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2024.11.18
後悔なく卒園アルバムを作るために知っておきたい7つのポイント
こんにちは、卒園アルバム専門メーカー キッズドン!の宗川玲子です。
期待と不安が入り混じる卒園対策委員。
13年間数多くの卒園アルバム制作に関わってきた私のもとには、卒対委員の方から毎年このような声が寄せられます。
「仕事と家事の合間にアルバムなんて作れるかしら…」
「パソコンも持ってないのに、どうしよう」
「デザインセンスないのに、きれいに仕上がるかな」
ですが、こうした不安を抱えながらも、素敵なアルバムを完成させた委員の方々は大勢いらっしゃいます。
ただし完成後に「あの時こうすれば良かった」という声も少なくありません。
私たちキッズドン!では、そんな後悔の声一つひとつに向き合い解決方法を見つけてきました。
今日は、そんな”後悔”をしないために知っておきたい7つのポイントをお伝えしたいと思います。
- アルバム見た人から何て言われるか不安
- もうすぐ12月…何にもしてないけど間に合うかな?
- 卒対委員は揉めると良く聞くけど大丈夫かな
- とにかく失敗しない卒アル制作方法が知りたい
多くの方がこんな後悔をしています
ご案内する「後悔」は下記の7点です。
- 1.準備不足の後悔
- 2.予算の後悔
- 3.写真に関する後悔
- 4.デザインの後悔
- 5.コミュニケーションの後悔
- 6.作業負担の後悔
- 7.完成後の後悔
各項目について詳しく見ていきます。
1.準備不足の後悔
- A.写真が足りない
- B.作業時間が足りない
- C.卒園式前に完成しない
A.写真が足りない
写真不足の最大の原因は、「きっと誰かが撮っているだろう…」という他力本願な考え方です。
卒園アルバム委員が複数いる場合は、できれば「写真担当」を最低2名選出し、各イベントの撮影ごとに計画を立てることをお勧めします。
例えば、「Aさんは園児一人一人のアップショット担当」「Bさんは背景も含めた全体写真の担当」というように役割分担を決めます。
また、可能であれば、委員以外にも写真撮影が得意な保護者がいれば、適宜協力をお願いすることも賢明な選択です。
ですが、万が一写真点数が少なかったとしても立派な卒園アルバムに仕立てることができます。
下記の関連記事を併せてご覧ください。
B.作業時間が足りない
「卒園なんてまだまだ先のこと…」と思っていたのもつかの間、気づけば11月中旬。焦りを感じ始め、瞬く間に卒園の時期が迫ってきます。
これは卒アル委員に限らず、誰もが感じる思いではないでしょうか。
卒園アルバム制作で特に留意したいのは「試行錯誤の期間が必要」という点です。
「12月からはじめればいいだろう」という考えは、全てが順調に進むことを前提としています。
しかし、実際の制作では様々な壁に直面します。例えば、
- アプリやソフトの機能習得に予想以上の時間がかかる
- イメージ通りの仕上がりにならない
- 無料プランでは機能が限られている
- 適切な写真が不足している
などの問題が次々と浮上してきます。
このような状況を考慮すると「できるだけ早く始動し、十分な制作期間を確保する」ことが不可欠といえるでしょう。
2.予算の後悔
- A.思った以上に費用がかかった
- B.保護者から集金額の不満が出た
- C.業者に依頼すれば良かった
B.思った以上に費用がかかった
例えば、切り貼り原稿作成のためにはデジタルデータのプリントが必要不可欠です。
「1枚53円程度だから大したことない」と軽く考えると、後で大きな出費に驚くことになります。
具体的な例を挙げてみましょう。1ページあたり25点の写真を使用し、24ページ分を制作する場合
という予想以上の費用が発生します。
さらに、以下のような追加費用が後から発生するケースも少なくありません。
・アルバムケース代
・アプリやソフトの有料機能使用料
・梱包資材費
このような予期せぬ支出を防ぐためにも、事前に想定される費用を具体的に書き出しておくことをお勧めします。
B.保護者から集金額の不満が出た
卒アル制作担当者は「生涯の記念となるアルバムだからこそ、最高のクオリティを」「子どもたちの笑顔のために妥協は許されない」など、高い理想を掲げがちです。
しかし、アルバムを手にする園児本人や保護者の多くは、必ずしもそこまでの完成度を求めているわけではありません。むしろ、以下の要素が満たされていれば十分と考える方が多いのです。
・園児のスナップ写真が公平に掲載されている
・卒園生紹介ページが充実している
・先生からのメッセージが収録されている
こうした基本要素が押さえられていれば、低価格の簡易印刷の方が喜ばれるケースも少なくありません。制作担当の理想を追求するあまり「1冊1万円」などと提案しても、かえって不満を招くだけでしょう。
卒アル担当者の真の役割とは、「本当に大切な掲載内容を見極め、より安価に仕上げる方法を考え提案すること」にあるのではないでしょうか。
C.業者に依頼すれば良かった
卒アル制作は、当初の意気込みとは裏腹に「自分たちでは難しいかもしれない」と途中で意気消沈してしまうことが少なくありません。よくある困難の例として、
- アプリやソフトの操作習得が予想以上に難しい
- 制作のための時間確保が思うようにできない
- 後回しにする習慣がつき、進行管理が甘くなる
- 理想とするデザインやレイアウトとの差に落胆する
などが挙げられます。
そのため「当初は自力での制作を目指したものの、途中で業者制作に切り替える」というケースも珍しくありません。
このような状況に備えて「万が一の場合」を想定し、事前に業者制作の場合の見積もりを取得しておくことをお勧めします。
これにより、制作の選択肢を柔軟に持っておくことができます。
尚、私ども卒園アルバム制作キッズドン!にはデザインレイアウトから製本印刷までを一貫しておまかせいただく「おまかせコース」という制作プランをご用意しています。
3.写真に関する後悔
- A.画質が粗い
- B.園児の写り方に偏りがある
- C.大切な行事の写真が少ない
A.画質が粗いい
画質劣化の原因は次のようなものが挙げられます。
- 撮影サイズ設定が最小になっている
- スマホズームを使用して撮影
- 画質圧縮をするクラウド共有の使用
- アプリで加工後書き出した写真
- かなり旧式のコンパクトデジタルカメラで撮影
- ホームビデオカメラで撮影した動画から抽出したワンショット
出来る限り大きいサイズ設定で撮影に臨み、スマホ撮影の際は近景にとどめ、クラウド共有やアプリ加工の際はどの程度画質劣化が生じるか事前にテストして、写真の品質を保つようにしましょう。
B.園児の写り方に偏りがある
園児の掲載枚数を公平にするという「卒アルの掟(おきて)」があります。
にも関わらず、撮影に偏りが起こりがちです。
・写真嫌いの子がいる
・撮影担当が一人のため追いつかない
・写真の良し悪しが多くて公平な「いい写真選定」ができない
などがその原因です。この解決として次の方法をお勧めします。
卒アルの写真撮影では、一人の園児だけを追うのではなく、3〜4人程度の小グループ単位での撮影を心がけましょう。
このとき、以下の点に注意します。
・カメラ目線を無理に要求せず、自然な表情や動きを捉える
・普段の園生活の中での自然なスナップショットを心がける
・これにより、写真が苦手な子どもも緊張せずに撮影できる
撮影した小グループの写真は、必要に応じてトリミングすることで、一人一人の掲載枚数を公平に調整することができます。
ただし、トリミング時にはズームアップが必要となるため、写真の品質劣化を防ぐために「カメラの高画質設定」は必須となります。
これは後々の編集作業の幅を広げることにもつながります。
4.デザインの後悔
- A.凝りすぎて時間がかかりすぎた
- B.シンプルすぎた
- C.想像とはかけ離れた内容になった
A.凝りすぎて時間がかかりすぎた
卒アル制作は基本的に「自由な表現」が認められていますが、「喜ばれるアルバムの要素」や「デザインの基本」を理解しておくことは重要です。
その本質は
ただし、これは「1ページに1枚の写真を何の工夫もなく配置する」という意味ではなく「伝えたい思い出を的確に絞り込む」ということです。
例えば「切り抜き写真30点を重ねて配置したページ」よりも「美しいフレームに収められた10点の写真が並ぶページ」の方がより鮮明に記憶に残り、思い出を呼び起こす力を持ちます。
アルバムの本来の目的は「思い出を想起するための記録」です。
時には、写っている人物だけでなく、背景や周囲のものも含めて「思い出」となることがあります。
苦心して膨大な時間をかけた作品が、かえって見る人を疲れさせたり、期待した反応を得られなかったりするのは非常に残念なことです。
卒アル制作には相応の時間が必要です。だからこそ制作に取り掛かる前に「いかに効率的にみんなが喜ぶアルバムを作るか」をしっかりと考えることが大切です。
C.想像とはかけ離れた内容になった
現代では「誰でも簡単にデザインできる!」という謳い文句のグラフィックアプリやソフトが数多く存在します。
それらの宣伝文句に触発され「ファッション誌のような洗練されたデザイン」や「AIを活用した壮大なイメージページ」を夢見る方も少なくないでしょう。
しかし、現実はそう簡単ではありません。完成度は主に以下の要素に左右されます。
・アプリやソフトの操作スキル
・写真自体の品質
・デザインセンスの程度
そのため、理想のイメージが高ければ高いほど現実との差が大きくなり、モチベーションが低下して途中で挫折してしまうケースも見られます。
卒園アルバムは、確かにデザイン性が高ければなお良いのですが、それは必ずしも重要な評価点とはなりません。
最も大切なのは「思いが込められているか」という点です。
たとえ制作者自身が「まだまだ改善の余地がある」と感じる作品でも、真摯な思いを込めて作られた原稿は、必ず見る人の心に響くものです。
制作過程で「この写真を見て○○ちゃんは、どんな気持ちになってくれるだろう」と想像しながら進めることで、結果として「心のこもった素晴らしい原稿」に仕上がることでしょう。
5.コミュニケーションの後悔
- A.先生に相談できなかった
- B.保護者の要望を聞けなかった
- C.委員同士で意見が合わなかった
A.先生に相談できなかった
卒園アルバム制作において、先生方とのコミュニケーションが必要となる主な場面はどんな時でしょうか?
・撮影許可の取得
・先生からのメッセージ依頼
・職員掲載ページの構成相談
特に「撮影許可」は、アルバムの品質を大きく左右する重要なコミュニケーションとなります。
具体的な許可が必要となる撮影例は次の通りです。
・運動会でのトラック内からの近接撮影
・発表会の舞台袖からの撮影
・通常は見学不可の園生活の様子
これらの撮影には当然先生方の承認が必要ですが、多忙な先生方への適切なタイミングでの相談は容易ではありません。その結果「撮影直前になって制限がかかる」「最悪の場合、許可が得られない」といった事態も起こり得ます。
推奨される方法として、卒アル委員発足時の年度初めに「撮影許可要望計画書」を作成し、書面で先生方に提出することをお勧めします。
その際、「計画書をご確認ください。急ぎませんので、お時間のある際にご覧いただき、後ほど口頭で補足説明させていただければと思います」と添えることで、円滑なコミュニケーションが期待できます。
C.委員同士で意見が合わなかった
卒アル制作において、最も多い後悔は「委員同士の意見の相違」による軋轢です。
制作過程では、以下のような数多くの決定事項に直面します。
・アルバムのページ数
・ページの割り当て方
・制作方法(自主制作か業者制作か)
・デザインの方向性
・予算の組み立て
・ページごとの担当者配置
また、次のような「特定メンバーへの過度な負担」も問題となりがちです。
・パソコンが得意な1名に作業が集中
・一眼レフカメラ所有者が全行事の撮影を担当
これらの問題を解決するために、以下のルール設定をお勧めします。
作業分担を決める際の注意点は次の通りです。
・負担の大きい作業は複数名で担当
・各委員の生活環境を考慮した配分
・全員が納得するまで話し合いを重ねる
特に重要なのは、担当者の作業内容に対して「一切口出しをしない」という原則です。
「このデザインは違うから変更しよう」といった個人の価値観に基づく意見は、最も大きな軋轢を生む原因となります。お互いの担当範囲を尊重し合うことが、円滑な制作の鍵となるでしょう。
これらの委員同士のトラブルに関連したブログ記事がございます。
6.作業負担の後悔
- A.一人に作業が集中した
- B.家庭や仕事との両立が大変だった
- C.体調を崩してしまった
B.家庭や仕事との両立が大変だった
本章は前述の「委員同士の意見の不一致」に関連しますが、特に「過剰な作業量を家庭に持ち込み、対応できなくなる」という後悔に焦点を当てます。
卒アル制作プロジェクト開始前は
・モチベーションが非常に高い
・根拠のない自信に満ちている
という状態が一般的です。その結果、
・自身の処理能力を超える作業量を引き受けてしまう
・時間の経過とともに意欲が低下していく
・最終的に締切直前の「やっつけ仕事」となりがち
という流れが出来上がっていきます。
弊社(卒園アルバム制作メーカー キッズドン!)では、「おまかせコース」というサービスを提供しています。
・お客様から写真とページ構成をお預かり
・デザインレイアウトから製本印刷まで一貫して対応
・ご利用者の約8割がこのコースを選択
「おまかせコース」が多くの方に選ばれる理由は、これまでご説明してきたような「様々な壁」が予想されるためです。制作に不安をお感じの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
7.完成後の後悔
- A.納期に間に合わなかった
- B.ページ順が不自然
- C.誤字脱字が見つかった
A.納期に間に合わなかった
ここでの「納期」とは、園児や保護者に対して告知した「アルバム納品予定時期」を指します。
納期延長は、受け取る側にとって最も不快な事態となります。主な理由は、
・約束が履行されない不信感
・心待ちにしていた楽しみの延期
・受け取り方法の変更による煩わしさ
委員側は「より良いものを作るための延長」と考えがちですが、多くの場合、保護者は「完璧でなくても良いので、期日通りの納品」を望んでいます。
そのため、卒アル委員発足時には「余裕のある納期設定と実現可能な作業計画」を慎重に検討する必要があります。
C.誤字脱字が見つかった
「何度も3人のメンバーで確認したのに…」
完成後に発見される誤字脱字は、委員にとって深刻なショックとなります。特に人名の誤りは早急な対応が必要です。
対処方法:
・印刷業者に速やかに相談
・シールでの修正対応
・可能な場合は再製本
【効果的な校正方法】
文字校正には以下のような工夫が推奨されます:
・後ろのページから順に確認
・文字を右から左へ読む
・人名は一文字ずつ区切って確認
・委員以外の第三者による確認
・先生による人名チェック
これらの方法には利点があります:
・通常と異なる読み方で、より注意深く確認できる
・外部の目により、委員間で見落としていた誤りを発見できる
・特に漢字表記など、想定外の修正点が見つかることも
おわりに
私が今まででたくさんの「お客様が制作された卒園アルバム」を見てきて気づいたことがあります。
それは「技術的に完璧なアルバム」より「想いの詰まったアルバム」の方が、はるかに心に残るということ。
少しデザインが崩れていても、
写真の配置が不揃いでも、
装飾が控えめでも…
子どもたちの笑顔と成長の記録が詰まっているアルバムは、必ず素敵な1冊になります。
子どもたちが大きくなった時に、「あの時、こんな顔してたんだね」「こんな友達といっぱい遊んだね」
そんな会話のきっかけになればいいのです。
だからこそ、あまり肩の力を入れすぎずに、でも、しっかりと想いを込めて作っていただければと思います。
アルバムを見返したとき、「あの時、みんなで一生懸命作ったよね」という思い出も、また素敵な宝物になるはずです。
分からないことがありましたら、いつでもご相談ください。皆さまの素敵な思い出作りを、私たちキッズドン!は全力でサポートさせていただきます。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
(宣伝になります)
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