卒園アルバムのつくりかた
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2021.10.17
卒園アルバムの写真を引き立てる10の方法
今回は卒園アルバムの写真を引き立てる10の方法をご紹介します。
少しの手間は掛かりますが、確実にその写真に変化が現れて光だします。全体のクオリティアップも図れるので、ぜひお試しください。
- なんかパッとしない
- 特定の写真だけ目立たせるには
- 難しい作業はムリ
- シンプルに目立たせたい
目次
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どの写真を引き立たせるか
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
写真を引き立たてる上で大切なこととして「引き立てる写真を特定数に限定する」があります。
全ての写真に「引き立て効果」を与えてしまうと、かえって全ての写真が目立たなくなることはお察しいただけると思います。
メリハリが重要
「この写真を目立たせたい」という特定の写真に効果を与え、そうでは無い写真はあえて効果を与えないといった「メリハリ」の構図を作ることが重要です。
また、目立たす写真への効果も「大効果」「中効果」「小効果」を意識して制作すると、さらに強弱が付いて締まりのある原稿となるでしょう。
それでは効果の小さい順に「引き立てる」方法をご案内します。
(本ブログの内容は、卒園アルバム制作をパソコンで手作りすることを想定しています)
10の引き立て効果
1.影をつける
写真等のオブジェクトに影をつける方法で、ドロップシャドウとも呼ばれています。いわゆる浮き出し効果となり、周囲の写真が無効果の場合、影付き写真が全面に出てくるような錯覚を与えます。
濃すぎず離れすぎず
影をつける際の注意点として次の点が挙げられます。
取り扱うソフトやアプリによって出来る出来ないがありますが「影の濃さ」を調整する機能がある場合、うっすらとした濃さにする事をお勧めします。影が濃すぎると原稿に「黒」が目立つようになり、全体的なダークな印象をもたらすことになるからです。
オブジェクトに対して影をどの位置に置くか調整ができる場合、出来ればオブジェクトの近くにするのが良いでしょう。影が離れすぎると、周囲の写真に影がおよび、支障をきたすことがあります。
また、恐らく卒園アルバムのレイアウト都合上、所狭しと写真を配置すると想定されますが、その中で影が離れするぎると、影自体が見えなくなり、意味の無いものとなってしまいます。
2.白の影をつける(光彩)
白の影は「光彩」とも呼ばれ(厳密には異なりますが)写真から外側に光が放たれてるイメージになります。
この使用の注意点は前述の「影をつける」と同様、周囲の写真に効果がおよび、写真の一部が見えなくなる恐れがあることです。程々の効果に留めましょう。
3.半透明の同画を背景に敷く
上の図のように同一の写真を「写真内の背景」に「半透明」で敷き、その上に何らかの形どった写真をズレることなく載せると、写真のシーンから特定の部分が浮き出すようなエフェクトが期待できます。
活用と注意点
例えば…
- 周囲にカットしたい保護者の方々が写っている
- 複数人の園児から特定の人物だけを引き立てたい
- アクセントとして写真の中で強弱を設けたい
などの使い方に威力を発揮します。
注意点としては、「写真内の背景」に敷いた半透明の写真をそのまま原稿全体の背景に載せると、図柄模様が「半透明写真」に透けて見えることです。
これの回避として、半透明写真の背面に同サイズの白塗りのオブジェクトを重ねることが挙げられます。
4.ぼかした同画を背景に敷く
前項の“半透明の同画を背景に敷く”と同類となりますが、同一の写真を「写真内の背景」に「ぼかし」で敷き、その上に何らかの形どった写真をズレることなく載せる方法です。
活用と注意点は前項と同様になります。引き立てたい写真以外を「見せたいか」「見せなくしてボケの印象をつけたいか」によって使用選択が異なってきます。
5.そのままの同画を背景に敷き影を敷く
同画の背景を「半透明にする」「ぼかす」と続きましたが、ここでの手法は「なにもしない」です。
同一の写真を「写真内の背景」にそのままの状態で敷きますが、効果は「引き立てる」側に行います。それは影をつけることです。
影をつける時の注意点
狙いは、そのシーンから引き立てる部分が浮かび上がることですが「写真内の背景」が暗いと、影が背景色に吸収され「浮かび上がって」こない結果となります。
これにより、この効果の使用は「写真内の背景」が明るいものに限定されます。
6.フレームをつける.1
フレームをつけることで写真は引き立ちます。問題はそのフレームの種類になります。
ここでは比較的効果の弱いフレーム紹介します。このフレームの条件は…
- 1.淡い色
- 2.細め
- 3.シンプル形状
となり、上のサンプルのようなスタイルです。
7.フレームをつける.2
引き立てる効果の強いフレームです。インパクトがあり、アルバムのページをめくった瞬間に目に飛び込んでくるでしょう。フレームの条件は…
- 1.太め
- 2.やや複雑な形状
- 3.影と併用
などが挙げられます。
8.フレームをつける.3
内枠と外枠を設けたフレームインフレームタイプ。集合写真などに効果的です。
また、背景に模様があったり、キャラクター要素が散点してるような図柄の場合、上の図のように、外枠内を半透明にし、内側の写真はノーフレーム+影にすると、シンプルに美しく、軽度な作業で最大の効果を得ることができます。
9.コラージュ
複数の写真を境目なく敷き詰めるコラージュは、インスタグラムやスマホアルバムなどでご存じでしょう。
コラージュの作用は目を引く効果を生み出すだけでなく、下のような利点もあります。
- 1.写真点数が多い場合、まとまりが生まれ整理がつく
- 2.切り抜きと未加工の写真を併せて使うと高いキャッチになる
- 3.正方形の偶数枚は一段と目を引きやすい
用途に合わせてスタイルをご検討ください。尚、キッズドン!では上でご案内したフレームやコラージュを多数そろえ、フリー素材として提供しております。よろしければ下記のバナーよりご覧ください。
10.切り抜き
最後は“切り抜き”を行うになります。
人物のシルエットに沿って忠実に沿って切り抜き、背景をやや入れてざっくりとした切り抜き、背景を大きめに入れた空間重視の切り抜きなどがあります。
活用と注意点
切り抜きはかわいらしい印象を与え、静的なページに動的な効果を与えます。ですが、切り抜きばかりだと「一体どういうシチュエーションで撮影されたものか」が全く分からなくなり、好印象が希薄となることも留意するべきです。
お勧めは四角や丸の形状の掲載が6割、切り抜き等の形を変形させての掲載を3割、特段に大型サイズの集合写真を1割とする比率です。
これにより各カテゴリーの写真が互いに引き立て役となり、それが各写真の強みを最大に発揮できることとなります。
切り抜きについては関連ブログがありますので併せてご覧ください。
おわりに
今回は卒園アルバムの写真を引き立てる10の方法を紹介しました。
大切なことは効果は「与えすぎるとしつこくなり逆効果」となる点です。グラフィックの処理に不慣れな場合は、気持ち控えめに効果を与え、ほぼ全景が出来た段階で、少しづつ強弱を調整すると良いでしょう。
そして繰り返しになりますが、どの写真を引き立てて、どの写真を引き立て役にするかを始めに設定することです。アルバムをご覧になる方に、その説明は全く不要ですが、制作者の心の中の意向として定めると、質的向上が図れるでしょう。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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