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2021.9.10
卒園アルバムの写真撮影で押さえておきたいポイント5つ
今回の記事では、卒園アルバム用として写真撮影をされる際、知っておきたいポイントについて5つ解説をします。
画質を保つ解像度、後から加工しやすいアングル、スマホ撮影で押さえておきたいことなど、これを頭のすみに置くことで、その後の制作における効率が変わってきます。どうぞ素晴らしい写真をお残しください。
- 写真はどんなものでも使える?
- スマホでもOK?
- 撮影のポイントは?
- カメラ設定での注意点
全身写真を意識して撮影
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
上の見出しをもう少し細かく表すと「切り抜き用として自然体な全身が入ったアングルでの撮影」となります。
この写真の使用用途は、上の表現の通り「切り抜き用」です。
恐らく「切り貼り制作」でも「パソコン制作」でも人物のシルエットに沿って切り抜きをし、それをオブジェクトとして配置する構想を、レイアウトの選択肢として持たれていると思います。
躍動感ある動きや、ユニークなポーズでの切り抜き画像は、原稿のアクセントして非常に良い働きをします。
しかし、このアングル、実は撮れそうでなかなか撮れない画なのです。
その理由は…
- 撮影となるとつい表情確保を優先して近づきすぎてしまう
- 動きのある全身画を治めたいが、結果としてブレたり目を閉じていたりフレームアウトしたりと上手く撮れない
- 上の理由で、全身撮影は「ポーズを決めた静止状態」のものとなってしまう
というものです。思い返していただきたいのですが、例えば我が子をカメラ撮影する時、その表情を中心に押さえようとすることから、無意識に近づいて撮影してると思われます。
腰から上、胸から上、といった素敵なアングルの写真となりますが、これをこと、切り抜き使用となると「不適合」となりかねない場合があるのです。
体ぼ一部が立ち切れると、そのラインは直線となり、無理に切り抜き加工したような印象を見る人に与えます。
それでは「はいポーズ!」と園児がポーズを取り、片手でピースをするような全身写真はどうでしょう。
前述の接近撮影よりはまだ切り抜きに向いてますが、このポーズ写真を切り抜いた場合、その形は「縦長のシルエットにあまり変化のない」ものとなり、やや面白みに掛け、これだったら縦長の長方形での使用がいいのではという感覚を覚えます。
切り抜きは「いかに自然体でシルエットに動きがあり、その形がきれいであるか」がポイントと言えるのです。
「いやいやいそこまで求めていないよ」と言われそうですね。確かにあくまでもこれは理想を追求した場合でのうんちくに他なりません。
ですが、上記でベストとした切り抜きが多数並んだ切り貼り原稿は本当に壮観であり、文句のつけようがありません。
それではこの全身画像を上手く撮影する方法をご紹介します。
秘策はなし-ひたすら意識して連写
残念ながらこれに秘策というものはなく「ただひたすら“全身撮るぞ”と意識して撮影」することに言及されます。
ですが、このアクションを大きくアシストしてくれるのが「カメラの連写機能」。
一眼レフカメラでは「高速連写」ですが、これよりさらに高速で撮影枚数を稼ぐのが、スマホの「連写」です(連写機能がない機種もあります)。
連写の一番のメリットは「一瞬を逃さない」ことですが、デメリットは「内部ストレージを圧迫する」という点です。
後述しますが、スマホはズームを避ければ、一眼レフを超える美しい写真が撮影できる場合があります。画像解像度も申し分ありません。
ですので積極的に使用したいアイテムですが、ストレージを圧迫するという点を忘れずに、ストレージの整理を行い多くの写真を収める準備が必要となります。
連写で全身撮影を意識した大量の写真には、きっと素晴らしい絵となる逸品があるはずです。全身使用のみならず、全身画像をズームするようにトリミングすれば、極端なズームインでなければ、高画質のまま「接近撮影」と同様の画となるはずです。どうぞお試しください。
アップはぐぐっと接近して
上の写真はちょっと寄りすぎですね(笑)。
アップで撮影された園児の愛くるしい表情は、原稿上のアクセントにもインパクトにもなる大切な役割です。
撮影規制が多々あろうと思いますが、出来ればアップは撮影者が接近して撮るのが好ましいと言えます。
- 望遠での撮影は手ブレの心配がある
- 望遠だと被写体を見失う
- 標準で撮影しかなり離れた被写体のトリミングは画質劣化となる
上記は望遠やトリミングによる使用のデメリットになります。
特に3つめの「遠くに写る被写体をトリミングでズーム」については「デジタルだからどんなにアップしてもきれいだろう」という誤認識がまだまだ多く、ご存じでなかった方は押さえていただきたいポイントです。
少しのトリミングでのズームであれば全く問題ありませんが、かなり遠くの場合、その被写体を構成しているピクセルが極端に拡大されるため「カクカクした画像」になったり「滲みが見えるような画像」になるのです。どうかご留意ください。
画質設定はフルサイズで
画質設定とは、その写真をどの位のサイズで撮影するかを決めるものです。
画質設定が高ければ、カメラ内で画像を保存するSDカード等の記憶媒での保存量が減ります。反対に画質設定を下げれば保存量を増やすことができます。
前述の「連写」などで、とにかく撮影枚数が多いから、画質は下げよう…という発想はどうかお避けください。画質は最高サイズか、最低でもそれより一段下のサイズを選ぶのが必須です。
それは印刷製本には、それ相応の画質サイズが必要となるからです。
仮にスマホの画面で綺麗に見えてる写真も、その綺麗さを印刷で保つには5倍弱の解像度が必要となります。
また、トリミングで写真の一部を切り抜き、アップ目に加工することもあるでしょう。そんな時も写真が大型サイズであれば、多少のアップでは全く問題ありません。
ということで、ベストなのは、保存容量の多いSDカードなどの記憶媒体を用意され、画質設定は最高にする、ということになります。
重要な行事にはカメラマンを手配
やはりプロカメラマンの写真は、素人のそれとは異なります。
的確なアングル、美しい仕上がり、園児の最高の表情を逃さないシャッター技など、予算があれば、ぜひ大切な行事だけでも手配したい所です。
そしてカメラマン手配のメリットは「我が子の姿に専念できる」ということです。
撮影に専念しては行事を直接その目で見ることができません。
素晴らしい写真が撮れても、周囲の空気感も合わせて見ることができないのは残念なことです。もちろんカメラマンの撮影は我が子中心ではなく、隔たりなく全ての園児をターゲットとするため、手元に残る写真は少ないかもしれません。
カメラを持たずに行事を専念して見ることができる、しかもそれなりの写真が撮れてる…というのは意外にも幸福なことだと実感されるのではないでしょうか。
スマホ撮影の注意点
前項で「スマホの高速連写は使える」と話ましたが注意する点もあります。
- ズームは使用しない
- Andoroidは画質事前設定
- 送る時の設定に注意
この3点です。各点についてお話しします。
ズームは使用しない
数年前と比較し格段にデジタルズームも画質向上を果たしてるものの、高精細には今だ届いていません。
一眼レフやコンパクトデジタルカメラのズームは、複数のレンズの焦点位置を移動させて「遠くのものを近くに見せてる」ことに対し、デジタルズームは「標準で見えてるデジタルデータを拡大して近くに見せてる」構造です。
つまりデジタルズームで撮影した望遠画像は画質劣化を引き起こします。
あくまでもスマホ撮影は「標準」または「広角」撮影の役割として活躍したもらい、ズーム撮影が必要な環境であれば、一眼等を持つ保護者に望遠撮影専任をお願いするのも良いでしょう。
Andoroidは画質事前設定
アンドロイドは撮影前に「画質設定」ができますので「高画質」に設定し、内部ストレージに余裕があるかを確認しておきましょう。
iphonは事前の画質設定はありませんが、次の項目で注意が必要です。
写真を送る時の設定に注意
この「送る」とは、スマホで撮影した写真をWebを介して、なんらかのアップロードすることを示します。
例えばLINEにアップ、Googleフォトにアップ、メールに添付等になります。
iPhoneの場合、この操作の際に「画質」サイズを問われます。高画質であれば通信に時間がかかり、低画質であれば速やかに送信が完了します。
この時、時間をかせぐために「低画質」にして送信すると、この時点で画質が印刷に対応できぬ解像度にリサイズされてしまいます。
せっかくきれいな大型サイズで撮影できても、この操作で「印刷した場合、画質劣化になるので使用は難しい」となってはもともこもありません。
時間がかかるかもしれませんが、WiFiの環境下で、セレクトした写真を「高画質」で送信するようご注意ください。
おわりに
今回は、卒園アルバム用として写真撮影をされる際、知っておきたいポイントについて5つ解説をしました。切り抜き用、スナップ用、そしてカメラ設定など、意識された上で、ベストショットをお納めください。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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