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2025.2.22
卒園後の卒園アルバム作り、失敗しないための6つの秘訣
こんにちは、卒園アルバム制作メーカー キッズドン!の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。
卒園アルバムの制作を、卒園後に持ち越して行う方は少なくありません。
反対にそれが主流となってきているくらいです。
「卒園式までアルバムに収めたい」「在園中は忙しくて…」「4月になったら落ち着いて作れると思って…」という声をよく耳にします。
ですが「卒園後の制作」は「在園中の制作」と比較して「やや作りにくい環境」となります。
今回は、卒園後の制作で成功するためのポイントをご紹介します。
特に、お仕事で忙しい保護者の方にも実践しやすい内容をお届けしたいと思います。
- 卒園後の制作、本当に時間は取れるの?
- チームで作る予定だけど、みんなと会えるかな?
- 写真やメッセージはいつ集めればいい?
- ページ数はどのくらいが適切?
- いつまでに完成させるべき?
- スマホだけでも作れる?
目次
見えてくる現実-制作はなぜ難しくなる?
「卒園式にアルバムを渡す…」ひと昔前まではこれが慣例でした。
卒園式にアルバムを渡すデメリット
卒園式にアルバムを渡すとなると、掲載できる行事は1月中旬までに限定されます。
その後に予定されてる生活発表会や豆まき、ひな祭りにお別れ遠足、そして最大のハイライトの卒園式…
といった「本来残しておきたい思い出」がアルバムに載っていないのは、なんとも残念なことです。
このことから「在園中の全行事」をアルバムに載せるために「卒園後」から作成を始めるケースが大変増えてきています。
卒園後から作成を始めるもう一つの理由
それは「卒園前にできなかった」からになります。
年度明けで「卒園アルバム委員」「卒園対策委員」が決まり、当初は高い士気であったものの、急激なスピードで時は流れ、はと気づくと年越しに…
卒園式に進呈する計画を「卒園後」に変更するも、就学準備などに追われて更に時は経過します。
最終的には在園中には何ひとつ手つかずとなり、卒園後から開始… となるケースは当たり前のようにあります。
いわばこれが当然の流れといえるでしょう。
卒園後に待ち受ける状況
卒園後作成で気に留めておきたいことは、4月以降、制作環境は相当に変化すると言うことです。
新入学の準備や兄弟の慣らし保育の送り迎え、新しい環境での様々な対応など、想像以上に時間を奪われることになります。
さらに、園の先生や保護者との連絡も取りづらくなり、必要な素材の収集にも苦労することになるでしょう。
そして、あれほど愛着のあった「園の生活」は過去のものに…。
制作メンバーとの打ち合わせも新学期が始まると急に難しくなってきます。
よくある失敗パターンと原因
制作をスタートしても、思うように進まないケースが多々あります。
その背景には在園中には見えていなかった様々な障壁が存在します。
「明日やろう」が積み重なる
「ゴールデンウィークにじっくり作ろう」「夏休みまでには…」という具合に、時間の確保を先送りにしてしまいがちです。
特に平日は仕事で疲れ、土日は家族との時間を大切にしたい気持ちから、アルバム制作の優先順位はどんどん下がっていきます。
意欲はあっても時間がない
制作意欲は十分にあるのに、新学期の準備や学校行事への対応、お子様の精神的ケアなど、想定以上に時間が取れないことが多いものです。
ましてや子供は小学校のことに意識が向かっており、親はそれに同調することから「過去に残してきた卒アル制作」が鬱陶しく感じるようになってきます。
このような現実的な問題を乗り越えるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
次の章では、その具体的な解決策を6つの秘訣としてご紹介していきます。
制作成功に導く6つの秘訣
私の過去13年の経験値から、数ある失敗事例と成功事例から、卒園後の制作を成功に導くためのポイントが見えてきました。
ここからは、その6つの秘訣を具体的にご紹介していきます。
秘訣1:こだわりは最小限に
多くの保護者様から「在園中は素晴らしいアルバムを作ろうと意気込んでいたのに、卒園後はなるべく早く終わらせたい気持ちが強くなった」という声を聞きます。
これは決して悪いことではなく、むしろ自然な感情の変化と言えるでしょう。
このことから「いかに短期間で閲覧者に納得いただくアルバムを作るか」がミッションとなります。
シンプルに仕上げるメリット
短期間作成で心がけたいのは「こだわりを持たずに装飾性をカットしたシンプルな紙面」に仕上げることです。
シンプルな構成には次のような利点があります。
- 作業時間の大幅な短縮
- 迷う時間が減る
- 疲れにくい
- 見やすい仕上がり
- 時代にマッチしている
- 保護者からの好き嫌いが生じずらい
実は保護者様からの評価も、凝った装飾よりもシンプルな構成の方が高いことが多いのです。
シンプル制作に触れた関連記事をご紹介します。
最低限必要な要素とは
卒園アルバムで本当に必要な要素は意外と少ないものです。
以下の3点に絞ることで効率的な制作が可能となります。
- 1.園児のプロフィール
- 2.思い出を振り返るためのキャプション
- 3.園児や先生のメッセージ
秘訣2:短時間で終わる手法を選ぶ
仕事や家事の合間に作業するためには、準備や片付けに時間がかからない方法を選ぶことが重要です。
デジタルで作成
「手作りアルバム」を在園中に検討されている方も多いでしょう。
市販のミニアルバムやスクラップブックを人数分用意し、選定した写真や切り抜き加工した写真を、デコレーションシールやマスキングテープで装飾するものです。
温かみがあり親の愛情を込めるといった意味合いからも人気の作成方法ですが、それなりの労力と時間が必要となります。
卒園後に「卒アルいつ完成するかな?」と待っている卒園生や保護者をよそに、膨大な制作時間をかけて「お待たせ」するのは本末転倒です。
ここはデジタルを活用して少しでも早く「お届け」するように方向性を変更してはいかがでしょうか。
アルバム制作業者と成約し、その業者が所有する「アルバム制作ソフト」で作成する方法です。
テンプレートやスタンプ等の素材も豊富に揃っていますが、デザインが好みに合わず、また操作性も快適とはいえずに後悔されるケースもあります。
試験的にソフトに触ってみたのち、継続作成できるかどうかの判断をしましょう。
こちらの記事も参考になさってください。
SNSのテンプレートの豊富さや、加工のしやすさで一気に知名度を高めた、オンライングラフィックツール「Canva(キャンバ)」。
SNSに限らずあらゆるグラフィックデザインの要求に応えることができる機能を持ち合わせます。
しかも直感的な操作性がウリであり、初心者にやさしいという点から、キッズドン!でもこれまでに何度もCanvaをテーマにした制作ハウツー記事を書いてきました。
このCanvaをはじめとするグラフィックツールを使用して原稿を作成し、印刷業者に入校する作成方法は「手作り」と比較し、相当な時間短縮となります。
キャンバ使用のハウツーを紹介した記事も併せてご覧ください。
しまうまプリントを代表とする「オンライン上で写真をアップロードしてアルバムがつくれる」フォトブックサービス。
TOLOTやGoogleフォトブックなど実に多くのサービスが名を連ねます。
装飾性や文字については制限があり、一見「無味乾燥」的に感じるかもしれませんが、それだけ写真が引き立つこととなり、究極の「シンプルアルバム」とも言えます。
スマホでできるか?
パソコンの起動や写真の整理、複雑なレイアウトソフトの操作は避け、スマートフォンのアプリだけで制作ができるかは、大きな鍵を握ります。
スマホで作成での最大の弱点は「小さい画面ゆえに細かい作業に向いていない」ことです。
- あと2mmずらしたい
- 写真をきっちり揃えたい
- 細かく切り抜きをしたい
- 常に全体を見ながらバランスを整えたい
などの要求には応えにくいと言えます。
このことから前述している通り「オンラインソフトでシンプルに作成」「フォトブック活用」が推奨となります。
フォトブック制作に触れた関連記事もよろしければご覧ください。
秘訣3:チーム制作は完全担当制で
複数人で制作する場合、「各ページをチームで作り上げる」より「1人が1ページを完結させる」方が圧倒的に効率が良くなります。
担当者一任制せがうまくいく理由
完全担当制には以下のようなメリットがあります。
- 打ち合わせが最小限で済む
- 作業の進捗が把握しやすい
- 個人の都合に合わせて作業できる
- 責任感が生まれやすい
- 外部意見による修正が生じない
担当者には、写真選びからレイアウト、文字入れまで一任します。
ただし、作業開始前に全体の統一感を保つための最低限のルールは決めておくと良いでしょう。
下のブログカードは「こんな方がこんな卒アル担当に適しています」というテーマで書いた記事になります。
秘訣4:素材収集は卒園前に完了
卒園後に先生や保護者から写真やメッセージを集めるのは、思ってる以上に困難を伴います。
写真やメッセージの収集時期
卒園式の2週間前までには、以下の素材を集め終えておくことが理想的です。
- 各家庭からの写真提供
- アンケートの回答
- 先生からのメッセージ
- 園児の似顔絵や作品
特に異なる小学校へ就学した保護者への連絡はつきにくいものと想定するべきです。
在園中は「あんなにレスポンスが早かったのに」卒園を境に「既読スルー」が増えて、とても困った…。という事例は少なくありません。
卒アル委員、卒対委員以外の保護者は、卒園と同時に「園」のことは過去のこととなります。
その心境を理解しつつ、やるべきことは在園中に済ませておきましょう。
先生への依頼事項リスト
また先生への依頼も早めに行うことが重要です。
記入をお願いする内容は具体的に示し締め切りは余裕を持って設定しましょう。
仮に園児それぞれにメッセージをいただく際は、11月頃からお願いすることをおすすめいたします。
個人ページ制作に関するヒントを紹介したブログを2つご案内します。
秘訣5:ページ数は少なめに設定
多くのページを作ることは、必ずしも良いアルバムを意味しません。
むしろ厳選された内容でコンパクトにまとめる方が、見る側にとって価値のあるものとなります。
ページ数を減らすポイント
写真の選定基準として以下を意識します。
- 各家庭で所有しているイベント写真は省略
- 友達との交流写真を多めに
- 集合写真は1イベントに1枚
文字情報の効果的な使い方
写真が少なくても、適切な文字情報があれば十分に魅力的なページになります。
写真だけで構成されてるページは「パラパラパラ」と「なんとなく見てページをめくる」ような行動になりがちです。
ですが、文字があることでページをめくる手が止まり、その文書と周囲の写真に注目が集まります。
特に以下の要素は重視したいところです。
- 園児のプロフィールやアンケート内容
- 各イベントでの思い出のエピソード
- 先生からの言葉
ページ数とアルバムの完成度についてを解説したブログを載せておきます。
秘訣6:納期を決めて厳守する
完成時期が未定だと、どうしても後回しになりがちです。
具体的な期限を設定しそれを関係者全員で共有することが重要です。
期限設定のコツ
夏休み期間までの完成を目指すことをおすすめします。
この時期を超えると、2学期の行事で更に時間が取りにくく、また園児や保護者の「園の記憶」が希薄となり、もはや卒園アルバムが届くという予定も忘れてしまいまいます。
保護者への進捗報告方法
保護者の方々の「待ちの状態」に応えるため、以下のようなコミュニケーションを心がけましょう
- 定期的な進捗状況の報告
- 予定より遅れる場合の早めの告知
- 完成時期の明確な提示
下の記事は一般的な卒園アルバム制作期間を紹介したブログになります。
具体的な作業スケジュール
ここまでご紹介した6つの秘訣を踏まえて、実践的な作業スケジュールをご案内します。
4月から7月までの約4ヶ月間で、どのように進めていけば良いのでしょうか。
H4<4月から7月までの理想的な進め方>
入学準備や新学期の慌ただしさを考慮しつつ、余裕を持って制作を進められる計画の一例を紹介します。
- 写真の整理と選定開始
- 制作メンバーとの役割分担の確認
- 作業環境の準備(アプリの選定など)
↑良好な作成進行ができるかどうかを決める大切な場です。慎重に議論しましょう。
- ページ構成の確定
- 使用する写真の最終選定
- 個人ページのレイアウト決定
- 作業手順の確認
↑不要な時間ロスを防ぐため、この時期に全体的な構成を固めます。
- 写真のレイアウト開始
- メッセージの入力作業
- 進捗状況の共有
↑ゴールデンウィーク明けから本格的な制作に入ります。
- ページごとの制作完了を目指す
- 相互チェックの実施
- 修正作業の実施
↑制作の山場となるこの時期は、特に計画的な作業が重要です。
- 全体の統一感の確認
- 誤字脱字のチェック
- 印刷業者との打ち合わせ
↑完成に向けて、最終確認と調整を行います。
- 完成品の最終確認
- 配布方法の検討
- 保護者への完成報告
↑この後、印刷製本が行われ、8月初旬にアルバムが指定場所に納品されます。
卒園後制作に関する別の記事を紹介いたします。
業者にまかせて制作という選択
ここまでは保護者の方ご自身で原稿を制作する場合のスケジュールをご紹介してきました。
ですが、もう一つの方法として「業者に制作を依頼する」という選択肢もあります。
むしろ卒園後の制作であれば、この方法の方が確実に完成にたどり着ける可能性が高いと言えるでしょう。
時間に追われる新学期、アルバム制作の負担から解放されることは、お子様との時間を大切にできる意味でも価値のある選択となります。
キッズドン!のおまかせコース
私どもキッズドン!では「おまかせコース」という形で、写真選定以外の「制作に関わる」作業を全てお引き受けしています。
今まで「卒園後の状況から時短で仕上げるシンプルスタイル」を提唱してきましたが、業者制作の場合は「デザインポリシー」に基づいた、いわゆる「卒園アルバムらしい体裁」に仕上がります。
まずはサンプルアルバムをご覧いただき、私どもの制作クオリティをお確かめください。
また、お見積りやご相談も無料で承っております。
詳しくは下のバナーよりご覧いただければと思います。
おわりに
卒園後のアルバム制作は決して簡単ではありません。しかし、あまり完璧を求めすぎる必要もありません。
大切なのは「思い出を残す」という本来の目的を見失わないことです。凝った装飾や複雑なレイアウトよりも、園児の笑顔や先生との触れ合いの様子がしっかりと収められていれば、それで十分価値のあるアルバムとなります。
もし作業に行き詰まることがあれば、この記事で紹介した6つの秘訣を思い出していただけると幸いです。
特に「シンプルに」「時間を区切って」「期限を決めて」という3点を意識するだけでも、作業はきっとスムーズに進むはずです。
素敵な思い出をアルバムに残す作業、ぜひ楽しみながら進めていただければと思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
(宣伝になります)
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