卒園アルバム制作のヒント
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2021.9.10
卒園アルバムのデザインは画像検索からヒントを得よう!
「さぁ、やるぞ!」と気合まんまんでパソコンソフトを起動し、グラフィックソフトの白紙キャンバスを目の前にする私。マウスをクリックすることなく、ポインタは画面上で円をクルクルと描き続けます。
「どんな構成にしようかな〜」とつぶやきながら画面横に出してある選定済みの写真フォルダと視線をいったりきたりさせるだけで刻々と過ぎていく時間…
そして一言「ダメだ、アイデアが浮かばない。」
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
あなたも上のような経験はありませんか?
今回は、このような状況を解決するために、卒園アルバムのデザインは「テンプレート」を参考にしようというお話しをいたします。
- アイデアがまったく浮かばない
- 他の人のデザインが見たい
- テンプレートって使える?
オリジナルを求めすぎない
冒頭でのストーリーを引き起こした要因はなんでしょうか。それは「オリジナルを追求し過ぎてる」ことに他なりません。
卒園アルバムにおけるオリジナルを定義してみます。
- 私にしか作れないデザインを
- 今まで誰もみたことのないような感動のデザインを
- みんなが驚くような仕掛けを
といった、漠然とした第三者への過大評価を求めようとする空想です。
ですが具体的な案が無いことにより、この漠然とした「高い理想」が自分自身の頭に浮かぶ「普通の理想」に到達することができず、制作進行を制御してしまう典型的なケースと言えます。
オリジナルとはなに?
オリジナルとはと問われて、正確な答を出すのは大変難しいことです。
簡単に言えば「自分自身にした生み出せないもの」となりますが、そんなたいそうなものが本当に存在するのでしょうか?
雑談になりますが、生前画家のピカソは
との名言を残しました。
そしてApple創業者のスティーブ・ジョブズは
だからすごいと思ってきたさまざまなアイデアをいつも盗んできた。
とピカソの名言を引用して、さらなる名言を残しています。
いささか今回の題目にはおそれ多いとは思いますが、この偉人たちの言葉から「オリジナルは既に存在する優れたものを基に、自分自身の改革を加えたもの」と解釈することができます。
ここは一つ肩の力を抜いて「オリジナル」制作のための「アイデア探し」から初めてみませんか。
テンプレートを活用しよう
そこで今回のテーマである「デザインは画像検索からヒントを得よう!」になります。
実際の活用方法を見ていきましょう。
画像検索結果をテンプレート化する
ここで言うテンプレートとは、写真配置の枠組ができていて、その枠に写真を入れれば出来上がり…といったものであはありません。
あくまでも「テンプレート=お手本」との見方で、アルバム業者提供のもの(サンプルアルバムや資料掲載のデザインを含む)にとどまらず、Webでの画像検索で表示されるような情報すべてをお手本とすることを意味します。
写真枠が決められているようなものは使えない?
検索結果の画像は、印刷製本の解像度に全く見合わないため、制作用の素材としては使用できません。まずこの点を注意してください。
パソコンソフトに素材を読み込み、用意してある画像の透明部分の背面に配置することで、ページレイアウトが完成するものですね。使えます。
ですが、この手のテンプレートは「枠の数・サイズ・デザイン」を変えることができないことから、理想としている写真枚数やデザインのテイスト、そして写真の大中小のサイズ感をマッチさせることが難しいのが現実です。
無理やり合わせて不自然さが出るのであれば、写真枠が透明化されてるテンプレートの使用をせず、完成されてる参考事例からヒントを得る方が得策と考え、今回の記事の内容となっています。それでは具体的にみていきましょう。
参考事例の画像採集
実際の制作に早く着手したいという、早る気持ちを一旦横に置き、自分が今制作しようとしているテーマに類似した参考事例を採集していきます。
参考事例の画像とは「なんとなく自分の理想に近い画像検索結果」を示します。
この時のポイントは好みや写真点数で「選り好み」を設けないことです。目に止まり直感的に「いいかも」と感じたものをは何も考えずに「画像を保存」しましょう。
参考画像で見るべきところ
採集したテンプレートからは下記のポイントを参照します。
- レイアウト(これが最も大切です)
- 写真サイズの扱い(大中小などの緩急のつけ方)
- カラーバランス(どのような色使いをしてるか)
- タイトルデザイン(どのよなフォントとサイズか)
- 装飾系(写真フレーム、挿絵、切り抜きの量など)
ここでの参照では「レイアウトはダメダメだけど写真を囲むフレームは参考になる」や「なんにも造作を加えてないけど絶妙な色使い」などの思わず拝借したくなる優れた点が存在するはずです。
気になる内容はスクリーンショットで抑えておきましょう。
参考画像をパソコンに取り込む
制作に使用しているパソコンソフトに「いいな」と感じた参考画像を取り込み閲覧すると、さらに現実みを帯びてきます。
その参考画像を50%程度の透明化にし、その上に、選定した画像を並べます。当然ながら参考画像の枠通りに写真は配置できませんが、この操作をすることで「選定した写真のサイズ感」や「配置関係」が分かってくると思います。
恐らく気づけば「参考画像」を意識することなく、自分が選定した画像を、あーでもないこーでもないと可変させながら試行錯誤が進むでしょう。
参考画像はあくまでも、あなたの行動の背中を押す役割です。創造のエンジンが掛かればあとは突き進むだけです。
おわりに
今回は卒園アルバムを手作りする場合のデザインは「画像検索からヒントを得よう」というテーマでお話しをしました。
白紙状態からものを生み出すのは難儀なことです。参考となる事例からヒントを得て、それをオリジナルに変えていく手法が解決の手立てとなります。
そして「木を見て森を見ず」。細かいデザインにとらわれず、重要なのは全体の配置構成ですので、そこに時間を十分にかけ納得いくレイアウトをまず決めましょう。
ここが決めればきっと、あとはスムーズに事が進むはずです。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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