卒園アルバム制作のヒント
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2021.9.5
プリント写真をスマホでスキャン!十分に使用できます
今日はスマホ(タブレット)アプリでプリント写真をスキャンして、その精度を検証してみました。結論として、卒園アルバムの印刷製本に十分対応できる品質であり、アプリの高性能さに少し驚きました。
こんにちは、ブログ担当の宗川 玲子(そうかわれいこ)です。卒園アルバムは幼少期の写真を使用することも多く、それがプリント写真しか無い場合も例にもれず多いのが事実です。
その他プライベートでも、過去に撮影した大切なプリント写真を印刷のフォトアルバムにしたい、幼稚園保育園、また小学校でインターネット販売されたプリント写真などをデジタル化しておきたいなど、以外にプリント→デジタルの必要性があります。
固定概念では(特に写真やデザインを職種としてるものは)スマホカメラで撮影したものをスキャンなんて、プライベートでも精度悪くて使えないよ~、と以前は選択肢にスマホスキャンはありませんでした。
ですが、昨今、それほどの拘りとプロの見る精密のレベルを問わなければ、非常に状態の良いスキャンが可能となっています。(ちなみに商業用としての使用にアプリは使用いたしません)
卒園アルバムメーカーキッズドン!では、お客様に代わってプリント写真をプロスキャナーにてデジタル化するお手伝いをしていますが、有料ゆえ、ここに予算が掛けれない、数枚なんで手軽にスキャンを自分たちで行いたい…といったニーズに最適ではないでしょうか。
ふたつの同名アプリ「フォトスキャン」
ご紹介のアプリが2つあり、どちらも「フォトスキャン」という名称です。
1つはQiao He社製の「Photo Scan」。スキャン後角度補正を行い、色調フィルター補正、光量や彩度の調整、エフェクト、文字入れなど多彩な機能で、写真を彩る事ができます。(但しiPhone,iPadのみ対応)
もう1つはGoogle社が提供している「フォトスキャン」。様々な脚色補正機能はありませんが、最大の特徴は光反射を取り除く機能が働き、不自然さを解消してくれます。こちらはiOSとAndroid双方で使用可能です。それでは「使えるか使えないか」の結果検証から見てみましょう。
どちらもA4高精細印刷に対応する解像度
ちなみにこの写真は「instax-square-SQ10」というポラロイドカメラで撮影しました。ポラをテストプリントにした理由は、高画質ではないが独特の色調、最大の特徴でもあるプリント表面のうねりによる光反射がどのように影響するかを見たかったためです。
使用したカメラSQ-10は、SNSに対応する真四角フレーム、プリントの前に画像を見る事ができ、そこに色調補正やライト調整を掛けることができます。
データはSDカードに保存可能なため、デジカメとポラロイドのハイブリッドカメラといったところでしょうか。このポラロイドカメラについては別の機会にレビューしたいと思います。
今回使用の写真は肌色を強め、周囲にシャドウをかけるレタッチをポラ側で行い、その結果をプリントしました。結果が上記の画になります。各ポラの下に書きましたが、どちらも一長一短あります。
「Photo Scan」は光反射が顔部分に目立ちますが、実はあえて強い光源を当ててみた事から、撮影の場所に気をつければ、この点は解消できます。「フォトスキャン」の光除去は完璧です。ですが、若干の歪み、画像に少量の荒れが見えました。
ですが、印刷品質に対応する300dpiの解像度にリサイズした結果でも、A4いっぱいの印刷に対応できるスペックは双方特筆です。めちゃくちゃ高品質で写真館やプロカメラマンの撮影した写真に、このスキャンを使用するのは気が引けますが、「評価-まあまあ以下」のスナップ写真程度であれば、十分使用に耐えられる力があると言えましょう。
補正機能やエフェクトで個性ある写真がつくれます
スキャンの方法をざっくり説明します。Google社のフォトスキャンは撮影の後、画像の四隅に白丸が現れます。これをモニターに出る丸のマークに重ね合わせてスキャン完了となります。(歪み補正のためでしょうか)
Qiao He社のPhotoScanは、撮影後に「最上部の画像」のように四角を結ぶ4点の◯を画像の角に合わせて歪みを補正します。その後上の図のように色調フィルターを施したり、ある領域以外に深いシャドウを掛けたり、文字を入れたりと、様々な画作りを行っていきます。
もちろん、光量やハイライトの調整ともあります。極端なサンプルを作ろうとした所、少しホラーっぽくなってしまいました…
いかかがでしたでしょうか。スマホでスキャン、かなり使えると思います。(しつこいようですが実際には商業用としての使用はいたしません)。
あまり拘りのない写真であれば、わざわざパソコンとスキャナーを起動し、スキャナーに写真をセット、スキャンを待って、処理をして…という行程をあっという間に、しかも同等品質で仕上るのですから、スマホスキャンで及第点でしょう。
最後に更に高品質に仕上げるには「三脚」を使用すると良いでしょう。写真の良し悪しはシャッター時のブレで分かれると言っても過言ではありません。出来ればスマホ用の「背の低い三脚」でセッティングし、写真を差替えてどんどんスキャン撮影していく…効率も良く美しく仕上ります。
アプリの詳しい案内はこちらからご覧ください。
App-ストア「PhotoScan」 App-ストア「フォトスキャン」 Google Play「フォトスキャン」
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。それでは、また。
ブログ担当 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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