はじめての卒園アルバム
BLOG Archive
- 卒園アルバムTOP
- はじめての卒園アルバム
- 手作りする卒園アルバムの作り方【計画、準備、ノウハウを解説します】
2022.4.20
手作りする卒園アルバムの作り方【計画、準備、ノウハウを解説します】
(2023年11月3日に内容の加筆修正を行いました)
手作りの卒園アルバムは、印刷業者に頼まずに、一冊一冊手作りするアルバムのことを示します。
手作りだから温かみがあり、卒園生にとって特別なプレゼントになります。
ですが手作りは「時間」と「骨の折れる労力」がかかるので大変です。
その大変な作業を少しでも楽にするには、事前の「計画」と「準備」が重要と言えます。
今回は、手作りアルバムを作る時の計画や準備のノウハウを説明します。
- 手作りしたいけどどんな風に進めるの?
- 手作りに必要なものは?
- 手作りをみんなが気に入ってくれるか不安
- オリジナリティを出すにはどうしたらいい?
目次
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
今回は、手作りの卒園アルバムを作る時の計画や準備の話をします。
ですが、はじめに1つ触れておきたい大事なことがあります。
それは、「手作りアルバムを作ることは保護者や先生から許可を得ているか」ということです。
許可を得ているのであれば、この章をスキップいただき、上の目次の「1.アルバムのスタイルを決める」からご覧ください。」
その手作りアルバムは保護者同意の上でのものでしょうか
あなたが手作りのアルバムを作ろうと考えたきっかけはどんなことだったのでしょうか。
実は、手作りアルバムをアルバム委員や卒業対策委員の中で決めた後に、保護者の方々からの承認が得られないことで、印刷製本のアルバムに変更になってしまうケースが少なからずあるのです。
次に、そのようなエピソードをご紹介させていただきます。
毎年1冊当たり7,000円の予算で、これまでは業者に印刷と製本をお願いしていました。
でも今年の卒対のメンバーは手作りが好きなタイプ。
手作りアルバムを提案したら、「なぜ今までのやり方を変える必要があるのか」「手作りは大変じゃないか」といった反対意見が出てしまったんです。
手作りの温かみや、手書きメッセージの良さを説明しましたが、うまく理解してもらえず、話し合いは平行線でした。
先生からは「卒対の想いは重々理解できるが、往年の制作方法が穏便に解決できる」と言われて、結局印刷のアルバムに変更になりました。
上の談話は、私どもキッズドン!あてに御見積請求をいただいたA様のお話です。
アルバムを受け取る保護者の心境
一般的に卒園アルバムといって思い浮かべるのは「業者で制作された印刷製本タイプ」でしょう。
そのイメージを持つ保護者や先生に対し「手作りで制作」との話を持ちかけたとき、受け手としてはどのような印象を持つでしょうか。
- 対価に見合うものができるのか
- 卒対だけ大きな負担を強いるのはおかしい
- この時代にアナログ制作がマッチしていないのでは
といった疑問や不安がよぎることが多大にしてあります。
この意見に対して「温かみがある」「想いをこめることができる」といった抽象的な理由で返答をしても、保護者が持つ印象をくつがえすほどの説得性には欠けるため、解決には至りにくいのです。
手作りに対して賛同を得やすい理由づけ
これに対し、次のような理由は手作りに賛同を得やすい傾向にあります。
- 低予算のため業者制作が難しい
- 定期的な写真販売を行ってるためあえて大掛かりな製本アルバムは不要ではないか
- コロナ禍の影響により掲載できる写真が少ないためミニマムにまとめたい
など一見ネガティブな側面からの理由ですが、確固たる「手作りにする理由」が並ぶと、保護者や先生から同意を得やすくなります。
潤沢な予算があり、往年は印刷対応だったものを「わざわざ手作りにする」という流れについては、上記のような注意が必要となります。
手作りか印刷か…保護者の意向をヒアリングすることの重要性
アルバムの制作方法を委員の方々が決定できるのであれば問題ありません。
ですが安全性を確保するのであれば保護者の意見を伺うことがベターです。
保護者から反対意見が出た場合は、説得が難しいのが事実です。
そして後に問題が起こる可能性があります。
そのため、アンケートで保護者の意向を確認しながら進めましょう。
制作の手伝いを希望する保護者を募集するのも良い方法です。
最初は否定的だった保護者も、撮影や選択、デザインに関われば楽しめるでしょう。
そうすることで、最終的にはスムーズに進められる場合があります。
「できる事をできる人が行う」をモットーにすれば、保護者の協力は得やすくなると思います。
手作りはやはり変え難い良さがある
手作りに対するやや耳障りなお話を挙げてきましたが、どんなケースにせよ「手作り卒園アルバム」には、印刷にはない独特の魅力があります。
園児の視点では、在園中に先生から誕生日にいただいた「バースデーカード」や、運動会の金メダルの裏に書かれた先生からのメッセージの感覚に値するでしょうか。
そんなかけがえのない「手作りアルバム制作」の計画と準備についてご紹介いたします。
1.アルバムのスタイルを決める
ハンドメイドで制作する場合、アルバムのスタイルとして主に3つの仕様があります。
- フリー台紙アルバム
- スクラップブック
- メッセージカードタイプ
そして主流は 「1ページに写真枚数1〜3点程度のコンパクトアルバム」 です。これが選ばれる理由として、
- 作業量の軽減
- 低価格
- おしゃれ
- 安価な郵送費用
などが挙げられます。
特筆は「作業量の軽減」であり、卒園生分のアルバムを制作する作業量は想像を超える時間と労力を伴います。
これを「コンパクトなアルバムゆえに少ない写真使用」という必然的理由をつけ、でも「コンパクトはおしゃれでかわいい」というポジティブな側面で釣り合いをとります。
各アルバムについて簡単にご案内します。
なお、ここで紹介しているアルバムを含む「5種類のアルバムタイプ」について、より深く解説してるブログ記事がございます。詳しくは下記リンクよりご覧ください。
フリー台紙アルバム
粘着性台紙にプリント写真や装飾品を貼り、その上からフィルム台紙をかぶせて保護する「フリー台紙アルバム」。
写真の保護-保管性に優れ、しっかりとした部材を使用していることから耐久性も抜群です。
フィルム台紙アルバムといって思い浮かべるのは、恐らく「縦横サイズ30センチ程度のフエルアルバム」ではないでしょうか。
ですが、最近はハンディタイプなどのおしゃれな仕様が様々販売されており、予算をさほどかけずに購入することができます。
ハンディでおしゃれなアルバム
このアルバムは「中面167mm×167mm」のスクエアタイプ。表紙にも写真が入り、各ページの「綴じ」にはかわいらしいリボンが使用されています。
長所は保存性に優れ、表紙のデザインもおしゃれなものが多く、贈答品としてふさわしい点です。
短所は「フィルムで覆う」ため、凝った装飾を施すことに向いていない点になります。
高さのある装飾品(厚みのあるシール等)だとフィルムと粘着シートが密接せず「空気だまり」ができることがありますので、注意が必要です。
絵表紙アルバム
キッズドン!が提供する 「「園児の描いた絵がそのままアルバムの表紙になる」フリー台紙アルバム も、この手作りアルバムに利用されています。
保育園・幼稚園からのご注文では、園の絵画制作のカリキュラムに「表紙の絵」となる自画像を描く時間を設け、年を開けてからアルバム自体に写真を貼っていくという流れが顕著です。
詳しくは下のリンクボタンよりご覧ください。
スクラップブック
私の父が、片面B4サイズで、わらばん紙を少し厚くした紙質の「茶系」のスクラップブックに、新聞の切り抜きや、切手コレクションを貼っていました。
ですが、そんなイメージのスクラップブックは昔の話であり(もちろんその仕様も健在しますが)、昨今ステキにデザインされた仕様がたくさん販売されています。
ハンディでおしゃれなスクラップブック
このサイズは「中面約180mm×180mm」で、各台紙は2穴リングで閉じられています。
上の画像のようなタイプなのですが、コンパクトでキュートであり、卒園アルバム以外にも色々使いたくなる一品です。
スクラップブックは、自由に写真や装飾品を「のり付け-テープ付け」し、その台紙自体に文字を記入したりできることから「自由」度を求める方に最適なアルバムベースと言えます。
前述の通り長所は「自由」な創作ができること、短所は保護性の面でやや心配な点があることでしょうか。
のりやテープでオブジェクトを固定していますので、頻繁に閲覧することにより、それがはがれる心配があります。
メッセージカードタイプ
卒園アルバムの最もミニマムにまとめたものがメッセージカードでしょう。
メッセージカードと言うと「1枚のカードが専用の封筒に入ってる仕様」を思い浮かべると思いますが、 「2〜4ページ程度のページ仕様」 になってるものが、様々なデザインで発売されています。
1ページに対して切り貼りした写真2点程度と、保護者や先生からの直筆メッセージを添えます。
このシンプルでコンパクトなスタイルは、伝えたいことが絞られてることから、見る側に対して訴求力がとても強いのが特徴です。
長所はシンプルに想いを十分に伝えらることと、最低予算であること、短所はコンパクトゆえに「記念品」として末長く保管いただけるかが心配な点となります。
印刷タイプとコラボレーション
年々増加しているのが 「印刷製本化した卒園アルバムと手作りアルバムの同時制作」 です。
例えばキッズドン!で多いのは、
- 印刷製本はハードカバーで最小の8ページ仕様
- 制作はキッズドンのデザイナーが制作する「おまかせコース」
- お客様はスクラップブックで個人ページと卒園式を掲載
のパッケージです。印刷製本のハードカバーアルバムは「卒園式」に進呈し、スクラップブックは「卒園式」の写真を貼ってから各家庭に郵送する方法をとっています。
「卒園アルバムの全てを作るのは負担が大きすぎるけど、少しだけは委員のオリジナルを取り入れたい」といった要望にマッチした企画と言えます。
デザイナー制作による「おまかせコース」の詳細をよろしければご覧ください。
全体構成の計画
全体の構成とは次の内容を示します。
- 全冊共通の内容か
- 1冊づつ異なる内容か
- 1部共通-1部個別の内容か
全冊共通の内容
園児全員のアルバムが「同じ」内容の構成です。
ページごとに制作担当者を決めて実践することが顕著です。
これにより作業がルーティン化されて効率良く作業を進めることができます。
1冊づつ異なる内容
アルバムの内容が卒園生ごに異なるオンリーワンタイプ。
その制作作業量は、他のどれよりも多いため、それなりの覚悟を持って臨む必要があります(笑)。
中身は違えどデザインのフォーマット化は必要
この構成の場合、デザイン・レイアウトをフォーマット化(写真の配置場所やそれぞれのサイズ、装飾等について同一であること)して作業効率を高めることを、おすすめします。
といった意志がある場合、ページ数の少ないアルバムタイプの選択を行い、作業工数を減らすことを検討してみてください。
仮に10シートあるアルバムで、20人の園児がいる場合、単純に200のデザインレイアウの考案が必要となります。
これを仮に3名の委員で分担すると、一人あたりの負担は「約67ページ分」となり、想像を超える作業時間と労働量が課せられます。
日頃たくさんのフリー時間があるのであれば実践可能かもしれませんが、そうでない場合は「本当に作る時間があるのか」と向き合い、テスト制作で1ページに費やす時間を図り、締め切り日程までに終わらせることができるかを再検討すべきと思います。
関連記事を併せてご覧ください。
1部共通-1部個別の内容
例えば10シートあるフィルム台紙アルバムを使うとして、
- 6シートは全園児共通
- 2シートは見開きで個人別
- 2シートは白紙でフリー使用
といった構成がこの項目の内容です。
制作に多くの時間を取ることは出来ないが、その園児だけのものを作りたいといった場合に便利です。
ここでの個人別ページも、前項で挙げた「フォーマット化」して制作すると良いでしょう。
ページ内容の計画
どのページにどんな内容の写真を掲載するかを計画します。
下記の図はその一例となります。
これ以外にも「園の一日」を4〜6枚程の写真で見開き構成する、誕生会や卒園式など「その園ならではの思い出シーン」を入れるなどの案もあるでしょう。
行事は変更や中止も視野に入れて、多少の変動に対応できる柔軟性を持たせておくと良いでしょう。
デザインの計画
ここで言うデザインとは「掲載する写真点数」と「その写真のおよそのサイズ感」を決めることを示します。
写真を飾る装飾やデコレーションキットをどうするかということではありません。
一例を下記に示します。
- 1.原寸で載せる写真
- 2.サイズ変更して載せる写真
- 3.切り貼りする写真
- 4.メッセージ
などが主だった掲載内容ですが、注目いただきたい点が 「2.サイズ変更して載せる写真」 です。
写真サイズを変更してベストなレイアウトを組む
仮に縦横160mmの正方形型フリー台紙アルバムの場合、L版サイズ(127mm×89mm)の写真は1枚しか掲載できません。
これを複数掲載する場合
- 写真の一部をトリミングし四角形で掲載
- 切り抜きを行う
- 任意にサイズ変更した写真を掲載
のいずれかの手段を取りますが、最もきれいにレイアウトを仕上げる方法として 「任意にサイズ変更した写真を掲載」 をおすすめいたします。
少し手間と費用が掛かりますがプリント写真もサイズ変更が可能です。
普通は「手元の写真ありき」で作業するが…
「プリント写真を切り貼り」する場合、普通は手元にプリントされた「L版写真」をそのまま使用します。
ですが、時には「この写真もう少しアップで写っていれば、他の子とサイズが合うんだけどな…」ということもあるでしょう。
そんな時に「サイズ変更したプリント写真」の使用が解決します。手順を下の開閉パネル内に図解しました。
「+(プラスマーク)」をタップいただくとパネルが開きます。
これを使用することにより、理想のデザイン・レイアウトを組むことができるため、「理想の見合うサイズの写真を選定する」作業から解放され、楽しくことを進めることができるのです。
コンビニでもプリントできます
上の図で「A4にサイズ調整した画像を複数載せ、オンラインで注文」とありますが、コンビニでもそれはできます。
コンビニ設置の複合プリンターで「写真プリント→光沢紙印刷→A4フルカーラー」を選択するだけの簡単操作です。
ですが、DPE専門ショップへのオンライン注文の精度と比較すると、クオリティはおせじにも高いとは言えません。
コンビニプリントがA4サイズ1枚平均120円〜150円、オンラインが265円という開きがありますので、うまく使い分けるのがポイントとなるでしょう。
この方法を詳しく解説した記事がございますので、併せてご参照ください。
写真撮影の計画
掲載する写真内容とそのサイズ感が決まったら、該当する写真を「どのタイミングで誰が撮影するか」の計画を行います。
- 先生が撮る
- 保護者が撮る
- カメラマンが撮る
いずれの方法にせよ大切なのが「撮影許可を早めの段階で担任の先生に取る」ことです。
卒アル委員経験者によるこんな後日談があります。
まず、撮影の交渉する前に、担任の先生とコミュニケーションを取るようにしました。
日常的な会話から始めて、アルバムの進捗や構想などをフランクに話す関係を築きました。
そのおかげで、撮影の交渉では先生が理解を示してくださり、
「園長が最終的に判断することだから」
と、一緒に園長への交渉の場を設けてくださいました。
その結果、無事に撮影を承認してもらうことができました。
撮影はこのコロナ禍のため、先生にお願いすることになりましたが、当方が要望する撮影ポイントを的確に収めていただき理想のアルバムとなりました。
普段担任の先生や園長先生と会話がなく、突然「撮影の許可をください」切り出しても、紋切り型にNGを出されることもあるでしょう。
この談話のように、出来れば日頃から良好なコミュニケーションを取り「あなたなら断れない」「あなたなら信頼できる」との感情を高めるようにして、円滑に進められるといいですね。
写真選定計画とサイズ調整
例えば夏を迎えたころには「春に計画した撮影」は終了しており、この写真選定ができるはずです。
卒アル制作を良好に進める秘訣として
があります。
- 作業の分散で一回の作業にかかる負担が軽減
- 早くから作業に慣れることができる
- 先送りによる「まとめ制作」はストレス甚大
- ルーティン化による安定した作業の進捗
アルバムの完成期日がまだまだ先のため、つい先延ばしにしてしまいがちですが、都度行動を起こすことで上のようなメリットを授かります。
ここでの作業は
- 撮影された複数の写真から、掲載計画に見合うものを絞り込む
- 必要に応じて写真サイズの変更調整を行う
- プリント注文の準備
プリント注文はこの先の撮影分も考慮して
前項で紹介した 「パソコンでサイズ調整しプリント注文」 の方法を使用する場合、次の点に留意すると良いでしょう。
プリントはA4サイズにできる限りの写真を載せて行うことから、現状のサイズ変更作業で「まだ追加で載せられる余地」がある場合、次の時期の撮影分まで保留とすることも一案です。
この先、作業に費やせる時間が無いのであれば、多少の余白を残してプリント注文を行い、即制作作業を行う方が良い場合もあるでしょう。
生活条件に合わせてご判断ください。
装飾の計画
写真をそのまま貼る、切り抜きをして貼る、など「写真の見せ方」は様々です。
この「見せ方」に関わってくるのが「装飾」すなわちデコレーションの付加です。
デコレーションのアイテム
手作りアルバムのデコレーションと言って、真っ先に思い浮かぶのは「マスキングテープ」ではないでしょうか。
デコの大道とも言えますが、さらにこんなアイテムも一役買います。
- デザインされたふせん
- ふちどりされた名刺カード
- デザイン折り紙
- 色画用紙
- トレーシングペーパー
- メッセージカード
- 吹き出しシール
- マスキングシール
- フリー素材の背景をプリント
- フリー素材のイラストをプリント
100均で揃います
上でリスト表示したアイテムはフリー素材を除いて、全て100円ショップで揃います。
ちなみに上の写真は「100円ショップで購入した名刺カードに、サイズ加工したプリント写真を接着して、園児紹介ページを制作」している図になります。
もちろん100均以外でのファンシーショップ、通販、LOFTや東急ハンズ等の文具系専門店を見てみるのも良いでしょう。
関連する記事がございます。
どの写真にどんな装飾をおこなうか
装飾アイテムを購入するにあたり、事前に「各写真に対する装飾計画」を立て、どの程度アイテムが必要であるかを見ることをお勧めします。
漠然とした購入ですと、100均であってもかなりの高額となります。ご注意ください。
そしてこの装飾アイテムを扱うにあたり、同時に必要となるのが「ステーショナリー」です。
文房具購入の計画
切り貼り作業に必要不可欠な文具は下記の通りです。
- はさみ
- カッター
- カッティングマット
- テープのり
- 色画用紙
- 木紙工用ボンド
- スティックのり
- ピンセット
- コンパス
- 角丸パンチ
- 定規
という声が聞こえてきますが、そのはさみの切れ味はいかがでしょうか。先端の鋭利部分で細かいカッティングができますか?
写真のカットや切り抜きは「いかに細部を正確に切ることができるか」がポイントとなります。
例えば「替刃方式のカッター」を使用し、替刃を最も細いタイプにして切り抜きをすると、恐らく普通のカッターに戻ることができません。
のりも「木紙工用ボンド」の使用により、一般的なのりよりも強固にオブジェクトの接着ができます。
このように「写真の切り貼りに適したアイテム」がありますので、改めて購入を検討されてはいかがでしょうか。
個人ページの計画
個人ページを作る際、掲載する写真を「改めて撮影」したものにするか、または「保護者」から写真を提供してもらうかなどを決める必要があります。
検討する内容として下記の一例があります。
- 写真は新規撮影したものを使用
- 写真は各家庭から提供されたものを使用
- 個人ページは「各家庭」で制作
- 個人ページは委員が制作
- 保護者に手書きメッセージをお願いする
- 先生に手書きメッセージをお願いする
- 園児へのアンケートを各家庭にお願いする
各家庭や先生に「写真提供やメッセージ」のお願いをする際に大切なこととして
が挙げられます。
なぜなら「提出が遅れがち」になるからです。
特に先生は「卒園生全員分」のメッセージを書かなくてはなりません。
最低2ヶ月、平均で3ヶ月ほどの期間を設けると良いでしょう。
個人ページ制作においての注意点をまとめた記事を併せてご覧ください。
スケジュールの計画
前章で「できることは早めに行う」ことをお勧めしました。
このメリットの一つとして「1クール(作業の流れの単位:期間)」で、どの程度の時間を費やすかを図ることができます。
ここで導かれた時間を基にしておよその納期までの年間計画を立てます。
下の図をご覧ください。これは制作に必要とされるアクション項目になり、この一連の作業にどの程度の時間を要すかを見出すことで、計画を立てることができます。
このようにスケジュールを立案し「誰がどの時期に何の作業を行うか」を決めていきます。
なるべく余裕ある日取りで設定し、アルバム委員はもちろんのこと、制作に協力いただく保護者の皆様、先生方の「負担」をなるべく軽減できるよう調整をしましょう。
おわりに
今回は、卒園アルバムを手作りするための「計画」と「準備」におけるノウハウを紹介しました。
大掛かりな印刷製本タイプのアルバムと比較し、手作りアルバムはコンパクトな仕様で制作することが主流です。
ですが、コンパクトといえども、その作業量は相応にあり、闇雲に手をつけては混乱を引き起こしかねません。
しかるべき計画と準備を行うことで、時間に追われることなく楽しくアルバム制作を進めていけるはずです。
この記事が、少しでも手作り制作のお役に立てれば嬉しく思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
ご案内
SNSで情報更新をお知らせします
ブログや、フリー素材の新作、ニュースなどの更新情報を、ツイッターとインスタグラムでお知らせしています。フォローしていただき最新情報をお受け取りください。