卒園アルバム制作のヒント
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2024.12.25
卒園アルバム委員になったあなたは「やりたかった?」それとも「やらされた?」
こんにちは。卒園アルバム専門メーカー キッズドン!の宗川玲子です。
保護者会での役員決めで「卒園アルバム委員」という役が回ってきた時、皆さんはどんな気持ちでしたか?
「やってみたい!」と意気込んで手を挙げた方もいれば「どうかくじが当たりませんように…」と祈りながらも選ばれてしまった方もいらっしゃるでしょう。
今回は、そんなアルバム委員のお気持ちに寄り添いながら、どうすれば楽しく前向きに制作を進められるのか、実例を交えてお話ししたいと思います。
- 仕事と家庭の合間にできるのかな…
- パソコンも持ってないしデザインの知識もないけど大丈夫?
- 他の委員さんとうまく協力できるか不安
- 業者に頼むとどのくらいお金がかかるの?何を任せられるの?
- どうやってアルバム作りを乗り切ったのか聞きたい
目次
はじめに-アルバム委員、その重責への不安
「子どもたちの大切な思い出を形にする」という使命を担うアルバム委員。
その重責に不安を感じるのは当然のことです。
特にフルタイムで働きながら家庭も切り盛りする保護者の方にとって、この役は大きなプレッシャーとなりがちです。
この不安な気持ちを抱えているのは、けっしてあなただけではありません。
むしろ、アルバム委員の8割以上の方が同じような心境を経験されているのです。
アルバム委員が抱く典型的な2つの心境
意欲的に取り組もうとする方の多くは、こんな不安を抱えています。
- デザインの経験がないのに、おしゃれなアルバムが作れるだろうか
- 仕事と家庭の合間に、どうやって時間を作ればいいのか
- 他の委員と意見が合わなかったらどうしよう
一方、消極的になってしまう方からは、このような声が聞こえてきます:
- パソコンも持っていないのに、どうやって作ればいいの…
- スマホでの写真加工くらいしかできないけど、それで大丈夫?
- 子どもの行事写真、ほとんど撮っていないかも…
このブログ記事であなたの悩みを解決します
今回は、私が13年間多くのお客様から伺ったノウハウを基に、こうした不安や悩みを解消するヒントをお伝えしたいと思います。
もしかしたら今、重たい気持ちでこの記事を読んでいらっしゃるかもしれません。
ですが、アルバム制作は決して一人で抱え込まなければならない仕事ではありません。
この記事を読み進めながら少しずつ不安が解消できれば幸いです。
記事の読み方のポイント
- 自分の状況に当てはまる部分を中心に読んでいただけます
- 具体的な解決策や事例を多く紹介していきます
- 困ったときの対処法も随所で紹介しています
それでは、具体的な課題と解決策について見ていきましょう。
やりたくて手を挙げた人の理想と現実
保護者会で「アルバム委員を募集します」という声が上がった時、「私がやってみたい!」と手を挙げた方の多くは、デザインやものづくりが好きだったり、写真撮影が趣味だったりする傾向にあります。
ですが、その意欲的な気持ちと裏腹に、実際の制作現場では思いもよらない壁にぶつかることも。
理想と現実のギャップに戸惑いながらも、どうやって乗り越えていったのか、実例を交えてご紹介します。
理想に描いていた卒アル委員像
「かわいらしいデザインで溢れる素敵なアルバムを作りたい」
「子どもたちの成⻑がよく分かる、ストーリー性のある構成にしよう」
「過去に作られたアルバム以上の出来栄えを目指したい」
意欲的な方ほど高い目標を掲げがちです。
その熱意は素晴らしいものの、時として足かせになってしまうことも。
ある保護者からこんな告白を受けました。
「毎日パソコンに向かい、夜遅くまでデザインと格闘。でも理想のイメージに近づかず、遅れをとってることに対して他の委員への申し訳なさも重なって、だんだん気持ちが沈んでいきました…」
直面した厳しい現実
制作意欲が高いからこそ、次のような現実に直面したとき、より大きなストレスを感じやすくなります。
- 理想のデザインを追求するあまり1ページの制作に予想以上の時間がかかる
- こだわりすぎて進行が遅れ他の委員に迷惑をかけてしまう
- 頭の中のイメージを形にできない
- 写真加工やレイアウトの技術が追いつかない
- 自分の理想を押し付けすぎてしまう
- 「そこまでこだわる必要ある?」という声が上がる
理想と現実のバランスの取り方
では、どうすれば良いのでしょうか。経験者の声を基に3つのポイントをお伝えします。
写真を見る保護者は、実はデザインの細部までは気にしていません。子どもの表情や友達との関わりが見えれば、十分満足されるものです。
全てのページを自分の理想通りにする必要はありません。すぐに行動できて得意な部分に力を入れ、他は標準的なデザインでまとめるのも一つの手です。
シンプルは見る人にインパクトを与え、認識性が高く、作業工数が少ないというメリットをもたらしてくれます。
「卒アル=てんこ盛り」といった姿は旧態依然であり、現代のデザインテイストや制作環境とはマッチしていません。「簡単に考える」ことがスムーズな制作進行の糸口となります。
くじ引きや指名でなってしまった人の本音と向き合い方
「くじを引く手が震える思いでした…」
「指名された瞬間、頭が真っ白になって…」
保護者会での役員決めで、望まずしてアルバム委員になってしまった方の声です。
特に仕事を持つ保護者や、年の近い兄弟がいる方、自称デジタル音痴の方にとって、この突然の重責は大きな不安となります。
昨年度の役員経験がないことを理由に指名されたり、くじ運の悪さで選ばれてしまったり。
そんな状況に陥った時、どのように気持ちを整理して前に進めば良いのでしょうか。
最初の気持ち〜不安と焦りの正体
ある保護者の方はこう話してくれました。
「フルタイムで働いているのに、デザインの知識もない私に何ができるんだろう…。スマホで写真を撮ることくらいしかできないし、パソコンも持っていない。でも断るわけにもいかなくて…」
この声に代表されるように、突然のアルバム委員就任で感じる不安には、主に次のような要素が含まれています:
時間の確保への不安
- 仕事と家庭の合間に作業時間が取れるのか
- 子どもの行事に参加して写真撮影ができるのか
- 他の委員との打ち合わせ時間の調整は可能か
スキル面での心配
- パソコンを使った作業ができるだろうか
- 写真加工やレイアウトの技術が足りるのか
- センスのある仕上がりにできるのか
前向きな気持ちへの切り替え方
ここで、ある転機を経験した保護者の言葉を紹介させてください。
「最初は本当に憂鬱でした。でも、他の委員の方から『私もパソコンなんて使えないから、得意な部分を分担して進めましょう』と声をかけてもらって、少し気が楽になりました」
このように、実は誰もが同じような不安を抱えているものです。むしろ、その正直な気持ちを共有することで、チームワークが生まれていきます。
できることから始める具体的なステップ
1. まずは自分の得意分野を見つける
- 段取りを立てるのが得意
- 写真を撮るのが好き
- 保護者との連絡調整が上手
2. 苦手な部分は素直に相談
- 他の委員との役割分担を提案
- 業者のサポート範囲を確認
- 前年度の委員さんにアドバイスを求める
3. 無理のない範囲で取り組む
- できる時間の中でゆっくり進める
- 完璧を求めすぎない
- 必要に応じて業者への依頼も検討
経験者が教える!成功への3つのポイント
「後悔しないアルバム作りのために、こうすれば良かった…」
「これさえ気をつければ、もっとスムーズに進められたのに…」
卒園アルバム制作を終えた方々から、こんな声をよく耳にします。
そこで今回は、過去の経験者たちの「成功のコツ」と「失敗から学んだ教訓」を具体的な事例と共にお伝えします。
時間管理のコツ
「思った以上に時間がかかる」というのが、ほとんどの経験者の一致した意見です。
特に印象的だったある保護者の言葉を紹介します。
「年度初めは『まだ時間はたくさんある』と思っていましたが、気づけば卒園式まであと2ヶ月。慌てて作業を詰め込むことになってしまいました」
このような事態を避けるために、次の3つの時間管理のコツを意識しましょう:
早めの写真整理
- 行事ごとに写真を選定
- データ保存の仕組みを決めておく
- 他の委員と共有する方法を確立
具体的なスケジュール作り
- 行事カレンダーを基に逆算
- 余裕を持った提出期限の設定
- 委員間での進捗確認日の設定
トラブル回避のために
経験者から最も多く聞かれる「やっておけば良かった」という声が、この部分です。
- 十分な写真撮影
- 制作Webアプリの有料プラン化
- 圧縮されない写真共有方法の選択
- 他メンバーが制作した原稿への評価・苦言
- 先生へメッセージ依頼の時期
- 前年習えの業者選択
- 保護者意向を聞かずに理想のページ数設定と決定
トラブル回避をテーマにしたブログがございます。
制作を楽しむためのマインド
アルバム制作を楽しく進めるために、経験者から届いたアドバイスをご紹介します。
「理想を追求しすぎて燃え尽きそうになった時、経験者から『子どもたちは写真が載っているだけで喜ぶのよ』と言われ、肩の力が抜けました」
「得意分野で助け合える関係づくりが実は一番大切。苦手なことを無理に抱え込まない方が、結果的に良いアルバムができました」
「予定通りに進まないことの方が多いです。余裕の制作期間を設けて臨機応変に計画を見直せる余裕を持っておくと、精神的にも楽になります」
これらのポイントを意識することで、アルバム制作の負担を軽減しながら、充実感のある思い出作りを実現できるはずです…
業者との上手な付き合い方
「業者に頼むと高くつくのでは…」
「何から相談していいのかわからない…」
アルバム制作業者との関わり方に悩む声を耳にします。
でも、上手に業者を活用することで、予算内で質の高いアルバムを作ることができます。
経験者の声を聞いてみましょう。
「最初は全部自分たちでやろうと思っていたんです。でも、業者さんと相談する中で『ここは任せた方が良い』『ここは自分たちでできる』という判断ができるようになりました」
私どもキッズドン!では、お客様の負担を軽減するため「おまかせコース」をご用意しています。
ページ構成と写真選定だけお客様に行っていただき、あとの画質補正からはじまり、デザインやレイアウトは全て当社のデザイナーにお任せいただける仕組みです。
「仕事が忙しくて時間が取れない」「デザインに自信がない」という保護者の方から、特にご好評をいただいています。ご興味がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
お客様作成の原稿とデザイナー作成原稿を合わせてアルバムを作ることもできます。
こちらのブログもよろしければご覧ください。
自分たちで担当すべきこと
一方で、委員の皆さんにしかできない大切な作業もあります。
卒園アルバムの作成というと「デザイン性」や「アイデア」といったクリエイティブな点を重要視しがちです。
ですが、最も重要なのは「どの写真を使うか」の1点になります。
好評を博すアルバムは、凝りに凝った内容ではなく「ストレートに写真の良さ」を表現してるアルバムという傾向があります。
写真選定のポイント
- 1.園児一人一人の表情が良く写っているもの
- 2.行事の雰囲気が伝わる写真
- 3.背景の映り込む内容にも気を配る
- 4.集合2割-小グループ5割-個人3割の選択が黄金比
- 5.掲載回数の公平性
特に3.の「背景の映り込む内容にも気を配る」は「記録」としての価値を高める内容ですので気に留めていただきたい項目です。
背景を入れた写真の一例は次のようなものです。
- 人物の後にわずかに見える園庭遊具
- 動物園遠足での背景にいるキリンの雄大な姿
- 背景のボケによって強調される園児る
- 教室撮影の全体の雰囲気や光の柔らかな雰囲気
- 背後にいる友達の何気ない表情
これらは「写真の良さ」を構成するパーツとなります。
これらの写真を仮に無作為に「切り抜き」で使用すると、写真の良さは半減し、単なる「制作者の努力の姿」だけとなってしまいます。
このことから「写真を構成してるいるモノ」に注目いただき選定をしていただければと思います。
そしてもう一つ写真に関して大切なことがあります。それは
です。特に「明るさ」には留意が必要です。
ご存知かも知れませんが「印刷物」はスマホやパソコンの画面で閲覧する明るさから1段から1.5段ほど「トーンダウン」する傾向にあります。
実はこの印刷の明るさが「本物」であり、モニターに映る写真は「都合良く補正されてる」ものなのです。
このことから「なんとなく明るさが足りないけど、まっいいか」と、そのままの状態で印刷に出すと、アルバムを開いた瞬間「なんでこんなに暗いの…」と愕然とすることがあります。
パソコンで使用できるWebアプリや、スマホ用アプリには、それこそ多種多様な「写真補正アプリ」が存在します。
補正作業が初めて、あるいは慣れてない方であれば「Adobeフォトショップエキスプレス」などのスマホアプリの方が簡単でしょう。
画質補正をテーマにしたブログ記事がございます。
この補正作業の重要性は「言うは易く行うは難し」の典型で、大変手間のかかる作業です。
ちなみに私どもキッズドン!の「おまかせコース」では、お客様からお預かりした全ての写真に対してこの補正作業を行います。(※)
出力される印刷状態を把握していることから、写真のポテンシャルを100%引き出すことができます。
(※補正は当社基準における範囲での施行であり、お客様からの具体的な指定を承ることは出来かねます)
ページ構成の決定
- メインは行事か個人ページかメッセージかのコンセプト検討
- プロフィール紹介は1ページ何名にするか
- 冬季行事から卒園式まではカットして3月納品か
- 運動会などのビッグイベントは2ページか4ページか
昨今、行事写真、特に運動会などの「保護者参加型ビッグイベント」の写真は、既に各家庭で所有していることが顕著です。
これは「スマホカメラによる家族撮影」「スクールフォトカメラマンによる写真販売」が主流になってきていることが要因となります。
このことから「あえて行事写真は掲載せずに個人プロフィール紹介に重点を置く」園も増え出しています。
「昨年までこのページ構成だったから今年も踏襲しよう」という考えもありですが、一度立ち止まって「現代の卒園アルバムのあり方」を思案してみるのも一考でしょう。
おわりに
卒園アルバム委員という役を引き受けて数ヶ月。
戸惑いや不安、時には投げ出したくなるような気持ちとの葛藤があったことでしょう。
ある保護者の方からこんな言葉をいただきました。
「完成したアルバムを見た時、子どもが『ママ、すごいの作ったね』と言ってくれて、それまでの苦労が吹き飛びました。友達との思い出を振り返りながら、何度も何度もページをめくる姿を見ていると、アルバム委員になって本当に良かったと思えました」
これこそ卒アル委員、卒対委員を引き受けたことの特権ではないでしょうか。
恐らく作成に関わらない方と比較して、遠い未来でアルバムを開いた時、鮮明に当時の思い出が蘇ってくるはずです。
それは苦心して作業をしたことによる記憶の刷り込みと、一つの記録を作り上げた自負からに他なりません。
子どもたちの宝物になるために
アルバム制作で大切なことは、実は凝ったデザインでも、技術的な完成度でもありません。
- 友達との笑顔あふれる瞬間
- 行事での頑張りの様子
- 先生やお友達との思い出
- 過ごした場所や時間の関係性
これらの大切な記憶を、シンプルに、でも温かみを持って伝えていくこと。それこそが、卒園アルバムの本質だと思うのです。
これから制作を始める方へ
最後に、アルバム委員を経験された方からのメッセージを紹介させていただきます。
やりたくてなった人も、やらされた人も、きっと最後には素敵な達成感が待っています。完璧を目指さず、委員同士で助け合いながら、楽しみながら作っていってください」
アルバム制作は確かに大変な作業です。でも、それは同時に、かけがえのない思い出を形にする、とても創造的で意味のある時間でもあります。
このブログ記事が、アルバム委員の皆さんの不安を少しでも和らげ、前向きな気持ちで制作に取り組むきっかけになれば幸いです。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
(宣伝になります)
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