活用しましょう。
具体的な活用方法は次の通りです。
- 1.まず全体を通して、アルバムに使えそうな写真にすべて「お気に入り」マークをつける
- 2.お気に入りだけを表示させて、さらに厳選する
- 3.最終選定した写真だけを別アルバムにコピーする
この方法なら、何度も同じ写真を見直す必要がなく、段階的に選定を進められます。
また、複数の先生が選定に関わる場合は「1回目は全員がお気に入りをつける→2回目は担当者が最終選定する」といった分担も効果的です。
一括編集で時間を節約
写真が選定後、可能であれば画質の調整を行いたいところです。
卒園アルバムの良し悪しを決めるのは「写真の品質」に他なりません。
スマートフォンアプリには「一括編集」機能を持つものが多くあります。例えば次のような編集が可能です。
- 明るさの一括調整 : 暗い写真が多い場合、まとめて明るく調整
- トリミングの一括適用 : 同じサイズにそろえたい場合に便利
- フィルタの一括適用 : 全体の雰囲気を統一したい場合に活用
これらの機能を有す代表的なアプリとして「Adobe Photoshop Express」や「Adobe Lightroom」が挙げられます。
(製品表記をタップすると概要ページにリンクされます)
時短テクニック3: テンプレートを活用したレイアウト作業の簡略化
卒園アルバム用テンプレートは「フリーイラスト素材や写真素材」のように数多く存在するものではなく、下記に分類されてきます。
- 1.卒アル制作会社提供ソフトのテンプレート
- 2.Canva(キャンバ)のようなオンラインソフトのテンプレートを流用
- 3.卒アル制作会社が進呈してるテンプレートデータ
テンプレートを使うメリット
テンプレートを活用することで次のようなメリットが得られます。
- 時間短縮:一から考える必要がなく、写真を当てはめるだけで完成に近づきます
- プロ品質のデザイン:プロのデザイナーが作ったテンプレートを使えば、デザインの知識がなくても見栄えの良い仕上がりになります
- 一貫性の確保:同じシリーズのテンプレートを使うことで、アルバム全体に統一感が生まれます。
- 修正のしやすさ:テンプレートは基本構造が決まっているため、微調整が必要な場合も部分的な修正で済みます
なお私どもキッズドン!では、お客様(特に先生方)のお声を聞きながら、スマホでも使いやすさにこだわったテンプレートを多数ご用意しています。
背景に載ったフレームの「写真部分」だけが透明化されており、背面に写真を配置することで完成する100種類のテンプレートや、フレーム素材や背景画などがあります。
お客様ご自身で原稿制作をしていただく「そのまんまコース」でのご成約特典となっております。
下の記事は、特典のテンプレートとCanva(キャンバ)を組み合わせ、スマホで卒園アルバムを作成する方法を紹介したものです。
優れたテンプレートの選び方
総合的なテンプレート選びのポイントは次の通りです。
1ページあたりの写真枚数がテンプレートに合っているか確認しましょう。
縦位置写真が多いか、横位置写真が多いかによって適したテンプレートが変わります。
必要に応じて写真の大きさや位置を調整できるテンプレートを選びましょう。
複数のページで使うなら、同じシリーズのテンプレートを選ぶと統一感のあるアルバムになります。
最終的に印刷することを考慮し、余白や解像度が適切なテンプレートを選びましょう。
時短テクニック4: オンラインツールを活用した簡単デザイン制作
「Canva(キャンバ)」をはじめとするオンライングラフィックツールは、アルバム作成の確実な支援となります。
初心者にも優しい簡単設計であり、テンプレートも豊富な点も魅力的です。
デジタル知識が少なくても使えるデザインツール
最近のデザインツールは、誰でも簡単に使えるように進化しています。
特に「ドラッグ&ドロップ」という操作方法が主流です。
これは、写真や文字をマウスやタッチ操作で「つかんで」「移動する」だけで指定した写真枠(領域)にマッチするという簡単な操作方法です。
スマホアプリでできるデザイン作業
「パソコンを開くのも面倒…」という忙しい先生には、スマホアプリがおすすめです。
また、園のパソコンが事務用途仕様のため、グラフィックソフトを稼働させるだけのスペックが無い場合も多く見られます。
最近のスマホアプリは驚くほど高機能。
前述の「Canva(キャンバ)」はスマホ対応であり、パソコンとほぼ同じことができます。
こんな風に、スマホアプリを活用すれば「すきま時間」での制作が可能になります。
Canvaの使用方法を解説した記事も併せてご覧ください。
無料素材を活用した装飾テクニック
卒園アルバムをより華やかに、より魅力的にするためには「装飾」がとても重要となります。
でも、わざわざイラストを描いたり、デザイン素材を買ったりする必要はありません。
インターネット上には「イラストAC」をはじめとする無料で使える素敵な素材がたくさんあります。
装飾テクニックのポイント
装飾やデザインのワンポイントをご案内します。
- 同じ色調の素材を選ぶ
- 似たタッチのイラストを使う
- フォント(文字の種類)を揃える
- つめこみすぎないのがコツ
- 写真の周りに適度な空間を作る
- シンプルな方が洗練されて見える
- 重要な写真は大きく
- タイトルは目立つように
- 色や大きさでアクセントを
キッズドン!のデザイナーチームは、こうした装飾テクニックを熟知しており、「おまかせコース」では一つひとつの写真に最適なデザインや装飾を施しています。
シンプルながらも温かみのあるデザインで、子どもたちの表情を引き立てます。
またどなたでもご利用いただけるフリー素材のご用意もありますので、よろしければお役立てください。
時短テクニック5: 写真の一括処理で作業効率アップ
卒園アルバム制作において、時間がかかる作業の一つが「写真の処理」です。明るさの調整、サイズ変更、トリミング、プリント…。
これらを1枚1枚手作業でやっていたら膨大な時間がかかってしまいます。
「一括処理」のテクニックを使えば、この作業時間を大幅に短縮できます。
写真の一括補正・リサイズの方法
写真の補正やサイズ変更を一括で行うことで、作業時間を10分の1以下に短縮することも可能です。
一括補正の基本手順
多くのアプリやソフトで共通する手順は次のようなものです。
- 1. 処理したい写真を全て選択
- 2. 「編集」や「調整」などのメニューを選択
- 3. 調整内容(明るさ、コントラスト、サイズなど)を設定
- 4. 実行ボタンをクリック
括処理で特に効果的な項目
- 明るさの調整:室内撮影の暗い写真を一気に明るく
- リサイズ(サイズ変更):プリントや配置に適したサイズに一括変換
- 回転:横向きや縦向きが混ざった写真を正しい向きに
- トリミング:同じ比率でのトリミングを一括適用
キッズドン!の「おまかせコース」では、このような写真補正もプロフェッショナルチームにお任せいただけます。
明るさ調整、色調補正、トリミングなど、写真を最高の状態に整える技術を持ったデザイナーが、一枚一枚丁寧に仕上げます。
複数写真を同時にプリントする時短術
プリント写真をアルバムに貼るスタイルや、プリント写真を切り抜きで使用する場合、撮影した写真はどこかでプリントする必要があります。
この「プリント」作業も効率化のポイントです。
そこで使用したいのが「ネット写真プリントサービス」です。
ネットプリントサービスは、大量の写真を一度に注文できるため、卒園アルバム制作には特におすすめです。
ネットプリントの活用術
- 複数回に分けると送料がその分かかる
- 一度に注文すると処理も早く完了
- Lサイズ、2Lサイズなど、使用頻度の高いサイズを決めておく
- 混在させると整理が大変に
- 多くのサービスでは「仕分け」機能がある
- 園児ごと、イベントごとに分けて注文すると後の作業が楽に
- 光沢:色が鮮やかに見える、指紋が目立つ
- 半光沢:落ち着いた印象、指紋が目立ちにくい
時短テクニック6: メッセージ作成の効率化
卒園アルバムに欠かせない「先生からのメッセージ」。
一人ひとりの子どもに、心を込めた言葉を贈りたいけれど、20人、30人分のメッセージを考えるとなると、それだけで何時間もかかってしまいます。
メッセージ作成も実は効率化できる部分がいくつかあります。
定型文をアレンジする時短術
すべてのメッセージを一から考えるのではなく「定型文」をベースにアレンジする方法が効率的です。
基本的な定型文の作り方
- 共通部分:全員に伝えたい思い
- 個別部分:その子の特徴や思い出
- 導入部分(出会いの思い出など)
- 中間部分(成長した点や印象的なエピソード)
- 締めくくり部分(未来への期待や応援メッセージ)
時短のポイント
日頃、次のような点に着目しておくと、執筆速度が高まります。
- あらかじめ「エピソードメモ」を作っておく
- 子どもの特徴を「キーワード」化しておく
- 文字数制限を設ける
音声入力を活用したメッセージ作成
手書きやキーボード入力よりも、断然速いのが「音声入力」です。
特にスマートフォンの音声入力機能は、最近とても精度が高くなっています。
音声入力のメリット
- 入力速度が格段に速い(通常の入力の3〜5倍)
- 思いついたことをすぐに言葉にできる
- 自然な言い回しになりやすい
- 手が空いていなくても入力できる
音声入力の活用方法
- 頭の中で考えるより、実際に話すように入力する
- 子どもに直接話しかけるイメージで
- 背景音があると誤認識の原因に
- 可能であれば専用の時間と場所を確保
- まずは思いつくままに話し全体を入力
- あとから文章を整える
手書きメッセージのデジタル化テクニック
メッセージは手書きの温かみを残したいけれど、効率も上げたい…そんな時に役立つのが「手書きのデジタル化」です。
手書きのデジタル化のメリット
- 書き直しが簡単
- コピー&修正が可能
- 複製・縮小拡大が自由自在
- 位置調整が容易
デジタル化の基本的な方法
- 代表的なメッセージを手書きでいくつか用意
- スマホやスキャナーでデジタル化
- 画像編集ソフトやアプリで背景を透過処理
- 必要に応じて文言を少しずつ変更
- タブレットで手書き入力
- 書き間違えても簡単に修正可能
- そのままデジタルデータとして保存
- 自分の手書き文字をフォント化するサービスもある
- 一度作れば何度でも使える自分だけのフォント
先生から園児に向けた「メッセージの書き方」と「例文集」を紹介した記事がございます。
時短テクニック7: 専門業者にまかせる
「今まで手作りで制作していた卒園アルバムを、今年度から業者にお願いしようと検討している」というご相談を多くいただくようになりました。
保育・教育現場の労働環境改善のためであり決して悪いことではありません。
私どもキッズドン!の「おまかせコース」は、先生の負担を大幅に軽減しながらも、園児への思いを伝える卒園アルバムを実現するためのサービスです。
他の卒園アルバム制作業者も魅力的な「おまかせ制作サービス」を提案しています。
この章ではキッズドン!の「おまかせコース」を例にとり、いかに先生方の負担軽減につながるかを紹介してまいります。
おまかせコースのメリット・デメリット
まずこのコースの強みと弱みを見てみましょう。
圧倒的な時間削減
写真選びに集中できるため、通常の1/3〜1/2の時間で完成
プロのデザイン品質
テンプレートではなく、ゼロからその園オリジナルのページを制作
写真の画質補正
すべての写真に印刷に適した画質補正を施すため美しく仕上がる
無制限の文字入れ
メッセージやキャプションの文字数制限がなく、思いをたっぷり伝えられる
明確な料金体系
原稿制作料(デザイン・レイアウト・画質検証・写真補正)がすべて含まれている
自分で一から作る達成感がない
手作りならではの「すべて自分で作り上げた」という充実感は得られない
デザイン指定とデザインに関する修正ができない
事前のデザインイメージが要望できない、修正は写真の入れ替えと文字の訂正に限定されている
費用が自作と比較して高め
手作りに比べると初期費用は高くなる場合がある(ただし総合的な費用対効果では優れている)。原稿自作で入校する場合と、おまかせ制作を比較すると、1冊単価は300円の違いとなる。
キッズドン!の他社にない強み
キッズドン!の「おまかせコース」が他社と一線を画す点は、「先生の想いを重視する姿勢」です。
1.文字数無制限のメッセージ機能
多くの業者では文字入れに制限がありますが、当社では制限なく先生の想いを伝えられます。写真より文章の比率が高まっても問題ありません。
2.掲載写真点数に原則制限無し
1ページにつき約20点前後を推奨していますが、原則制限を設けていません。たくさんの写真で思い出に溢れるページを作るか、少ない写真で心に突き刺さるようなインパクトを与えるか…。様々ケースに対応いたします。
3.1冊ごとに異なる個人ページ対応
商品の「ハードカバーフルフラットスタンダード」では、1ページ分を「一冊ごとに異なる個人別ページ」に無料で対応。園児一人ひとりにカスタマイズされたページで特別感を演出します。
4.パーソナライズされた表紙
個人別ページは「個別表紙」への変更も可能。園児を全面印刷した表紙は、アルバムを受け取る瞬間から大きな感動を生み出します。
5.先生と業者のコラボレーション
完全におまかせするだけでなく、一部のページを先生が制作し、その原稿と当社制作原稿を合わせる「ハイブリッド制作」も可能です。
業者制作と手作りの時間の差
実際の作業時間を比較してみると、その差は歴然です。例えば20名の卒園生のアルバムを制作する場合を例にとってみます。
手作り制作の場合
- 写真選定:約24時間
- 写真補正:約10時間
- 写真発注・印刷:約3時間
- レイアウト構成考案:約5時間
- 本制作(切り貼りや装飾):約60時間
- メッセージ作成:約12時間
- ラッピング作業:約4時間
合計:約118時間
キッズドン!おまかせコースの場合
- 写真選定:約24時間
- メッセージ作成:約12時間
- デザイン確認・修正指示:約8時間
- ラッピング作業:約4時間
合計:約48時間
この比較から、業者を活用することで作業時間を1/3程度に削減できることがわかります。
特に技術的な部分(レイアウトや装飾)をプロに任せることで、先生は「どの写真でどんな成長を伝えたいか」というコンテンツ選びに集中できるようになります。
どこまで手作りにこだわるべきか
先生が作るアルバムの素晴らしさは「温かさ」にあります。
しかし、この温かさは必ずしも「全てを手作業で行う」ことからだけ生まれるものではありません。
例えば、写真選びの段階で「この子のこんな表情を残したい」という先生の想いを込めることもできます。
また、園児へのメッセージを手書きすることで十分に手作りの温もりは伝わります。
つまり「大切な部分」は自分で選び、作り、「技術的・作業的な部分」は専門家に任せるという選択肢も十分に検討の価値があると思います。
キッズドン!の「おまかせコース」は下記コンテンツでご覧いただけます。
実際の利用者の声
先生からいただいた声を紹介します。
次の2つは「小学校」「中学校」の先生からいただいたお言葉です。
キッズドン!は卒園アルバムを専門としていますが、少人数の卒業生をお持ちの小学校・中学校の先生方からのご相談も承っております。
統廃合による小規模校や山間部の学校など、少数生徒のアルバム制作でお悩みの場合、ぜひご相談ください。
3冊から制作可能で、少人数だからこそ1人ひとりの成長をより丁寧に記録したアルバムをご提案いたします。
小規模校だからこそできる「全員が主役の卒業アルバム」は将来生徒のみなさんにとってかけがえのない宝物となるはずです。
業者を活用することは決して「手抜き」ではなく、限られた時間を「本当に大切なこと」に使うための賢明な選択です。
キッズドン!は、これからも先生方の「子どもたちへの思いを伝えたい」という願いに寄り添い、時代に合った卒園アルバム制作のサポートを続けていきたいと思います。
卒園アルバム制作の新しい形を考える
卒園アルバムの形態を物理的なものから無形のデジタルに変える、従来のページ構成を大きく変転させる…
など、時代とともに、その在り方が変化しています。
デジタル時代における記録の残し方
私たちを取り巻く環境は急速にデジタル化が進み、写真や動画の撮影・保存方法も大きく変化しています。こうした時代の流れに合わせて、卒園アルバムの形も見直す時期に来ているのかもしれません。
デジタルアルバムの可能性
最近では、紙のアルバムだけでなく、デジタルアルバムを提供する園も増えてきました。
PDFにして連続帳票スタイルで見せる、スライドショー動画にする、LINEアルバムに選りすぐりの写真をまとめて共有する…
方法は様々ですが、デジタルアルバムのメリットとして、次の点が挙げられます。
- 写真の枚数制限がなく、より多くの思い出を収録できる
- 動画も一緒に保存できる
- 家族全員が同時に見られる(複数のデバイスで閲覧可能)
- 紛失や劣化の心配がない
- 遠方の祖父母とも簡単に共有できる
ハイブリッド型アルバムという選択肢
紙とデジタル、それぞれのメリットを活かした「ハイブリッド型」のアルバム制作も注目されています。
短編動画と写真アルバムを組み合わせたサービスは、子どもたちの成長の様子を動画で楽しみながら、手元には紙のアルバムも残せるという新しい形の記録方法です。
キッズドン!では、この新しい記録方法として「おもいでアルバム ザ・ムービー」をご用意しています。
10分以内の短編動画を4本制作し、さらに動画で使用した写真でハードカバーのインデックスアルバムも作成。
限定販売ですが、1名様あたり4,980円(税別)からという手頃な価格でご提供しています。
卒園式で大画面のスクリーンに映し出される子どもたちの笑顔と成長の記録。
それを見守る保護者や先生方の温かいまなざし。そして手元に残る美しいアルバム。
この特別な体験を多くの園で取り入れていただいています。
こちらの関連記事もよろしければご覧ください。
園と保護者の協力による新しいアルバム制作スタイル
従来の卒園アルバム制作は「園の先生が作る」または「保護者委員会が作る」という二択が主流でした。
しかし、どちらにも負担や課題があります。
これからは、園と保護者が協力して作り上げる新しいスタイルが広がっていくかもしれません。
役割分担による協働制作モデル
この協働モデルでは、それぞれの得意分野を活かした役割分担が鍵となります。
- 先生:日々の保育記録、子どもの成長の記録と評価
- 保護者:デザイン、写真編集、レイアウト
- 専門業者:印刷、製本の高品質な仕上げ
保護者目線の「見たい」内容と、先生目線の「伝えたい」内容が融合することで、より充実したアルバムになります。
働き方改革時代に適した持続可能な制作方法
子どもたちの思い出を大切にしながらも、先生の負担を軽減する持続可能な制作方法が求められています。
年間を通じた継続的な制作プロセス
従来の卒園アルバム制作は、2月から年度末に集中する傾向がありました。
しかし、この時期は卒園式の準備や新年度の準備と重なり、先生方の負担が極めて大きくなります。
仮にキッズドン!のおまかせコースのような「業者制作」の場合、年間を通じた制作プロセス例は次のような形になります。
- 4月:全体構成と担当決め
- 5〜6月:入園・進級のページ制作
- 7〜8月:春〜初夏のページ制作
- 9〜10月:夏〜秋のページ制作
- 11〜12月:秋〜冬のページ制作
- 1〜2月:冬〜卒園までのページ制作
- 3月:最終確認と製本
行事が終わった直後にそのページを制作するので、記憶も新しく効率的です。
また、年度末の集中作業がなくなることで先生たちの負担が大幅に軽減されます。
キッズドン!の「おまかせコース」では、このような分散型の制作スタイルを推奨しております。
業務時間内での制作を可能にする体制づくり
先生たちの長時間労働を防ぐためには、卒園アルバム制作を通常の業務時間内で行える体制づくりが重要です。具体的な工夫例としては、
- 週に1回、1時間の「アルバム制作タイム」を設ける
- その間は他の先生がクラスを担当する体制を整える
- 事務作業の時間を一部、アルバム制作に充てることを認める
こちらの記事もご参照ください。
おわりに-無理なく素敵な卒園アルバムを作るために
この記事では、保育園・幼稚園の先生の負担となっている卒園アルバム制作を、より効率的に、そして心に残る形で実現するための様々な方法をご紹介しました。
最も大切なのは「完璧を目指しすぎないこと」かもしれません。
どんなに美しいデザインのアルバムよりも、先生の温かい思いが詰まったメッセージや、子どもたちの成長が感じられる写真の方が、ずっと価値があるものです。
卒園アルバム制作は確かに大変な作業ですが、時短テクニックの活用や外部リソースとの連携によって、先生方の負担を軽減しながらも質の高いアルバムを作ることは十分に可能です。
キッズドン!は、これからも先生方の「子どもたちへの思いを伝えたい」という願いに寄り添い、時代に合った卒園アルバム制作のサポートを続けていきたいと思います。
もし卒園アルバム制作にお悩みでしたら、ぜひ一度キッズドン!のサンプルアルバムをご請求ください。
実際の品質や仕上がりを確認していただくことで、新しい制作スタイルのイメージが湧いてくると思います。
また「おまかせコーストライアルキャンペーン」では、成約の有無に関わらず、見開きページを試作し、実際の印刷でお届けするサービスも行っています。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
(宣伝になります)
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