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2021.9.10
卒園アルバムの制作は委員担当制がベストという5つの理由
今回は、卒園アルバムの原稿制作を委員が行う上で「各委員に制作を振り分け、その制作は、完成まで一人で行うのがベスト」ということについて解説します。
この記事により「協働作業の難しさ」「委員担当制での注意点」を事前に認識いただくことで、より効率的に、よりクオリティの高い原稿が制作できるはずです。
こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
- 決まった制作方法が合わない
- 制作は共有する必要あり?
- 委員への制作配分方法がわからない
担当制と協働制
複数の卒園アルバム委員でアルバム原稿を制作する場合、個人での担当者制にするか、協働で行うかを検討する必要があります。
それぞれのポイントは下記の通りです。
個人担当者制
制作するページを各委員に割り振り、各委員はそのページの制作を原則「一人」で行います。
協働制
原稿制作を共有して行います。例えば「Aさんが5割を制作し後の5割をBさんが制作」や「写真の仮配置はAさん:本制作はBさん:切り抜きや文字入れ、イラストや背景選択はCさん」というような流れになります。
私は個人担当制をお勧めしています。
担当制の勧める理由5点
キッズドン!が担当者制を勧める5つのポイントを紹介します。
- 個人で制作時間を管理できる
- デザインを首尾一貫統一できる
- ふさわしい制作方法が選択できる
- 委員間でのトラブル回避
- 責任所在を確立できる
個々に説明いたします。
個人で制作時間を管理できる
卒園アルバム制作で最も重要なのは「時間管理」です。
仕事・家事・育児を休み無くこなしていく生活に、本来であれば卒園アルバム制作に充てる時間は無いに等しいでしょう。
その状況から、なんとか時間を捻出し制作に充てるワケですが、これが仮に協働制だとしたら、どういうことが起きるでしょうか。
- 制作できるのは今から数時間しかない。でも私の担当する部分まで(他委員の手により)完成できていないから作るに作れない
- 予め制作日程を用意し、その日までに原稿を引継げるようお願いしたけど、遅延によって制作予定日が延期となった
というような、自分自身ではコントロールできない事象が生まれます。
これは「業者提供制作ソフト使用」「切り貼り」「所有のパソコンソフトでのファイル受け渡し」などの制作方法に関わらず起こる問題です。
時間のロスが、最も卒園アルバム制作のストレスに発展します。協働制の方向をもたれてる際、まずこの事を認識の上検討されるべきでしょう。
デザインを首尾一貫統一できる
たとえ普段からデザインに関わることが無くとも、卒園アルバム制作とは「自分の意志や感性、そしてセンス」を反映させるデザインに他なりません。
他の委員が制作した、その「感性やセンス」を一緒に合わせながら制作することは、想像以上に難しいことです。
仕事であれば、管理者の感性やセンスをマニュアル化し、それに沿って忠実に再現することがデザイナーの役目と言えますが、卒アル制作は仕事ではなく、ましてやデザイン本業で無い方が大半で制作するわけです。
原稿を引き継がれて時、称賛に値する素晴らしい出来栄えに対しては「わたし、このあとここまで上手く作る自信がない」という心境が生まれたり、今ひとつふに落ちない出来であれば「この後続くモチベーションが湧き上がらないな」という心情になったりするものです。
仮に引き継ぎで制作した原稿に対して「異論」を唱えられたらば、それこそ納得いかずに意見割れとなる可能性も大です。
このことから、自分の原稿はゼロから完成まで「全部自分でやる」のが結局は成功する秘訣なのです。
ふさわしい制作方法が選択できる
卒園アルバムの制作方法は「全員統一」でしょうか?それとも担当者別「自由な方法選択」でしょうか。
これは出来るのであれば、担当者が最も自分にふさわしと思われる制作方法を選べる、後者にするべきでしょう。
全員統一の制作方法でのデメリットの一例をあげます。
- 全員業者提供ソフトでの制作とした場合、そのソフトのデザイン性が自分の感覚とマッチしない、用意されている写真枠数が足りないという事象にあたる
- 所有のパソコンソフトで制作とした場合、古いパソコンのため正常に動作しない、あるいはパソコンを現在所有していない、パソコン操作が苦手という委員がいる
- 切り貼りの場合、手先が不器用ゆえに上手く制作できる自信が無い、膨大に時間がかかるため、私にはその余裕が無い
- そもそも自分での制作は時間捻出が不可能なため無理。業者依頼でできれば制作したもらいたい
といった相反する課題が生まれるのです。このことから、担当者が自分の比較的得意とする分野での制作方法を選び、それぞれに委員がストレスフリーで制作するのが最も好ましいと言えます。
委員間でのトラブル回避
既に前項でトラブルの基になりそうなお話をあげていますが、協働制の場合「私はここまでやっていて、あなたはそれが出来ていない」「私は時間をかけてここまで丁寧に制作しているのに、あなたの制作からはその熱意が見れない」といった感情論が首をもたげるシーンが必ずあります。
また「自分が制作した原稿に対して修正を強要された」「上から目線で制作内容に異論を唱えられる」「リーダーの感覚に合うまでやり直しを提案される」など、なぜそこまでやらねばならぬという納得できぬ気持ちが湧き上がり、委員同士での軋轢が生まれることもままあります。
トラブルに関連するブログ記事がございます。
責任所在を確立できる
例えば「あるページに記載されてる卒園児の氏名に誤りがあった」「あるページの写真に映る園児の顔部分に見開き中央部がかかっていた」などの本来NGである問題が発生し、クレームが付いた場合、担当者制であれば、責任所在は明確であり、その担当者を中心に全メンバーで対応策を考える運びとなります。
協働制でこれらの問題が発生した際、責任の押しつけ合いによって内部分裂が起きたことも実際にあるくらいです。緊張感をもってミスを事前防ぐ制作を強いられますが、その方がより良いものをつくるころができるでしょう。
今回に似た内容をテーマにした記事があります。
おわりに
5つのポイントを挙げましたが、自分の持てる範囲の時間で、得意分野を活かした制作方法を選び、責任もって首尾一貫デザインに打ち込む…
この姿こそ卒園アルバム制作を楽しむ方法ではないでしょうか。その楽しみこそが、結果として、皆さんに喜ばれるアルバムに通じるのだと思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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