はじめての卒園アルバム
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2021.9.7
のせる?のせない?卒園式掲載の悩みどころ
卒園式をアルバムに掲載するかしないか…。アルバム制作担当者として悩み所の一つです。
アルバムは卒園記念品なのでやはり卒園式に渡すべき…いやいや人生初の晴れの舞台をアルバムに残さないのはもったいない…。でも、卒園式後の配布は大変かも…。卒園式に渡す過去のしきたりもあるし…。などなど様々なケースがせめぎ合います。
こんにちは、卒園アルバム制作メーカーキッズドン!の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。
今日は「卒園式」を載せる載せないをテーマに、アルバム制作者に影響するあれこれをご紹介します。これからアルバムのページ構成を検討する上でも、ぜひ参考になさってください。
卒園式を載せない(卒園式に贈呈)
卒園式の写真を載せないで、卒園式に配布するケースです。制作側にとって一番の影響は「タイトなスケジュールを強いられる」ことです。
タイトなスケジュール
ポイントは「時期によってはメイン行事が掲載できない可能性がある」と「年内までの制作が過密」ということになります。
掲載は1月上旬の行事まで
仮に3月中旬の納品として、逆算すると掲載できるイベントは「1月上旬」までのものとなります。
1月2月は「節分」や「生活発表会」などハイライト行事が計画されてる月です。
先生扮する鬼に泣きながら逃げ惑う園生活ならではの節分シーンや、成長を実感できる園最後のパフォーマンスである生活発表会を掲載出来ない現実は、かなり悔やまれます。
ですが、3月納品に向けた印刷メーカーはどこもてんてこ舞い状態であり、3月以外の月に比べ、印刷日程も1週間程プラスされるのが通常の流れです。
更に1月〜3月は営業日日数が少ない事も特徴。
1月は正月+冬期休業+連休、2月は他の月と比べ3日少ない+連休と、タイトなスケジュールに拍車を掛けます。
この事から年を開けてからの制作工程として、「1月上旬までの撮影→制作→製版データ制作→最終チェック→印刷製本→納品」一連の流れに、トータルで40〜50営業日が必要となり、正月の名残を感じないままにアルバム制作に向けて猛ダッシュを強いられることとなります。
年内に9割の作業を完工要
仮に業者に原稿制作を依頼する場合、年内の作業もスピード感を以て行う必要があります。
前述の通り、1月上旬からは猛スピードで事を仕上げていく必要がある事から、年内に9割の作業を完工させる必要があります。
いわば「最後のページ」を1月に残して、それ以外の業者制作→修正等を経て校了(原稿内容に承認を行う)のセットを全ページ分終わらせておくと言う事になります。
園児の喜びが大きい
卒園式にアルバムを渡し、謝恩会等でそれを開き、楽しそうに思い出を語る園児の姿…。その光景を頭に描いて、日々の苦労を乗り越えて来たアルバム担当者の方も多いことでしょう。
また、保護者から様々な労いの言葉もいただき、「大変だったけど携わった良かった」と達成感を十分に得ることも出来ると思われます。
これがもし卒園後の進呈だったらどうでしょう。
卒園生は既に小学校の世界に全力疾走しており、過去の事に深く思いを馳せることも少なくなり、卒園式でアルバムを見る状況とは受ける感動に差があると聞きます。
長い目で見れば「記録記念誌」ですので、この時期だけのリアクションばかりではありませんが、園児がどのような思いでアルバムを見てもらいたいかを、一考しておくことも必要と言えます。
卒園式を載せる(卒園後に贈呈)
子どもたちにとって“人生で初めての卒業の儀式”である卒園式。最高にドレスアップした、可愛らしくも凛々しい姿。
何度も練習し、緊張の面持ちで臨む卒園証書授与。合唱の途中に思わず泣き出してしまいながらも、それをこらえて歌い続けるけなげな表情……
それらをアルバムに納めないのは、なんとももったいないことと思う方は非常に多いと思いますし、キッズドン!もそれはしかりです。
ですが、デメリットがあることも事実です。卒園式を掲載する事で生じる事を見てみましょう。
卒園式後すぐには納品できない
卒園式終了後、その写真を選定→制作を進め、なるべく早くアルバムを渡したい…と、想定される方は少なくありません。
園児も、まだ園での余韻が残る時期にアルバムを見た方が、感動の大きさが違います。
下のボタン(+プラスマーク)をタップすると、キッズドン!が制作を行う「おまかせコース」を例に取った卒園式終了から納品までの「最短」でのスケージュールが展開します。ご覧ください。
いかがでしょうか。想像以上に工程が多く、また短期間でそれを消化する必要があると思った方も多いと思います。
繰り返しになりますがこれは「最短」での予定をシミュレーションしています。アルバムタイプによっては6週間営業日を要すものあります。
考慮しておくべき点は「春休み」と「ゴールデンウィーク」です。4/1から小学校入学までの5〜7日間はお子様の面倒に時間が取られる事から、作業がしにくい環境となります。
また、上記の予定で、仮に1週間「校了」の期間が前倒しになったとしても、ゴールデンウィークを横断する事から、印刷製本メーカーはカレンダー通り休業となり、納品は5月以降となるのです。
モチベーションが上がらない
卒園式終了後、保護者はある種の放心状態となります。そして就学に向けて新スタートを切る準備におおわらわとなり、入学後は、新たな環境に身を置く我が子をケアする日々が続きます。
保育園生活は「過去」の事となり、やらなくてはいけない事が五万とある中、過去の作業を強いられるのは以外にも辛いものです。作業に費やす時間を考えると、ついつい後回しという流れに…。
新しい友だちが出来、楽しそうに今日の出来事を話す子ども、入学に関連した学校行事への出席など入学と同時に多忙を極め、未来だけに目を向けて走り出します。
気付くとゴールデンウィークに差し掛かり、当初5月納品予定が、これらの境遇によって夏に延長というような事は少なくありません。年長クラスがスタートした時の高い士気をこの時期まで保つのは、思いの他容易では無いという事を、踏まえておくべきでしょう。
初夏以降の納品なら余裕が生まれる
納品時期を、卒園式終了後直近では無く、あえて6月上旬から7月頃に設定する事により、色々なメリットが生まれます。
・卒園-就学を経て一段落ついてから作業ができる
・過密な作業予定に翻弄することがない
・納期延長のリスクが回避できる
・卒園生同窓の場で一同でアルバム閲覧ができる
などになります。
アルバム委員や先生の年間の予定等により、制作を集中して行う事が出来ない場合などは、卒園から間もない時期では無く、夏の時期を設定された方が、返って余裕ある計画が立てられ、さらにアルバムを効率的に渡すこともできるでしょう。
例えば夏祭りに、その年の卒園生が招待され、そこでアルバムを渡す…。夏祭りで無くても「アルバム引渡し同窓会」を設定する…。
など、アルバムをみんなで開いて思い出話しに花を咲かせる機会という要素と、同窓会という要素を上手く合わせて、楽しい場にするという方法はおすすめです。
その園や保護者の様々な条件があり、計画できない場合もありますが、このように「明確な期日設定」があれば、計画的に動く事が出来て、さらにやる気も起きる事でしょう。
卒園後の制作はいつまで?
これも良くいただくお問い合わせです。「いつまでに制作を終えればいいのか?」。
キッズドン!に限った事ですが、期限は特に設けておりません。年長時期の4月から始まり、翌年の10月に納品するケースもあります。「卒園後、どうも事が進まない」「アルバム委員それぞれの環境から迅速に動く事が出来ない」など色々な境遇があろうと思います。
いずれにしても徹底的にお付き合いしますので、どうかご安心ください。
おわりに
本日は卒園式をアルバムに掲載する、しないが、制作者にどんな影響があるかを紹介しました。
掲載しないで卒園式に渡す場合は、1月上旬までのイベントまでが掲載の限界になり、早くから制作の準備が必要となります。反対に掲載しない場合は、制作期間に余裕が生まれますが、卒園後の制作はモチベーションのキープが難しくなります。
それぞれ一長一短ですが、個々それぞれの環境や自己の気持ちと照らし合わせてご検討ください。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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