卒園アルバム制作のヒント
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2023.1.9
2023年-卒園アルバムを最速でおしゃれに完成させる7つのポイント
今回は、どうすれば卒園アルバムを「最速」でしかも「おしゃれに」作れるか…
をテーマに、お勧めの7つのポイントを紹介いたします。
- 卒アル制作全く手をつけてなくあせってる
- 制作するも理想通りにならず気を揉めてる
- とにかく時間が無いから時短で作りたい
- どうすれば「楽して」制作できるかな
目次
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
2023年を迎えたけど、卒園アルバムの制作に全く手をつけていない、進めてはいるが制作締め切りまで到底終わりそうにもない…
など卒園アルバム制作担当者にとって「年始」は、卒アル制作を「うらめしく」思う時期でもあります。
でもテキトーなものは作りたくない
卒アル委員、卒対委員は「時間がない、楽して作りたい、でもテキトーなものにはしたくない」というポリシーや意地があり、その複雑な心境のはざまに立たされ思い悩みます。
子供たちの一生の記念誌であること、購入してもらう保護者からの反応、自分自信が納得ゆくものにしたい… など様々な想いが頭の中に渦巻きます。
「いいものを作りたい、でも時間がない、でも雑なものを作ったらどう思われるか、でも締め切りはせまる…」
どうする、どうする卒アル!
そんな悩めるあなたに、このブログも最短で読めるようポイントを絞って紹介したいと思います。
7つのポイント
7つのポイントは次の通りです。
- 1.写真点数を絞る
- 2.写真を加工しない
- 3.集合写真中心の構成
- 4.手作り制作より印刷製本
- 5.テンプレートを活用
- 6.制作ソフトはそれでいいのか
- 7.とにかく終わらす
作業数を減らすことに尽きます
上で紹介した7つのポイントの共通点は「作業数を減らす」という事です。
そして、このポイントは「減らしても質を落とさない」あるいは「減らしてことにより反対に質が上がる」内容になっています。
それぞれを簡潔に解説します。
1.写真点数を絞る
この内容のメリットを挙げてみます。
- 見るポイントが訴求されるため印象に残りやすい
- 各写真が大きめに掲載されるためインパクトがある
- シンプルゆえの美しさ
- レイアウトしやすい
- 全体の作業量軽減
卒園アルバムは、ついつい「あれも載せたいこれも載せたい」と欲張りの傾向になるものです。
そこに園児の掲載数の数合わせという命題が加わり、気づけば膨大な写真点数ということも少なくありません。
ですが、それは「アルバムをご覧になる方」にとって「見やすく心に刻まれる」表現でしょうか。
それを追求した時、少ない写真点数でシンプルにつくるアルバムは決して選択肢から外れることはありません。
大胆に少数写真で構成された紙面は、見る方々から、むしろその潔さと、見る方の心境に寄り添う作り方として賞賛されることでしょう。
「不公平の無い園児掲載枚数」の課題は「アルバム全体で数を合わす」ことで解決できます。
おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかな紙面表現に縛られる必要は全くありません。
大胆に写真点数をカットすることは、ある意味「勇気」のいることですが、思い切って臨まれてはいかがでしょうか。
下記の記事も併せて参考になさってください。
2.写真を加工しない
卒園アルバムと言えば人物の切り抜きでなくては…
という呪縛が作業時間を膨らませていきます。
確かに「切り抜き」はかわいらしさがあり、ユニークであり、この加工があることにこしたことはありません。
ですが、こんな逆作用も留意しておくべきです。
- 切り抜かなくても良い写真まで切り抜いてしまう
- 切り抜きによって表現力が弱まる
- きれいなレイアウト構成にならないことがある
「卒アル制作は自由に行うことが大前提」ということを前置きしてお伝えすると、本来切り抜きは「切り抜きにふさわしい写真に限定」して行うべきと考えます。
全身が写りユーモラスなポーズをしている、写真と写真の間から顔だけをのぞかせてる様な演出などがそれに当たります。
これを「何がなんでも切り抜き」を行うと、見る人にとっては「切り抜きの展示会」の印象に終わってしまう可能性があります。
膨大な時間を使いながらも実際の反応は思うほどではない… といった本末転倒なことは避けたい所です。
加工がなくとも十分卒園アルバムにふさわしい表現はできます。
アルバムを見る方々は「そのままの写真」を期待していることも多いという事実を、頭のすみにとどめておくことが大切と言えます。
下記は関連記事になります。
3.集合写真中心の構成
1番の「写真点数を絞る」に関連する内容ですが、集合写真を大型掲載し、少ない写真点数で構成することほど、アルバムを見る方にインパクトを与えるものはありません。
これは過去にキッズドン!がおまかせコースで制作した経験から立証することです。
同じ園で2021年度は「多量の写真で構成するアルバム」を制作、2022年度は担当者の意向により「集合写真を中心としたシンプルな構成」で作成するといったご依頼が3件ありました。
どちらもご覧になる先生方からは、シンプルにしたアルバムの斬新さやインパクトを高く評価され、その園は2023年以降の制作を「シンプルスタイル」にされたほどです。
集合写真は「一緒に過ごしたなかまたち」というテーマを最も表現できる写真です。
さらに園児全員が揃って写っていれば「公平性」を考慮する必要もありません。
でも集合写真は各家庭で持っているのでは?
各家庭で所有してる集合写真は「単体」の写真です。
ですがアルバムになると、その写真以外の写真も含めたかたちで全体構成され、時には装飾が施され、背景画とマッチするような「デザイン」が加わります。
これが決定的に「単一所有」と「アルバム」の異なる所です。
集合写真をテーマにした記事も併せてご覧ください。
4.手作り制作より印刷製本
一見、印刷製本より手作りの方が早いのでは…と思われるかもしれません。
ここでの手作りとは
- 各園児用のアルバムを人数分購入
- プリント写真や装飾素材を貼って構成
- あくまでもハンドメイドに意義がある
という内容を前提としています。
保護者からの想いを込めたい、手作りならではの温かみ、低予算…
などの変え難い魅力がハンドメイドアルバムにはあります。
ですがここでのテーマは「最速での制作」であることから、このハンドメイドは制作方法としてあまり相応しく無いと言えます。
それは想像以上に「時間と労力」が課せられるからです。
園児数が多く、さらに作成するページ数も多く計画するとなると、ゴールが見えない状態に陥ることが多いと言えます。
園の先生の事例ですが、20名の園児でフィルム台紙アルバム6ページ分の制作を3名で行った場合、合計約96時間:11日分の勤務日数に値する時間を要します。
- 写真選定
- 写真発注
- 装飾用フリー素材選定
- フリー素材出力
- メッセージ作成
- レイアウト構成考案
- 本制作
- ラッピング作業
などの工程を進め、制作担当の先生は3名ですが、実際には作成終盤には、職員総動員で取り掛かったと伺います。
保護者が作成であっても、この流れはさして変わりません。
また意外にも「同じ作業工程の繰り返し」であることから、その単調さに「やる気」が減退することも多いのです。
これらのことから、作業数を減少させる「印刷製本」に舵をきることも一案と言えます。
ハンドメイドにこだわりがある場合、意識の変化はなかなか難しいとはお察しいたします。
その際は「納期」を早い段階で「延期」し、保護者にしかるべき承認を得ることが大切と言えましょう。
こちらは関連記事になります。
5.テンプレートを活用
テンプレートとは「あらかじめ原稿の上に写真枠が配置されており、その枠に対して写真を当て込む」雛形を示します。
主に成約業者から提供される「アルバム制作ソフト」にテンプレートがあり、作成のサポートとして使用を促しています。
ゼロからデザインレイアウトを考案することにハードルの高さを感じてる方には、このテンプレートが味方となる事でしょう。
ですがこのテンプレートには弱点もあります。
- デザインが好みに合わない
- 写真の枠の数を変えることができない場合がある
- 写真の枠のサイズや縦横位置が変更へきない場合がある
- 背景が好みに合わない
- 全体的に自分のイメージに合うものができない
などが挙げられます。
誰にでも受け入れらる事を想定してデザインがされてることから、個性的な風合いを求める場合、使用に対して後ろ向きになるのも当然です。
ですが、ここのテーマは「最速」です。時間が無い場合、好みに合わずとも多少我慢を強いて前進することをお勧めします。
作業途中では「どうも好みに合わない」「イメージと違うんだよな」と思っても、全ての写真が配置され完成した際に「意外にいい感じで収まった」となるものです。
そのゴールを信じて、この時短最適ツール=テンプレートを活用されてみてはいかがでしょうか。
ここでちょっとお知らせです
私どもキッズドン!には「アルバム制作ソフト」の提供はありませんが、そのまんまコース(※)でご成約のお客様に、次のような特典を進呈しております。
(※お客様ご自信で原稿を制作するコース)
- 背景とフレーム(写真枠)が一体化した「アルバムテンプレート」100種類
- 写真フレーム素材300種類
- 背景画素材66種類
これらのテンプレートや素材は、オンライングラフィックツール「Canva(キャンバ)」との相性が良く、キャンバの使用によってスマートフォンでの制作も簡易的に行えます。
今年度のアルバム制作にもこのテンプレートは多くのお客様に活用されています。
ゼロからデザインレイアウトを考案し、見開き2ページ分の原稿制作完了まで最低8時間掛かっていた所、このテンプレートの使用で60分に時短制作となった…
という事例もあります。
また、2022年夏から制作を進めて完成した原稿を白紙にし、このテンプレートに置き換えたというお話しも伺いました。
下記バナーから100種類のテンプレートをご覧いただけます。またその使用方法を解説したブログもよろしければご覧ください。
6.制作ソフトはそれでいいのか
作業が思うように進まない…というご相談を受け、お話しを聞いていると「合わないソフトを使っている」と感じ入ることがあります。
例えば普段から使用している、マイクロソフト-エクセルでの作成。
写真配置がうまくいかない、縮小して保存しその後拡大すると画質が悪くなる、設定したサイズで出力できない…など、日頃のエクセル専門の計算系では使いこなしてるものの、グラフィックに使用するとストレスが多いという事があります。
別の例として、卒アル制作を機会に、Adobe-イラストレーターを期間限定でサブスクリプションし、デザインに挑戦。
が、しかし操作がおぼつかず、頭の中のイメージを形にすることができない、できても膨大な時間を要すなどのお話しもあります。
Canva(キャンバ)はいかがでしょうか
このようなお話を伺った後に、制作ソフト変更の提案をすることがあります。
お勧めなのがオンライングラフィックツール「Canva(キャンバ)」です。
前述の当社テンプレートのご案内でも記しましたが、キャンバは卒園アルバム制作に大変ふさわしいソフトであり、それは実際にこのソフトを使用した経験者の談話からもわかります。
- 初心者の私でも簡単に操作できてイメージ通りの形になった
- 素材やフォントが多くあり困ることはなかった
- キッズドン!のテンプレートを使用に最適
なども、今も多くのアルバム委員、卒対委員、そして園の先生に活用されています。
キャンバをテーマにしたブログ記事がございます。
7.とにかく終わらす
もっとも重要なことを最後に持ってきました。
卒園アルバム委員に課せられる、最も大切な事とはなんでしょうか。
私どもキッズドン!がこの11年間で見てきた中で痛切に感じるのは「約束した期実までにアルバムをお渡しする」という事です。
当たり前のように聞こえるかも知れませんが、難しいこととも言えます。
委員発足当初は、意気揚々とアルバム制作に臨む自分をイメージしていたにも関わらず、時は流れ、2023年1月現在全く手付かず…
といった事象になってる方々が大変多く実際にいらっしゃるわけです。
アルバム制作を滞りなく完了させるのは、試練にも似た辛さがあり、重々そのお気持ちはお察しいたします。
こだわって「延期」はやるべきではありません
アルバム制作の時間が無い、でも納得するものを作りたい、それゆえ当初約束した納期を延長する…
といった行為はお勧めできません。
アルバムをいただく側の方は、そのアルバムの内容自体にはさほど関心を寄せていないというアンケート内容があります。
ですが、アルバムの到着は「待って」います。しかもその期日を心待ちにして。
仮にこの期日を延期した場合どうなるでしょうか。
アルバム委員への信頼感が失われ、例えその出来栄えが力作であったとしても、その評価は低いものとなるでしょう。
このことから例え自己が納得せぬとも、その出来が7割であったとしても、なんとか制作を完了させ、期日までに間に合わせることが大切と言えます。
この「受け取る側の心境」を頭のすみに置いておくことにより、制作スピードがあがることが期待できます。
おわりに
今回は、どうすれば卒園アルバムを「最速」でしかも「おしゃれに」作れるか…をテーマに、お勧めの7つのポイントを紹介しました。
少ない写真、シンプルな構成、写真を加工せず自然な表現…。 実はこれだけでも「おしゃれ」なアルバムとなります。
「卒園アルバムはこうでなくてはいけない」といった自分の持つイメージが、作業停滞の根源かもしれません。
時間があれば、いくらでもこだわって制作を進めていただきたいと思いますが、時短でかつ納期厳守でまだまだ制作量がある場合は、思い切って別の方法論を採用すべきと言えます。
今回の7つのポイントをお試しいただき、結果として「見る方が喜ばれる」アルバムとなる事を、祈念しております。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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