はじめての卒園アルバム
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2021.9.16
自分で作る卒園アルバム、完成までどのくらい時間かかる?
10月を過ぎるころ「これから自分たちでアルバムを原稿を制作して卒園式の納品に間に合いますか…」という問合せが増えてきます。
当方から逆に質問をいたします。「アルバム委員の皆様は、個々にどのくらいの時間をアルバム制作に割くことができますか?」
こんにちはキッズドン!ブログ担当の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。
酷暑の夏から暑さもやわらぎ秋の趣を感じる季節となってきました。9月はお客様からのページ原稿制作依頼が劇的に増加する月です。ここから一気に来年の3月まで駆け抜けます。
ちなみに「自分たちでアルバム原稿を制作する」お客様も同様の感覚を持たれてると思います。
夏真っ盛りの時期までは「まだ始めなくてもまだまだ時間はあるから」と余裕の構えだったものが「なんかそろそろ始めないといけないかな…」という、漠然とした不安を抱き始めます。
不安=経験が無いゆえに行動の仕方が分からず時間の尺度が図れない、そんな不安を身に覚えるにせよ「急務」「仕事」では無いことからすぐに行動に移せないのは誰にでもある習性です。そしてはたと気づくと新しい年の足音が…
今回は「原稿を自分で制作」された数多くのお客様より伺ったお話を基に、どの位の時間を制作に要したかの事例と、また注意すべき点をご案内します。
目次
経験者に制作時間を聞きました
まず始めに下記をご覧ください。
これはアルバム原稿をご自身で制作されるお客様約30名様へのインタビューの内容を集計し、その平均を出したものです。
インタビューはアルバム納品後の行い、インタビュー対象の方はアルバム委員のリーダーの方としています。事前にリーダーには他のアルバム委員に制作事情をヒアリングしていただき、その方の情報もこの値に含まれています。従いまして約100名近い制作者の平均となります。
この時間をどう捉えるかは個々の感覚となると思いますが「時間は思いのほか限られてる」と感じる方が多いのではないでしょうか?一つづつ項目を見ていきます。
制作開始の時期
12月が最多で、次いで9月、10月が続きます。
12月に開始したほとんどのお客様は「もっと早く始めておけば良かった」という後悔をされています。「やらなくてはと思うもののなんだかんだで後伸ばしになって…」とは異口同音の皆様のお言葉です。
感覚的には9月頃でも「そろそろやらなきゃ」でも「まだ時間はたっぷりある」が思考の中で同居してる方が多いのが事実です。
一ヶ月に作業できる平均日数
この日数は「ある程度集中して作業ができる日」としています。「家族が就寝した後少しだけ手をつけよう」というような状況は含まれていません。
「3.5日」に続いては、5日、10日と続きます。「月の土日祭日の内3日」を制作に充てる方が殆どです。10日以上の確保が出来てる方は専業主婦、またはパート・アルバイト勤務の方が平日を利用しているケースとなります。
1日に制作できる時間
制作に充てられる時間は短時間です。制作をこの日にやろうと決めても、何かと横槍は入るもの。
お母さんに休日はありません。家族の世話しつつの「ながら作業」にとかくなりがちです。5〜6時間パソコンを前にしてるものの実際集中して出来る作業時間は4時間程度となるのでしょう。
尚「4.2時間」に次いで2時間、1時間半とかなりの短時間で上位が占められています。
見開き2ページの制作にかかる時間
実はこの問いへの明確な回答は無く「悪戦苦闘して5日間くらいは掛かった」というお話を基に「1日の平均作業時間4.2時間」×5日で22時間としています。
「とにかく時間掛かった」「とにかくギリギリに出来上がった」という「とにかく回答」が大多数。完璧を目指して凝り凝りに作り上げる方もいれば、ほぼ妥協で仕上げる方もいる、事前にパソコンスキルを持っている方いない方、などなど境遇は異なります。
この制作22時間を、更に細かい作業内容に分解して、所要時間を出してみました。
レイアウト構想
一番時間を要すのは「白紙状態に向き合いどんなページに作るか」を構想する段階と言います。頭の中では「ステキなデザイン、かわいらしい雰囲気、どうやったら皆喜ぶかな」など「出来る出来ない」を抜きにして理想は浮かびます。
いざ手をつけてみるとテクニカルの点で現実とならず、再度構成を練り直す…この繰り返しで時間は刻々と過ぎて行きます。
パソコンスキルの確立
理想のデザインを実現させるためには、パソコンの機能や知識を習得するために、ネットの検索サイトや教本を使用し研究する必要があります。
教え通りにやってるのになぜか結果に結びつかない…といった壁にぶつかり、それを乗り越えの繰り返しで時間を消耗して行きます。
制作時間
落とし所を見いだし制作を進め、完成に致るまでに13時間前後の時間がかかるようです。
納得ゆく出来であるか、多少妥協しての出来であるかは人それぞれですが、いずれにしても委員で決めた締切には間に合わせなくてはなりません。多くの葛藤と苦心を抱えて原稿に向う委員の方の姿が目に浮かびます。
今から初めて大丈夫?
「決めた日までにこれから始めて完成させる事ができるのか」が今回のメインテーマです。
前述のデータを基にシミュレーションしてみます。恐らく、始めに制作時間を割り出し、そこから制作可能ページ数を見いだして作業を行うことは無いでしょう。アルバム委員数名で「制作担当ページ」を割り振り、後は個々の制作リズムで締切までに間に合わせる…といった流れだと思います。
平均値に当てはめるとこのようになります。シミュレーション上では1.32ページ分の制作時間が不足している結果になりました。
1.32ページ制作するには約14時間が必要となりますので、14時間÷1日の制作時間4.2時間=3.3日が必要となります。3.3日は一ヶ月に作業できる日数ですので、開始を一ヶ月早めるか、月の制作日数を増やすかなどの調整が必要ということになります。
卒園式後のアルバム納品でのケース
卒園式後の納品予定の際、制作スケジュール調整で注意するべき点があります。春休みの到来、就学に向けての準備や手続き、就学後の我が子の心身のケアなどが重なり作業効率は極端に低下するという現実です。
Web編集システムを使用した場合は?
キッズドン!には「アルバム編集ソフト」がありませんが、他卒園アルバム制作業者でのソフトを使用した際に掛る時間はどうでしょうか。
各メーカーの制作ソフトにはテンプレートがあります。これを使用すれば「レイアウト構想」の時間が上記平均値の1/3程度になると思われます。また本制作時間も減少するでしょう。恐らく全体で掛かる時間は13〜15時間程度でしょう。
テンプレートを使用せず白紙の状態から制作する場合は、上の図同様の制作時間(平均22時間)またはそれ以上を要すると思われます。理想通りにはならないが制作時間の軽減を取るか、理想を追求して多くの時間と労力を掛けるかは悩む所です。
先生制作の場合の時間は?
先生ご自身がパソコンでレイアウト編集をしたり、プリント写真を切貼りして卒園アルバムを制作するのは少数です。
その多くは、一人一冊でフリー台紙アルバム(一般にフエルアルバムと呼ばれています)にその子を中心とした写真や、挿絵やコラージュ、園児が制作した作品を貼付け、進呈するケースが最多となります。
実はアナログ作業の方が遥かに時間が掛かります。仮に園児が25人いたとして、ページ数が12ページだったとします。掛け合わせで合計300ページ分の作業を行うことになります。
1ページ最低30分必要として合計9,000分。時間にして150時間です。この制作を1名から2名で行うと伺っています。原則業務範囲内で作業を行いますので1日携われる時間は約1時間程度。2名で手分けしても75日=二ヶ月以上掛る計算です。
当然園の行事やスケジュールで着手出来ない日もあり、休日返上、アフターワークに作業がスライドする事も少なからずあるそうです。制作は卒園ギリギリまで行いますので年を明けてからの労力は想像を超えるものがあります。
おわりに
アルバム制作は大変夢があり楽しい作業である事に違いありません。ですが裏腹に、ただでさえ時間の無い状況下、卒園アルバム制作という新たな課題が増えるのは、時に堪え難い辛さを覚えることもあるでしょう。
だからこそ事前に「どのくらいの割合で制作を進めたらスムーズに出来るか」を仮設計して、スタートを切ることが重要と言えます。
また制作スケジュールの仮設定をし「無理」と判断された際には、無理を無理して行うことを避けた方が良いという考え方も正統といえます。無理を強いて大切な事に犠牲を払ったり、ストレスを抱えることで体調不順となっては本末転倒です。アルバムを楽しみにしている年長園児やその保護者の皆さんもをれを望んだりはしていません。
お悩みがある際は、キッズドン!を始めアルバム制作業者にご相談ください。きっとヒントが与えられるはずです。予算が見合い、原稿の制作を業者に依頼したとしても愛情を込めたアルバムは必ず作れます。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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