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2021.9.7

お父さんのための卒園アルバム講座(後編)

お父さんのための卒園アルバム講座(後編)-タイトル

父親が、育児や家事への積極的参加の時代と言われて久しい昨今です。共に仕事を持つ母と父の役割ボーダーは緩やかに消え、最近では卒アル委員にお父さんの積極的関与が増えて久しいです。

こんにちは、卒園アルバム制作メーカー“キッズドン!”の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。

前編-後編でお届けする「お父さんのための卒園アルバム講座」。今回後編のテーマは「制作に深いご理解を」になります。

前編では「そもそも卒園アルバムって何?」について解説をしました。業者にアルバム製本印刷の見積を依頼するにしても、その金額を決定付ける条件や構築要素が把握できてなければ、アクションすら起こす事が出来ません。反対にそれをより深く理解していれば、業者との折衝に大いに役立ちます。

奥様から「あなた、業者見積手伝って」とお願いされる事があるかもしれません。そんな時「交渉はまかせて!」と頼もしいお父さんであって欲しいと、誠に勝手ながら思います。

卒園アルバムを理解してる頼もしいお父さん

さて今回の後編のテーマは…
制作にご理解を

です。実質制作作業の関与のほか、時に奥様が抱えるストレスや悩みを理解され、精神的にサポートいただく事が、安定したアルバム制作につながるというテーマで紹介いたします。

卒アル係は「大変」の真意

避けて通りたい、逃げ出したい卒園アルバム係

卒園アルバム委員、卒園対策委員はどちらかというと「避けて通りたい役員」の部類と聞きます。

当然、クリエティブな事が好きな方、得意な方は、腕の見せ所として立候補されるケースもありますが、そうでは無い方にとって「苦行以外の何ものでもない」と言う方も…。

このネガティブな発言は「同園での過去の委員経験者の感想」「ネット上での経験者の感想」等のイメージの増幅と思われます。ですが、その過去の経験者は「大変」の解決方を知らなかっただけであり、改良して事を上手く進める方法があったかも知れません。

ここからはその「大変」をどう「大変でない」に変化させる事ができるか見てみましょう。ここを理解していただくと、万が一奥様が同じ「大変」な境遇に陥った際、心の支えになる事ができるかと思われます。

小さな世界-大きな労力

卒園アルバム制作は小さな世界

今まで聞いたこともなかった「卒園アルバム委員」という言葉。それだけ一般認知はされておらず、ごくわずかなメンバーが携わる役割です。

そして、経験者は園を去ってしまう事からノウハウの伝授も多くされません。これにより最終的には我流での方法で進めいく手段が顕著です。これによる先行きの不安や、周囲の方に理解を得られぬ孤独性、また制作時間が深夜に及ぶ事などが月日の経過で増してゆき、ストレスとなる事も少なくないのです。

約1年間に渡り、制作計画や作業を、モチベーションを保ちながら進めるのは難しい事です。まして報酬が無い有志作業ともなれば重い腰が持ち上がらない時も多々あります。

悩み苦しむ卒園アルバム委員のお母さん

この解決方法一例

仲の良いお母さんや、古くからの友人に、折々話しをして開放の場を設ける事ができれば良いのですが、相方への気遣いもありそう頻繁に出来るものではありません。

やはり一番心強いのは家族の応援と思われます。

手作りの卒園アルバムに必要なのは家族の協力

家族からの一言

お父さんからさりげなく声を掛けられるだけでも救われるものです。例えば…

・写真いっしょに選ぼうか
・子ども連れ出すからその間作業したら
・写真選んでくれたらレイアウトはやるよ
・園児の掲載数のカウントはまかせて
・写真のカット範囲教えてくれたら切るよ
・悩んでるなら今日はやめて外食に行こう

それが実質伴わないとしても、感心を寄せられてる事実が奥様の心を軽くするばずです。

家族からの一言

昔ながらの黄色い電話機

奥様の応援はしたいけど、お父さんも実際には多忙を極め、行動に移せぬ事もあることでしょう。

そこで契約している業者に悩みごとを相談として投げ掛けることをお勧めします。恐らく制作を進めている段階では、アルバムを製本印刷する業者が決定していると思われます。その業者に電話やメールを通じて今の悩みを打ち明けます。それが頻繁であっても構いません。

アルバム制作業者は「殆どのお客様は過去に卒アル制作経験の無い初心者」という認識でお客様に対応しています。これによりどんな些細な質問でも分かりやすく咀嚼して解説をする事を心掛けてるはずです。

パソコンの前でスマホを見る男性

質問内容の例としては…

・スマホの写真は使えるか
・先生の直筆メッセージは反映できるか
・1ページ5点の写真でも制作できる?
・個人ページ用写真のベストな収集方法は
・原稿提出期限に間に合わない
・自主制作を断念-今から制作依頼は可能か

などです。事例はライトな質問からヘビーな質問まで多岐に渡ってますが、奥様が何か悩みを訴えてる時、それを代行してお父さんが質疑問合せ役に回るのもよろしいのではないでしょうか。

物理的に時間無し

物理的に時間なし

結論から言いますと「アルバム制作時間は想像以上に少ない」事を認識いただきたいと思います。

この記事は2019年8月14日に制作しています。仮に3月中旬の卒園式までにアルバムを完成させるとして、あと7ヶ月。この期間を長いと見るか短いと見るか…制作をご自身または業者で行うとしても「余裕ある期間では無い」のが事実です。

月日だけみれば7ヶ月ですが、では実際に作業に費やせる時間に換算するとどうでしょうか。

弊社ご利用者様へのアンケートで集計した平均ですが、累計で「実際にはあと25日程度しかない」という現実になります。更に1日に対して作業に費やせる時間は「最大5時間」が平均値です。

アルバム委員が「大変」だと発する一つには、この「思ったより時間が無かった」が大きなウエイトを占めます。月日の流れに対し、制作の進捗が伴わないというアルバム委員の心理の一例として次のようなものがあります。

・発足時のハイテンションはどこへ
・感動制作宣言したたて前止められない
・遅延でもクオリティに妥協はしたく無い
・他委員との進行比較にあせりを感じる
・パソコンのスキル習得だけで一杯
・アルバム納品日程を遅らす事を検討したい

つまり「想像以上に卒アル制作は上手く進まない」現実を目の当たりにし、路頭に迷う状況になり、時間だけが経過してゆきます。

大変でふさぎこむ卒園アルバム係の母親

このような状況に陥る可能性がある事をお父さんが理解され、次に挙げる解決策を提案されてみるのも一考かと思います。この解決方法の一例を挙げます。

アルバムを受取る側の心境を話す

アルバムを受取る側は、作り手の目指すクオリティを求めていないのが現実です。今回のテーマである「アルバム委員は大変」と風潮されてるように、保護者の殆どの方が制作作業がヘビーである事を理解しています。

・制作労力へのねぎらいの念
・求める理想が無い
・元々デザイン性は無い認識

などの理由から「我が子がある程度写っていて、見やすくそれなりの形となっていれば良い」という漠然とした期待値に留まるのが一般的です。

卒園アルバムを見る側は期待していない

これにより「肩の力を抜いてあまり拘らずに出来る範囲で進めたら」と声を掛けてあげるのがよろしいかと思います。

制作方法の再定義

前の項にも関連しますが、アルバム委員は完成品のクオリティの高さを追求しがちです。

・驚くようなデザイン
・涙を流すような感動の仕掛け
・手の込んだ拘り満載の仕様

素晴らしい士気であり、その完成品には多くの園児や保護者が喜ぶこと間違いありません。楽しみながらその作業を進める事が出来るのであればそれが最良と言えます。ですが、実際にこの理想を全し納得の原稿を作れる方は、ごく少数と聞きます。

・そもそも時間が無い
・スキルを習得が難しい
・思い通りのデザインにならず疲弊
・作業が長引き士気の低迷

などが原因とされます。

私共プロデザイナーであっても「写真画質確認→全体補正→構成→レイアウト・デザインラフの繰り返し→本番→修正→初校完成」のルーティンに相当の時間を要し、苦戦の連続となります。

デザイン系の経験が無い方が、思い描くイメージの理想が高くとも、いきなり高いクオリティを現実的に作り出すのは難しい行為とも言えます。この解決方法の一例を挙げます。

業者制作に変更

各委員のプライドも大切とは思いますが、自主制作から業者制作に変更したとしても、それは全く恥じる事では無いと思われます。

アルバムを受取る側からすれば、どちらが作るという事に基本興味は無く、異論を唱える方もほぼ皆無と思われます。そもそもどちらが作ったと公言する必要もありません。例えばキッズドン!では次のような構成にすることができます。

・全ページデザインを業者へ丸投げ
・一部のページをオプションとして業者依頼
・丸投げと恊働制作を混在

自主制作で計画していたものを、全て業者依頼にするのは葛藤や不安があるかもしれません。

ですが、一部を業者が行う、またはそのウエイトを逆転して一部を自主制作するであれば、制作に大きく携わる形となるため、気持ちの整理もつくのではないでしょうか。ようは業者を上手く利用しながら、アルバム委員の負担を軽減するのが最良の方法と言えます。

おわりに

前編と後編でお届けした「お父さんのための卒園アルバム講座」いかがでしたでしょうか。

各家庭の環境がありますので、一概にご紹介の内容を当てはめるのは難しいかもしれません。この記事を読まれて「俺には合わないかも…」と引かれてる方もいらっしゃるかもしれません。

実際の作業に関わり、奥様のサポートを行う、またはお父さんが中心的役割として動く事ができれば本当に良いのですが、それが難しいようであれば、気遣いの気持ちだけでも、奥様は前を向いて進めることが出来るのではないでしょうか。

「アルバム制作期間中はめずらしく優しかった」「率先して休日は子どもと遊んでくれた事が、アルバム完成より良かった」「手先きが器用な事とデザインセンスが意外にいい事に驚いた」「主人が切貼りに参加してから、いつのまにか家族全員で切貼り大会になっていた」…

などなど挙げればキリが無いほど、お父さんの気遣いが力となったとのお言葉をいただいてます。その時の委員の皆様のは心から嬉しそうであり、間違い無くお父さんに感謝されています。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。

卒園アルバムキッズドン!代表-宗川 玲子
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)

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