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2024.12.21
先輩卒アル委員が後悔した”手作り卒園アルバム”3つの落とし穴
こんにちは、キッズドン!の宗川玲子です。
卒園アルバムを手作りで制作される方が年々増えています。
私も保護者の立場でアルバム作りを経験してきましたが、その過程で多くの気付きと学びがありました。
あなたは今、手作りアルバムにどんなイメージをお持ちでしょうか?
「世界でたった一冊のアルバムを作りたい」
「予算を抑えて素敵なアルバムを作りたい」
「委員みんなの想いを込めて作り上げたい」
そんな想いを持って臨まれる方が多いのですが、中には予想もしなかった困難に直面し、途中で投げ出したくなったという声も少なくありません。
私のもとには毎年、手作りアルバムに挑戦された先輩委員の方々から様々な体験談が寄せられます。
中でも印象に残っているのが、ある卒アル委員のリーダーの方からの言葉です。
「手作りアルバムって、理想と現実の差が大きすぎて…。もっと早くに知っておけば、違う選択ができたかもしれません」
今回のブログでは、手作り卒園アルバムに隠された3つの落とし穴について、実際の体験談とともにご紹介していきます。
これから制作をスタートされる方の参考になれば幸いです。
とは言え、手作りアルバムには温かみがあり、委員の方々の愛情が詰まった素晴らしさがあるのも事実です。
ですので、これから触れる内容は「手作り」を否定するものではありません。
むしろより良い手作りアルバムを作るためのヒントとしてお読みいただければと思います。
今回紹介する「先輩卒アル委員が後悔した”手作り卒園アルバム”3つの落とし穴」は次の通りです。
- 1.予想以上の作業量に潜む落とし穴
- 2.コストと時間のジレンマに関わる落とし穴
- 3.公平性の実現が難しいという落とし穴
それでは、まずはじめに作業量に関する落とし穴から見ていきましょう。
この記事での「手作り」の仕様は、プリント写真を原稿サイズの台紙に貼り、それを基にアルバム制作会社に印刷製本を依頼するものと、ミニサイズのスクラップブック等に写真を貼って人数分制作する方法を対象としています。
- 卒アル制作は大変と聞くけど…
- 事前にどんな準備をすればスムーズに進む?
- フルタイム勤務でも手作りできる?
- 不器用なんですが
- デザインやったこと無くても成り立ちますか?
目次
1.予想以上の作業量に潜む落とし穴
「思ったより大変…」これは手作り卒園アルバムに挑戦された方からよく聞く感想です。
単純に「写真を台紙に貼るだけ」と考えていると、後々大変な苦労を伴うことになります。
制作に費やす時間の実態
アルバム1冊の制作に、実際どのくらいの時間が必要なのでしょうか。
経験者の方々の声を総合すると、16ページ程度のアルバムで、
を要すると聞きます。1ページ約5時間の換算ですね。
これは単純計算で、平日2時間の作業を2ヶ月継続するペースとなります。
フルタイムで働く保護者にとって、平日の夜2時間を捻出することは決して容易なことではありません。
恐らく複数の委員でページ配分を行い作業すると思われますが、それでも相当な時間消費になります。
写真選びだけで1日が終わる
写真選定はアルバム制作の要となる大切な作業です。
1ページに掲載する写真は「業者指定の原稿サイズ」であれば平均10点から15点、「ミニアルバム等」であれば平均2点から5点程度でしょう。
その枚数を、運動会なら平均1,000枚以上、発表会なら平均8000枚以上の写真の中から選び出すことになります。
さらに気を付けたいのが卒アルの大命題と言える「公平性への配慮」。
全ての園児の写真点数を揃えようとすると、写真を確認する度に「この子は他のページでどのくらい写ってるかな…」とチェックが必要になります。
デザインスキルの壁
写真を並べるだけでなく、装飾やレイアウトにも工夫が必要です。
飾り枠やマスキングテープ、メッセージカードなどを使って、見栄えの良いページに仕上げていく…。
しかし、デザインの経験がないと、せっかくの素材を活かしきれないこともあります。
情報過多ゆえに理想と現実に壁が
ネット検索をすると大量に「デザイン例」が表示されます。
また、日頃からインスタグラムなどで使用してる「コラージュテンプレート」なども数多く見てることから、「こんな風なデザインにしたい」「このスタイルかっこいい」などの「理想のデザイン」が頭に浮かぶことでしょう。
ですが「それを作成していくスキル」が実際の作成の場で追いつかないと、イメージ通りに仕上がらず、何度もやり直すうちに予定の時間は大幅に超過してしまいます。
思うように進まない委員間の連携
複数の委員で分担して制作する場合「コンセプト」を決めて開始するケースもあります。
ですが統一感を出すことが意外と難しいものと認識しておくべきでしょう。
制作スキルや時間の余裕、そしてデザインの好みは人それぞれです。
「コンセプト」を意識していても、ある委員は写真を切り抜いて賑やかに、またある委員はシンプルに四角形で統一など、ページによって雰囲気が大きく異なってしまうことがあります。
後から修正しようとすると、さらなる時間が必要となります。
本来「卒園アルバムは自由に作成」するべきものですので、コンセプトを設けず、各ページ異なる委員の個性を発揮して作ることがベストと私は思います。
このことに関連するブログ記事がありますので、併せてご覧ください。
2.コストと時間のジレンマに関わる落とし穴
予算内での制作を目指しても、思わぬところで出費がかさんでいきます。
また時間を節約しようとすると、今度は予算が膨らんでしまう…。
この「コストと時間のジレンマ」は、手作りアルバムの大きな課題の一つです。
プリント写真の費用
写真のプリント代は意外とかさみます。例えば1枚50円のL判写真を、16ページのアルバムで1ページ当たり10枚使用すると、1冊あたり8,000円。これが20冊分となれば16万円にも。
ちなみに私どもの商品「ハードカバーフルフラットスタンダード」で1冊あたり8,000円だと、24ページの銀塩プリントアルバムをお届けすることができます。
しかも当方によるレイアウトデザイン等の制作費用がこの中に含まれています。
ここで「デジタルプリントなら安く済むのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。確かにコンビニプリントなら1枚20円程度。
ですが、印刷品質の違いが気になることも正直ありますので、品質にこだわりがある方には不向きと言えますでしょう。
装飾アイテムの予算超過
可愛らしい装飾アイテムはついつい欲しくなるものです。
マスキングテープやシール、色紙、台紙など、100円ショップでも一式揃えようとすると1冊につき1,000円から2,000円前後の出費になります。
さらに「もう少しこんな飾りがあれば…」と追加購入を重ねるうちに、当初の予算をオーバーしてしまうことも。
20冊分となれば、装飾費だけでも4万円を超えることも珍しくありません。
時間のやりくりで発生する隠れコスト
仕事が忙しい時期は、休日返上で制作に取り組むことになります。
すると、家事の時間が取れなくなり、お惣菜やお弁当で済ませる機会が増えるなど…。
これらの「隠れコスト」も決して小さくありません。
時間とコストの問題は「切り貼り」か「パソコン制作」かで大きく変わってきます。
切り貼りは道具代や写真代がかかりますが、パソコン制作は印刷費用が発生。どちらを選ぶにしても事前に総コストを見積もっておくことが大切です。
次の章では、アルバムづくりで最も気を遣う「公平性の実現」について見ていきましょう。
手作りする卒園アルバムのアイテムや作成方法を紹介したブログがありますので、併せてご覧ください。
3.公平性の実現が難しいという落とし穴
アルバム制作で最も頭を悩ますのが「全ての園児を平等に扱う」という課題です。
見栄えの良いアルバムを目指すことはもちろん大切ですが、どの家庭にも同じように喜んでいただきたいもの。
でも現実はそう簡単ではありません。
園児ごとの掲載写真数の差
行事の写真を選び終わり、一安心したところで園児ごとの写真点数を数えてみると…。思わぬ偏りが見えてきます。
例えばある運動会のページでは、
- 活発な子は演技中の写真が豊富
- おとなしい子は集合写真が中心
- 欠席した子の写真は皆無
このような差が生まれるのは自然なことですが、保護者の立場からすれば「うちの子の写真が少ない」という寂しさは否めません。
こちらのブログもご参照ください。
写真の出来栄えにばらつきが
カメラマンによる撮影でない限り、写真の出来映えには必ずばらつきが出てきます。
特に室内での撮影は難しく、
- 明るく鮮明に写っている子
- 少しブレている子
- 表情が分かりづらい子
というような違いが出てきます。写真を選ぶ側としては「良い写真を使いたい」という思いと「公平に扱いたい」という思いの間で揺れ動くことになります。
保護者からの要望への対応
アルバム完成間際になって保護者から要望が届くこともあるあるです。
- 「この写真は載せないでほしい」
- 「もう少し笑顔の写真に差し替えてほしい」
- 「個人情報なので名前は載せたくない」
一つの要望に応えようとすると、レイアウトの変更が必要になり、それに伴って他の写真も差し替えることに…。
すると今度は別の保護者から新たな要望が寄せられる、という連鎖が起きかねません。
このような公平性の課題は、経験豊富な方でも頭を悩ませる部分。だからこそ委員会の早い段階で、掲載のルールを明確にしておくことが大切です。
では次に、これまでお話しした課題への対処法の一つとして、デザイナー制作とのコラボレーションの提案をさせていただきます。
デザイナーとコラボレーション
先ほど「コストと時間のジレンマ」の章の「プリント写真の費用」の項目で、1冊にかかるプリント代金と、私どものアルバム商品の代金の比較を提示しました。
仮に手作り制作で1冊8,000円もかかるのなら、当方の製本印刷型アルバムも検討してみてはいかがでしょうか…という内容です。
繰り返しになりますが、キッズドン!が提示している「料金」には「写真補正-デザインレイアウト料」がはじめから組み込まれています。
ですが、デザイナー制作となってるからと言って「お客様作成の原稿が使用できない」わけではありません。
制作はこんな風にアレンジすることができます。
(料金の変動はありませんので予めご了承ください)
- ページの一部をお客様作成の原稿使用
- お客様作成用の100種類のテンプレートを提供
- お客様作成の原稿で使用する写真の補正
これは実際に採用されてる作成方法です。
特に卒アル委員が1名〜3名程度の少人数の場合重宝されています。
作成の負担が軽減されるだけではなく、自主作成における疑問、悩み、困りごとの相談に乗る「コンサルタント」としても、私共を活用できます。
どんなデザインになるか試せるキャンペーン
「業者とのコラボは理解できたけど、どんなデザインになるか不安…」という思い、お察しいたします。
この不安払拭のため、キッズドン!では「おまかせコーストライアルキャンペーン」を行なっています。
これはお客様の手元にある20点の写真を送付いただき、キッズドン!がおまかせコースの制作方法と同様にデザイン・レイアウトを行うものです。
さらに、その完成した原稿を、実際の印刷仕様にして「見開き原稿をお客様に送付」いたします。
これにより「デザイン性と印刷品質」を同時にご確認いただくことができます。
このキャンペーンは「ご成約するしない」に関わらずご利用いただけます。しかも「無料」です。
このキャンペーンを詳細に記事にしたブログがございます。
手作り作成に不安がある場合、ぜひキッズドン!のおまかせコースが含まれたアルバムをご検討ください。
おわりに-後悔しない卒アル作りのために
ここまで手作り卒園アルバムの落とし穴と解決策についてお話ししてきました。
卒園アルバム作成は必ずしも「全て手作り」か「全て業者」かの二択である必要はありません。
委員の皆さんの状況に合わせて、柔軟に対応していくことが賢明です。
私の経験から言えることは、アルバムの価値は「手作りかどうか」では決まらないということです。
大切なのは、アルバムを開いた時に子どもたちの笑顔に込められた園生活の思い出が、しっかりと伝わってくるかどうかになります。
このことから「手作りにこだわりすぎない」という選択肢も、実は賢明な判断かもしれません。
皆さんの卒園アルバム作りが、後悔のない素敵な思い出となることを願っています。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
(宣伝になります)
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