卒園アルバム制作のヒント
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2021.9.21
卒園アルバムのレイアウトの鍵はインパクトとメリハリです!
今回は卒園アルバムのレイアウトは、インパクトとメリハリが重要であることについてお話しします。
レイアウトプランが思いつかない、見る人を引きつける構成が知りたいなど、アルバムを手作りするうえでのレイアウトのヒントとなれば幸いです。
- レイアウトが思いつかない
- 見栄えの良いレイアウトとは
- 注目度を集めたい
- 納得いく原稿に仕上げたい
印象に残るレイアウトとは…
こんちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
アルバムを見る人にとって、印象に残るレイアウトとはどういうものでしょうか?
- インパクト
- シンプル
- メリハリ(抑揚)
- 超精密
などが一例として挙げられます。
卒園アルバムでそれは無理では?
上に挙げた要素を見て「でも卒アルはそれなりの写真点数が必要だし無理では?」と思われることでしょう。
特定の写真を大型化することで、それ以外の写真が影響を受けて小さくならざるを得ない…といった点に危惧するかと思います。
確かにこの状況は避けて通れませんが、まかり通る方法があります。それは
に尽きます。
全体の写真点数を多量にしない
キッズドン!は1ページに掲載する写真点数は20点程度を推奨値としています(見開きで40点前後)。
これは大型、中型、小型の写真をメリハリをつけて掲載したとして、最も小型の写真でも顔の認識が可能であることを基準に導いた枚数です。
が平均的なガイドラインとなります。この構成でレイアウトを行うと、冒頭に挙げた「人を引きつける要素:インパクト/シンプル/メリハリ」全てをカバーすることができるため、印象に残りやすい姿になります。
写真点数が多量だとしたら
反対に1ページに対して30枚〜50枚近く写真があったらどうでしょうか。恐らくこの点数ですと「切り貼り」を中心とした構成になるでしょう。
仮に大型写真を1枚でも載せるとしたら、最小となる写真は誰だか判別がつかぬほどになることは想像にがたくありません。
掲載したいという気持ちはお察ししますが、自己の方針を貫くあまり、見る人にとってその想いが伝わらないのでは本末転倒になりかねません。
少し本題からずれますが、多量の写真掲載を計画してる場合、制作をいきなりぶっつけ本番で開始するのではなく、「ラフ試案」を数回行うことをお勧めします。
ラフ試案とは、仮に写真を原稿上に「おおざっぱ」に載せて全体のバランスに問題がないかを確認する作業を示します。
- 1.載せたい写真全てを仮配置してみる
- 2.遠目に見る、俯瞰(真上方向から見下ろす)等を行い「全体像」を確認する
- 3.2でまとまりが無い、一つ一つの写真が見えてこない等の問題があるようなら、写真を減らしていく
- 4.写真減少が難しいのであればレイアウトをゼロから再試案する
という形で、引き算方式で写真点数を調整するのが好ましいと言えます。
当然そこには「全園児が公平に掲載されてる条件」がありますので、たやすいことではありません。ですが、せっかく精魂込めて作るアルバムです。見る人に強い印象をもってもらうために試行錯誤を頑張ってください。
話を戻して「インパクトやシンプル」などの要素を手作りの卒園アルバムに盛り込む方法をもう一つ紹介します。
大胆になる
いささか抽象的な表現でわかりにくいかもしれませんが、別の言葉で言えば「こんなに大きくしていいのかな?」「これちょっと小すぎない?」といったように自分の標準値よりややオーバーした大きさで掲載をしてみることになります。
前述で特定の写真を大きくすることにより、他の写真が影響を受ける…と記しましたが、その影響は制作当事者が思ほど、見る人は感じないものです。
保守的な思考で、全ての写真がおしなべて同等サイズで掲載することを一切否定しませんが、印象に残るかと言えば、その確率は低くなります。
アルバム制作のスタイルをどうするかの決定権は制作者にあります。ここは特権を利用して「やり過ぎかな?」と思うほどの大胆な構成を行ってみてはいかがでしょうか。
結果、それはアルバムを見る人を惹きつけることになると、私は確信します。
印象に残る要素の事例
それでは冒頭に挙げた「・インパクト・シンプル・メリハリ(抑揚)・超精密」の事例を解説とともにご案内します。
インパクト
インパクトを与える上で最も簡単な方法は「集合写真」を大胆に大きいサイズにすることです。そしてその集合写真に近い場所に「最小サイズ」を意識的に配置することで、違いのオブジェクトが引き合いとなり、目に飛び込む仕組みが作られます。
恐らく大型集合写真1点で写真5枚程度に相当するでしょう。ですが、その5枚を泣く泣くカットして集合を引き立たせることが重要というのが今回のテーマです。
メリハリ
同じサイズが連続するより、異なるサイズが混同し、かつバランスが取れてる方が好印象を与えやすくなります。
本当は同サイズの写真を並べていく方が、レイアウトは容易です。天地左右の位置関係もビッタリと揃い制作側は作っていて心地良いでしょう。
でも、そこをあえて崩すことにより、力強いメッセージ性が生まれるのです。
シンプル
ここで言うシンプルとは「点数を大幅に減らす」ことではなく、決定してる写真を「なるべくシンプルに見せる」ことを意味しています。
- 写真の傾きを用いない
- 写真と写真の間隔をできるだけ均一にする
- 切り貼り中心でも四角や丸のフレーム仕様を採用する
- コラージュで複数の写真を1枚画に見せる
などが手法に挙げられます。特に4番目のコラージュは効果が高いのでお勧めです。
超精密
非常に時間と労力が掛かりますが、上の3要素を逆手に取り、徹底的に複雑にしてしまうのも手法の1つです。
全く空間に無駄の無い「多量の人物切り抜き」の配置、ページ全体がコラージュ化している等が例に挙げられます。
ですが、見る方によっては「ページをめくった瞬間に目まいが…」となり、注目度が低くなるリスクもあります。
ひと手間加えて注目度アップ
この場合は、例えば「間違い探し」や「◯○してるA君はどこにいるでしょう?」などのアトラクションを加えると良いでしょう。
印象は一転し、食い入るようにページを見回し、そこで一つ一つの写真に感銘を受けること間違いありません。ぜひお試しください。
おわりに
今回は卒園アルバムのレイアウトは、インパクトとメリハリが重要であることについてお話ししました。
デザイン未経験の場合、この試行錯誤には相当の時間がかかると思われます。なるべく早い段階で作業を開始し「やり直し」ができる時間の確保が重要となります。
仮にここに書いてある通りの原稿にならずとも、意識して制作を行うことで、制作がより楽しくなると思います。
苦心の作品は必ずなんらかの注目を集めます。どうにもならず心が折れてしまいそうな時は、ぜひキッズドン!にご相談ください。
最後にレイアウトのコツを紹介した関連記事がありますのでご案内します。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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