卒園アルバムのつくりかた
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2022.12.30
園の先生が打ち明けてくれた卒園アルバム作成の悩み3つと解決方法
園の先生から受ける相談内容ベスト3は
- 1.作成方法変更の承認が園からおりない
- 2.作成する時間がなく他の先生に迷惑がかかる
- 3.カメラマン撮影によるネット販売の写真が使えない
です。
今回は園の先生が、私どもキッズドン!に打ち明けていただいた相談内容をもとに、その解決方法例を紹介したいと思います。
- 年明けの卒アル制作が苦痛でしかない
- 職員自作から業者制作への変更進言が通らない
- 保護者から兄弟のアルバムを比較される
- どうしたら時間短縮で作成できるか
目次
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
先生ご自身の手によって卒園アルバムを作成する場合、その開始時期は平均して1月中旬頃になります。
このことから12月下旬から1月下旬の期間が、園の先生からのお問い合わせ・相談・見積請求・サンプルアルバム請求のピーク時期となります。
毎年色々なご相談を受けますが、冒頭に挙げた3つの悩みは切実で、電話の向こうにいる先生が頭を抱えてるシーンが、手に取るようにわかります。
その3名の先生からの相談を紹介するとともに、それに対するキッズドン!ができる解決方法を併せてお話ししたいと思います。
職員の手による制作を変えたいA先生
・フィルム台紙アルバムに写真を貼り付け
・作成担当者は担任のA先生他2名
・配布は卒園式
卒園生平均20名分の卒アルは、フィルム台紙アルバムに写真や装飾パーツを貼り付けて作成。
1月20日頃から作成をはじめ、毎年完成は卒園式の前日という強行な日程で進めなくてはなりません。
デジタル画像から使用する写真を選定し、それをプリント注文。
フリー素材提供サイトからめぼしいものをダウンロードし、園のプリンターで出力して切り貼り…
といった作業を20名分繰り返すのですが、日常保育の合間に行えるほど簡単なものではありません。
終わりが見えず、正直自宅に持ち帰り作成を継続することもしばしばで…
この状況に耐えきれず作業負担軽減と、現代の作成方法にはもっとコストパフォーマンスに優れたものがあると言う理由で、園長に業者制作への切り替えを進言をしました。
ですが、想いを寄せていただけるも「慣例」「先生の手作りだからこそ卒園アルバム」「変化による保護者の反応」といった概念を主張され、変えることに後ろ向きです。
園長にたてついて、無理やり作成方法を変えようとはさらさら思いませんが、良い提案を行って心境に変化を与えることができないでしょうか。
キッズドン!からの提案は次の通りです。
実際の作業時間を測り数値化する
A先生は園長先生への提言のタイミングでは「とにかく大変なんです」という漠然とした状況で改変を訴えかけています。
もちろん園長先生ご自身も、卒アル制作に古今奮闘してる姿を目のあたりにしてることから、「理解していただけてるだろう」との前提での訴えだと思います。
ここに具体手な「数字」を盛り込むことで、より逼迫している状態が現実化して見えてきます。
- 写真選定:合計24時間
- 写真発注:合計2時間
- 装飾用フリー素材選定:合計5時間
- フリー素材出力:合計1時間
- メッセージ作成:合計15時間
- レイアウト構成考案:合計5時間
- 本制作1冊あたり2時間:合計40時間
- ラッピング作業:合計4時間
- 作成に関わる合計時間:96時間
上は一例ですが、合計96時間となり11日分の勤務に該当します。
仮に在園時間中に「2時間」の作成時間を確保したとしても48日掛かる計算となり、1月中旬からの開始だと、まさに3月卒園式ギリギリまでかかることがわかります。
作業も小刻みになれば、慣れやリズムが作れないため非効率化してきます。
業者制作での想定時間と比較
上で挙げたような不都合を数字で示し、ここに「仮に業者制作であれば」という想定時間表を並べて、その比較を見ていただきます。
下の表はキッズドン!のおまかせコース(デザインレイアウトを業者一任で行う)をご利用いただいた場合の数字です。
- 写真選定:合計24時間
- メッセージ作成:合計15時間
- ラッピング作業:合計4時間
- 作成に関わる合計時間:43時間
業者制作一任にすると5割以上の時間が短縮されます。
そして数値化するのは難しいですが、作成自体や迫る時間へのストレスも大幅に軽減されることは言うまでもありません。
園長の持つ概念への対応
業者作成に変更することで、時間や精神的な負担軽減は確証されますが、もう一つ大きな課題は「園長先生の持つ概念」をどう失礼に値することなく変えることができるかになります。
「慣例」「先生の手作りだからこそ卒園アルバム」「変化による保護者の反応」といった主張です。
キッズドン!としては、卒園アルバムで最も大切であり、かつ大変な作業を次の内容に定めています。それは
です。
写真選定は、園児と日頃から慣れ親しみ、深く理解してる方以外に出来ないと確信しています。
いわば「愛情なくして写真選定はできない」と言うことです。
1点1点の写真の裏にあるドラマや、それほど写りの良くない写真だが実は貴重な記録など、園児と一緒に過ごしてきた先生や保護者でなくては、わかり得ることが出来ません。
舞台で言えば、先生という「監督」がキャストオーディションをして、選ばれた写真という「主役」を決めることに例えられるでしょうか。
この主役で舞台の良し悪しは決まります。キッズドン!が行うデザインレイアウトは、あくまでも裏方である舞台美術や衣装担当にすぎません。
この例えを園の理事長にお話しし、当社制作に移行されたケースが実際にございます。
アルバム自体を見せてプレゼン
業者からサンプルアルバムを取り寄せ、クオリティを見ていただくことは必須と言えましょう。
業者にデザインレイアウトを任せるのであればなおさらです。
ですが、サンプルはあくまでも業者所有の写真を基に制作されており、園で撮影された写真に置き換えたときの雰囲気をイメージしにくいというデメリットがあります。
それを解決する方法としてキッズドン!は「お試し制作」という無料キャンペーンをご用意しています。
トライアルキャンペーン
お客様ご用意の写真を20点送付いただき、それを基にキッズドン!が本制作と同様の工程にてデザインを行います。
原稿完成次第、実際のアルバムと同様の印刷を行い、そのプリントをお届けするという流れです。
これにより、自園におけるアルバム完成品のイメージがつきやすくなり、説得力が増す効果が期待できます。
2.作成する時間がなく他の先生の迷惑となることを危惧するB先生
・写真選定は担任の1名のみだが実際はヘルプが必要
・原稿をパワーポイントで作成し業者発注
・切り抜き等は使用せず写真をそのまま載せるスタイル
・配布は3月31日の在園期間まで
コロナの影響で3年前より、とにかく「やらなくてはいけないこと」が増え、益々卒園アルバム作成どころではなくなった… というのが正直な思いです。
ですが、やはり年長担任としては、園児のために思い出の記録を、自分自身の手で作り上げ残したいという希望があります。
幸い園長からは「業者にデザインをまかせてもいいのよ」と声を掛けていただいてますが、下手であっても自分でレイアウトを行って携わりたいのです。
ですが、毎年「現実的に無い時間を絞り出す」という現実にぶつかり、写真選定や、業者から届いた完成品の梱包は、他の先生にお願いしてしまってる次第です。
自分で作るも、もう少し効率の良い方法で制作を進めて、他の先生のご迷惑にならぬようできないか相談した次第です。
キッズドン!からの提案は次の通りです。
テンプレートを活用いただく
B先生が問題とされてるのは「時間がかかる」という点です。
これをいかに短縮して制作できないかという解決策を模索しています。
最も時間を要すのは「レイアウト」
先生に「最も時間がかかるのはどの工程か」を伺いました。
回答は「選定した写真をパワーポイント上に配置し、背景を決めたり装飾を施したりする工程」とのことでした。
そして「さんざん時間を掛けて悩み抜いても、あまり納得いく物に仕上がらない」というジレンマも吐露されています。
で、あれば一層のこと「レイアウトデザイン」の工程を一切なくし、テンプレートを使用してそこに写真を配置してみては?
という提案をした次第です。
キッズドン!の100種のテンプレート
キッズドン!はご成約と同時に「背景と写真枠が一体化した」100種類のテンプレートをデジタルデータでお渡ししています。
写真の部分が透明化されていますので、テンプレートの背面に写真を配置するだけで、プロクオリティの原稿が完成します。
B先生のこだわりポイントは「写真の配列」に絞られており、デザインがおよぼす全体的な雰囲気には言及していません。
このことから、写真配置のみに特化して作業するB先生には最適な支援ツールと言えます。
このテンプレートの詳しいご案内については下記のブログ記事を併せてご覧ください。
園児紹介のテンプレートはない?
その園によって卒園生の人数が異なることから、100種の中にはそのテンプレートのご用意がありません。
キッズドン!ではこれに対応するため、必要な枠数と、掲載内容(年長写真+赤ちゃん写真+簡易アンケート等)を通達いただくことで、その数に合わせたテンプレートを作成しお届けする特典をご用意しております。
到着次第、写真配置とテキスト入力を行い、原稿制作をお進めください。
自作とテンプレートを合わせて作成
B先生は、自作のオリジナルデザインで8ページ、テンプレートを16ページ分使用してアルバムを完成させました。
今まで見開き30点の写真での制作に、約8時間掛かっていたものが、テンプレート使用では40分で終了。
先生が目指すところの「時短制作」に上手くマッチした形となりました。
制作ソフトをCanva(キャンバ)に変更
現在までの制作はマイクロソフトのパワーポイントでしたが、これをオンライングラフィックツールのCanva(キャンバ)に変更されました。
当初は「グラフィックツール」と聞いてハードルが高いのでは… と警戒されていましたが、触れて見ればパワーポイントよりはるかに簡単。そしてクオリティは向上と、今ではクラスのお知らせなどもキャンバで制作されていらっしゃいます。
また、ファイルはクラウド上に保存されてるため、園のパソコンで主な作業を行い、自宅ではスマホでちょっとだけ手直し… ということもされたそうです。
3.カメラマン撮影によるネット販売の写真が使えない
・今年度より業者デザインに変更
・作成担当者は担任のC先生のみ
・配布は6月上旬を予定
カメラマンが主要行事の写真を撮影し、ネット販売を行うシステムを導入しています。
今年からキッズドン!にデザインをお願いすることから、撮影したデジタルデータを卒園アルバム用として譲っていただけないかと、ネット販売会社に持ちかけました。
ですが回答はNO。このネット販売会社が取り扱う「卒園アルバム」での制作であれば、高解像度で販売用写真を無償提供いただけるとのことでした。
また、デジタル版で購入し、別業者で使用の場合は「低解像度仕様で販売のため印刷には不向きですよ」と… 。
キッズドン!のデザインの雰囲気が気に入ったことと、ネット販売会社との料金比較でも安価であったことから、業者変更は考えていません。
カメラマン撮影以外にも、保育士が記録用に写真を撮影していますが、その写真でアルバムを作ることができるでしょうか。
ちなみにカメラマン撮影の集合写真は記録として全て園がプリント購入して保管されています。
キッズドン!からの提案は次の通りです。
記録用写真で作りましょう
アルバムのクオリティを決めるのは写真品質で決まると言っても過言ではありません。
ですので、本来ネット写真販売会社の高解像度画像を使用して作るのが理想と言えます。
が、それが出来ないということであれば次のような構成を検討します。
- 1.プリント購入してある集合写真をスキャンして使用
- 2.1を大型掲載してインパクトをつける
- 3.大型以外のスペースにスナップを適宜枚数配置
アルバムのページを開いた時のインパクトが重要
アルバムを見る方に好印象を与える方法の一つに「大型写真の掲載でインパクトをつける」があります。
そしてこの大型写真(集合写真)に映るどの園児もが満面な笑顔で、年長クラスメイトとの繋がりを感じさせ、高精細な画質であれば、よりそのインパクトが高まります。
極論、集合写真の質が良ければ、この一枚だけを見開き全面配置し、スナップ写真はゼロでも成り立つと言っても過言ではありません。
C先生は幸いにも、集合写真は園の記録としてプリント購入し、職員室のアルバムに保存されてるとのこと。
恐らく高品質な写真ですので、これを上のセオリーに沿って大きく掲載しましょう。
記録用写真の選定はメッセージ性の高いものを
記録写真とはどんな写り方でしょうか。
遠目に全体が入るアングルばかりか、それとも緩急あって引きの画もあれば、個人のアップ画もあるのか…?
それによってスナップの扱いが異なってきます。
メッセージ性が乏しいことから、この種の写真を多く使用すると、かえって集合写真ばかりが引き立ち、原稿全体がアンバランスな雰囲気となります。
このことから、なるべく掲載点数を絞り込み、少数でシンプルに構成することをお勧めします。
メリハリが生まれますので、適量として1ページ15点程度の写真を使用しても問題ないでしょう。
この写真選定はなるべく「個人にフォーカス」した写真を中心に選ぶと原稿全体が映えます。
保護者から写真提供を受ける
もう一つ写真の入手先として、保護者が購入した写真を借用するという方法もあります。
保護者ごとに借用書が必要であったり、園の方針で貸し借り禁止のところもありますので、万能な提案ではありません。
ですが、写真選定をしていて「A君とY君だけがどうしても2枚足りない」といったごくわずかな枚数であれば、そして園が承認するのであれば、保護者に相談してみるといいかも知れません。
Cさんの写真選定結果
このご相談は夏にいただいたものですので、実はそれ以降、園でミラーレス一デジタルカメラを購入。手の空いてる先生が積極的に「メッセージ性のある」写真を撮影し、卒アル用に使用されました。
集合写真もカメラマンの後にミラーレスで撮影しましたが、やはりプロ品質には及ばず、集合はプリント購入写真が採用されています。
おわりに
今回は園の先生が、私どもキッズドン!に打ち明けていただいた相談内容をもとに、その解決方法例を紹介しました。
作成方法変更の承認が園からおりない場合は、制作時間を数値化しサンプルアルバムを提示して説得力を高める。
作成する時間がなく他の先生に迷惑がかかる場合は、テンプレートを活用して時間短縮を図る。
カメラマン撮影によるネット販売の写真が使えない場合は、集合写真をスキャンして大型掲載し、それ以外のスペースに先生撮影の記録用スナップを載せる…
といった方法をご紹介しました。
解決方法は一例であり、多種多様な切り口があると思いますが、すぐにでも解決を図りたいのであれば、まずは今回の内容をお試しください。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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