卒園アルバムのつくりかた
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2021.9.7
パソコンが無い!卒園アルバム作れますか?
アルバム委員会(または卒園修了対策委員会)が発足してから約1ヶ月が経過し、既に各業者からの見積や資料の収集、また早ければ業者決定となってる方など、様々な進捗があろうかと思います。
そしてキッズドン!にこの時期いただくお問い合わせで目立つのが「パソコンが無くてもアルバム制作はできるのか?」です。
こんにちは卒園アルバム制作メーカーキッズドン!の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。
その問合せ内容をもう少し詳しく言うと「委員の内数名がパソコンを所有していない。あるいは所有してるが操作が苦手…。どのような制作方法で進めるのが良いでしょうか?」となります。
委員決定後、初めてのミーティングにて、ふたを開けてみたらば前述のような境遇だったという事は少なくありません。
恐らく「今の時代、卒園アルバムは、アルバム制作業者の編集ソフトを用いて制作するもの」というイメージがあり、パソコンが無くては、まともなアルバムが作れないのでは…という概念から、このような問合せをいただくものと思われます。
結論から述べますと、パソコンが無くとも、全く問題無く卒園アルバムは作れます。
ちなみにキッズドン!には自社の「アルバム編集ソフト」のご用意はありませんが、無償で提供されてるWebグラフィックデザインツール「Canva」で使用できる素材提供をしています。詳しくは下のリンクからご覧ください。
今回は、パソコンあるなし混合で制作するには、どういった手段があるかを紹介します。
今回の記事は、当卒園アルバム制作メーカーキッズドン!のサービス内容に基づく内容となっております。予めご了承ください。
複数の制作方法を混合して作れる
あるページはお客様がパソコンソフトで制作、あるページはプリント写真を切貼りして制作、またあるページは業者のデザイナーが制作…といった形で、複数の制作コースを混合してアルバムを構成する事ができます。
意外に「統一した制作方法で無くては作れない」という概念を持たれてる方は多く、混合制作の提案を行う事で解決の道が開けることは良くあることです。
パソコンを所有されていない方は「1.プリント写真を切貼りにて制作 2.業者に依頼する 3.スマホやタブレットがある場合所有のガジェットで制作」のいずれかをお選びいただく事となります。
パソコン非所有者の複雑な心境
ここで浮上してくるのは「パソコンが無い」方の制作手段に対する複雑な心境になります。
それは「切貼りだとパソコン制作に比べて見劣りしないか」「業者に依頼するのは、自分で制作している他委員と比較して作業量が少ないことから、差別と捉えられないか」といったような思いです。
実際にはその心配は全く無用なのですが、パソコン非所有者の方の思いをクリアにするためにも、ここで「切貼り」と「業者依頼」の良さについて触れておきたいと思います。
切貼りの良さ
手作り感
切貼りの良さは、何と言ってもその「手作り感」です。そして卒園生の心に響くのは「上手い-下手」では無く、心を込めて作られたその存在自体に他なりません。
キッズドン!には毎年何百ページと言う切貼り原稿が届きます。見るからに長時間に渡り制作されたゴージャスなものあれば、シンプルに掲載されてインパクト絶大なものなど、多種多様な内容その全てに感動を覚えます。
それは恐らく、ITやIoTといったデジタル社会に身を置く昨今、普遍的なアナログテイストが新鮮であり、そこに「人」が見えるからだと思います。
宛名や文章が印刷されたハガキやメールでの文章と比べ、直筆の手紙の方が、送り手の思いを強く感じる事と似ているでしょうか。
出来の良し悪しではない
前の項でも述べたように切貼りの良さは「上手い-下手」ではありません。卒園アルバムは保護者のためでは無く、卒園生のためのものです。
「デザインに自身が無い」「不器用だから上手く写真を切り抜けない」といったテクニカルな点の心配は必要ありません。なぜなら卒園生は、テクニカルな点よりも「写真自体」と「手作りの雰囲気」を楽しむ傾向が強いからです。
切抜きだけが切貼りではない
前項での「卒園生が楽しむのは写真自体」と表現しましたが、これは「その写真が持つ魅力を表現できているか」になります。
例えば10人横一列に並ぶ集合写真があり、これを人物のシルエットに沿って切り抜くのと、天地左右に写る背景を入れて、四角形のまま掲載するという選択肢があったとします。
この写真の背景に仮に「園庭の遊具が映り込んでいる」または「動物園でキリンが映り込んでいる」といった場合、無理に切り抜きをせず、未加工の写真をそのまま載せる方が良いと言えます。
このように「何が何でも切り抜きをして」時間と労力を掛けるよりシンプルに仕上げる方が子ども達に喜ばれる画になる事も多いのです。
よって切抜きのテクニック等に不安を持つ方は、未加工写真掲載を中心に構成を考えれば、ストレス軽減になろうかと思われます。
業者依頼の良さ
大幅な負担軽減
パソコンある無しに関わらず、業者に制作を依頼する選択の理由トップは「委員に時間が無く、負担を軽減したい」となります。
特に保育園に我が子を預けてる保護者にしてみれば、仕事と家庭に携わる時間から、更にアルバム制作に費やす時間を生み出すのは困難であり、精神論だけでは乗り越えられません。
業者依頼では愛情が注げないのか
「愛情を注ぎ喜ばれるアルバムを手作りしたい」とは委員の皆様、また園のアルバム制作担当の先生が強く思う揺るぎない気持ちです。
ですが、時間や生活環境の都合と照らし合わせると「自分たちで制作」は現実的では無く、動(やも)もすれば制作が大幅に遅延し約束の納品日程に間に合わない、途中で頓挫してしまう等のリスクも十分に考えられます。
それでは「業者に依頼すると愛情は注げないのか…」。
そんな事は全く無いとキッズドン!は思います。なぜなら「業者に依頼」でも、制作工程の中でアルバム委員の皆様、園の先生にしか出来ない事がたくさんあるからです。
愛情がなければ写真選定はできない
キッズドン!がデザインレイアウトをゼロから行う「おまかせコース」では、各ページに該当する写真選定をアルバム委員や園の先生にお願いしています。この選定にキッズドン!は加担いたしません。
それは写真に関係する方しか、その良さや思い入れが分からないからです。写真の選定は簡単なようで実はかなりのエネルギ−が必要となる大仕事です。
「A君、運動会のこの時風邪引いてたけど頑張って参加してたな」「この4人とても仲が良かったから載せよう」などの思いを寄せながら膨大な点数の写真から、取捨選択を行う作業は「愛情」を以(もっ)てでなければ、なせぬことです。
更に「この行事は皆笑顔だから、写真を少なくして大きめにレイアウトしてもらおう」「この行事はどれもいい写真でカットできないから規定点数めいっぱい掲載しよう」など「掲載点数」の条件と掛け合わせて、最良の見え方を考慮できるのは、園児に携わる方にしか出来ないことです。
切貼りでも、ご自身のパソコンで制作でも、この写真選定は同様ですが、裏を返せばこの「愛情を込めた写真選定」でクオリティの7割が決定してると言えます。(ここでのクオリティとは“卒園生から見たアルバムの良さ”を示します)
選定後のレイアウト、デザイン(表現方法)、テクニカル的な事は、その写真をどこまで魅力的に見せるかの付加価値です。
「実制作作業をしなければ愛情は注げない」「パソコンや切貼りで制作してる他の委員と、作業量の差がある」と思う必要は全く無いと思いますし、むしろこの原点を委員全体で理解を深め、作業量の差にとらわれずに円滑な運営を導いていただければと願います。
でももう少し制作に携わりたい
そんな委員の方や先生には、「アシスタントコース」をおすすめします。
このコースは「お客様にてページごとに写真選定」の後、「その写真をどの位のサイズで原稿のどの場所に配置するか」の大まかな図面を書いていただき、更に「背景、写真枠のデザイン、タイトルデザインなどをリストから選定」いただける内容です。
いわば「アルバム編集ソフトからテンプレートを選び、写真をはめ込む作業」におけるソフトの役割をキッズドン!のデザインスタッフが行うといったイメージでしょうか。
いや、お客様のオリジナルレイアウトイメージに沿ったものですので、それ以上に理想に近いものが出来上がることとなります。
「いきなりやる事が多過ぎて困惑…」という方は図面までを作成いただき、後のデザインは全てキッズドン!におまかせいただく形でも結構です。この制作方法の詳細は下記よりご覧ください。
スマホやタブレットで制作する
スマホやタブレット用に開発された優れたアプリを使用すれば、卒園アルバムを制作する事が可能です。
直感的な操作で求めてるアクションが完了するアプリは、小さな画面というハンディを除けば、パソコンで制作するよりも簡単かもしれません。
そんな制作のノウハウに紹介に関しては、既に公開している下の記事をご参照ください。
キッズドン!の100種類のテンプレート
キッズドン!の「そのまんまコース」でご成約いただいたお客様に進呈している「100種類のテンプレート」はスマホ制作を念頭に作った経緯があります。
オンラインツールアプリ「Canva(キャンバ)」を使用すれば、デザインやレイアウトに悩むことなく、時短で素敵な原稿に仕上がります。
テンプレートを使用した「スマホ制作」の方法を解説したブログがありますので、ぜひご覧ください。
おわりに
パソコンが無くても卒園アルバムは作れます。
パソコンが無いことに後ろめたさを感じる必要はありません。切貼りにはお母様お父様の手作り弁当のように、何にも代え難い良さがあります。
業者制作は全ておまかせでも、セミオーダーでも、お客様が写真を選定する作業自体が愛情を注ぐことになります。
アルバム委員に選任されただけでも既に重責なのです。委員の間にて「自分が出来ること、それを成し遂げる方法論」を良く話し合い、理解と結束力で素晴らしいアルバムを制作していただければと思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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