卒園アルバム制作のヒント
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2022.10.8
卒園アルバムの写真撮影にプロのカメラマンを呼ぶべき行事ベスト5
「写真の品質」が卒園アルバムの完成度を左右することは言うまでもありません。
写りの良い写真だけを厳選してアルバム制作を行うことは、どの委員でも共通の理想です。
ですが、アルバム委員や先生が撮影した写真を使う場合時として「残念な写真」を使わざるを得ないのが現実です。
この解消には 「プロカメラマン」に撮影を依頼する ことが最も有効な手段と言えます。
「そうは言ってもプロのカメラマンを手配する予算がない…」
とお言葉をいただくかも知れません。
ですが、全ての行事撮影ではなく 「この行事はプロカメラマンにお願いすべき」というピンポイントオーダー であれば、予算内で実現可能かも知れません。
ではその「お願いすべき」行事は何か…
今回は、キッズドン!がお勧めする行事を5つ紹介します。
その5つは次の通りです。
- 1.卒園生一同紹介ページ
- 2.運動会
- 3.プール・水あそび
- 4.発表会
- 5.卒園式
- カメラマン撮影だとそんなに違う?
- どこに依頼すれば良いかわからない
- 保護者撮影とどれだけ違うの?
- お願いしたいけど予算が取れない
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
今回のブログは「特定のプロカメラマン斡旋(あっせん)」や「営業」が目的ではないことを始めにお約束いたします。
毎年キッズドン!にはおまかせコース制作に使用するための膨大な写真が届きます。
その写真を見渡すと「明らかにプロ撮影」というオーラを放つ写真が点在し、自然と「どの行事にカメラマンが適してるか」が見えてきます。
「このカメラマン撮影の写真ならば、アルバムを見る方々は喜ぶだろう」
「長い年月を経ても色あせることなく感動を呼び起こすだろう」
といった率直な感想を、写真を見るたびに抱きます。
事実、アルバム委員担当者の方からは「無理してプロカメラマンを手配したけど本当によかった」などの感想に溢れ、この状況を共有したく、今回の記事を書くに至りました。
写りの良い写真・意味のある写真
ここまでのお話しと矛盾してると思われるかも知れませんが、卒園アルバムの写真は 「写りの良し悪し」では決してなく「意味のある写真かどうか」がセレクトの基準 であると思います。
多少ぼやけていても、解像度が低くても、将来アルバムを開いた時、鮮明に思い出が蘇るのであれば、それは「採用すべき写真」と言えます。
「意味ある写真」を抑えることが難しい場合もある
ですが、「写りの良い写真」はおろか、「意味ある写真」を抑えることすら難しい行事があります。
そこで「プロカメラマン」の登場です。
プロは当然ながら「意味のある写真」と「写りの良い写真」の両方を抑えます。
それを含めてカメラマン手配には次のようなメリットがあります。
- 高精細画質
- メッセージ性の高い画に仕上げる
- 委員や先生による撮影からの解放(負担減)
- 上記によって行事に集中できる
- 複数名の撮影でないため写真点数が絞られる(制作時の負担軽減)
- 保護者から高い評価を得る可能性大
- 多少無理な撮影がされても保護者から苦情が出ない
- 素人では難しい環境に適した撮影設定
- 逃さないシャッターチャンス
これらのメリットを活かさない手はありません。
そして一昔以前であれば「出張カメラマン=高額」が常識でしたが、この現代ではその相場は下落しており、気軽に依頼ができるグッドタイミングな時代とも言えます。
どのような依頼方法があるかは後述いたします。
それでは5つの行事を見ていきましょう。
1.卒園生紹介ページ
一見「正面から静止してる人物を撮るだけだから素人でも十分では?」と思われるかもしれません。
しかしこのページは、ある意味 「アルバム完成度を左右する」ほどの威力を持つ ため、カメラマンのテクニックを借りて万全を期すのが理想です。
その理由は次の通りです。
- 自然の笑顔を引き出せる
- 屋外撮影による背景の活かし方
- 屋外撮影による日照の変化に合わせて露光調整
- 屋内撮影による適切な明るさを確保
- 屋内撮影による背景シートの使用
- カメラマンによっては撮影後補正サービスあり
いくつか抜粋して解説します。
屋外撮影による背景の活かし方
屋外撮影の場合、その背景にどんなオブジェクトが合って、どのように「ぼける」かが鍵となります。
例えば「園を象徴する遊具ゆえになんとなくそのフォルムが分かる程度にぼかす」「認識できぬほどにぼけぼけにする」など、カメラマンの裁量によって被写体を浮かび上らせます。
屋外撮影による日照の変化に合わせて露光調整
良く見る事象として前半の撮影での写真は「的確な明るさ」が確保されてるのに対し、中盤、後半になるつれて「だんだん暗さが増してくる」というものがあります。
撮影の合間も刻々と太陽は傾き、これにより統一した「明度」が保てなくなるのです。
この事象をカメラマンは露光量の調整やストロボを駆使して解決します。
屋内撮影による適切な明るさを確保
「撮影した時はもっと明るく感じたのに…」というのは「室内撮影」でよくある感想です。
ストロボを正面から当てれば立体感が損失するため、ストロボ無しで撮影するケースが見られますが、良好な状態で写真になる可能性は低いと言えます。
カメラマンは天井に向けて光を放つストロボ撮影や、場合によっては反射式ストロボ(ディフューザー)を持参して撮影に臨むケースもあります。
カメラマンによっては撮影後補正サービスあり
あまり期待されない方が良いと思いますが、プロカメラマンによっては、撮影した写真を最良レベルに引き上げる補正加工(レタッチ)を施してもらえる事があります。
目の奥に彩光を入れたり、顔の傾きを強制的に垂直にしたり、髪の乱れを整えたり、違和感無い雰囲気に仕上げます。
保護者の視線が最も注がれるページ
アルバム開いた直後に登場する「1-2ページ」に、この卒園生紹介を掲載する例が顕著です。
オープニング故にアルバム全体のクオリティを、見る方に期待させる重要な位置付けとなります。
さらに「単体」で我が子が掲載されてることから、その品質に保護者は目を光らせることでしょう。
ここの写真がパーフェクトであった場合、仮にそれ以降のページに自信がなくとも 「高評価」 となる可能性は十分にあります。
余談ですが、キッズドン!では卒園生紹介のテンプレートをフリー素材の形で提供しております。
お気に召したテンプレートをカメラマンに見せて「こんな雰囲気に仕上げたい」とリクエストしてみるのも良いかもしれません。
2.運動会
年間行事で最もハイライトとなる「運動会」。
成長の成果が連続で見れるシーンの数々は、替え難い貴重な思い出となります。
カメラマン手配のメリットは次のようなものがあります。
- 早い動きを的確にマーク
- 遠方からの撮影でも望遠レンズを駆使
- 同種目でも園児よって飽きのこない複数アングル撮影
- 体育館でも十分な明るさを確保
- 保護者をうまくぼかして印象的に
- 集合写真は素人と決定的に差が
いくつか解説をはさみます。
早い動きを的確にマーク
運動会は基本「早い動き」が多いものです。
この動きを追い続け、ファインダー中央にロックして、ピンボケ手振れ無しで撮影するのは、思いの他難しいものです。
アマチュア撮影では「ある園児は的確ショット」だが「ある子は左に寄ってる」「ピントが後方に合ってしまってる」などの残念な結果があるかもしれません。
特に公平性が重視される運動会ですので、プロの手を借りて安全を確保してはいかがでしょうか。
遠方からの撮影でも望遠レンズを駆使
撮影エリアが指定され、それが競技エリアから離れている場合、望遠レンズでの撮影が基準となるでしょう。
ここでアマチュアによるスマホ撮影で注意したいのが 「カメラの光学式ズーム」 を使用することです。
いわゆるスマホ画面に映る画を「ピンチアウト」で広げて撮影する方法です。
この方法ですと画質が格段に劣化し、印刷時では相当な低画質表現になることにご留意ください。
プロは当然遠距離の被写体を「目の前に引き寄せる」望遠レンズを駆使します。
しかも状況に応じて複数のレンズを使い分けるため、常に安定した画を確保することができるのです。
体育館でも十分な明るさを確保
昨今、天候に左右されぬ対策として「体育館」を貸し切って運動会を行う園が増えてきました。
この場合、ネックとなるのは 「光量不足」 です。
自然光が窓から降り注ぐ体育館でも、曇天や雨天の場合、施設照明だけに頼る以外にありません。
こんな時でも室内の状態に応じたカメラや備品の設定を行い、自然な雰囲気で撮影を行えるのがプロのカメラマンです。
集合写真は素人と決定的に差が
素人とプロの 決定的な「差」は「集合写真」 に表れます。
これはカメラマンの持つカメラの性能による所が大きいのですが、三脚でカメラを固定し、たくみな話術で笑顔を引き出し、ベストタイミングでシャッターを切る一連のアクションは、素人にはなかなか真似のできるものではありません。
結果、どれほど1名の大きさが小さくとも、笑顔に溢れた園児の表情を認識することができる写真となります。
運動会をテーマにしたブログがございます。
3.プール・水あそび
意外に思われたかもしれませんが 「水の撮影」 は思いのほか難易度が高いとされています。
プールの水面と被写体を含めたアングでは、水の反射に「露出」が奪われ、被写体は暗くなる現象が起きます。
このプールを含め、水鉄砲などであそぶ「水あそび」、体をカラフルに着色する「ボディペインティング」などもプロに依頼すると数々のメリットがあります。
- 水の反射を考慮したプール撮影
- (状況により)水中撮影
- 水鉄砲から噴射される水のストップモーション
- 水着やボディペインティングのカラフルな彩度の再現
- 集合写真
(状況により)水中撮影
カメラマンによっては「防水ケース」を持参し、水中撮影を行う場合があります。
仮に防水ケースがない場合でも、園所有の防水コンパクトデジタルカメラや、保護者の完全防水スマホなどで、撮影していただく場合もあります。
水中で得意げにピースをする表情は、あとから笑いを誘うユニークさがありますので、ぜひ残しておきたいシーンですね。
水鉄砲から噴射される水のストップモーション
高速シャッタースピード設定でシャッターを切り、かつストロボを放つことにより、噴出された水は、あたかもCGで描いた生物のようにきれいな形で画におさまります。
反対に遅めのシャッタースピードでは美しい「絹の束」のような絵となり、幻想的です。
このような演出を取り入れてもらえるのもプロ手配のメリットと言えます。
水着やボディペインティングのカラフルな彩度の再現
この行事と特徴として「色鮮やか」「カラフル」であることが挙げられます。
この色彩を高精細に再現することもカメラマンに頼るべきと言えます。
4.発表会
ステージは 「暗い」「早い動き」「照明による光量の変化」 であるため、良好な写真を収めるのは大変難しいとされています。
素人撮影では「明るさが安定しない」「ブレが生じやすい」などの撮影状況になるのが通例です。
この状況をプロ用機材とテクニックが克服します。
メリットは運動会に類似します。
- 動きのある被写体を的確に捉える
- 遠景からの望遠レンズを駆使した撮影
- 全体風景を撮影した際の美しさ
- ブレやピント外れの心配がない
- シーン全体を収めると同時に園児個々のアップ撮影を実現
- 集合写真
解説もほぼ運動会同様ですので、割愛します。
発表会を題材としたブログ記事もよろしければご覧ください。
5.卒園式
セレモニーと言えば「カメラマン撮影」というほど最近は導入が増加しています。
高品質な写真を残す目的以外に、保護者撮影を制御し、式に集中してもらいたいという園の配慮もあります。
- 室内撮影でも自然な雰囲気に
- 広角レンズを活かしたスケール感ある撮影
- 装花や特徴ある備品を積極的に演出に使用
- 多彩なオフショットが貴重
- 集合写真
いくつか解説します。
広角レンズを活かしたスケール感ある撮影
式場全体をワイドに撮影、園児の並ぶ風景を迫力あるパノラマで撮影、など、卒園式は「その会場全体の雰囲気」があると、そのページの表現力がより高まります。
これを現実化するには、プロの持つ複数の広角レンズが必要となります。
装花や特徴ある備品を積極的に演出に使用
園児の表情の後方には、ぼかしで映る鮮やかな装花、卒園証書を両手で高らかに上げるその後方には、先生作の壁面装飾…
など、プロカメラマンは式を彩る装花の数々や、壁面画などの装飾品を活かして、園児の魅力を高めます。
多彩なオフショットが貴重
卒園式で得たいシーンとして、 儀式前後のオフショット が挙げられます。
式前では、先生から最後の指導を受け、神妙な面持ちで耳を傾ける園児たち、入場待機で緊張が隠せぬその表情、式が終わり、プレッシャーから解き放たれたいたいけな表情、先生に抱きつき涙が止まらぬ園児たち…
全てが絵になるシーンの連続は、最高の画質で残したいものです。
下は卒園式関連のブログ記事になります。
カメラマンの手配
今回のお話しは、スクールフォトサービス(カメラマンが契約会社から派遣され、撮影を実施し、その写真をオンライン販売するサービス)の導入が無く、単発で依頼することを想定しています。
その単発カメラマンの手配にはweb上で検索-相談ができるサービス会社をお勧めします。
ここでは2つのサービスを紹介いたします。
(2022年10月8日現在の内容であり、ご利用にお客様ご自信の責任においてお願いいたします)
ミツモア
多くのプロカメラマンや派遣元企業が登録されていおり、派遣先の地域、予算、日程等を入力すると複数の相見積が提示されます。
提示された候補には、プロフィールや利用者のコメントが掲載されており、信頼性の高い契約ができるのではないでしょうか。
くらしのマーケット
テレビやweb広告でもおなじみの「くらしのマーケット」。
実はこのサービスにも数多くのプロカメラマンが登録しています。
地域を設定すると、派遣可能なカメラマン候補がずらっと表示され、料金も明朗に表示されています。
ミツモア同様に口コミ掲示があるため、選定の役に立つことでしょう。
大型行事は早めのカメラマン確保を
ミツモアとくらしのマーケットを紹介しましたが、もちろんこの2社以外にも数多くの「カメラマン斡旋」企業が存在します。
どの会社に依頼するにしても気をつけるべき点は 「早めの手配」 です。
今回ご案内した5つの行事のうち、プール・水あそびをのぞいて 「カメラマンが引っ張りだこ」 となる行事です。
当然他の園や関係保護者からの問い合わせが集中します。
意を決して依頼することとしても、いざ問い合わせしてみたらどこも予約が取れないでは、あまりにも残念です。
できるだけ早めに予算調整を行い、意思決定をして臨まれることをお勧めいたします。
おわりに
今回は単発プロカメラマンにぜひ撮影をお願いしたい行事5つを挙げ、その撮影から得ることのできるメリットを紹介しました。
予算がからむことですので、そう簡単に事を動かすことは出来ないかも知れません。
例えば、アルバムの材質のグレードを落とす、ページ数を減少させる、制作メーカーを再考するなどして予算捻出する必要もあるでしょう。
ですが、 それらの検討をする価値が「プロ」にはある と痛切に感じます。
そしてカメラマンの写真はただ原稿上に並べるだけで「絵」になります。
装飾を一歳必要とせず、切り抜きなどもせず、シンプルに構成されたそのページは、手をかけていないにも関わらず高評価を得ることと思います。
全行事の1行事だけでも良いでしょう。ぜひプロカメラマンの写真から得る感動を体感いただきたいと思います。
最後にカメラマン手配に関連するブログをご案内します。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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