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2021.12.23
卒園アルバムの写真撮影失敗談20選
今回は、卒園アルバム委員経験者による、写真撮影や写真管理の失敗談をご紹介します。
レンズを園児に向けて無我夢中でシャッターを切ったはいいが「あれ?こんなはずでは…」「シャッターチャンス逃しっぱなし!」などの経験はありませんか?
今となっては笑い話となる数々の失敗から学ぶ「写真撮影で気をつけたいこと」20選をお届けいたします。
- 撮影で注意することは
- 写真サイズはどれくらいあればOK?
- 撮影のコツを知りたい
- 失敗しない秘訣を教えて欲しい
目次
- 写真撮影失敗談20選
- 1.記録画質サイズが小さかった!
- 2.スマホ撮影でズームを乱用してしまった!
- 3.スマホ撮影、気づけば「縦撮り」ばかり!
- 4.アップ撮影ばかりで切り抜きできない!
- 5.卒園児紹介ページ用写真の顔サイズがバラバラ!
- 6.スマホからの写真送信を「サイズ小」にしてしまった!
- 7.LINEアルバム管理で画質低下!
- 8.遠すぎ園児をアップしたら「画像が粗くてダメダメ」に!
- 9.表紙用撮影日に欠席園児続出!
- 10.なんで君ばかりカメラに寄ってくるの??
- 11.定番!切り抜き用リレー撮影で???
- 12.運動会を望遠撮影「あれ?どこいった?」
- 13.お泊まり保育でストロボ忘れた!
- 14.晴天のプール撮影「なぜか暗い…」
- 15.近景すぎてトリミングできない!
- 16.グループ撮影ばかりで「ウォーリーを探せ」に!
- 17.先生が一枚も写ってなーい!
- 18.アングルこだわり過ぎてシャッターチャンス逃してばかり!
- 19.カメラマン撮影は注意が必要3つのポイント
- 20.望遠レンズで器物破損!
- おわりに
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
今日は、過去の卒園アルバム制作に携わった、卒園アルバム委員、卒園対策委員の方々の「写真撮影失敗談」を紹介します。
思えば意外に「盲点」なことばかり。事前に知っとくのと知らないのでは、写真のクオリティに大きな違いが生まれます。
この談話と、そこから学ぶ対策方法をご覧いただき「失敗しない撮影担当者」になっていただきたいと思います。
写真撮影失敗談20選
1.記録画質サイズが小さかった!
「時間の空いてる時に園児の撮影をしてもらえませんか」と、保護者所有のコンパクトデジタルカメラを先生に渡して、撮影のお願いをしました。
コロナ禍の影響により、年間で予定されていた行事は軒並み中止。少しでも写真を確保しようと「普段の様子」を中心にアルバム構成をする事にしました。
先生は積極的に撮影に臨んでくださり、半年ほどで1,000枚を超える枚数に。
ですが写真を確認してみるとどれも画質が粗く見え、一抹の不安が…
数点をキッズドン!に送信して確認してもらうと「解像度が不足してるので、このまま使用すると、相当な劣化状態で印刷されます」との回答でした。
先生いわく「たくさん撮影する必要があると思って、記録画質を一番低くしたのよね〜」とのこと。
オンラインソフトで「粗い画質→少しはましになった画質」に変換し、割り切ってアルバム使用しましたが、高画質撮影の写真が掲載されてるページと比較すると、美しさに歴然の差があり、今でも「記録画質は最大のままでお願いします」の一言が言えなかったことに悔やむばかりです。
記録画質設定はアルバムクオリティの生命線
コンパクトデジタルカメラに限らず、デジタル一眼レフ、アンドロイド系スマートフォンなどには「記録画質」を選べる設定があります。
この設定を「高」にするほど大型サイズで撮影ができ、後に印刷推奨の解像度に変換しても「アルバム見開きページ全面印刷」にも対応できるスペックを持ちます。
一方で撮影できる枚数が「低」と比較し少なくなることから「撮影枚数優先」の際にはこの設定を変更することが必要となります。
ですが、アルバム用印刷で高精細に反映させるためには「解像度」が命です。
出来れば64GB(ギガバイト)以上のSDカードを使用し、常に記録画質を高の状態で撮影されることをお勧めします。
ちなみに一眼レフで記録画質「高」設定の場合5,000枚近くの撮影が可能です。
でも制作の時はサイズダウンが必要となる
高画質撮影された写真を、そのまま使用すると次のような支障が生じる場合があります。
- アップロードに時間を要す
- パソコンやストレージの保管容量を圧迫する
- 制作ソフト上でスムーズに処理が行えない
つまりモニター上では小さな写真に見えても、実際にはポスター大サイズを誇るボリュームがあるため、そのままの使用は非効率を生み出します。
と、思われるかもしれませんが、撮影した写真はどのように扱うかは撮影の時点では未明です。
「そのまま使用する」「遠景撮影をズームしトリミングして使用」「大きなサイズで使用する」など色々な使用用途があり、これに万能に対応できるのが、記録画質「高」なのです。
撮影のたびに「この撮影は普通サイズだから中」「集合写真だから高」と記録設定を都度変更するのは現実的ではありません。
これにより「高」のまま撮影し、後から適切なサイズに変更を行うことをお勧めしています。
それに関する記事がございますのでよろしければご覧ください。
2.スマホ撮影でズームを乱用してしまった!
アルバム委員全員がデジタルカメラを持っておらず、アルバム用写真撮影は「スマホ」のみで行いました。
保護者が近寄れない「運動会」や「生活発表会」では、スマホの画面をピンチイン(2本の指で画面をつまむように操作すること)して最大ズーム撮影。
ところが、その画像に問題があるとキッズドン!から指摘が…
画像が粗いことから良好な印刷品質にならないとのことで、愕然としたことを今でも覚えています。
標準ではとても綺麗に写るスマホ写真でも、ズームを使用すると一眼レフの望遠レンズ撮影のようにならないことを知り、以降は委員間で「ズーム禁止」にしました。
光学式ズームは要注意
最近のスマホのカメラには「広角レンズ・望遠レンズ」が搭載されてるものもあり、この場合は望遠撮影でも大きな支障にはなりません。
ですが「一つ目」カメラのスマホはご注意です。
スマホのズームは、写真の中心部分を切り取って引き伸ばす「デジタルズーム」のため、ズームによって「その拡大の分だけピクセルが拡大され画質劣化が起きる」のです。
さらに印刷推奨解像度に変換すると、より画質劣化が際立ち、おせじにも「いい写り」とは言い難い結果となります。
外付け望遠レンズを使用する
もしいかようにもスマホでズーム撮影が必要な場合、外付け望遠レンズを購入されることをお勧めいたします。
レンズのスペックにより、写真した時の美しさはまちまちですが、先のデジタルズームよりは良い結果となるでしょう。
3.スマホ撮影、気づけば「縦撮り」ばかり!
スマホカメラ中心の私たちは「とにかく大量に撮影して、後から吟味してベストショットを選ぼう」と方針を決めて撮影に臨みました。
みんな撮ることに夢中になり過ぎ「はっ!」と気付けば、写真は「縦撮り」ばかり。
原稿制作の際、縦しかない写真を並べてみると、なんか異様な雰囲気であり、メリハリもない。
無理矢理横位置でトリミングをしたり、切り抜きをしてみたりと工夫しましたが、不自然さは最後まで取れませんでした。
気付くと縦ばかり…が多い
この体験談には前談があり「当初は横位置撮影を中心に」と意識されていたのですが、撮影に無我夢中となり、普段の行動が無意識に現れ、いつのまにか「縦に持ってシャッターを切っていた」というものです。
談話にもあるように「縦型のオブジェクトの連続」はデザイン上、見ていてあまり気持ちの良いものではありません。
スマホのみでの撮影の場合、縦撮りでは「少し遠目」に撮影し、後から部分的に「横位置」でトリミングをする方法が良いでしょう。
「ベストショット、ベストショット…」と思うほど、レンズを被写体に近づけたくなるものです。
「ベストショット、でも遠目で撮影、ベストショット、カメラを横に持って…」と、意識して撮影されるといいですね。
4.アップ撮影ばかりで切り抜きできない!
切り貼りとパソコンの双方を制作方法に取り入れ、写真撮影も保護者が中心に行いました。
在園のこどもの表情は、家の時のそれとは違う「イキイキ」としたもので、貴重なシーンと思いつつ「楽しそうな表情」を中心に撮影しました。
撮影後、写真の写りやシャッターチャンスは良いものが多く嬉々としましたが、それとは別に問題が発生。
表情を狙うあまり「顔アップ」に近い写真が多く「切り抜き」に本来使いたい「全身像」や「腰から上」画像が少数だったのです。
結局このページは「切り抜き」ではなく、フレームを付けて掲載する方法を取り、これはこれでとってもいいいな…と感じた次第です。
切り貼り用撮影は普段と異なる意識が必要
切り抜き用の写真は「少し遠目で動きのあるポーズ」が切り抜きやすく、かつ人目を引きます。
直立不動ポーズが良くないとは言いませんが、切り抜きの良さを十分に活かすことができません。
こどもは「はい撮るよ〜!」と声を掛けて撮影すると、えてして構えて起立ポーズになりがちです。
できれは「撮影してることを意識していな自然な姿」を「ファインダー全体に収まる様に」抑えることが秘訣と言えましょう。
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5.卒園児紹介ページ用写真の顔サイズがバラバラ!
卒園アルバムのオープニングを飾る「卒園生一同紹介ページ」の撮影をアルバム委員の数名で手分けして行いました。
私たちの幼稚園は、年長だけで3クラス55人おり、クラスごとに撮影担当者を決め、バックの背景等を同一にすることを決め事として実施。
ところが出来上がってきた写真を見ると「近寄りすぎ撮影」が1クラスあり、想定していたフレーム(写真枠)にうまく治らない、全クラスの園児を統一したサイズにできないという問題が起きました。
結局「近寄りすぎ撮影」のクラス分を再度撮影しましたが、最も重要な決め事を失念していたと反省しています。
紹介ページ用は少し遠目で撮りましよう
談話は「卒園生一同紹介ページ」用に、改めて撮影を行うケースですが、各保護者から「写真提供」をしてもらうケースもあります。
この場合は「さらに顔サイズはバラバラ」にならざるを得ません。これにより、保護者に対して
といった事前アナウンスをすると、その条件に適した写真を探す、その写真がなければ「改めて撮影する」といった流れとなり、理想の写真は集まりやすくなります。
6.スマホからの写真送信を「サイズ小」にしてしまった!
iPhoneで撮影した集合写真様を別の委員に送信するときに、送信時間を待つのが嫌で「ファイルサイズ小」で送っていたんです。
Googleフォトで管理し、キッズドン!に送ったところ「解像度不足で集合写真としての大型サイズに採ることができない」と指摘が。
モニター上で綺麗に見えていたんでてっきり大丈夫と思ってたけど大きな間違いでした。
それ以降、若干圧縮は掛かりますが問題ない範囲ということで、撮影した画像は直接Googleフォトへ送信し、高精細な画質でアルバムを作ることができました。
写真をアップするときは最高画質で
iPhoneは撮影時に記録画質サイズを選ぶことができません。
最高画質で撮影され、それを送信する際に「サイズ」選びができるようになっています。
そのままの状態ですと横幅6000ピクセルという巨大なサイズであるため、送信に時間も掛かり、かつバッテリーもそれなりに消耗します。
このデメリットを避けるため「小サイズ」の選択をする気持ちはわかりますが、その反動は「印刷時の画質劣化」という状態で返ってきます。
スナップ程度以下の写真では問題ありませんが、集合写真のような大型掲載の場合は使用に難を期します。
送信の必要がある場合、Wi-Fi環境のもと、充電器を接続した状態で、時間の余裕のあるときに行うことをお勧めいたします。
無料クラウドサービスの利用
談話では無料クラウドサービスの「Googleフォト」を使用されています。
Googleをはじめ、ネット上には「無料で写真を管理できる」クラウドサービスが幾つもあります。
ですが、無料なりに注意も必要であり、その最たるものは「画質低下」です。
各サービスは、画質をサーバーに迎える際に「強制的に画像ファイルに圧縮」を掛けて、その容量を制限します。
Googleフォトは、圧縮が掛かってもほとんど品質の低下が見られない優れものですが、他のサービス使用時には圧縮度合いを確認するべきと言えます。
クラウドをテーマにしたブログがございます。
7.LINEアルバム管理で画質低下!
卒園アルバム委員6名が共通して使用できる「写真管理ツール」は何か?
すぐに思いついたのは「LINEアルバム」でした。
スマホや他のカメラで撮影した画像を卒園アルバムページごとのLINEアルバムにアップロードして管理。
ページ担当者はそのアルバムから取捨選択をする方法を取ったのですが、強制圧縮がかかり、印刷に使用困難と後から知り大慌てとなりました。
LINEアルバム保管の画像は使えないと判断し、改めてトーク送信で写真を割り振り対応しました。
LINEアルバム写真は印刷に不向き
誰のスマホにも入っており、日頃から使い慣れてる点で、「LINE」を写真管理に使用したい委員の方は大変多いと思います。
ですが対談にあるように、LINEアルバムの写真は圧縮率(サイズを強制的に小型化する率)が高いことから、印刷した時に高精細な結果に結びつきません。
トークにおける「そのままのサイズ」を選択して送受信を行う方法であれば問題ありません。
委員同士の写真共有はトークで行う、または前項で触れた「クラウドサービス」を使用し、そこに直接写真をアップして管理することをお勧めいたします。
8.遠すぎ園児をアップしたら「画像が粗くてダメダメ」に!
「デジタル撮影された写真はどんなにアップしてもきれい」という思い込みをしていました。
写真選定の園児掲載の数合わせをしてる際に、「後でズームアップとトリミングで使おう」と、かなりの量で「遠くに写る園児」を選択しました。
ところが、ズーム&トリミングを行ってみると、なんかぼやけていて画質が良くない…
結局「遠くに写る写真」は却下し、改めて写真選定を行うはめとなった次第です。
デジタルでもズームに限界があります
前項で「スマホの望遠撮影」に触れましたが、仕組みはまさにこの談話の内容と同様です。
普通に見えてる写真を引き伸ばし、アップ状態でトリミングを行うことは、それだけピクセル(写真を構成している要素)が拡大されるので、期待する画質にはならないのです。
少し程度のズームであれば問題無いですが、あまりに遠くの被写体を、あたかも目の前に見えてるようにするのは、無理がありますのでご注意ください。
9.表紙用撮影日に欠席園児続出!
表紙を飾る集合写真、そしてクラスグループごとの写真を撮るために幼稚園に許可をいただきました。
撮影日は1月10日。当日「園庭でいい写真撮るぞー」と意気揚々に園に到着すると、「今日8人インフルエンザでお休みなのよ、決行する?」と先生からのご通達。
1人や2人であれば即決で決行ですが、さすがに8人ともなると気が引けてモチベーションも急低下。
さらに晴れの予報に反して撮影時間付近には雲がかかり、ベストコンディションは崩れる始末で、結局当日の撮影はキャンセルにしました。
この反省から撮影日を予備日も含めて3日とり、インフルエンザの収まる傾向にある2月下旬に行った次第です。
卒園生欠席を念頭に余裕をもって
撮影者としては、この談話のシチュエーションが一番落胆します。
園児の欠席、天候不順、どうしてこう重なるのかと天を仰ぎたくなります。
完璧な回避はできませんが、談話での対策通り、園に数日の候補日程を了承いただき、さらに風邪が流行る時期を避けて計画するしかありません。
卒園後渡しなら卒園式に撮影
天候はコントロールできませんが、園児が確実に揃いやすいのは「卒園式」です。
保護者も卒園式に向けて、普段以上に園児の体調ケアに努めます。
これにより欠席率は格段に下がるため、もし卒園式後にアルバムを渡すスケジュールであれば、卒園式撮影をお勧めいたします。
園児もテンション高めですので、とびきりの笑顔で撮影することが出来るでしょう。
10.なんで君ばかりカメラに寄ってくるの??
親子遠足や保育参観、お泊まり保育にお散歩同行など、うちの園は保護者の行事への参加と写真撮影が自由に行える、恵まれた環境にあります。
私は年長進級の4月から行事のたびに写真撮影担当。
しばらく撮影の場を踏むと気付くことが… それは「カメラ好き」の子と「カメラ嫌い」の子がいるということ。
カメラを向けると、遥かかなたからピュ〜と飛んできて写真に収まろうとするA君他3名。
反対に、ぬき足しのび足で近づいてもス〜とどこかに行ってしまうBちゃん他2名。
結果、撮影枚数にばらつきがあり、最終の数合わせに四苦八苦したのが思い出です。
ページ半分完成時点で仮集計
園児の公平な掲載枚数の確認は、全ページの半分が仕上がった所で、仮集計することをお勧めします。
例えば24ページなら12ページ出来た時点での集計になります。
この時点で、談話にあった「たくさん写る園児」と「写りたがらない園児」が浮かび上がり、今後の制作でまだ撮影を残す行事がある場合、「写りたがらない園児」を中心に何としても撮影します。
それでもファインダーに収まらず、全体で掲載枚数が少ないときには、その園児分の写真を、他の園児の掲載サイズより大きめに載せると、主旨がまかり通ります。
11.定番!切り抜き用リレー撮影で???
定番中の定番ではありますが、見開き全面に運動会のトラックコースを描き、その上に「リレーで走る園児の切り抜き写真」をレイアウトする構想を立てました。
当初、フレームアウト(シャッターを切った瞬間に被写体をとらえる事ができない状況)を懸念して、数名でリレー撮影に臨むことに。
ところが、今年の運動会はコロナ対策の一環として、アルバム委員であっても、撮影出来る場所は1箇所のみに指定されていました。
どうにかなるだろうと、4台のカメラとスマホで同じ場所からシャッターを切り続け、写真を選定し、その後原稿制作となったのですが…
どういう見え方になったかと言うと…
この談話での制作の結果がどういう風になったかご想像つくでしょうか?
答えは下の図のようになりました。
つまり全員が同じ方向を向いて走るため、本来左回りに疾走する園児の姿が、1方向だけ「逆向き」に走る絵となったのです。
これはこれでユニークで個人的にはとてもいいと思うのですが、こだわりがある担当者なら頭を抱えることでしょう。
談話にも書かれてる通り、コロナの影響により、行事における保護者参加での規制がより厳しいものとなっています。
それを十分理解している事を示しながら、先生に「リレーだけ対岸での撮影を1名だけ許可いただけないか」と相談してみてはいかがでしょうか。
もしお断りであれば、談話にあるユニークな構成でいくか、または全く異なるレイアウト方法でいくかを検討しましょう。
12.運動会を望遠撮影「あれ?どこいった?」
アルバム委員になったことを機に「一眼レフと望遠レンズ」を購入。
運動会でカメラお披露目となったのですが、望遠レンズをのぞき、我が子を見つけるも、すぐにフレームから外れてしまう。
「あれ?どこいった?それより私、今どこを見てるの?」といった感じで、なかなかターゲットに焦点を合わすことができず、思った以上に望遠撮影は難しいと感じました。
望遠を扱うには慣れと勘が必要
望遠レンズは、静止してる被写体の撮影であれば問題ないのですが、動きのある被写体を的確に捉えるのは、慣れと勘が必要になります。
さらに「近景撮影よりブレる」「シャッターを切る直前にピントが別のものに合ってしまう」といった事象も頻繁にあり、イメージする通りになかなか撮影できないジレンマを抱えます。
行事撮影をする前に、動物園などで動きのあるものを追う練習をする、ブレないように自分に合ったカメラの支え方を見つける、など事前のプチトレーニングが必要となるでしょう。
13.お泊まり保育でストロボ忘れた!
「お寺」を借用してのお泊まり保育。保護者撮影の許可をいただき、Canon EOS 6D-MarkIIを片手に日中から撮影に励みました。
夕食支度から室内活動となり、ストロボを探す私。
「あれ?ない、家に忘れてきた、まずいな…」と動揺しましたが、ま何とかなるだろうと高を括りましたが、それは甘い考えでした。
お寺のため、室内の照明も控えめとあり、絶対的に光が不足しており、撮影できても「ちらつき」のようなノイズが走ります。
またシャッター速度が遅くなることから手ぶれも目立ち、私の撮影意欲はトーンダウン。
普段ならストロボをマウントし、バウンス(ライトを天井に向けて放ち、その反射で光が被写体に注がれる)技法で、室内でも自慢できるほどの写真が撮れるのに…と悔しさが残りました。
ストロボにチャレンジしてみては
スマホにはライトが標準装備され、コンパクトデジタルカメラや、一眼レフエントリー機にもストロボは標準装備されてるので、ほとんどの方は「光の確保」には問題ないでしょう。
ですが、これらは「光をコントロール」するという点では物足りなさを感じます。
スマホはあくまでも「ライト」です。一眼レフ内臓ストロボは真正面のみに光を放つことから、全体を包み込むような柔らかいバウンス効果を生むことができません。
この光の都合により、被写体は陰影の無いのっぺりとした姿に写りがちとなります。
もし一眼レフをお持ちで、今後「夜の撮影」が予定されてるのであれば、ストロボを購入されバウンス技法などで「光をコントロール」してみてはいかがでしょうか。
14.晴天のプール撮影「なぜか暗い…」
快晴のプール遊びの時間、私はプールに入り無邪気に遊ぶ園児の姿をカメラに収めていきます。
プールの水は光を浴びてキラキラと輝き、お天気のときの撮影はいつもいい写真が撮れて嬉しくなります。
ところが、パソコンでデータを開いてみると、プールに向けて撮影した写真の全てが「暗い」。ひどいと園児の顔が認識できないほどに「暗い」。
全く予想外のことで落胆しましたが、パソコンソフトで明るさ補正を行い、なんとか卒園アルバムに使用できる明るさを確保しました。
プールの水は逆光と同じ現象を生みます
プールは、と言いますか海や大量の水は、光を反射する作用があるため、カメラを向けることにより「逆光」と同じ現象が生まれます。
肉眼でははっきりくっきり被写体が見えていても、撮影では露出計測の照準がプールの光の強さに合ってしまう事から、それ意外のものが暗くなってしまうのです。
解決方法としては、ストロボを併用する、露出計測を撮影のたびに被写体を照準とするなどが挙げられます。
15.近景すぎてトリミングできない!
園児の豊かな表情を表現しようと、できるだけ「寄って撮影」しました。
以前「人物の撮影構図は頭を少し切ると良い」と聞いたことがあり、それを真似て「顔アップ」や「全身での近景」撮影を試みました。
モニターしてみると、とてもユニークで、画の収まり方もバッチリ。自信を持って他の委員と共有した所、1件の問い合わせが。
「切り抜きしたいんだけど、余白が全くないからできない。これソフトでトリミングしたものを送ってるでしょ。トリミングしていない撮影直後の写真を送ってくれない?」というもの。
「そうか…別に撮影時に構図を狙わなくてもソフトやアプリでトリミングすれが良かったんだ…」と気付くも後のまつり。
問い合わせの委員には「それがオリジナル」とお詫びをしましたが「よくこんなアーティスティックな写真その場で撮れるね!」と気を遣わせてしまいました。
どう撮るかよりいかに収めるか
撮影するとき「いかにいい写真を撮るか」を考えがちです。これは間違いではありませんが、構図や被写体のサイズは後からソフトやアプリで如何様にも変えることができます。
むしろ、ターゲットとした園児がいかに写真の中に「ピントが合い」「ぶれてなく」うまく収まっているか、そしてそのシーンを複数撮影されているかが重要です。
周囲に友達が複数写っていても、写らなくていいものが写っていても問題ありません。
特に切り抜きや、数名を同じサイズで掲載したいときなどは、被写体の周囲に余裕がある構図で撮ることを意識すると良いでしょう。
16.グループ撮影ばかりで「ウォーリーを探せ」に!
園児を公平に同枚数掲載するというミッションを、より効率的に行うことを考えて、個人撮影よりもグループ単位での撮影を多くしようと決めました。
アルバム掲載もグループ中心にすれば、特定の園児が洩れることもないだろうという発想からです。
ですが、制作してみると全ての写真が「大勢」なため、人、人、人で異様な雰囲気に。
これじゃあ公平に園児が同じ枚数掲載されていても「探す」のに一苦労で、あまり良くないな…という結論になり、個人写真を投入し、それにより再度掲載数のカウントを取り直しという苦い経験があります。
個人・グループ・集合のバランス
確かに人数が多く写る写真を中心に掲載することで「数の公平性」は保たれます。
仮に1ページ20枚の写真の全てが「1枚に対して6名程度」であった場合、1名あたりの園児の顔サイズは1cmにも満たないことになります。
これでは当然写真に写る園児の表情は見えにくくなり、保護者は我が子を探すのも大変でしょう。
このことから園児掲載の数合わせは苦心の作業ですが、個人・グループ・集合それぞれの写真のバランスをメリハリをもってレイアウトし、見せるところは見せる工夫が必要となります。
写真の選び方に関連したブログをご覧ください。
17.先生が一枚も写ってなーい!
運動会の撮影は3名の卒園アルバム委員で行いました。
1名が8名の園児を担当して撮影する方法をとり、撮り逃しが無いようにしました。
撮影が終了し、全員の写真を統合して見てみると「みんな担当した園児はきちんと撮影できてるけど、何かが足りない…」と違和感が。
そして、その大量の写真には「先生」が一枚も写っていない事に気づいたのです。
リレーのあと園児と抱き合って飛び跳ねていた先生、鉄棒ができずに最後まで手を貸さずに励まし続けてくれた先生、大縄跳びでその子が飛べるように微妙な強弱をつけて縄を回してくれた先生…
本当はそういう先生との触れ合いが園児にとって必要なんじゃないかな、と思いをはせ、その後の行事はしっかりと先生にもフォーカスし、園児との結びつきを捉えました。
貴重な先生と園児の触れ合い写真
園児にとって先生の一言は「親より」影響力があるというほど、先生の存在は大きなものです。
ぜひ先生と園児の繋がりを意識した写撮影や、アルバム制作をしていただきたいと思います。
先生をテーマにしたブログ記事がございます。
18.アングルこだわり過ぎてシャッターチャンス逃してばかり!
パソコン制作や切り貼り制作など「制作系」が苦手な私は、その思いをリーダーに投げかけ、写真撮影専任にしてもらいました。
幸い一眼レフのエントリー機を持っており、日頃からこどもの撮影はしてるため、そこそこの撮影には自信がありました。
ですが、いざ撮影本番でこどもを前にすると「いい写真撮らなきゃいけない」という責任が頭をよぎり、カメラを構える手には余計な力が。
ファインダーを除いて「ベストアングル」を狙うも、想像以上にこどもの動きは素早く、アングルが決まってもシャッターを押す前に消えてしまうことが続きます。
親子遠足の撮影では納得いく写真が全くなく、この苦い経験から「考えないでとにかくシャッターを連写できる」こととし、アングル調整などは、制作担当者に上手くお願いをしました。
園児に語りかけ続けて撮影
私も数名のカメラマンが知人にいますが、「うまくファインダーに収めてシャッターを切るという点では、幼稚園・保育園時期のこどもの撮影が一番難しい」と言っています。
予測不可能な行動性、動物のような俊敏性、秒単位で変化する顔の表情、これらの特技(?)を持つ園児をうまく撮影するには、とにかく追いかけて追いかけて、数多くのシャッターを切ることが秘訣です。
撮影する側があれこれ考えてる間に、確実にシャッターチャンスは消えてなくなります。
そして知人のカメラマンからの助言として「ずーっと語りかけながらシャッターを切ると、いい絵が確保しやすいです」を加えておきます。
19.カメラマン撮影は注意が必要3つのポイント
1月開催の生活発表会にカメラマンを派遣しました。
園はこのカメラマン所属の「スクールフォトサービス会社」と契約しており、撮影の後にネットの専用サイトから購入できるシステムになっています。
写真は「プリント写真」か「データ」のいずれかであり、アルバム委員間では「このデータを購入してアルバム制作用の写真に使用すればいいね」と意見が一致しました。
生活発表会が終了して3つの問題が勃発。
まず初めに納期に1ヶ月かかるとのこと。そこから制作だと卒園式渡しに到底間に合わない。
次にデータダウンロードでは低解像度化されてるため、印刷に対応できない。
そして個人の顔にアップされた写真がほとんど無い。トリミングすれば事済むことだけど、低解像度ではそれも難しく、できれば自然な撮影で顔のアップも欲しかったのに…
全て事前の確認や通達を怠ったために起きたことなのですが、悔やむに悔やみきれず、園にこのことを相談。
園長が事情を撮影派遣会社に持ちかけてくれて、うまく対処することができました。
派遣カメラマンへの確認3項目
カメラマンへの事前の確認と通達は重要です。
- 高解像度納品か
- 写真の納期
- 撮影アングルのイメージ通達
最低この3点を抑えましょう。
そして何より早めの予約が鍵となります。園が撮影会社に派遣要請したい時期は、全国的に共通しています。
これにより運動会や発表会、卒園式などのシーズンはカメラマンが足りない状況となり、最悪「派遣できません」の回答がきます。
年長クラスの役員決めが行われ、卒園アルバム委員が決定し、初めのミーティングの際に「カメラマン派遣をどうするか」を決めても良いくらいです。
その後に質疑内容をまとめて、問い合わせを行い、間違いのないようにすり合わせを行いましょう。
20.望遠レンズで器物破損!
望遠カメラを装着した一眼レフを2台首に掛けて、園の様子を撮影しに行きました。
順調に撮影は進み、午後の後半には園児とも心が打ち解け、一緒に遊びながら撮影を行うまでに。
追いかけっこをしながら、逃げる園児を撮影していたのですが、私がふいに振り返った瞬間、首から下げたもう一台のカメラの望遠レンズがピアノに激突したのです。
これによりピアノの塗装が一部剥げ落ち、それを見た私は顔面蒼白。
すぐさま担任にの先生に報告し、園長に掛け合っていただきました。
結果、園側にて対処するとの回答をいただいた次第です。
園にはリスクが潜んでいます
通常、園に派遣されるカメラマンは、このような器物破損を前提として「掛け捨て保険」に加入しています。
これは個人でも加入可能ですので、もし不安があれば検討されてはいかがでしょうか。
「自分は大丈夫」「撮影だけだし」と思っていても、談話のように、撮影中にどういう展開になるかは分かりません。
保険に加入せずとも、重々リスクが潜んでいることに留意して撮影するべきと言えます。
おわりに
今回は、卒園アルバム委員経験者による、写真撮影や写真管理の失敗談を紹介しました。
今でこそ笑い話となる談話ですが、その当時は悩み、苦悩し、悔やみ、後悔し…の心に痛みを負ったことでしょう。
ぜひこの経験談を参考にしていただき、より良い写真撮影をしていただければと思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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