はじめての卒園アルバム

BLOG Archive

  1. 卒園アルバムTOP
  2. はじめての卒園アルバム
  3. 卒園アルバム-保護者が作成するための12のつまずきポイントと対処法

2024.12.15

卒園アルバム-保護者が作成するための12のつまずきポイントと対処法

卒園アルバム-保護者が作成-つまづき12ポイント-ヘッダー

こんにちは、卒園アルバム制作メーカー キッズドン!の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。

今は2024年12月15日。あちらこちらの幼稚園・保育園で卒園アルバムの制作が始まっています。

今年も多くの保護者が「わたしたちで作ることになりました」と、その任を担う連絡をいただいています。

卒園アルバムは決して難しいものではありません。むしろ、卒園生の思い出作りに携われることはとても素敵な機会といえます。

ただし…知っておくべきことはいくつかあります。

卒園アルバムを保護者が作成作を進めていく中で、予期せぬ「つまずき」に出会うことも。

今回はそんなつまずきポイントと、その対処法をご紹介していきます。

この記事はこんな問いにお答えします
  • 保護者作成はトラブルが多いと聞くけど…
  • 12月から開始で遅くない?
  • パソコンを持っていません
  • 写真選定が面倒くさい
  • 卒園式渡しは常識なの?

目次

その1-焦らないで大丈夫-最初の業者選び3つの鉄則

卒園アルバム業者がパソコンの前で微笑む

みなさん、卒園アルバムの制作が決まった途端、「どこの業者に頼もうかな」とネット検索されることと思います。

業者選びは制作の成功を左右する大切なポイントですので、確認すべき選考基準を紹介します。

とりあえずネットで探した結果、後悔しました

「ネットで探して一番安い業者に頼んだら、用紙サイズが思ってたのと違って…」「製本の仕様が説明と違った…」こんな声を耳にします。

業者選びで特に注意したい3つのポイントをご紹介します。

サンプルアルバムの請求は必須

キッズドン!のサンプルアルバム

実物を手に取ることで、紙質や印刷の品質、製本の堅牢性など、写真では分からない部分を確認できます。

見積書の内訳をしっかりチェック

見積書のイメージ

基本料金以外に、写真補正料や増刷料など追加料金が発生することも。見積書の細かい部分まで確認しましょう。

担当者との連絡方法を確認

卒園アルバム業者のオペレーターが会話中

メールだけ? 電話は?困ったときにすぐ相談できる体制があるかどうかも重要です。

用紙サイズが違って作り直し愕然

よくあるトラブルが「作った原稿のサイズが印刷用紙に合わない」というもの。

「昨年はA4サイズだったから」という思い込みや、業者からの解説を良く理解しないまま「多分これで合ってるだろう…」という感覚制作を行うことは大変危険です。

原稿は「縦横比率」で構成されてることから、わずかな寸法誤差でも、せっかく時間をかけて作った原稿を作り直すことになってしまいます。

業者との契約前に、必ず以下の確認をしましょう。

  • 実際の製本サイズ(縦×横)
  • 印刷可能領域(余白)
  • 見開きページの仕様(中央の綴じ部分)

見積書の〇〇の部分、要チェックです

見積書には要注意の項目がいくつかあります。例えば「校正回数」

無制限に見えて実は2回までだったり。または「写真補正」が別料金だったり。

特に確認が必要な項目をまとめてみました。

  • 基本料金に含まれる内容
  • 写真補正の有無と料金
  • 校正回数の制限
  • 増刷時の料金設定
  • 納期変更の可否
  • キャンセル規定

このように、業者選びは慎重に行い、しっかりと比較検討して信頼できる業者を見つけることが、その後の円滑な制作につながります。

業者をネット検索する上での秘訣を解説したブログがございます。

その2-え?パソコンなんて持ってません

パソコンなんて持っていないと悩む女性

「パソコン持ってないけど、大丈夫ですか?」

実はアルバム委員の3人に1人がパソコンを持っていない、あるいはあるけど正常動作しないというのが事実です。

スマホやタブレットが普及した今パソコン所有は必須ではなくなってきています。

ではパソコンなしで原稿は作れるのか?

回答として「デジタル制作」を計画されてるなら、妥協を強いられることを受け入れて作成するならできます。

切り貼りや、ミニアルバムを利用して作成する「アナログ制作」なら全く問題ありません。

詳しく見ていきましょう。

スマホとタブレットだけでここまでできる

二人の子どもとタブレットを操作する卒園対策委員のお母さん

最近のスマホアプリの進化は目覚ましく、パソコンに負けないくらいの機能を持っています。

特におすすめなのが「Canva(キャンバ)」というオンラインツール。スマホでもタブレットでも使えて、驚くほど本格的な制作ができます。

Canvaでできること
  • 写真の明るさ調整や補正
  • 複数の写真を自由にレイアウト
  • 文字入れやデコレーション
  • 背景デザインの設定
  • 完成データをPDF形成で高解像度書き出し
デザイン性にこだわらなければフォトブック

フォトブックのイメージ

フォトブックメーカーでアルバムを作成する方法も一考です。

「しまうまプリント」などに代表される格安フォトブックは、スマホから編集画面にアクセスし、保存されてる写真を選択するだけでアルバムが完成します。

その簡易性から次のようなデメリットがあります。

  • 1ページに配置できる写真が数点
  • A4タテサイズクラスになると高額化する
  • 印刷の表現力に好き嫌いが発生しがち
  • 生涯の記録としての重みに欠ける
  • 卒園アルバムらしい「かわいらしさ」の演出が難しい

スマホで作成する際の注意点を書いたブログも併せてご覧ください。

こちらは「Canva(キャンバ)」の使い方を解説した記事です。

切り貼りやミニアルバム制作

ミニアルバムのイメージ

「デジタルは苦手…」という方には、切り貼り作成、あるいはミニアルバムやスクラップブックでの作成がおすすめです。

プリント写真を実際に手で配置できる安心感がありアナログならではの温かみも出せます。

ですがこれらの作成を行なった卒対委員からはこんな声も聞こえてきます。

  • 切り貼りで膨大な写真プリントを行うことで予算オーバー
  • 手作業のためとにかく時間が掛かる
  • 失敗が許されない真剣勝負
  • 温かみがあるアルバムを…と思いきやチープ感が際立つ結果に
  • もっとどんな作成方法があるか研究すべきだった

このように

「予算をかけずに」
「デジタルにはない温かみを持つ手作りで」
「世界に一冊だけのオリジナルアルバムを」

というコンセプトが一人歩きし、その制作にまつわるデメリットを理解しないまま作成を開始すると、思わぬ落とし穴にはまることとなります。

関連記事を貼っておきます。

業者のおまかせコースで全て解決?

おまかせコースのイメージ

パソコンがない、デジタルツールは苦手、かといって切り貼りは面倒…。

そんな方には業者の「おまかせ制作」という方法も選択肢の一つでしょう。

実は私どもキッズドン!は「おまかせコース」という名称でこのサービスを提供しています。

お客様の作業はページ構成を決めて、各ページに反映する写真を選んで送っていただくだけです。

あとはプロのデザイナーが全ての制作を担当します。パソコンもアプリも不要で、スマホだけで完結します。

例えばこんな流れになります

  • 写真をまとめてオンラインストレージにアップロード
  • デザイナーがレイアウトデザインを考案
  • 出来上がりイメージをスマホで確認
  • 諸所のやり取りはメールで交信

どうかご自身に合った方法を選んでください。

キッズドン!のおまかせコースを見る

その3-写真フォルダが爆発寸前です

スマホのストレージがいっぱいで嘆く卒園アルバム委員

「もうスマホの容量がいっぱい…」「写真を選び出すのに何時間かかるやら…」。

行事のたびに複数の保護者が撮影するとあっという間に写真は膨れ上がり、1000枚を超えることも珍しくありません。

この写真を単純にスマホに保存となると、相当なストレージ(データ保存するスマホ内供の記憶装置)圧迫となります。

1000枚超の写真整理、途方に暮れてます

まず気になるのがスマホのストレージ容量。

写真の安全な保管方法をご紹介します。それは「外部に移動して保管する」に他なりません。

  • 外付けハードディスク(2TB程度なら1万円以下)
  • ポータブルSSD(軽量で持ち運びも便利)
  • クラウドストレージ(GoogleドライブやiCloudなど)
  • パソコンへの移動(可能な方のみ)

特に外付けハードディスクやSSDは、一度購入すれば来年以降も使え、しかも写真の受け渡しも簡単。おすすめの保管方法です。

写真の解像度はこれだけあれば十分

スマホカメラの高画質化で、1枚あたりのデータ容量が大きくなっている今、全ての写真を最高画質で保存する必要はありません。

アルバムに使用する写真の最低限必要な仕様
  • 横幅2100ピクセル以上
  • 縦幅1400ピクセル以上
  • 解像度72dpi以上

もしストレージに余裕がないなら、アルバムに使用する写真だけを選んで保存し他は思い切って削除するのも一つの手です。

その4-「同じ子ばっかり」問題の解決策

同じ子ばかりが写る

卒園アルバムで最も気を使うのが「掲載回数の公平性」。

でも写真を選び始めると「〇〇ちゃんの写真が少ないかも…」という状況によく遭遇します。

みんなをバランスよく写すコツ

大切なのは早い段階から写真の選定を始めることです。

12月や1月から写真を整理し始めると「この子の写真が足りない」ということに気づけます。

そうすれば、残りの行事や普段の保育の中で、意識的にその子を撮影することができます。

卒園式までまだ時間がありますからリカバリーは十分可能です。

写真の管理方法例
  • 園児ごとのフォルダを作成
  • 行事別と園児別で2重管理
  • 毎月末に掲載回数チェック
  • 不足している子をリストアップ

撮影上手な保護者に聞いてきました

卒対経験者に聞いた「いい写真が撮れるコツ」をご紹介します。撮影のポイントとしては

  • 行事の時は端から順番に撮影
  • 集合写真は必ず両端から撮る
  • 自由遊びの時間を活用
  • 給食の時間も意外と使える
  • お迎え時の園庭遊びもチャンス

カメラ苦手でもスマホならここまでできる

最近のスマホカメラは優秀です。

ズームによる画質劣化などの課題はまだまだありますが、撮影状況によってはむしろ一眼レフより手軽に良い写真が撮れることも多々あります。撮影のコツとしては、

  • 連写機能を活用する
  • ポートレートモードを使う
  • 逆光は避ける
  • 縦位置・横位置を意識する

スマホは光が少ないと画質が落ちやすいので、室内撮影は明るい場所を選びましょう。

さらに、写真が不足している子が見つかったら担任の先生に相談してみるのも手です。

「〇〇ちゃんの写真が少なくて…」と伝えれば、先生も気にかけて撮影してくださることも。

結論として写真の「公平性」の悩み解決は、早め早めの確認と対策が重要ということになります。

年度末になって気づくよりも、途中でチェックして調整できる時間を作りましょう。

きっとバランスの良い素敵なアルバムが完成するはずです。

下は写真撮影に関するブログになります。

その5-先生からのメッセージ、いつ頼む?

保育園の先生からのメッセージ

先生からのメッセージは卒園アルバムの中でも特別な存在です。

写真では伝えきれない、先生から園児への深い愛情が詰まった宝物となり、未来で読み返した時の感慨深さは言い表せないほどです。

ですがこの大切なメッセージをいただくタイミング、実は悩ましいものです。

忙しい先生への上手な依頼タイミング

年末から年度末にかけては、先生方が最も多忙を極める時期。

発表会の準備、個人面談、卒園式の準備など、息つく暇もないほどです。

さらに、一人一人の園児へのメッセージは、想像以上に時間のかかる作業です。

例えば25名のクラスで、一人当たり100文字のメッセージを書く場合、

  • 園児一人の特徴を思い返す:10分
  • 文章の構想を練る:15分
  • 実際の執筆時間:20分
  • 見直しと清書:15分

これが25名分ですから、単純計算でも25時間。

しかも、これは「通常業務の合間を縫って」行う作業です。

先生への依頼は9月頃に「メッセージをいただきたい」旨の話を持ちかけ、10月にはカードを渡してイメージを伝え回収は1月下旬頃とするのが良いと聞いています。

「手書き」のお願いは慎重に

手書きのメッセージは温かみがあって素敵ですよね。ですが次の点に留意することが必要です。

  • きれいな文字で書こうとすると時間が倍に
  • 書き損じたら最初から
  • 先生の負担が大きい
  • 提出期限に間に合わないリスク
  • 直筆に自信がない

先生に手書きをお願いし、もし「打ち込みじゃあだめ?」と返答されたら受け入れるべきと私は思います。

パソコンで作成したメッセージも温かみのあるフォントを選べば十分に心が伝わります。

先生と相談しながら、最適な方法を選びましょう。

先生の負担を減らすための3つの工夫

繰り返しになりますが、まず大切なのは「早め早めの依頼」です。その他の先生の負担軽減策としては、

  • メッセージ用の専用用紙を用意
  • 文字数の目安を明確に
  • 締め切りに余裕を持つ(3か月以上が理想)
  • デジタル作成でもOKと伝える
  • 先生の得意な方法を優先

先生からのメッセージは、何年も経ってからその真価を発揮します。

だからこそ、先生が十分な時間をかけて書ける環境を整えることを優先するべきでしょう。

もし先生が文章作成が苦手と申告された際は、下記のブログをご紹介いただければと思います。

その6-保護者の協力が得られません

保護者からの協力を得られず怒っている卒園対策委員

「写真を送ってください」「アンケートの回答をお願いします」何度お願いしても反応がない…。

こんな状況で困っていませんか?どの園でも必ず起こる「提出の遅延」は、卒対委員の細かいアクションで解決できます。

締め切り過ぎても写真が集まらない

個人ページ用の写真やメッセージの提出期限が過ぎてもなかなか集まらない…状況の原因を見てみましょう。

  • 依頼内容が明確でない
  • 提出方法が分かりにくい
  • 締め切りまでの期間が短すぎる
  • 日々の忙しさで後回しに
  • そもそも写真が見つからない

依頼された保護者が戸惑う一例として「漠然としていてどうすれば良いかわからない」という「依頼内容」だった…というケースがあります。

例えば「赤ちゃんの頃の写真」と言われても、「生まれてまもなく?」「1歳?2歳でもOK?」など、どんな写真を選べばいいのか迷ってしまいます。

「月齢は気にせずお気に入りの笑顔の写真を1枚」のように、具体的な依頼にすることで行動に移しやすくなります。

アンケートの回答率を上げるコツ

アンケートはシンプルであることが重要です。

記入に10分以上かかるようでは回答率は下がってしまいます。回答率アップのポイントとしては、

  • 選択式を中心に
  • 記述は1〜2問まで
  • 回答例を示す
  • スマホで完結できる方法を選ぶ
  • 提出方法は複数用意

カウントダウンと声かけ

アンケートや写真提供の依頼が一通り済んだ後は、数回のカウントダウン通知と声かけになります。

これを行うことで保護者の行動の背中を押します。効果的な方法として、

  • 写真は見本を添えて依頼
  • 締切まであと2週間です…の通知を数回
  • 「不明点は聞いてください」等のリマインドは3回程度
  • 場合によって個別の声かけも併用
  • 締め切り1週間前に進捗状況を共有

あまり頻繁な催促は逆効果になります。代わりに「もう半分以上集まりました!」など進捗状況を前向きに伝えるのがコツです。

協力を得るために大切なのは、相手の立場に立って考え、できるだけ手間を減らすこととなります。

保護者から素材提供していただく「個人ページ」の作成方法を解説したブログを2本紹介します。

その7-「夜なべ作業」から脱却しましょう

夜鍋で卒園アルバムの原稿を作成している卒園アルバム委員

「子どもを寝かしつけてから作業開始」「気づいたら深夜2時」。

よく耳にする状況なのですが、これを「当たり前」にしてはいけませんよね。

フルタイムで働きながら、家事も育児もこなして、その上でアルバム制作という状態では正直なところ、夜なべ作業を完全になくすのは難しいかもしれません。

ですが少しでも負担を減らす方法はいくつかあります。一言で言えば

全てシンプルにする

です。

読む人は何を求めてるか

1ページに4点の大型写真が等間隔に並んだ圧倒的シンプルなページ原稿があります。

もう一方では、1ページに40点近い人物切り抜きの写真がぎゅうぎゅうに詰め込まれたページ原稿

前者は制作時間30分、後者は20時間かかっています。

あなたはどちらの原稿がお好みですか?

という、モニターアンケートを過去に実施したことがあります。

その結果、8割の方が前者のシンプルスタイルをお選びになりました。

保護者による卒園アルバム作成は自由が基本ですが、もし時短で、かつ閲覧者に喜ばれるアルバムをお考えなら、シンプルスタイルで身も心も軽くなることをお勧めします。

平日2時間×3か月で完成させた秘訣

理想は「毎日コツコツ」なのでしょうが、現実的には難しいですよね。

むしろ「できる時にまとめて」という方が効率的なこともあります。一例を挙げますと、

  • 子どもの習い事の待ち時間を活用
  • 休日の午前中に集中作業
  • 平日は写真選びだけに絞る
  • できる作業とできない作業を仕分け
  • 委員同士で得意分野を分担

作業効率をあげる方法

繰り返しになりますが、作業を増やしている原因の一つが「あれもこれも自分でやろう」という考え方です。

私どもデザインの現場の視点から見るとシンプルな方法で解決できることも多いのが事実です。時短の具体例としては、

  • 1ページのレイアウトは3パターンまでに制限
  • 写真は4〜6枚程度に絞る
  • 装飾は最小限に
  • 文字入力は後回しにしない
  • 迷った時は単純な方を選ぶ

みんなの負担を減らすシェア方法

アルバム委員全員が長時間で働いているケースも増えています。

そんな時は、従来の「みんなで同じように分担」という考え方を変えてみましょう。現実的な分担方法としては、

  • パソコンが得意な人は原稿作り
  • 写真撮影が好きな人は撮影担当
  • デジタルツールが苦手な人は写真選定
  • 時間に余裕がある人が集中して作業
  • 早朝派と夜型で作業時間をずらす

各位に時間があり、サークルや大人の文化祭的な雰囲気で作業を進めたいのであれば「公平分担」で構いません。

ですが「結果ありきで効率的に」を目指すのなら、各委員の得意技を集めて作成パワーを強固にする方が良いでしょう。

関連する記事を3本ご案内します。

その8-写真が暗い!ボケてる!どうする?

ジャストピントとボケてる写真の対比

室内の写真が暗すぎる、運動会は逆光で顔が見えない、なんだか全体的にボケてる…。

せっかくの思い出の写真なのに、このままアルバムに使うのはちょっと…。という悩みは絶対になくならない卒アル制作の悩みです。

この悩み解消に一役買うのが「写真補正アプリ」です。

無料アプリで写真を見違えるほどキレイに

スマホの標準カメラアプリでも基本的な補正はできますが、もう少し本格的な編集をしたい場合は、Adobeフォトショップエキスプレスなどの専用アプリを活用するのがおすすめです。基本的な補正手順としては、

  • 明るさの調整(全体的に明るく)
  • コントラストで締める
  • 色味のバランスを整える
  • シャープネスで輪郭を強調
  • 必要に応じてトリミング

でも注意したいのが「補正のやりすぎ」です。

補正しすぎると不自然な仕上がりになってしまいます。特に肌の色は慎重に調整しましょう。

印刷を見据えた明るさ調整

パソコンやスマホの画面と、実際に印刷した時では見え方が変わってきます。

これは多くの方が経験する「あるある」です。印刷時の注意点としては、

  • 画面より15%程度明るめに調整
  • コントラストは控えめに
  • 彩度は落とし気味に
  • シャープネスは画面で見るより強めに

ただ、これらの作業を何百枚もの写真に対して行うのは、正直かなりの重労働。しかも、印刷を見据えた適切な補正には経験も必要です。

そんな時は、私どもキッズドン!のおまかせコースもご検討ください。

プロのデザイナーがに補正を行い、印刷時の仕上がりまで考慮した調整を行います。

卒園アルバムの良し悪しを決めるのは、おしゃれ感やアルバムの質感やデザインではなく「写真の品質」です。

時に他人が見て「ダメダメ」でも園の年長関係者が見れば「貴重な思い入れのある一枚」ということもあります。

どうぞ積極的にご使用ください。そして少しでも「鮮やかさ」を加えて思い出の記録に残していただければと思います。

こちらのブログもご参照ください。

フォトショップアプリの使い方を見る

その9-「センスがない」なんて言わせない

センスがないことを嘆く卒園対策委員

「デザインセンスがないから…」「おしゃれな感じにできるか不安…」。

特にアナログ制作を行われる保護者の方からこのような声を耳にします。

でも大丈夫です。「かわいい」「おしゃれ」なアルバムを作るコツは意外とシンプルです。

シンプルイズベストの法則

アルバム作りで陥りやすいのが「欲張りすぎ」になります。

装飾を控えめにした方が写真が引き立って見栄えるのです。シンプルに仕上げるコツとしては、

  • 1ページの写真は4〜6枚まで
  • 余白を十分に取る
  • 背景は単色か淡い柄に
  • フォントは2種類まで
  • 文字の色は2色以内

これだけでもグッと見やすいページになります。

写真と文字の配置に集中できるので迷う時間も減ります。

100均グッズでここまでおしゃれに

最近は100円ショップの文具やデコレーショングッズのクオリティが本当に高くなっています。

でも、ついつい買いすぎてしまうのも100均あるあるですね。おすすめのアイテムとして、

  • シンプルな無地の色画用紙
  • 細めのマスキングテープ
  • 装飾用の千代紙
  • 角丸パンチ
  • デザイン付箋

購入する時のポイントは「これさえあれば」という必要最小限のアイテムを選ぶことが大切です。

たくさんのアイテムを使いこなすのは意外と難しく、結局未使用で余らせてしまうことが多大にしてあります。

デコレーション過多にご用心

せっかくの写真が、装飾で埋もれてしまうのは何とももったいない話です。

プロのデザイナーも「おまかせコース」でレイアウトデザインを行う際、必要最小限の装飾で仕上げることが多いんです。装飾を控えめにするコツとしては、

  • 写真の周りは空間を確保
  • 同じ装飾は左右対称に
  • 似たデザインのものを繰り返し使用
  • 写真に重ならない位置に配置
  • 色は統一感のある組み合わせを

結局のところ、「センスがいい」というのは「見やすい」「整っている」ということ。

装飾を控えめにして写真をしっかり見せる。

この基本を押さえれば、誰でも素敵なアルバムを作ることができるはずです。

関連する記事も併せてご覧ください。

その10-夏休みまで待てば余裕でできる?

夏休みのイメージ

「卒園式後に時間をかけてじっくり作ろう」「夏休みなら時間も取れるし」…。

確かにその通りです。最近では夏季納品も珍しくありません。ですが、注意しなくてはならない点が潜みます。

卒園式後納品のメリット・デメリット

夏季納品のメリットは明らかです。

卒園式や謝恩会の写真も掲載できて、全ての思い出を網羅できます。

時間的な余裕もあるので、じっくり作業ができそうですよね。でも実際はこんな状況も…。

  • モチベーションの極端な低下
  • 小学生に視野が向き園は過去のこと
  • 生活リズムが大きく変化
  • 委員メンバーとの連絡が取りにくい
  • 保護者からの写真提供が遅れがち
  • 夏休みの帰省や旅行で中断

モチベーション維持の秘訣

卒園式を終えると、不思議とアルバム制作への意欲が急降下。

これは珍しいことではありません。モチベーションを保つコツとしては、

  • 作業スケジュールを明確に
  • 定期的に進捗を共有
  • 少しずつでも前に進める
  • 委員同士で励まし合う
  • 完成時期を決めて宣言

結局のところ夏季納品は決して悪い選択ではありません。

ただし「その時になったら時間が取れる」という思い込みは危険です。

現実的なスケジュールを立て少しずつでも作業を進めていく。

できればできることは在園中に済ませておいて、卒園後は2月3月の行事だけ作業すれば良い状態にしておく。

それが夏季納品を成功させるポイントになります。

関連記事がございます。

その11-校正ミスで涙の納品式

校正ミスをし悩む卒園アルバム委員

「卒園式当日、アルバムを開いたら名前が間違っていた…」「写真の掲載を拒否していた園児の写真が載っていた…」

このような事態は本当に避けたいものです。校正作業は「完璧」と思っても発生する魔物で、卒対委員の皆様が苦労していることです。

名前の確認は最低3回!

名前の確認は思っているより難しい作業。

特に漢字の場合は要注意です。「齊藤」「斎藤」「斉藤」など、似ている字体も多いですよね。名前確認の鉄則としては、

  • 園からの名簿を必ずもらう
  • クラス担任の先生にも確認
  • 保護者に直接確認
  • PC画面とプリントアウトの両方で
  • 複数人での確認作業

画面で見る時と印刷した時では漢字の見え方が異なることも。

必ずプリントアウトして確認することをお勧めします。

よくある誤字脱字チェックリスト

名前以外にも意外と間違いやすいポイントがあります。

  • 日付の表記(令和/西暦)
  • 漢字またはひらがな、または漢字にルビの表記統一
  • 行事名の表記統一
  • 先生の敬称(先生/教諭)
  • クラス名の表記
  • 写真のキャプション

特に「令和5年度」と「2023年度」が混在していたり、「せんせい」「先生」「教諭」が統一されていなかったり。

こういった細かい部分も最終チェックではしっかり見ていきましょう。

最終確認の鉄則教えます

校正作業の基本は「一度にすべてを見ない」ことです。

確認する項目を分けて複数回に分けてチェックしていきます。最終確認の手順としては、

  • 1. まず名前だけを確認
  • 2. 次に写真の掲載可否
  • 3. 日付や行事名の確認
  • 4. 写真の向きや明るさ
  • 5. 全体的なレイアウト

そして最も大切なのが「時間を置いて確認すること」になります。

同じ日に何度見てもミスは見つかりにくいものです。

できれば5日間くらい期間を空けて、もう一度全体を見直すのがベストです。

万が一、印刷後にミスが見つかった場合は、すぐに業者に相談しましょう。

シール対応や一部ページの差し替えなど、解決策を提案してくれる場合もあります。

その12-「来年の委員さんへ」残すべきこと

バトンを手渡ししてる構図

卒園アルバム制作、大変だったけれど無事に完成。ホッとする間もなく、次は引継ぎの準備です。

この引継ぎ資料がしっかりしているかどうかで、来年の委員さんの苦労が大きく変わってきます。

引継ぎ資料はこれだけあれば十分

あれもこれもと詰め込みすぎると、かえって読みにくい引継ぎ資料になってしまいます。

本当に必要な情報を簡潔にまとめましょう。

  • 業者の連絡先と担当者名
  • 業者からの見積書と請求書
  • 実際にかかった費用の内訳
  • 作業の全体スケジュール
  • 保護者への依頼文のサンプル
  • 写真データの保存場所
  • 校正時の注意点

さらに「あのとき、こうすれば良かった」という反省点があれば、それはとても貴重な情報となります。

トラブル記録の残し方

トラブルの記録は大切な引継ぎ資料。

ただし、個人が特定されるような内容は避けましょう。記録しておきたい内容は、

  • 起きた問題の概要
  • 対処方法
  • 解決までの時間
  • 今後の対策案
  • 先生や園との相談内容

デジタルデータの整理術

データの引継ぎも重要です。ただし、すべてのデータを渡すのではなく必要なものを厳選して整理しましょう。

  • テンプレートとして使えるファイル
  • 依頼文や案内文の文面
  • アンケートのフォーマット
  • 業者からの見積書や仕様書
  • 写真の保管場所の情報

個人情報を含むデータは、卒園と同時に確実に削除することも忘れずに行なってください。

こちらの記事もよろしければご覧ください。

おわりに

今回ご紹介した12のつまずきポイントはすべて実際の体験談から集めたものです。

アルバム制作は確かに大変な作業。でも、卒対委員を経験した方の「つまづき」を活かせば、きっと乗り越えられるはずです。

ただ、仕事や家事に育児と、とても忙しい毎日。アルバム制作にかける時間も限られていますよね。

そんな時は、私どもキッズドン!の「おまかせコース」という選択肢もありますので、ぜひご検討ください。

このブログがアルバム制作に関わるあなたのお役に立てば幸いです。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。

卒園アルバムキッズドン!代表-宗川 玲子
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)

(宣伝になります)

ご案内:卒園アルバム制作メーカーキッズドン!がお届けする「おもいでアルバム ザ・ムービー」。短編動画4本とアルバムを合わせたコンテンツは1名様4,980円(税別)から。幼児教育施設様のみならず、学校教育機関、保護者による有志の方からもご注文を承ります。上のバナーからぜひ特設サイトをご覧ください。

SNSで情報更新をお知らせします

ブログや、フリー素材の新作、ニュースなどの更新情報を、ツイッターとインスタグラムでお知らせしています。フォローしていただき最新情報をお受け取りください。