卒園アルバム制作のヒント

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2024.11.26

「やばい、卒園まであと4ヶ月…。」あわてず始める卒園アルバム制作3つのポイント

こんにちは、卒園アルバム専門メーカーキッズドン!の宗川玲子です。

「もう11月なのに大丈夫かな…」
「仕事と家事で手一杯なのにアルバムなんて作れない」
「パソコンなんて何年も開いてないしスマホだけじゃ無理?」

そんな不安な気持ち、よくわかります。

たくさんのお母様お父様方の卒園アルバム制作に携わってきましたが、実はこの時期からスタートする方も少なくありません。(むしろ年明けからが大多数でして…。)

今日は、残り4ヶ月で卒園アルバムを作るための3つの準備ポイントをお話しします。

この3つを押さえればきっと大丈夫です。一緒に進めていきましょう。

3つのポイントは次の通りです。

  • 1. アルバム制作の全体像を把握し現実的な方法を選択する
  • 2. 写真の収集と管理を確実に行う
  • 3. 役割分担で無理のない体制を作る
この記事はこんな問いにお答えします
  • どんな準備から始めればいいのかわからない
  • 他の委員とどんな風に役割分担すればスムーズ?
  • 写真はたくさんあるけど、どう整理したらいい?
  • 11月からの制作…効率良く作成する方法を知りたい

1. アルバム制作の全体像を把握し現実的な方法を選択する

まずは作業の全体像を理解します。

制作は大きく3つのプロセスに分かれます。

  • 1. 準備
  • 2. 写真収集
  • 3. 制作

1. 準備

下記の手順が理想となります。

  • 保護者会での制作方針決定
  • 予算の確認と設定
  • 業者選定(必要な場合)
  • 写真撮影計画の立案

「準備なんてもう遅いんじゃ…」と思われるかもしれません。

ですが卒アル制作は準備が7割と言っても過言ではありません。

そして時間が無い状況でのスタートは決して「夢を見ない」ことです。

前年度のアルバムや、他の園の事例を参考にしながら「現実的」な計画を立ててみましょう。

また言うまでもなく予算は重要です。1冊あたり5,000円〜7,000円前後が一般的ですが、制作方法によって大きく変わってきます。保護者の方々の負担も考慮しながら、無理のない金額設定を心がけましょう。

関連ブログも併せてご覧ください。

2. 写真収集

下記の手順が理想となります。

  • 行事写真の撮影と収集
  • 保護者からの写真提供依頼
  • 写真の整理とグループ分け
  • 園児ごとの掲載枚数確認

ここで重要なのは既に終了している行事の写真は十分にあるか?になります。

写真撮影の落とし穴

写真の扱いの上で次のような「落とし穴」があります。

1.写真選定を始めたが「いい写りの写真が全く無い」

2.運動会でスマホズームを多用してるため「画質劣化」がひどい

3.てっきり別の委員が撮影してると思い結局「枚数が少ない」

制作時期が遅ければ遅いほど「卒アル制作に気が向いていない」ことから、過去の行事にて手抜きになりがちになります。

ここで救世主となるのが「保護者からの写真提供依頼」です。

声を掛けるのに抵抗があるかも知れませんが、この行動を取ることにより、むしろ保護者の皆さんは「私を頼ってくれてる」という気持ちから協力的になってもえることが殆どです。

各家庭からの写真提供依頼については、年末年始の休暇中に探してもらえるよう、早めに声がけするのがコツです。

写真選定に関するブログ記事がございます。

3. 制作

下記の手順が理想となります。

  • ページ構成の決定
  • 写真選定とレイアウト
  • 文字情報の収集と入力
  • 校正と修正認

制作は、業者ソフトを使用して自分たちで作成する、業者に丸投げする、スクラップブックやミニアルバムでアナログで作成するなど、その方法は多岐に渡りますので一概に「これだ!」という決め打ちができませんが、上記に挙げたプロセスは統一した流れになります。

制作方法についてもう少し掘り下げてみましょう。

現実的な制作方法を選びましょう

知っといていただきたい制作に関する特徴が4つございます。

1. 業者制作

・メリット:負担が最小限、プロ品質の仕上がり、時間効率が良い
・デメリット:費用が比較的高め

卒園アルバム業者によっては、この時期からの制作依頼も数多く手がけており、効率的な進行のノウハウを持っています。

「業者に丸投げでは、私たちのやりがいが失われてしまう…。」というお考えであれば、一部をお客様の制作、一部を業者にまかせるといった方法をご検討ください。

「業者とのコラボレーションで作成しました」という謳(うた)い文句は、卒アルにいい顔をされなかった保護者がいる場合「安心感」を提供できます。

私どもキッズドン!では専門デザイナーがお客様に代わってデザインを行う「おまかせコース」という制作プランがございます。

おまかせコースを詳しく見る

2. スマホでの制作

・メリット:手軽さ、場所を選ばない、直感的な操作
・デメリット:複雑なレイアウトが難しい、印刷時の品質に注意が必要

最近はスマホでほとんどの事がこなせる事からパソコンを持たない方が増えています。

この「ほとんどの事がこなせるから」という思い込みが強いと卒アル制作を始めた際に幻滅度は大きくなります。

正直「スマホ」での制作は様々な制約が掛かることから、パソコン制作のようなレベルを求めることはできません。

デザインレイアウトよりもっと大切なことは印刷用の高解像度データ作成ができるかどうかです。

業者に印刷を依頼する場合は、必ず事前に画質について確認しましょう。

キッズドン!提供のテンプレートとグラフィックツール「Canva(キャンバ)」でスマホ作成を行う方法を解説した記事がございます。

そして下のリンクは「スマホを過信すると思わぬ落とし穴が…」をテーマにしたブログです。
3. パソコンでの制作

・メリット:自由度が高い、大きな画面で作業可能、修正が容易
・デメリット:古いPCだと動作が重い、ソフトの習得に時間が必要

スマホ一択で日常を過ごされてる方にとって「パソコンはあるがかなり古くて動くか心配」が1番の悩みの種でしょう。

おっしゃる通り最新のソフトはある程度直近のOSのバージョンでないと作動しない事が殆どです。

また、グラフィックツール「Canva(キャンバ)」のようなWebアプリはパソコンのスペックにさほど影響しないと言われてますが、低スペックでは「もたつく、大量の写真を処理しきれなくなる、フリーズする」などの症状が現れます。

このような場合、初期からインストールされてる「ワード」や「パワーポイント」などでシンプルに簡易的な構成で制作するのも一つの手段です。

4. 写真の切り貼り

・メリット:デジタル機器が苦手でも安心、アナログならではの温かみ
・デメリット:やり直しが効かない、時間と手間がかかる

切り貼りは意外と人気の高い方法です。特に今の時期からなら年末年始の休暇を利用して、お子さんと一緒に作るのも素敵ですね。

ただし写真は必ず複数枚プリントを用意し、失敗に備えましょう。

切り貼りだけでなく写真をそのまま貼ることも

切り貼りは「写真をプリント」する必要があり、ページ数によっては膨大な数ゆえ費用もかさんできます。

予算が潤沢でない場合「写真をそのまま掲載」する選択肢もご検討ください。

Loftやファンシーショップで販売してるスクラップブックやミニアルバムを卒園生分購入し、そこに1点から2点程度でL版写真を貼る。

あまり気を衒(てら)わない程度にシールやスタンプで品よく装飾を施す。

実はこれだけでも素敵なアルバムになります。

むしろ複雑な人物切り抜きが多数重なり合ってるものよりクオリティが高い場合があります。

少ない時間で制作する方法として気に留めといていただければと思います。

関連記事のリンクを貼っておきます。

自分の環境を正直に見つめ直す

どの方法を選ぶにしても、以下の3つのポイントで自己診断してみましょう。

1. 使える時間
  • 平日ほとんど取れない→業者制作を視野に/納期を卒園式アフターに
  • 夜2-3時間程度→こだわりが無ければスマホでの制作も可能
  • 休日まとまった時間が確保できる→パソコンや切り貼りも視野に

卒園アルバムの制作時間は、写真の状態で大きく変わってきます。

例えば1ページの制作に必要な時間は、写真の解像度やトリミングの要否によって1時間から2時間ほどの開きが出ます。

特に写真の補正作業は予想以上に時間がかかるもの。夜2-3時間の作業時間であれば、1週間で2ページが平均的な進捗となります。

2. 使える機器
  • スマホのみ→アプリ活用型のシンプルレイアウト制作
  • 古いパソコン→基本ソフトでシンプルに
  • 新しいパソコ →専用ソフトやWebアプリを徹底活用

繰り返しになりますが「スマホ用アプリ」を「無料」で使用の際「印刷品質」をくれぐれもご確認ください。

「無料」ゆえに出来ないことが多く潜みます。

テストプリントを行う、業者にチェックしてもらうなど慎重をきして行動しましょう。

下の記事は無料アプリに潜む注意点をテーマにしたブログになります。

3. サポート体制
  • 委員仲間のスキル
  • 経験者からのアドバイス
  • 業者のサポート範囲

アルバム制作でよくある失敗は「一人で抱え込みすぎること」。

例えば写真の選定作業は、客観的な視点も必要なため、複数人で行った方が良い結果につながります。

また、業者のサポート範囲は各社で大きく異なります。単なる印刷だけでなく写真の補正や進行管理まで含まれる場合もあるので、事前の確認をしましょう。

重宝する経験者からのアドバイス

過去に卒園アルバム制作の経験があり、でも今回は別の役員を務めてる…

という境遇は良くあることです。

経験者の方は「自分のお役目でない」ことから、当然自ら進んで口出しをすることは無いでしょう。

ですが、相談を持ちかけることで、きっと親身になって解決方法を探してくれるはずです。

卒園アルバム制作者は、制作当時なんらかの苦労をしていますので記憶も鮮明です。

卒アル委員拝命のプライドもあるかも知れませんが、困った時には「先輩」を活用しましょう。

経験者の反省を特集したブログをご紹介します。

2. 写真の収集と管理を確実に行う

絶対に外せないポイントが写真収集-選定-管理です。

アルバム制作の成否は写真の管理で決まると言っても過言ではありません。

写真の必要枚数を把握する

ページ数によって枚数は変動するため具体的な数字は出せませんが、確かなことは

詰め込みすぎない

という点です。

「全部の思い出を残さず入れたい」という気持ちもあるかも知れません。

ですが、仮に1ページに50枚の写真や切り抜きが、所狭しとレイアウトされていたら、あなたはどういう印象を持つでしょうか?

数が多ければ多いほど「どこを見て良いか判断できない」思考に陥ります。

過去のアンケードでも「1ページ5点と1ページ30点を比較してどちらが高品位な印象か」に対して圧倒的に「1ページ5点」を保護者の方は選ばれています。

「時間が無いから少ない枚数で手抜きしたのかな」とは決して思われません。

制作者の思いを伝えること、それが真の「素敵な卒園アルバム」だと思います。

データ管理の具体的な方法

写真データの管理は意外と難しいものです。以下のような体制を整えることが理想形です。

1. 保存場所の確保

・<クラウドストレージの活用>→Googleフォトなど

・<バックアップの作成>→最低2か所に保存が理想

・<共有方法の確立>→委員間での閲覧・編集権限の設定

2. 整理・分類の方法

・<フォルダ分けのルール作り>→例:「1-運動会」「2-発表会」など番号付け

・<ファイル名の統一>→例:「1024運動会_競技01」

・<選定状況の可視化>→例:選定済みは★マークを付けるなど

3. 役割分担で無理のない体制を作る

この時期からのスタートだからこそ、効率的な役割分担が重要です。一人で抱え込まず、みんなの得意分野を活かしましょう。

基本的な役割分担の例

1. 全体統括担当
  • 進行管理
  • 保護者・先生との窓口
  • 予算管理

この役割は必ず一人を決めます。複数いると情報が錯綜してしまうためです。

普段から園との関係が良好な方に担当していただくと、スムーズに進みやすいです。

卒園アルバムいらないという保護者はいますか?

卒園アルバムを不要と唱える保護者の方がいる場合、どのように対処すると良いでしょうか。

最も適切なのは「購入を遠慮いただいて結構です」という方法でしょう。

ですが、卒園アルバムは保護者のものではなく「子どもの思い出」という立ち位置の難しさがあり、卒対としては出来ればアルバムを受け取っていただきたいでしょう。

そんな時、真摯にその保護者の声に耳を傾け、解決の糸口をみつける役割の方は限られてきます。

大変な役とは思いますが、そんな対応もあるかも知れないということに留意され、統括担当をお決めください。

2. 写真担当
  • 撮影計画立案
  • データ管理
  • 写真選定

写真担当は複数名いることが理想です。むしろ手分けして撮影して管理した方が、多様な視点の写真が集まります。

カメラ好きな方、スマホの操作が得意な方に担当してもらうと安心です。

終了した行事分の選定はすぐ実行

仮に現在が11月だとして、既に終了している行事は多くあることでしょう。

これらの写真選定や管理を「すぐやる」事をお勧めします。

1.エンジンが掛かる
2.この後の作業ボリュームを緩和することができる

大切なのはお尻に火をつけることです。

今まで色々と「やるべき工程」を連ねてきましたが、それを一旦横に置いて「やみくもに写真選定」を初めます。

その際に見えてくる事があるでしょう。

「このやり方では一生かかる」「カテゴリー分けしてそこから2枚だけ絞り込んで選出しよう」などの手法も生まれてきます。

やる気スイッチがONになった時点で「やるべき工程」を確認し「計画」を立ててみてください。

先を見ずに一人が行う作業負担はなるべく小さくし、目標達成というゴールに早く到達できるようにする。

これが短時間で品質を保ちながら進める秘訣となります。

3. デザイン制作担当
  • レイアウト案作成
  • 実践
  • 校正

恐らくデザイン(制作)は複数名で行うと思われます。

この時大切なのが「他の委員が作成した原稿に異論を唱えない」ことです。

自分のセンスやデザイン論を押し付けるなどは論外です。

上記箇条書きした最後に「校正」と書いてあるのは、「写ってはいけないものや人が写っていないか」「文字の誤植」に限ったものであり、デザインの変更ではありません。

卒園アルバム制作は基本「自由」なものであることを大切にしたいですね。

下のリンクも併せてご覧ください。

外部関係者の活用

すべてを委員だけで行う必要はありません。以下のような協力体制を検討すると良いでしょう。

1. 保護者の協力
  • 行事の写真提供
  • 個人写真の準備
  • アンケートやメッセージの作成

写真提供をお願いする際は、具体的な仕様を示すことが重要です。

例えば「1MB以上のサイズ」「トリミングしていない元データ」といった具体的な条件を示すことで後々の手戻りが防げます。

また、個人写真は「縦位置で撮影」「背景は単色」など、統一感のある仕上がりにするためのガイドラインを設けると良いでしょう。

個人ページの制作方法を紹介したブログがございます。

2. 先生方との連携
  • 日常の写真撮影
  • 園児の情報提供
  • メッセージ作成

先生方は園児の自然な表情を撮影できる絶好のポジションにいます。

特に「給食の時間」「お昼寝前後」「自由遊び」など、保護者が立ち会えない場面での写真は貴重です。

先生方には「こんな場面を撮影してほしい」という具体的なリクエストをお伝えすると、より充実した写真が集まりやすくなります。

断わられることがあたり前

先生は当然ながら保育を中断してまで「卒園アルバム」用の写真撮影はできません。

激務の中に「写真撮影依頼」が入ることはかなりのプレッシャーにつながります。

あくまでも「本当に出来る範囲で構いません」と念を押し、またその「写真の仕上がり」に期待を持つのはやめましょう。

先生が撮影している写真の多くは「記録用」ですので、絶妙なアングルや、アーティスティックな画風にはなりません。

どうしても日常保育の写真にこだわりがある際は「保育の妨げにならない範囲で」卒アル委員の撮影許可を得る方が良いでしょう。

3. 業者の活用

卒園アルバムデザイナー

  • 印刷・製本
  • デザインサポート
  • 進行管理アドバイス

業者の多くは「アルバム制作ソフト」を提供しています。

そのほとんどがパソコン制作専用であり、各社デザインの趣が異なります。

A社のデザイン性はいいが操作がやや難しい、B社はあまり好みに合わないが簡単に操作できる、C社はバランスが取れてるが私のパソコンでは正常動作しない…。

などの一長一短がありますので、落とし所を良く委員全員で検討する必要があります。

おわりに

11月からのスタートでもきっと素敵なアルバムを作ることができます。

大切なのは以下の3点です。

1. 無理のない計画を立てる
  • 現実的な制作方法の選
  • できることから着実に進める
  • 必要に応じて外部の力を借りるい
2. 早めの情報共有を心がける
  • 保護者への案内
  • 写真提供の依頼
  • 進捗状況の報告と計画変更
3. 完璧を求めすぎない
  • シンプルな構成でも十分
  • みんなの笑顔が写っていれば大成功
  • いかに労力をかけずにいいものを作るかに留意

卒園アルバムは、子どもたちの大切な思い出を形にする素敵な仕事です。肩の力を抜いて、楽しみながら作っていきましょう。

時間や環境に不安がある方は、キッズドン!の「おまかせコース」もご検討ください。写真を選んで送るだけで、プロのデザイナーがステキなアルバムに仕上げさせていただきます。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございます。それでは、また。

キッズドン!代表 宗川玲子

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