卒園アルバムのつくりかた

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2024.12.25

「時短作成×おしゃれ×高評価」を実現する卒園アルバムの作り方

時短とおしゃれと高評価をもらえる卒園アルバムヘッダー

こんにちは、卒園アルバム制作メーカー キッズドン!の宗川 玲子です。

卒園アルバム委員の方から「時間が足りない」「いつ始めれば良いのか」「気づいたらもう年の瀬」といった切実なお声をいただきます。

作りたい気持ちはあるのに、なかなか着手できないというジレンマを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

今回は、限られた時間の中でも、おしゃれで喜ばれる卒園アルバムを最短で作る方法についてお話しします。

従来の考え方から一歩踏み出し、新しい視点でアルバム制作に取り組むヒントをご紹介できればと思います。

この記事はこんな問いにお答えします
  • 卒園アルバムを作り始められない…時間が足りるか不安です
  • おしゃれなアルバムを作るコツを知りたいです
  • 作業時間を短縮できる方法はありますか
  • どのくらいの写真枚数があれば十分ですか
  • ページ数は多い方が良いのでしょうか
  • 卒園式までに間に合わない場合はどうすれば…

なぜ卒園アルバムは時間がかかるのか

卒園アルバム制作に時間がかかりすぎてる保護者

卒園アルバムの制作に着手できない理由は、私たちの頭の中にある「こうあるべき」という固定観念にあります。

装飾を凝らしたページや、手の込んだデザインが卒園アルバムの絶対条件だと思い込んでいませんか。

この思い込みが制作への一歩を遠ざけている大きな要因となっています。

従来型の卒園アルバムが持つ課題

多くの方が思い描く従来型の卒園アルバムには、いくつかの課題が潜んでいます。

写真を飾るための装飾パーツを探し回ったり、切り抜きの技術を磨いたり、どのような構図にするか何度も試行錯誤を重ねたり…。

これらの作業は確かに素晴らしい成果を生み出すかもしれません。

しかし、日々の仕事や家事に追われる中でそこまでの時間を確保することは現実的ではありません。

装飾過多が引き起こす弊害

華やかな装飾や凝ったデザインは、写真本来の魅力を損なうことがあります。

例えば、マスキングテープやシールで写真を彩ることは、むしろ園児たちの表情や、大切な思い出の一瞬から目を逸らすことにもなりかねません。

また、装飾に時間をかけすぎることで、本来集中すべき写真選びや、ページ構成の検討といった重要な作業が後回しになってしまう傾向があります。つまり、

良かれと思ってる方法が思いとは裏腹に望まない結果を招いている

といった可能性があるかもしれません。

制作時間を圧迫する要因

時間がかかる主な要因は次の3点です。

  • 必要以上に多い写真点数の選定作業
  • 一枚一枚丁寧に行う写真の補正作業
  • 装飾パーツの選定や貼り付けにかかる時間

特に写真選定では、「できるだけ多くの写真を使いたい」という思いから、何百枚もの中から選ぶ作業に膨大な時間を費やしています。

また各写真の明るさや色合いを細かく調整する作業も、想像以上の時間を要します。

このように、従来の卒園アルバム制作には多くの時間と労力が必要でした。

しかし、この常識は現代の働くお母さんたちの生活リズムにそぐわなくなってきています。

次の章では、この課題を解決する新しいアプローチについてご紹介します。

シンプルな考え方で、むしろ魅力的な卒園アルバムが作れることをお伝えできればと思います。

シンプルこそが最高のデザイン

シンプルデザイン

卒園アルバムは言わずもがな「園児たちの成長と思い出を記録し、大切な人たちと共有する」ために作成するものです。

この本質に立ち返ると、華やかな装飾よりも写真そのものの魅力を引き立てることが重要だと気づきます。

現代における「おしゃれ」の定義

「おしゃれ」という言葉の意味は、時代とともに大きく変化しています。

かつての「おしゃれ」は装飾的で華やかなものを指していましたが、現代では「洗練された」「余分なものを削ぎ落とした」というニュアンスが強くなってきました。

身近な例では、Apple社のiPhoneに代表されるスマートフォンのデザインがあります。

初期のスマートフォンは装飾的なデザインが主流でしたが、現在は直線的でシンプルなデザインこそが「おしゃれ」とされています。

このトレンドは卒園アルバムのデザインにも通じるものがあります。

シンプルデザインが生む3つの効果

シンプルなデザインを採用することで思いがけない効果が生まれます。

1. 写真が主役になる

余計な装飾を排除することで、園児たちの表情や動きが一層引き立ちます。

見る人の目は自然と写真に集中し、その瞬間の持つ魅力をストレートに感じ取ることができます。

2. 記憶に残りやすい

必要最小限の要素だけで構成されたページは、見る人の印象に強く残ります。

装飾過多のページは、かえって記憶が曖昧になってしまう傾向があります。

3. 時代を超えた魅力

シンプルなデザインには不思議な力があります。

時間が経過しても古さを感じさせず、むしろ年月とともに深みが増していくような質の高さを備えています。

写真の魅力を引き出す本質的なアプローチ

写真の魅力を最大限に引き出すためには、余白の使い方がとても重要です。

適度な余白は写真に「間」を与え、1枚1枚の写真がより印象的に見えるようになります。

また、1ページあたりの写真点数を絞ることで、各写真により大きなスペースを確保できます。

これにより園児たちの表情や仕草といった細かなディテールまでしっかりと伝えることができるようになります。

このように、シンプルなデザインは決して「手を抜く」ということではありません。

むしろ、本当に大切なものを見極め、それを最も美しく見せるための洗練された選択といえます。

次の章では、このシンプルな考え方を具体的にどう実践していくか、より詳しくご説明していきます。

時短×おしゃれ×高評価を実現する6つの要素

シンプル6つの要素を語る保護者

シンプルなデザインを取り入れた卒園アルバム作りには、いくつかの重要な要素があります。

これらを意識することで、制作時間の短縮と、見る人の心に響くアルバムを両立することができます。

1.写真選定を絞り込む勇気

一般的に多くの写真を掲載すれば見る人は喜ぶと考えがちです。

しかし、それは必ずしも正しくありません。

むしろ、厳選された写真は見る人の印象に強く残り、その一枚一枚が特別な思い出として心に刻まれます。

2.ページ数を最小限に抑える

以前は「ページ数が多い豪華絢爛の卒園アルバム」が理想とされてきました。

10年前の一般的な卒アルの価格は1冊2万円を超え「子どもの一生の思い出」だからという理由で許容されていたわけです。

時代の変化

その後、様々な環境の変化が訪れます。

  • 競争の激化と価格競争
  • 不景気・物価高騰による買い控えに対応しての値下げ
  • お客様の価値観の変化
  • 写真販売が主流となりアルバムを作成する理由がなくなる
  • スマホカメラの進化により行事写真は手元にある
  • 少子化による単価高騰による購入控え
  • 共働きによる制作困難ゆえの内容縮小

このような状況を経て、現在のアルバム購入の平均は5000円〜7000円まで低価格となりました。

つまり購入者は「なるべく安価にするため必須内容だけに絞り(ページ数削減)、手間をかけずに作成し(制作負担軽減)、記録誌としての形になっていればそれで良い(製本タイプのこだわりを排除)」という心理のもと、卒園アルバム作成に従事している傾向が顕著に表れています。

少ないページ数のメリット

前述の購入者心理で「なるべく安価にするため必須内容だけに絞り…」と書きましたが、これはページ数を少なくしコンパクト化することを示しています。

実はページ数は少なければ少ないほど、1ページあたりの完成度を高めることができます。

8ページや12ページといったコンパクトな構成でも、充実した内容のアルバムを作ることは十分可能なのです。

むしろ少ないページ数は次のようなメリットをもたらします。

  • 制作時間の大幅な削減
  • 予算の効率的な活用
  • 見る人の記憶に残りやすい構成
行事ページはいらない

発表会.を撮影してるイメージイラスト

少ないページ数にするには、当然ながら「想定されるアルバム掲載内容の一部をカット」することになります。

このカットする内容で最近増加しているのが「行事ページ」です。

特に保護者参加型の「運動会」や「発表会」などが代表的な行事となります。

これはスマホ等での自主撮影やカメラマン撮影による写真販売で、既に各家庭は「その行事の写真は所有している」という判断からです。

もちろん、単体写真を連続で閲覧するのと、アルバムにおけるストーリー性のある表現では「魅力」が異なりますが、それはアルバムを見る方にとって大きな問題ではありません。

では何を掲載するの?

重要視されてきているのは「個人プロフィール」と「先生からのメッセージ」です。

3.個人プロフィールを中心とした構成

個人ページサンプル

従来の行事中心の構成から脱却し、個人プロフィールを軸にした構成は少数ページの定番になりつつあります。

通常卒園アルバムの冒頭に位置付ける「卒園生一同紹介」の内容を膨らませたもの…と言えばイメージが掴みやすでしょうか。

園児一人一人に焦点を当てたページは、見る人の心により深く響きます。

例えば、次のような要素を組み合わせることで、その子らしさが伝わるページが完成します。

  • 4問程度のアンケート
  • 幼児期と年長期の写真対比
  • 友だちとの思い出の一コマ
  • 先生からの個別メッセージ

未来でアルバムを開く子どもたちの注目度も高いことから、このページは必須と言えるでしょう。

プロフィールページ制作方法を解説したブログも併せてご覧ください。

こちらはプロフィールページ用の無料素材です。どなた様でもご利用いただけます。

4.先生からのメッセージ

保育園の先生からのメッセージ

卒園アルバムの中で、時が経つほどに輝きを増すのが先生からのメッセージです。

特にこのメッセージは写真販売サイトやデジタルアルバムでは得られない、卒園アルバムだけの特別なコンテンツと言えます。

なぜ先生のメッセージは大切か

毎日の保育の中で、先生は一人一人の園児をじっくりと観察し、その子らしさや成長を見守っています。

そんな先生だからこそ書ける、園児への想いがこめられたメッセージ。

それは他では決して手に入らない宝物となります。

例えば「いつも優しく年少さんの面倒を見てくれたね」「苦手だった鉄棒も諦めずに頑張ったね」といった具体的なエピソードは、親でさえ知らない園生活の一コマかもしれません。

メッセージの活かし方

先生のメッセージは、次のような形で活用できます。

  • 個人ページに添える心温まるメッセージ
  • 行事ページ(があれば)の隅に添えるミニコメント
  • 卒園に寄せる先生からの想いを集めた特別ページ

どの形にせよ、先生の言葉は残したい大切な要素です。

デジタル全盛の時代だからこそ価値を増すアナログならではの温かみとなるでしょう。

先生のための「メッセージ例文集」も併せてお役立てください。

5.装飾を排除したレイアウト

写真そのものの魅力を引き出すため、装飾は極力控えめにします。

その代わり、写真の配置や大きさにメリハリをつけることで視覚的なユニークさを演出します。

大切なのは「引き算のデザイン」です。

要素を減らすことでかえって写真の持つ魅力が際立ちます。

6.余白の効果的な活用

余白について解説

余白は「空いているスペース」ではなく「写真を引き立てる空間」として捉えます。

適度な余白があることで、写真がより印象的に見えるようになります。

余白の取り方には、次のようなポイントがあります。

  • 写真の周りに十分なスペースを確保
  • ページの上下左右に統一感のある余白を設定
  • 写真と写真の間に適度な間隔を確保

余白の活かし方をテーマにしたブログ記事がございます。

これら6つの要素は、互いに密接に関連しています。

一つ一つの要素を意識することで、制作時間の短縮とクオリティの向上を同時に実現することができます。

次の章では、これらの要素を活かした具体的な制作プロセスについてご説明していきます。

制作プロセスの効率化

これまでご説明してきた考え方を実践に移す段階です。

制作時間の短縮は作業の削減だけでなく、むしろアルバムの質を高めることにつながります。

効率的な制作プロセスについてご説明していきましょう。

写真点数を減らすことのメリット

写真の点数を絞ることは、単なる作業量の削減以上の価値があります。

例えば運動会のページであれば、100枚の写真から50枚を選ぶより、100枚から5枚を選ぶ方が、むしろ充実した時間を費やすことができます。

なぜなら、少ない枚数に絞ることで、一枚一枚の写真により深く向き合えるからです。

次のような視点で厳選することでアルバムの質は格段に向上します。

  • 園児の表情が最も生き生きとしているか
  • その行事の雰囲気が伝わってくるか
  • 撮影のアングルやピントは適切か
  • 背景に映るモノまで入念に確認できる

背景に映り込むもの、そして園舎やクラス風景の大切さを解説したブログがございます。

写真補正作業の簡略化

卒園アルバムで最も重要なことは何か?と問われたら、私は「写真の画質」と答えます。

どんなにシンプルな掲載方法でも、凝った切り抜きであっても「画質」が低品質ならば魅力も低下してしまいます。

このことからWebアプリやスマホアプリを使用し、補正による画質向上を推奨しています。

この写真の補正作業は時間のかかる作業の一つです。

しかし、シンプルな構成のアルバムでは、必ずしも全ての写真を完璧に補正する必要はありません。

写真補正は次の3点に絞ることをお勧めします。

  • 明るさの調整(全体的に暗い場合のみ)
  • 色味の補正(極端な色かぶりがある場合のみ)
  • トリミングをしてその範囲の補正(必要最小限の範囲で)

これだけでも紙面の見え方にかなりの変化をもたらします。

画質補正を解説したブログがございます。併せてご覧ください。

キッズドン姉妹サイトですが、画質補正のビフォーアフターを紹介したブログもございます。

ブログを見る

シンプルな構成で実現する時短

レイアウトは、複雑な装飾や配置を避け、すっきりとした構成を心がけましょう。

例えば、1ページにつき上限5点から15点程度の範囲で写真を配置し、それぞれに十分な余白を確保する方法です。

このようなシンプルな構成には、次のような利点があります。

  • レイアウトの検討時間が短縮できる
  • デザインの統一感が生まれやすい
  • 写真一枚一枚の魅力が引き立つ
  • 完成度の高いページが作りやすい

納期の柔軟な設定

多くの園では卒園式当日にアルバムを配布する慣習がありますが、これにこだわる必要はありません。

現実として私どもキッズドン!でアルバムを制作されてる方の8割が卒園後の納品です。

卒園式後の制作・配布に変更することで、次のようなメリットが生まれます。

  • 卒園式の写真も掲載できる
  • 制作期間に余裕が生まれる
  • 慌ただしい卒園準備期間と重ならない
  • より丁寧な仕上がりが期待できる

このように、制作プロセスを見直すことで、作業の効率化とアルバムの質の向上を同時に実現することができます。

決して妥協や手抜きではなく、むしろより良い結果を生み出すための賢明な選択と言えるでしょう。

卒園後納品に関連するブログがございます。

より良いアルバム制作のために

ここまで、シンプルで効率的な卒園アルバム作りについてご紹介してきました。

最後にアルバム制作を成功に導くためのポイントをお伝えします。

完璧を求めすぎない

アルバムを見る園児たちは、私たち大人が考えるような「完璧さ」を求めていません。

むしろ、そこに「ありのままに」写る友だちの表情や楽しかった思い出の一コマに心を躍らせます。

制作の負担を軽減する選択肢

卒園アルバム制作メーカーキッズドン!のカンパニーイメージ

状況に応じて作業を分担したり、外部の力を借りたりすることも正統な選択肢の一つです。

例えば私どもキッズドン!の「おまかせコース」でのお客様の作業は「ページ構成を決め、どのページにどの写真を掲載するか」だけです。

あとは専任デザイナーが「すべての写真の画質補正」「デザイン・レイアウト」「印刷製本」を一貫して執り行います。

これによりお客様は写真選びという重要な作業に集中し、限られた時間を本当に大切な作業に充てることができます。

この方法でも「(お客様の)時短作成×(専任デザイナーによる)おしゃれ×(プロ制作の安心感による)高評価」が該当することとなります。

ご興味あれば下のボタンより「おまかせコース」の概要をご覧ください。

おまかせコースを見る

おわりに

卒園アルバム制作は、決して重荷である必要はありません。

シンプルに考え、本質を見極めることで、むしろ楽しみながら取り組める素敵な活動となるはずです。

私たちが提案する「時短作成×おしゃれ×高評価」というアプローチが、アルバム委員の皆様の新しい選択肢となれば幸いです。

園児たちの笑顔のために、それぞれのペースで、それぞれの形で、素敵な思い出作りに取り組んでいただければと思います。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。

卒園アルバムキッズドン!代表-宗川 玲子
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)

(宣伝になります)

ご案内:卒園アルバム制作メーカーキッズドン!がお届けする「おもいでアルバム ザ・ムービー」。短編動画4本とアルバムを合わせたコンテンツは1名様4,980円(税別)から。幼児教育施設様のみならず、学校教育機関、保護者による有志の方からもご注文を承ります。上のバナーからぜひ特設サイトをご覧ください。

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