卒園アルバム制作のヒント
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2021.9.16
あなたはどちら? 卒園アルバム-個別表紙VS個別ページ
こんんちは、卒園アルバム制作メーカー“キッズドン!”の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。
私どもキッズドン!には、1冊づつ異なる「個人別ページ1ページ」か、1冊づつ異なる「個人別表紙」へ無料で変更することができるアルバムがあります。
ここでは、個人別ページと個人別表紙を二者択一とした場合、どちらの選択が良いのか?
また、それぞれのアルバム委員に関わるデメリットとなる点は?などについて、意外に知られていないデメリットの点に焦点を当て、実際制作された方の感想などを含めてご案内いたします。
目次
個人別ページのデメリット
アルバム委員は園児の保護者に対して、原稿の素材となる写真提供のお願いをアナウンスします。例えば…
・赤ちゃんから年長まで成長がわかる写真を8枚
・ご家庭からのメッセージ
・将来の夢などのアンケート回答
などの内容です。
要求された作業は保護者にとって大変
数だけを見ると少量ですが、各ご家庭においてこの選定や記述を実際行うとすると相当の時間を要すこととなります。
・赤ちゃんから幼少期の写真がどこに保管してるかわからない
・写真があり過ぎて選定に悩む
・文章を書くのは苦手答
至急性が無いことと、時間を要す作業という前提に、なかなか重い腰が上がらず、作業着手するのは期日数日前…
という状況になりがちです。
アルバム委員へのしわ寄せ
これによって卒園アルバム委員担当者にどのようなしわ寄せが来るでしょうか。それは「期日までには全員分の提供素材が集まらない」という状況です。
これにより委員担当者は、未提出のご家庭に対し、気が引ける思いで催促を行い、思いの他長期に渡って集取作業をしていく必要があるのです。
何度催促をしても提出していただけない、委員とその対象者が嫌悪の関係となってしまう、後から個人情報の提供について否定的意見があがる…など想定外の場面も多々あると伺っています。
解決方法は
解決方法の一つとして「提出までの期限に十分な余裕を設ける」ことが一番です。次に徐々に期限まであと何日といったリマインドを数回挿入すると、提出度合いが高まります。
また、収集のお手紙を差し上げる際、提出いただく写真は卒園アルバム以外での使用は一切行わない等の、個人情報保護の観点に基づくポリシーを掲載すると良いでしょう。
理想の写真内容
卒園アルバムですので、個人ページで掲載する写真は、出来れば園の環境で撮影された写真が好ましいと言えます。
・各行事で活躍するページ該当の園児の姿
・人との関わりを学んだ友達との交流の姿
・担任との触れ合い
などが理想と言えます。
実際の写真内容は…
ですが実際に集まる写真の殆どは「プレイベートで撮影された写真」という事実があります。
決してそのカテゴリーが不都合とは言いませんし、プライベート写真を前提とした個人ページ制作であれば全く問題ありません。
ですがアルバム委員担当者が、特段「どのような種別の写真」かをアナウンスせずに「赤ちゃんから年長までの写真」と括るとこのような提出現象が発生します。
担当者は「園で楽しく遊び学び生活してる姿」の写真が集積されるだろうと期待するのであれば、事前に「できれば園生活での写真を中心に」と言葉を添えることをお勧めいたします。
プライベート写真ももちろん成長の記録であり、卒園アルバム掲載の対象として間違いありませんが、本来プライベート写真はプライベートアルバムに収めるべきと考えます。
写真館やフォトスタジオで撮影し、わざわざフォトフレーム仕様やアルバム仕様で購入した写真を、改めて卒園アルバムに掲載する必要があるでしょうか。
数合わせの点で、写真が無いといった状況下ではいたしかたありませんが、園生活の写真がありながらも、プライベート写真を優先させるのは、出来れば控えていただきたい思想です。
そしてプライベート写真掲載においては次の点も考慮に入れなくてはなりません。
デザインの統一性が欠ける
これはデザインを職とする立場からの見解となります。
個人別ページ以外は、当然ながら園の生活の記録で構成されています。
いわば統一感のある流れが組まれていますが、ここにプライベート写真で作られた個人ページが突如現れると、高確率で不自然さや違和感を覚えます。
「我が子の写真だからそこまで思わないのでは?」と思われるかも知れませんが、実際制作された方からそのような感想をいただいてるのが事実です。
「園生活の写真をもっと真剣に探すべきだった」「卒園アルバムにふさわしい内容ではなかったかも」と、後悔にも似た心境を持たれる方が多いのです。
このような事例を委員担当者が知ってるか知らないかでも、保護者への対応が変わってくると思われます。
個人別表紙のデメリット
個人別表紙は通常「写真1点」を全面配置して制作するのが通例です。このため個人別ページと比較しては「収集作業」の観点では楽と言えます。
個人別表紙でのデメリットは「画像サイズ」の問題です。
デザインの統一性が欠ける
各家庭から「よりぬきの1点写真を提出」していただき、その後キッズドン!では「印刷に対応できるサイズ(解像度)を保有しているか」を確認します。
ほぼA4全面の印刷のため、かなり大型サイズが必要となりますが、このサイズに相応しくない画像提出の方が必ず数名いらっしゃいます。
もちろん、提出された方はそんな事情は知るよしもありません。「スマホ画面やモニターではとても綺麗なのに…」と疑問に思うのが当たり前です。
ですが実際には、紙への印刷を高精細で表現するには、スマホ画面やモニターで使用される解像度の3倍以上を必要とするのです。
画像サイズや画素数との相関関係については、別の記事でご案内してますので、よろしければ下記リンクよりご覧ください。
どのような画像がNGとなるのか
一概に断定できませんが、NGとなる画像の傾向は次の通りです。
・コンパクトデジタルカメラで最小撮影サイズで撮影
・Andoroidスマホで意図的に最小サイズで撮影
・iPhoneで撮影し、最小サイズで送信した画像を使用
・LINEやクラウドで自動圧縮された画像を使用
この解決方法
各ご家庭に写真提示を求める際、上記に該当する写真は「使用できない可能性があるため、検証の後変更をお願いするかもしれません」との予告を入れとくと良いでしょう。
それによって、上記該当を外して選定されるケースが高くなり、後々委員担当者の負担が軽減されます。
恐らくクラスの中に自称「写真に自身のあるアマチュアカメラマン」を名乗る(?)保護者がいらっしゃるでしょう。
そうでなくともここ数年内に販売されたスマホでも十分こと足りますが、アルバム委員や保護者が、表紙用に園児全員を改めて撮影するのが最も無難な方法です。
表紙は全員に見える
個人ページはアルバム内に納められ外から見えませんが、表紙はもろにその体が露出されます。各園児は「自分が表紙となった」アルバムを進呈され、友達との見せっこが始まります。
綺麗な画質で統一された背景での画であれば、連帯感も生まれるでしょう。
これからの撮影であれば、なにより「きれい」「イマイチ」といった写真の優劣の比較が無く、園児公平性の観点からも「統一した場所とアングルでの表紙用撮影」はお勧めしたい内容です。
では個人ページと個人表紙どちらが良いか
これも正しい回答はありませんが、大きな評価を得るのは「個人別表紙」という傾向が、過去制作の実績から言えることです。
・園児に進呈した際のインパクトが絶大
・表紙を我が子が飾るという製本ものは他に無い
・画像1点というシンプル性が心を打つ
・委員の負担が少ない
といった項目が、要因として挙げられます。その他、
・当初個人別ページでの制作意向だったが、保護者へのヒアリングにて、プライベート写真しか提出できないと聞き、それでは意味が無いので表紙に切り替えた
・似顔絵作品を載せたかったがページに余裕がなく、表紙にそれを掲載した
といった後日談もあります。もちろん個人別ページも捨てがたい魅力で溢れています。
今まで園の先生が、一人一人の園児用にアルバムを制作していたが、労働環境の改訂で業者委託に切替え、キッズドン!で個人だけのページが作れると聞いて成約したといった事例もあり、同様の理由で多くの幼稚園保育園に、この個人ページ仕様が採用されています。
園からのご依頼の場合、個人ページ掲載の写真は間違いなく「園生活」からの切り取りのため、非常に価値のあるページとなります。
また、プライベート写真であっても、お気に入りの成長記録を、デザイン性を持たせて記念に作りたい…といった目的の場合もあり、それはそれで目的が果たせることにより、キッズドン!としても嬉しい限りです。
迷いに迷ってぜひ園児が感動する誌面をお作りください。
おわりに
今日は個人別ページと個人別表紙を二者択一とした場合、どちらが良いのか…についてご案内しました。
もし迷って選べない!という場合、両方採用するという選択もございます。
例えば個人別ページを「ハードカバーフルフラットスタンダード」に標準仕様として使い、個人別表紙をオプション扱いで取り入れる方法です。
さらに裏表紙もオプションで個人別にして…営業トークの様に聞こえてしまうかも知れませんので、このへんで止めておきましょう。
何かお困りなことがありましたらご遠慮なくご相談ください。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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