卒園アルバムのつくりかた
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2021.9.6
卒園アルバム、最初の1歩はページ構成から
卒園アルバムの制作は、やる気やチャレンジ精神はあってもなかなか最初の一歩が踏み出せないものです。
「何から手をつければ良いのか」「膨大な作業の先にある遠いゴール」「ボランティアのしがらみ」「失敗への不安」など、行動心理を妨げる要素が多いからと言います。
「とにかく手を動かせ!動かせば何か見えはじめエンジンが掛るはず」とは小さい頃から良く言われた言葉ですが、その始めの1歩はどんな作業が相応しいのでしょうか。
こんにちは、キッズドン!ブログ担当の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。
早いものでもう11月。年齢を重ねるごとに体内時計は加速し、こどものころ、クリスマスやお正月が来るのが待ち遠しかった感覚がウソの様です。
きっと「そろそろ卒園アルバム作り始めなくちゃやばい…」と自分自身に発破をかけてるご担当者も多いのではないでしょうか。
そんな時、構えること無く「とにかく手を動かす」作業として「ページネイション(ページ構成)」の考案-検討をおすすめします。
実務のクリエィティブな作業では無く、どちらかというと事務的な作業であり、たんたんと事を進めることができるこのページ考案は、実は卒園アルバムを制作する上で最も重要な項目です。どんな風にページ構成を行うか、そのヒントをご紹介していきます。
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ページ構成が重要な理由
ページ構成は、卒園アルバムのいわば「設計図」と言えます。
この設計に基づいてイベントごとの写真選択ボリュームを決める、先生や保護者からメッセージをいただく際の「枠のサイズ」が決まる、どこまで制作消化ができたかのチェックリストとなる、各アルバム委員が担当するページの把握と進捗確認に利用できる…など、基本は全てこのページ構成にあるといっても過言ではありません。
「とにかく出来る事から作り出そう」と意気込むのも結構ですが、例えば運動会を漠然としたイメージで、見開き2ページを使用して制作したとします。後から帳尻合わせを行っていくとページ数が合致せず、泣く泣く1ページに変更といった事も少なくありません。
制作進行の途中にて構成が変更になることはありますが、それでも大元の基礎は作られた方が良いでしょう。
始めは卒園生紹介ページから
卒園生紹介ページとは、「顔写真+氏名」が均等枠で並列してる、いわばアルバムの定番中の定番ページです。また、年長と赤ちゃんの写真を対比させ、「将来の夢」などアンケートや作品を併載するページもこの部類とします。
これらは卒園生全員のスペースが同一で無くてはならない条件があります。
また、中には「氏名」や「アンケート回答」を卒園生直筆とする場合や、保護者や先生からのメッセージも掲載するケースもあります。
つまり、早めにこれらの「書いてもらう」内容を先行決定させ、早い時期に関係者にお願いをする事が必要となります。
「書いてもらう」お願いは、締切日を設けど、なかなか提出いただけないのが通例です(笑)。また余裕を持った期限でないと、書く側の本領が発揮できずいいものが出来ない事も考えられます。
このことから「1名に対して盛り込む内容を決定」→「1ページ何名で何ページを使用」→「1名の枠から導かれる掲載枠サイズの決定」→「書いてもらう」「写真を探してもらう」方へ通達→余裕をもった期間で回収の図式が好ましいとされます。
この当たりは別の記事「個人ページを作ろう」でも触れていますのでよろしければご覧ください。
月齢が低いほど少ないページ数で
小さかったあの頃、成長過程を年度ごとに閲覧するのに「過年度」は盛り込みたいページです。ですが月齢が低いほど写真の入手が困難と言います。
自分に置換えれば「5年前の写真」を意図するままに見つけることはかなり大変ですよね。
この事からページを多くしたくても「素材不足」になりがちな傾向なため、0歳〜3歳までは1ページづつ単位、または半ページ単位での制作を視野に入れてはいかがでしょうか。
春夏秋冬の流れを明確にする
幼稚園・保育園は情操教育の一環として、特に季節のしきたり、風習、習わしを重んじ、行事に取り入れています。
またそれを素直に心に取り入れ、楽しむ園児の姿も、この頃の月齢の特徴のひとつです。
季節の移ろいを明確にしたページ構成をつくり、このような日本文化の体験を載せることで、記録誌としての価値が生まれるでしょう。
先生ページのボリュームゾーン
「他の園は先生ページに何ページくらい使用していますか?」の質問が少なくありません。
全員掲載しないと失礼にあたるのでは無いか?でもページ数が足りない…
この明確な回答はありませんが、制作の経験値からすると「卒園生の写真」が優先であると考えます。ですが先生も全員掲載するべきとも考えます。
方法は先生が一同に会する場を狙って集合写真を撮影し、そこに氏名を明記して、先生紹介の意をカバーします。ページに余裕があれば、月齢クラスごとの2〜5名の先生単位で写真を撮り、1〜2ページで掲載するのも一考です。
先生集合の場で最も相応しいのはフォーマルな姿での「卒園式」ですが、卒園式にアルバムを渡す際は、運動会や生活発表会などビッグイベント時が良いでしょう。
または先生の紹介と「卒園生へのメッセージ」を兼用したページにする方法もあります。メッセージは記念誌として貴重性が高いため、重きを置くべきと考えます。そこに先生の写真を添えれば紹介を兼用することができます。
お散歩マップを掲載
ページ数に余裕があるお客様は、アルバム委員や保護者が制作されたお散歩マップを掲載するケースがあります。
その地図は5年10年と歳月の経過とともに変化を来すかもしれません。
「この公園の隣におそば屋さんあったな」「小さな山があって雰囲気良かったのに今やマンションが…」などその時小さな足で踏みしめた場所を綴るのは、まさに「おもいで」です。要所要所で撮影した集合写真などをポイントに添えれば尚、印象強くなるでしょう。
おわりに
今日は「ページ構成表の作成は最初の1歩」について書きました。「何年、年十年後に見返しても心に響くアルバムページとは…」の課題に想いをはせて掲載の優先順位を決めることが大切と言えます。
ページ構成を考案してる最中に「こんな掲載方法が面白そう」などアイデアもたくさん浮かんでくるはずです。そうなればエンジンが掛かった同然。そのモチベーションで制作にも取りかかってください。そうすれば重い腰も軽々と上がるはずです(笑)。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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