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2023.5.20
卒園アルバム委員になったら真っ先に確認したい3つのこと
卒園アルバム委員は「やるべきこと」が数多くあります。
ページ構成を決める、制作は自作か業者か、印刷製本業者への見積請求、保護者への作成承認を得るためのプレゼン…などなど決して楽な役回りではありません。
その数ある「やるべきこと」の中には、タイミングを逃すとアルバムのクオリティを左右することになりかねない「大切なこと」があります。
今回は、その「真っ先に確認-アクション」するべきアルバム委員の行動についてお話ししたいと思います。
- 卒アル作成は何からはじめればいいのか
- 制作の「ツボ」のようなものを知りたい
- 出来の良いアルバムに仕上げるのに大切なことは?
目次
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
今回は「卒園アルバム委員になったら真っ先に確認したい3つのこと」についてのお話しです。
卒園アルバム作成には「やるべきことの優先順位」があります。
どんな綿密な計画や構想を立てても優先順位を誤ると、理想の進行にならない、へたをすると全て水の泡と化すこともあります。
その内容とは次の3点です。
- 1.写真は誰が撮影するか
- 2.アルバムは誰が作成するか
- 3.保護者や先生に協力を依頼するものは何か
この3点を確定することが「最初に決める」こととなります。詳しくみていきましょう。
1.写真は誰が撮影するか
3つの優先順位のうち、最も大切であるのが「写真は誰が撮影するか」になります。
言わずと写真の質がアルバムの質の決め手となります。
誰が撮影するのかを確定し、少しでも質の高い写真を確保するために撮影者にお願いすることは何か?を想定することが卒アル制作のファーストステップとなります。
次のエピソードをご覧ください。
私たちの園は保護者による写真撮影は禁止されています。
毎年卒園アルバムには先生が撮影した写真を使用します。
ですが、その年によって撮影者やカメラの機種が変わることから、写真の良し悪しに開きがあり、気を揉む所です。
今年はA先生がスマホで撮影してる光景を、行事参加のたびに見ており「その写真を使用して作成するんだな」程度で考えており、アルバム委員は、デザイン構想やページ構成についての話し合いを進めていました。
ある程度の写真が溜まった秋の時点で、先生より写真を譲り受けた際に唖然としました。
全ての写真が低画質で、カクカクしてたり滲みのような現象が出ています。
また、スマホ撮影ゆえに8割の写真が縦撮影。
ラフで作成してるデザインは「横位置写真」が主であり、変更を余儀なくされることとなります。
先生による撮影は保育の合間によるものであり、ポートレート風というよりは「記録」に近い画風となることは覚悟していました。
ですが、使用するに不適合な写真ばかりという現実に、私たち委員は一気にトーンダウン。
先生にそれとなく画質について伺ってみると、最低画質を選択しそれを圧縮のかかるクラウドで管理しているとのこと。
光学式ズームも頻繁に使用してるため、アップ撮影ではさらに画質劣化という状況になっています。
既に秋で多くの行事を消化してることから、各行事ページを縮小し、これからの行事を拡大してといったページ構成の仕切り直しを迫られました。
委員発足の時点で、画質設定や撮影の構図、画質低下を招くサービスを控える等の相談を持ちかけるべきだったと後悔しています。
上のエピソードに似たケースは多々あり、はじめてアルバム委員を経験した方にとっての「想定外だったこと」の上位に入る内容です。
先生が撮影するケース
先生が撮影する写真を使用する場合、保育の合間をぬっての撮影であるため、写真品質に過度なクオリティを求めることはできません。
ですが、最低限「普通に写っていて印刷に使用できる」レベルになるよう、相談を持ちかけることはできると思います。
カメラ機材の確認
先生使用の機材の7割は「コンパクトデジタルカメラ」であり、残り2割が園専用のスマートフォン、1割が趣味を兼ねた一眼レフとなります。
一眼レフを除き、高機能、ハイスペックモデルであることはまれであり「誰が撮っても高品質」というような撮影結果にはなりません。
ですが、使用のカメラ設定を見てみると、以外に「適当な設定」になってることも…。
出来れば先生から使用するカメラをその場で拝借し、次の設定を確認してみると良いでしょう。
- 記録画質設定を(許可のもと)最高画質に
- 撮影モードを「オートプログラムモード」に
- ストロボをオートで作動するように
- Androidスマホは記録品質を「最高」に
- スマホの場合(許可のもと)連写モードに
上記で最も大切なのは「画質設定を最高画質に」という点です。
先生使用のカメラは「撮影枚数を多くするため記録画質設定を<最低>にする」傾向にあります。
いわゆる「ポートレート」のような映える画より「記録」を重視しているからです。
この画質設定ですとパソコンやスマホ画面ではいたって「普通」に表示されますが、印刷では「普通」にならない可能性が高いのです。
冒頭のエピソードのように「カクカクしたピクセル状態」「にじみのようなものが見える状態」で表示されることがあります。
この事象を先生にお伝えいただき協力いただくことが、質の良いアルバム作成の第一歩と言えるでしょう。
カメラマンが撮影するケース
カメラマンに撮影を依頼する際で最も大切なこと…
それは「カメラマンを確保すること」です。
?と思われるかもしれませんが、カメラマンに撮影に関するリクエストをする以前に「カメラマンが確保できるか」にまずは視点を向けましょう。
次の状況に留意いただきたいと思います。
- 運動会や発表会の時期は予約が重なる
- 低価格で手配できる昨今予約が取りにくい
- カメラマン乱立状態であり質の高い人を探すのに時間を要す
つまり、依頼したい行事の時期が近づけば近づくほど「カメラマンを確保」することが困難となってきます。
委員発足の際に「予算が確保できたからカメラマンにお願いしよう」となった際は、速やかに検索を行い、相見積をとり、サンプル画像を提供いただくといった行動をおすすめします。
問い合わせをする際に、その行事に類似した内容を撮影した経験があるか、そのサンプル提示は可能かを確認すると良いでしょう。
カマラマン手配をテーマにしたブログ記事を2つご案内します。よろしければ併せてご覧ください。
保護者が撮影するケース
スマホのカメラ機能の進化により、今や全ての人がアマチュアカメラマンという時代です。
撮影しようと思えば、アルバム委員全ての方がスマホ撮影ができる状態ですが、ここで1点注意が必要です。それは、
ことになります。
一見、数多くのカメラで撮影を行っておけば、撮り逃しがなく、質の高い写真を入手する確率が高くなる… と思いがちです。
これは間違ってはいませんが、別の側面にデメリットが潜みます。
それは「膨大な枚数からの選定は大変な労力がかかる」という点です。
写真点数は抑制されてるに限る
我が子以外の撮影の経験があまりない保護者の撮影の傾向は、Good写真3割、No-Good写真7割と想定しとくべきでしょう。
仮に運動会で1名が連写も活用して500枚の写真を撮影したとします。
アルバム委員は全員で7名。7名×500枚で3,500枚の写真があることになります。
この内Good写真は1050枚となり、この中から50枚程度を抽出する必要があるわけです。
この膨大な写真を見ていく作業は、想像を超えて苦行と言えます。
恐らく1,500枚を超えたあたりで脳が悲鳴をあげ出し、集中力は途絶えて「良い写真を見過ごす / 選定がいい加減になってくる」といったことを招きます。
このことから、むやみに撮影者を増やすことをせず、3名程度に選出して事前に撮影ポジションを決め、抑制された写真点数から選び方が効率的と言えます。
委員発足時に年間行事(予定)を先生から入手し「親子遠足はAさんとBさん」「運動会はCさんDさんEさん」といった担当を決め、担当者に該当日のスケジュールを空けてもらう働きかけが必要になります。
保護者の写真撮影における失敗談を特集したブログがございます。よろしければ参考になさってください。
2.アルバムは誰が作成するか
アルバム作成はおのずと「先生」「保護者」「業者」の三者択一となります。
この内「業者」に作成を依頼する場合は、早期でのアクションが必要となってきます。
それは業者委託の場合「業者が作成するための時間確保」と「作成が集中する時期を外して依頼を行うのが効率的」という2つのポイントがあるからです。
作成するための時間確保
キッズドン!を例にしますと、お客様から原稿制作に用いる写真をお預かりしてから初校完成まで、最低14営業日の期間をいただいてます。
この14営業日で消化できるページ数は「上限6ページ分」で、さらに6月から12月までの6ヶ月間に限ったこととなります。
これが12月/1月/5月の制作期間は「21営業日」、2月から4月は「31営業日」が必要となります。
お察しいただけると思いますが、制作期間が長期化するのは、その時期に制作依頼が立て込むからに他なりません。
これらの期間を図りにかけた上で、逆算して制作依頼時期を決めたり、納期を確定したりすることとなります。
集中する時期を外して依頼
キッズドン!はご成約の直後に「制作進行についての流れ」をお電話にて説明する機会をいただいてます。
ここで声を大(?)にしてお伝えすることは「行事が終了し写真選定が完了したものからどんどん送ってきてください」という内容です。
前述の通り、2月から4月は制作が立て込む時期となります。
なかなか重い腰が上がらすに写真選定に取り掛かる時期が遅延した、ご家庭の事情から作業に取り掛かることができなかった…など遅れは珍しいことではありません。
先生に限っては秋から冬は様々な行事や課題が重なり、卒園アルバムどこではないでしょう。
そんな経緯から年明けから年度末への作成依頼が集中するのです。
このことから「できることは早めに終わらせておき、業者繁忙期に至っては残り数ページに留める」進行をすることで、長期間初校完成を待つ必要もありませんし、納期が遅れるといった心配も無用となります。
下記は関連記事となります。
3.保護者や先生に協力を依頼するものは何か
卒園アルバムにおける個人ページや簡易アンケート、保護者や先生からのメッセー」など「対外に対してなんらかの作成依頼」を行うことがあります。
この対外への依頼は早めにアクションするほど事態は好転します。その理由は
からです。
委員発足と同時に「対外に依頼する内容」を全体のページ構成案から抽出し、その内容をまとめて該当者にアナウンスすると良いでしょう。
あるいは「このような依頼を◯月頃に行いますのでその節はよろしくお願いします」というお知らせだけでも良いと思います。
特に先生に顕著であるのが「もう少し卒園時期に近づかないとリアルに思いをしたためることができない」「年長期の出来事をメッセージに反映させたいのでぎりぎりまで後倒しでお願いしたい」といったリクエストです。
このことから「ご都合に合わせてで結構です。後日カード等の素材をお渡しします」と言った予告に留めて、あとはお任せする方法がベストな場合もあります。
「対外への依頼内容×対外の都合×制作期間」を図りにかけて予定を組まれることをお勧めいたします。
関連する記事のリンクを貼っておきます。
おわりに
今回は「卒園アルバム委員になったら真っ先に確認したい3つのこと」をテーマにお届けしました。
1.写真は誰が撮影するか/2.アルバムは誰が作成するか/3.保護者や先生に協力を依頼するものは何か、の3項目となりますが、最も重要なのは1の写真は誰が撮影?になります。
1.は、先生であればカメラ設定を確認して、印刷仕様にも対応できる解像度サイズにしておく。カメラマンであれば、まず希望日程にカメラマンを確保できるかに注力する。保護者のスマホ撮影では、撮影者を絞り、後の選定作業の負担を軽減する…などについて。
2.は業者制作の際「制作する時期」と「制作が集中する時期」を考慮の上、年内に消化できることは進めておく…などについて。
3.はメッセージや個人ページの提出依頼は、およそ期限までに出揃うことはまれであり、早めのアナウンスが必要…
といった内容を解説しました。
この3点はタイミングを逃すとアルバムのクオリティを左右することになりかねない「大切なこと」です。
具体的なページ構成や、デザインのテイスト、表紙裏表紙をどうするかといったクリエィティブな構想より優先度が高い内容と言えます。
この3点を抑えれば、他の作業が多少遅れたとしても挽回は可能であり、悔いの残らぬ卒園アルバムが完成することでしょう。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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