卒園アルバムのつくりかた

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2024.12.4

卒園アルバム-手作りか業者制作か迷ったら?選択の決め手となる4つのポイント

卒園アルバム手作りか業者か?ヘッダー

こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。

卒園アルバムを作り上で「どのような方法で作るか?」をまずはじめに決める必要があります。

このテーマは様々な状況で変わってきます。

予算、デジタルスキル、こだわりのコンセプト、そして1番影響するのは制作時間が確保できるか…

このような境遇で制作方法を選択するわけですが、とりわけここ1、2年で目立つのは「アナログ作業による手作り」と、その対局にある「業者に丸投げによる制作」です。

そこで今回は、この2つの制作方法を対比することをテーマに「選択の決め手はなにか」をお話ししたいと思います。

この記事はこんな問いにお答えします
  • 手作りで想いを込めたいが時間が掛かりそう
  • 業者に全て依頼すると高くなるかな
  • 時間に余裕がない場合のベストな制作方法は
  • 現代に手作りは受け入れられるか
  • 保護者全員を納得させる制作方法は何?

卒園アルバム制作は「手作り」か「業者」か

2つの制作方法を今回のテーマにします。

1つは、スクラップブックミニアルバムを購入し、写真を切り貼りして作る「手作り」です。

マスキングテープやシールで飾り付けをして、世界に1つだけのアルバムを作り上げます。

もう1つは、写真を選んで業者に送り、デザインや制作を全ておまかせする「業者制作」です。プロの技術で思い出をカタチにします。

どちらを選ぶべきか…

どちらを選ぶべきかの判断は意外と難しいものです。

なぜなら、それぞれに魅力がありまた気になる点もあるからです。

この選択で迷う方がとても多いのは、ほとんどの方が卒園アルバム制作は初めての経験という理由からになります。

どちらを選んでも「あの時ああすれば良かった」とならないよう、しっかりと判断材料を持って決めたいですよね。

そこで今回は、それぞれの特徴を理解した上であなたに合った選択をするための4つのポイントをご紹介します。

この4つのポイントとは

  • 1.時間的な余裕
  • 2.予算
  • 3.こだわりの度合い
  • 4.制作環境

これらを順番に確認していくことできっと迷いも解消されることでしょう。

では、まず1つ目のポイントから詳しく見ていきましょう。

1.時間的な余裕はどのくらいあるか

ここで言う「手作り」と「業者」はどのようなものかを、まずはじめに定義します。

「手作り=ミニアルバムやスクラップブックを購入し、そこに写真や装飾シールを施すアナログ制作」の制作方法を示し、デジタルツールの使用はほぼ無い状況で作業が進行します。

「業者=お客様が写真を選定し、どのページにどの写真を用いるかだけを業者に通達。業者はそれを受けてデザインレイアウトを進め製本印刷まで執り行う」方法で、お客様が制作に介入することはほぼほぼ無しと言えます。

続いて2つの制作に要する所用時間を見てみましょう。

それぞれの工程ごとの詳しい時間は「アコーディオン」のプラスマークをタップするとご覧いただけます。

手作りに要す時間

ミニアルバム16ページ仕様を用いて18名分を制作することを仮定しています。

(※時間は平均的な場合であり、個人差や制作環境によって異なってまいります。)

手作りに要す時間を見る

【ページ構成やコンセプトの考案:約10時間】
– 16シートの構成検討
– アイデア出しとラフ案作成
– 材料リスト作成

【アルバムと装飾品の購入:約6時間】
– 店舗巡回
– オンラインショップでの比較検討
– 発注と受け取り

【選定前の写真収集:約15時間】
– 保護者への写真提供依頼
– データの整理と分類
– 撮影画像の取りまとめ

【写真選定(1ページ4点):約20時間】
– 16シート×4点=64点の選定
– 掲載園児の重複チェック
– 保護者への確認作業

【デザインレイアウト制作(18名分):約180時間】
– 1冊あたり約10時間
– 切り貼りと装飾作業
– 文字入れと確認作業

【ラッピング作業:約4時間】

合計:約235時間

業者制作に要す時間

24ページ仕様を用いて18名分を制作することを仮定しています。

(※時間は平均的な場合であり、業者特有の工数時間や制作環境によって異なってまいります。)

業者制作に要す時間を見る

【ページ構成やコンセプトの考案:約5時間】
– 24ページの構成検討
– 業者提案との調整

【見積り依頼から成約まで:約10時間】
– 資料請求と内容確認
– 相見積もり比較
– 保護者会での承認

【選定前の写真収集:約15時間】
– 保護者への写真提供依頼
– データの整理と分類
– 撮影画像の取りまとめ

【写真選定(1ページ25点):約35時間】
– 24ページ×25点=600点の選定
– 掲載園児の重複チェック
– 業者との打ち合わせ

【業者制作期間:約50営業日(実作業5時間)】
– 進行状況の確認
– 業者とのやり取り

【校正確認修正:約8時間】
– 初校確認
– 修正指示出し
– 再校正確認

【印刷製本期間:約2週間(実作業なし)】

【ラッピング作業:約4時間】

合計:約82時間

総合的な解説

このように時間を細分化してみると、手作りと業者制作では大きな差が生まれることがわかります。

特に手作りの場合、18名分のアルバムを1冊ずつ作り上げていく作業は、想像以上の時間を要します。

235時間という時間は、平日2時間、土日に5時間ずつ作業したとして、約10週間(2.5ヶ月)が必要となる計算です。

一方、業者制作は82時間。

実際の作業時間に換算すると約30時間程度で、残りは業者の制作時間となります。

ただし業者制作の場合は「制作期間」という概念が加わります。

50営業日の制作期間は、約2.5ヶ月。さらに印刷製本に2週間必要となります。

つまり、どちらの方法でも約3ヶ月という期間は必要となりますが、あなたが実際に費やす「作業時間」には大きな違いがあるということです。

手作りでは、235時間という時間をどこで捻出するのか。

保護者の方の生活パターンによっては、この時間の確保自体が大きな課題となってくるでしょう。

次章では、この時間の差が「予算」にどのように影響するのかを見ていきましょう。

2.予算はどのくらい確保できるか

卒園アルバムの予算は「全ての保護者」に合意を得る必要があることから、卒アル委員としては大変頭を抱える悩みどころです。

手作りなら材料費だけで済むのでは?業者制作は高額になるのでは?そんな先入観をお持ちの方も多いのですが、実際にはそう単純ではないのです。

それぞれの費用を具体的に見ていきましょう。

手作り制作の場合の費用

ミニアルバム16ページ仕様を用いて18名分を制作することを仮定しています。

(※料金は平均的な場合であり、購入方法や場所、好みのスタイルによって異なってまいります。)

手作りに要す金額を見る

【基本的な材料費(18冊分)】
・スクラップブック(1冊1,000円):18,000円
・マスキングテープ10種:5,000円
・デコレーション用シール:8,000円
・写真用カッター:2,000円
・はさみ:1,500円
・のり:3,000円
・ カラーペン:2,000円
・その他文具:3,000円

【写真関連費用】
・L判プリント(1冊64枚×18冊):約46,000円
・ 写真補正料金:約10,000円
・ 写真サイズ変更プリント:約15,000円

【予備費】
・ 失敗した際の再購入費:約15,000円
・予期せぬ追加材料費:約10,000円

手作りの場合の総額:約138,500円

1冊あたり:約7,700円

業者制作の場合の費用

24ページ仕様で一例となります。

(※料金は平均的な場合であり業者によって異なってまいります。)

業者に要す金額を見る

【24ページ仕様の一般的な相場】
・デザインレイアウトあり:9,000円〜14,000円
・デザインレイアウトなし:7,000円〜9,000円

<参考までに私ども卒園アルバム制作キッズドン!の場合>

・デザインレイアウト込み:7,980円
・送料:1,320円〜1,650円

予算比較のポイント

一見、手作りの方が安く済むように思えますが、実は意外とそうとも限りません。特に注目したいのは次の内容です。

予期せぬ出費
  • 失敗による材料の再購入
  • 写真のプリントやり直し
  • 急遽必要になった道具の購入
まとめ購入のリスク
  • 材料をまとめ買いすると余剰が出やすい/li>
  • 使い切れない材料の無駄が発生

このように、手作りと業者制作では、単純な費用比較だけでは見えてこない部分があります。

特に手作りの場合、材料の購入から始まり予期せぬ出費も考慮する必要があります。

一方、業者制作は費用が明確で、追加料金も事前に把握できるというメリットがあります。

予算面での判断は、初期費用だけでなく、作業時間も含めた総合的な視点で考えることをお勧めします。

次の章では、お金には換算できない「想い」の部分、つまり「こだわり」について見ていきましょう。

3.こだわりの度合いはどのくらいか

卒園アルバム制作で制作者の「想い」が大切なのは言うまでもありません。

「自分の手でていねいに作り上げたい」
「プロのデザインで最高の1冊に仕上げたい」

制作方法を決めるとき、このような気持ちが大きく影響します。それぞれのこだわりポイントを見ていきましょう。

手作りならではの魅力

オリジナリティ

文具店で見つけた可愛いマスキングテープ、お気に入りのシール、手書きのメッセージ。

1冊1冊に違った雰囲気を出すことができ、まさに世界でたった1冊のアルバムを作ることができます。

温もりが伝わる

写真を切り、台紙に貼り、飾りつけをする。

その一つ一つの作業に込められた想いは、きっと卒園生の心に響くことでしょう。手作りならではの魅力です。

自由な表現

卒園アルバム制作は、どの方法であっても基本「自由」ですが、手作りはさらにこの自由度が広がります。例えば、

  • 好きな場所に好きな写真を
  • 思い思いの装飾を
  • 手書きメッセージも自由自在

などが挙げられます。

業者制作のメリット

プロの技術

写真の配置や大きさ、背景との調和など、デザインの基本に則った美しいレイアウトが実現します。

また、写真の画質補正も行われるためプリントした際の仕上がりも抜群です。

安定した品質

全てのページで統一感のある仕上がりになります。

プロならではの安定感は後から見返したときにも満足度が高いポイントです。

デザインの幅

プロデザイナーは様々なデザイン技法の引き出しがありますので、バリエーション豊かな原稿が期待できます。

  • 写真の異なるサイズの組み合わせ
  • 大胆なデザイン
  • 写真の良さは100%引き出す表現方法

こだわりポイントの比較

時折「手作り=温かみがある」「業者制作=心がこもっていない」という声を聞きます。

ですがこの図式は正しくありません。

なぜなら、業者制作でも「写真を選ぶ」のは発注したご依頼主だからです。

膨大な写真から選りすぐりの1点を見出すのは「愛情」なくしてはできない作業です。

また、業者の制作自体もそれを行うのは「人間」でありAIやロボットではありません。

デザイナーは1点1点の写真をじっくり見つめ、最もその写真が映える表現を賢明に考えて原稿に落とし込んでいきます。

一方手作りでも、写真を並べて貼るだけではなく、プロが使うような「写真の配置バランス」を意識することで、業者制作を上回る魅力的なページに仕上げることもできるのです。

手作りと業者それぞれ、どんなことが実現できるか、その代表的なものを見てみます。

手作りで叶えられること
  • デジタル全盛時代に対する新鮮さ
  • 直筆メッセージの温かみ
  • 手作り感を活かした装飾
業者制作で叶えられること
  • 写真の持つ魅力を最大限に引き出すデザイン
  • 印刷製本ならではの高級感
  • 安定した美しさ
  • 長期保存に適している

4.制作環境は整っているか

制作方法を決める大きな要因となるのが「環境」です。

手作りでも業者制作でも必要な環境が整っていないと、途中で困ってしまうことになりかねません。

それぞれに必要な環境を確認していきましょう。

手作り制作に必要な環境

作業スペース
  • 大きめのテーブル
  • 明るい照明
  • 材料の収納場所
  • 乾かすスペース

手作り制作では、写真、装飾品、道具類を広げて作業する必要があります。

また、のりづけした後は乾燥時間も必要です。

できれば家族の生活スペースと重ならない場所を確保できるかがポイントです。

必要な道具類

  • カッター・はさみ
  • 定規・カッティングマット
  • のり・両面テープ
  • ペン類
  • 装飾用品の収納ケース
  • 仮止め用クリップ
写真の管理方法
  • プリント写真の分類方法
  • 未使用写真の保管
  • 失敗した際の予備

業者制作で必要なもの

制作に関する環境を整える必要はありませんが、次のような準備をしておくと良いでしょう。

写真データの準備

  • データの保存場所
  • 写真の解像度確認方法
  • データ送付の手段

ここに注意!デジタルで自力制作する場合の盲点

今までは「アナログ制作」と「業者」を比較してのお話しでしたが、このの中間として、自分でパソコンやスマートフォンを使って制作する方法があります。

この制作方法についても少し触れておきたいと思います。

スマートフォンだけでの制作は要注意

いまやパソコンを上回る性能を誇るスマホですが、こと卒園アルバム制作となると、まだまだ現実的でないことが多いと言えます。

  • スマホ画面でのレイアウトは困難
  • 業者提供の制作ソフトが使用できない
  • 細かい作業が極めて困難

パソコンがない場合の対処法

スマホ優位の生活になるとパソコンは不要、またはあるけど古くて動かないといった境遇の方も多いでしょう。

これに対応するかのように登場したのが、Canva(キャンバ)を代表とする優れたオンライツールです。

スマホでもある程度の制作が可能になってきましたが、全ページを制作するのはかなりの根気が必要です。

私どもキッズドン!ではCanvaを使用し、スマホでも制作可能なテンプレートを提供しています。

詳しくは下記リンクカードのブログよりご覧ください。

それぞれの選択肢のメリット・デメリット

これまで4つのポイントで比較してきましたが、ここで改めて手作りと業者制作、それぞれの特徴をまとめてみましょう。

手作りを選んだ場合

手作りメリット
    • 一冊一冊に込める想いが違う
    • 予算の範囲で材料を工夫できる
    • 作る過程そのものが思い出に
    • 失敗してもやり直しができる
    • 好きな時に作業を進められる
    • デザインや装飾を自由に変えられる
手作りデメリット
    • 作業時間が膨大
    • 材料費が意外とかかる
    • 作業場所の確保が必要
    • 手先の器用さが問われる
    • 全冊同じ質を保つのが難しい
    • のりの乾燥など待ち時間が必要
向いている人の特徴
    • 時間に余裕がある
    • 手作業が好き
    • 創作意欲が旺盛
    • 几帳面な性格
    • 家に作業スペースがある
    • 文具やクラフトに興味がある

手作りアルバムに関連したブログ記事がございます。併せてご覧ください。

業者制作を選んだ場合

業者メリット
    • 作業時間が大幅に削減
    • プロの技術による高品質
    • 写真の画質補正付き
    • 安定した仕上がり
    • 追加費用が発生しにくい
    • 作業場所の確保が不要
業者デメリット
    • デザインの変更が難しい
    • 一定の予算が必要
    • 業者との打ち合わせ時間の確保
    • 制作期間が固定される
    • 写真の選定は慎重に行う必要がある
    • 完成までイメージが掴みにくい
向いている人の特徴
    • 時間の余裕があまりない
    • 確実な仕上がりを求める
    • 保護者全員から賛同を得たい
    • スケジュール管理が得意
    • デジタルデータの管理ができる
    • 予算をしっかり確保できる

業者制作に関連したブログ記事がございます。こちらも併せてご覧ください。

選択のポイント

どちらが「より良い」という答えを出すことはできず、あなたの状況に「合うか・合わないか」で、方法を選ぶことが大切な指針となります。

  • フルタイムで働いている → 業者制作
  • 休日に時間が取れる → 手作り
  • 予算に余裕がある → 業者制作
  • 材料費を抑えたい → 手作り
  • 確実な仕上がりを求める → 業者制作
  • 世界で1冊の本を作りたい → 手作り

このように、それぞれの特徴を理解した上で、あなたの環境に最適な方法を選んでいただければと思います。

おわりに

園アルバム、どちらの方法で制作するにしても、きっと素敵な思い出の1冊になることでしょう。

ただし、制作途中で「やっぱり違ったかな…」と感じてしまうと、その後の作業が本当に大変です。

特に手作りから業者制作への途中変更は、予算面でも大きな負担となってしまいます。

だからこそ事前にじっくりと検討することが大切なのです。

最後の最後にもう一度確認してみましょう。

– 自分の生活リズムは?
– 確保できる時間は?
– 準備できる予算は?
– こだわりたいポイントは?
– 必要な環境は整っている?

これらを総合的に判断し、等身大の選択をすることできっと満足のいく卒園アルバムが完成するはずです。

私たちキッズドン!は、手作り・業者制作、どちらの選択であっても、みなさまの想いの詰まった素敵なアルバム作りを応援しています。

尚、キッズドン!の「おまかせ制作」の詳細は下のボタンからご覧いただけます。

おまかせ制作を詳しく見る

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。

卒園アルバムキッズドン!代表-宗川 玲子
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)

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