卒園アルバム制作のヒント
BLOG Archive
- 卒園アルバムTOP
- 卒園アルバム制作のヒント
- 卒園アルバムはドラマチックなページ構成を考えよう
2021.9.11
卒園アルバムはドラマチックなページ構成を考えよう
卒園アルバムを見る園児や保護者の目を引く内容に「ドラマチックな構成」という一例があります。より良いアルバムづくりのヒントとして、このアイデアを紹介します。
- 良いページ進行とは
- 面白味を加えたい
- 単調なページ展開ではだめ?
- いきいきとしたページにしたい
このブログの動画版がございます
このブログをダイジェストにした動画がございます。お時間のない方はどうぞこちらをご覧ください。
より良いアルバムにするために
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
卒園アルバムの制作は自由に行うことが基本です。
ですが、どうしたら園児が喜んでくれるか、保護者が楽しめる内容とはどんなものか…など「見る側」の視線で原稿内容を模索すると、さらにアルバム制作が楽しくなり、実際完成した際に皆さんから掛けられる労いの言葉もひとしおでしょう。
今回は「より良いアルバムにするため」へのヒントを紹介します。それは「ドラマチックな構成」です。
ドラマチックとは
映画やドラマでは起承転結のそれぞれの型に対して抑揚を設けているのはご存知と思われます。例えば
- 起-事件、戦い、異変現象等のインパクトを与え見る者を引き込む
- 承-起からの流れでヒューマ二ティな心温まる展開に
- 転-アクシデント勃発、奮闘する主人公の姿
- 結-ハッピーエンドで結末が語られ感動の余韻を残す
といった流れでしょうか。ジェットコースターのように急転直下的な動きやストーリー展開は、見る人に強烈な印象を与えます。
裏を返すと「淡々と同じような場面が進んでいく」「過激なCGばかりが続く」などの進行は、いかにアーティスティックな画でも、最先端の技術であっても印象に残りにくいのです。
このような人々が本能的に求める「ノリ」を卒園アルバムで完全に構築するのは無理がありますが、多少の意識でアルバムの雰囲気はガラリと変わるものです。
表紙をめくりページを進め、裏表紙にいたるまで、それぞれのシーンに感動し、一生の宝物と感じていただければ、それはアルバム委員の本望と言えます。
ページ構成でドラマチック
オーソドックスなページ構成としては
・春夏秋冬行事 ↓
・卒園式 ↓
・先生紹介 ↓
でしょう。基本的なページ構成の設計方法を紹介したブログがございます。
【その1】
・個人ページ ↓
・秋冬行事 ↓
・先生紹介 ↓
・生活発表会 ↓
・卒園式 ↓
・卒園生紹介 ↓
友達との交流のシーンは、最もアルバムに残したいショットです。
その楽しい雰囲気から始まり、抑揚を経過して、園行事ハイライトの発表会と卒園式で畳み掛け、最後に「キャスト紹介」として卒園生紹介で締める…という流れ。
【その2】
・運動会 ↓
・生活発表会 ↓
・卒園生紹介 ↓
・春夏秋冬 ↓
・先生紹介 ↓
・個人ページ ↓
これは「期待を裏切る構成でインパクトを与える」例です。
ほとんどの方が卒園式が最後尾に来ると思われてるでしょう。その意表を突きオープニングに位置させます。
そしてハイライト行事の運動会と発表会でたたみかけ、卒園生紹介でクールダウン、春夏秋冬で躍動感を与え、先生と個人ページで完結していくという流れです。
違和感ありがちょうどいい
上の二つの流れは多少構成に違いはありますが、実際に制作したものです。
当初「違和感があり過ぎるのでは」と不安もありましたが、製本してみるとそれは杞憂に終わり、とても印象深いアルバムに仕上がりました。
デザインでドラマチック
比較的ページ数が多いと、前述のページ構成でドラマ的印象を作ることができますが、ページ数が少ないとそれを実現することは難しいと言えます。
こんな時、デザインでドラマ展開に見せることを意識されてはいかがでしょうか。
【その1】
- 卒園生一同紹介(安定あるフォーマット/イントロ) ↓
- 春(ポップな雰囲気) ↓
- 夏(シックな雰囲気) ↓
- 秋(切り抜きを多用したビビッドな雰囲気) ↓
- 冬(ポップな雰囲気) ↓
- 卒園式(シンプル) ↓
- 先生紹介(シンプル)↓
- 裏表紙(集合写真を全面印刷で超インパクト)
【その2】
- 春(切り抜きを多用したビビッドな雰囲気) ↓
- 夏(ポップな雰囲気) ↓
- 秋(シンプル) ↓
- 運動会(切り抜きを多用したビビッドな雰囲気) ↓
- メッセージページ(安定あるフォーマット)↓
- 冬(ポップな雰囲気) ↓
- 卒園式(シンプル)↓
- 卒園生一同紹介(ポップな雰囲気)↓
- 先生紹介(シンプル)↓
文字でドラマチック
文字が人に与えるインパクトは、時に写真を上回る場合もあります。
装飾されたメインタイトル、手書き風文字に吹き出し、極細線での繊細なキャプション等、その使い分けだけでも十分ドラマを演出できると思います。
一例を挙げたいと思います。
【文字でドラマチック】
- おかあさんといっしょ風
- べた塗り風
- 文章の内容で抑揚を誘う
- 各ページに予告(次はお楽しみ会です-園児が写真でナビゲート)
- 吹き出し
- 文字無し
アイデアでドラマチック
以前、少ないページ数の中でどうにかして先生のメッセージを入れることができないか…と相談を受けたことを今でも忘れません。
そしてこの方法は他のお客様にも提案し既に10園ほどで採用されています。
QRコードでYoutubeと連動
この相談者の園に在籍する25名の先生のメッセージを掲載したいが、総合ページ数8ページで他の行事掲載とすり合わせると1/2ページ分しかスペースが無い…
そこで提案したのは1/2ページに先生全員の集合写真を1点掲載し、そのすみに「QRコード」を設けました。
スマホでスキャンするとYoutubeが自動再生され、25名の先生が次々に動画でメッセージを語りかけるという仕掛けを作りました。
これは見る方々からすれば相当な「ドラマチックな展開」でした。
卒アルのメッセージ=文字で読ませるという先入観の期待を裏切り、「静」のアルバムから「動」の動画に切り替わるというインパクト…
先生の協力が絶対条件ですが、採用を検討されてみてはいかがでしょうか。もし、動画への抵抗を示されるのであれば、スライドショーでも良いかと思います。
おわりに
今回は、卒園アルバムを「ドラマチックな構成」で仕上げるお話しをしました。
ページ構成、デザイン、文字、ちょっとしたアイデアを盛り込むだけでも、そのアルバムは輝き出し、園児の目を釘付けにします。
安定調和の展開も大切ですが、このような遊び心は盛り込みたいですね。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
SNSで情報更新をお知らせします
ブログや、フリー素材の新作、ニュースなどの更新情報を、ツイッターとインスタグラムでお知らせしています。フォローしていただき最新情報をお受け取りください。