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2024.12.22

卒園アルバムはじめの一歩は保護者の理解を得ることから

卒園アルバムはじめの一歩は保護者からの理解を得ること-ヘッダー

こんにちは、卒園アルバム制作メーカー キッズドン!の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。

卒園アルバム委員に選任され、まず頭に浮かぶのは「どんなアルバムを作ろうか」という想いではないでしょうか。

ですが熱意が空回りしトラブルの芽を生む可能性があります。

アルバム制作の第一歩として、まずは保護者の皆様の意見に耳を傾けることの大切さについてお話ししたいと思います。

この記事はこんな問いにお答えします
  • アルバム制作を始める前に、何を考えるべき?
  • なぜ保護者から反対の声が上がるの?
  • 高額すぎるという意見にどう対応したらいい?
  • アルバム制作への協力を得るには?
  • 制作の負担を減らすにはどうしたらいい?
  • 保護者から信頼を得るポイントは?

制作アイデアに心が奪われてしまう理由

やる気まんまんの卒園対策委員

「素敵な思い出アルバムを作りたい」「子どもたちが喜ぶような仕上がりにしたい」

アルバム委員になった方は、このような願いを強く抱きます。

その気持ちは素晴らしいものですが、その前に立ち止まって考えたいことがあります。

それは「保護者の皆様は私たちと同じ想いを持っているだろうか」という点です。

下記は卒アルメーカーとしての経験上アルバム委員の方々によく見られる行動の一例です。

  • 早速デザインのアイデアを練り始める
  • ページ構成を考えて企画を立てる
  • かわいい素材集めを開始する
  • 予算に見合う業者を探し始める

しかし、この段階で保護者の方々に意見を伺わずに進めてしまうと、後々課題に直面することがあります。

保護者の声を置き去りにしてしまうワケ

それではなぜ保護者の意見を聞く前に、制作計画を立ててしまうのでしょうか。

それは「委員に選ばれた以上、自分たちで決めていかなければ」という使命感が最多と伺います。

また「保護者の方々も、きっと素敵なアルバムを期待しているはず」という思い込みもあるかもしれません。

保護者の方々の本音

ですが、保護者の皆様の中には次のような考えをお持ちの方が少なからずいらっしゃいます。

  • 写真販売で既に子どもの写真は十分持っている
  • アルバムに価値を見出せない
  • 高額な出費は避けたい
  • 園生活にあまり良い思い出がない
  • そもそも必要性を感じない

これらの意見は、決して少数派とは限りません。

むしろ「アルバムは必要」と考える保護者の方が少ないケースも珍しくありません。

進むべき方向性

アルバム委員の皆様が持つ「素敵なアルバムを作りたい」という思いはとても大切です。

ですが、その思いを形にする前に、まずは保護者の方々の声に耳を傾けることから始めてみてはいかがでしょうか。

具体的にどのような行動になるか一例を挙げてみます。

  • アンケートによる意向調査
  • 保護者会での意見交換
  • 個別の声掛けによるヒアリング
  • 過去の事例からの学び

このような取り組みを通じて、保護者の皆様の本音を知り、その上で制作方針を決めていくことが、スムーズな進行への近道となります。

保護者の方々の理解を得ることなく進めてしまうと、後になって「なぜこんな高額なアルバムを作ることになったのか」「誰も望んでいないのでは」といった不満の声が上がることも。

そうなってからでは修正が難しくなってしまいます。

このことから「はじめの一歩」は保護者の皆様の声に真摯に耳を傾け、その上で制作計画を立てていくという事になります。

保護者からよく聞く心の声を理解する

保護者が疑問を感じてるイメージ

アルバム委員の意欲とは裏腹に、保護者の方々からは様々な不安や懸念の声が寄せられます。

これらの声に耳を傾け、その背景にある思いを理解することで、より良い解決策が見えてきます。

「高額すぎる」という意見の真意

「7,000円ほどの出費は家計に響く」「写真販売で既に3万円近く使っている」

このような声をよく耳にします。

単純な金額の問題だけでなくその背景には次のような思いが隠れています。

  • その金額に見合う価値があるのか分からない
  • 写真は既に持っているのに二重の出費となる
  • 兄弟がいる場合、同じような出費が複数回必要になる
  • 予期せぬ出費に対する不安

保護者の方々は「高額」という表現で、実は「価値」への疑問を投げかけているのかもしれません。

「必要性」への疑問が生まれる理由

保護者の方々が卒園アルバムの必要性を感じにくい理由はいくつかあります。

写真に関する環境の変化

昨今では写真を取り巻く環境が大きく変化しています。

  • スマホで手軽に写真が撮影できる
  • SNSで写真共有が日常的に行われている
  • 園からも定期的に写真が配信される
  • プロカメラマンによる写真販売がある

このような環境の中で「なぜアルバムが必要なのか」という声が出るのは自然なことと言えます。

園生活への複雑な思い

また、園生活に対して様々な思いを抱えている方もいらっしゃいます。

  • 園の方針に納得がいかない部分があった
  • 先生との関係に悩みがあった
  • 我が子の園での様子に心配事があった
  • 保護者間の付き合いに負担を感じていた

このような経験をお持ちの方にとって、アルバム制作は必ずしも前向きな取り組みとは映らないかもしれません。

制作者の自己満足ではないかという指摘

疑問に思う保護者

「アルバム制作は一部の方の「作ることを楽しみたい」という想いが先行しているのでは」と言われた…というお話しを時折耳にすることがあります。

この意見の裏には次のような不安が隠されています。

  • 制作者の趣味的な要素が強すぎないか
  • 必要以上に凝った作りになるのではないか
  • 委員の負担が大きすぎないか
  • その分の費用負担が保護者に及ぶのではないか

これらの声はむしろアルバム委員への思いやりの表れとも言えます。

声なき声に気づくために

注目したいのは、このような意見を声に出して伝えてくださる方は、まだ良い方かもしれないということです。

多くの保護者は、様々な思いを抱えながらも黙って従っているケースが少なくありません。

その「声なき声」にも耳を傾ける努力が必要です。

例えば次のようなサインに気づくことが大切です。

  • 保護者会での曖昧な反応
  • アンケートの回答率の低さ
  • 写真提供の要請への消極的な対応
  • 会話の中での微妙な表情

これらの反応の裏側にある本音を理解することで、より多くの方に納得いただけるアルバム制作が可能となります。

保護者の方々の様々な声に真摯に向き合い、その思いを制作に反映させていく。

それこそが、本当の意味での「みんなの卒園アルバム」への第一歩となります。

こちらの関連ブログもご参照ください。

保護者の理解を得るための具体的なアプローチ

保護者の方々の様々な思いを理解したうえで、どのように歩み寄りを図ればよいのでしょうか。
アンケートに回答してる保護者

ここでは実践的なアプローチ方法をご紹介します。

丁寧な意見収集がスムーズな進行の鍵

アンケートによる意見集めは、保護者の方々の本音を知る大切な手段です。

このとき気をつけたいポイントがあります。

アンケートの取り方のコツ

単純な「賛成・反対」だけでなく、次のような項目を盛り込むと良いでしょう。

  • 価格帯の希望(3段階程度の選択肢)
  • アルバムに望む内容(自由記述)
  • 個人情報の取り扱いについての要望
  • 写真掲載についての同意/不同意
  • アルバム制作への協力可能な範囲

また、回答期間は最低でも3週間程度設け、仕事で忙しい方々にも配慮することが大切です。

アルバムの価値を分かりやすく伝える

「高額」という声に対しては、アルバムならではの価値を具体的に説明することが効果的です。例えば、

  • 写真販売とは異なる「思い出をストーリー化」する魅力
  • 先生からの心のこもったメッセージ
  • お友達との関わりの記録
  • 成長の記録としての意味

これらの要素が、なぜアルバムという形に込められる必要があるのか。

そのことを丁寧に説明していくと良いでしょう。

柔軟な対応方針を示す

全ての保護者に画一的な対応をするのではなく、個々の事情に応じた柔軟な選択肢を用意することが大切です。

具体的な対応例
  • アルバム完成後に現物を見てから購入を決められる
  • 個人情報の掲載範囲を選択できる
  • 写真の掲載可否を細かく指定できる
  • デジタルデータでの提供も検討

このような柔軟な姿勢を示すことで、当初は反対していた方々からも理解を得られやすくなります。

情報共有の工夫

制作過程での情報共有も、保護者の理解を深めるポイントです。

  • 業者からのサンプルアルバムの回覧
  • 進行状況の定期的な報告
  • サンプルページの提示
  • 実際の仕上がりイメージの共有
  • 予算の使途の透明化

これらの情報を、例えば園の掲示板やお便りなどで共有することで、アルバム制作への理解が深まっていきます。

卒園アルバム不要と唱える保護者への対応方をテーマにしたブログも併せてご覧ください。

プロの力を借りる選択肢

時には、アルバム制作の専門業者の力を借りることで、保護者の不安を解消できることもあります。

例えば、私ども卒園アルバム制作メーカー キッズドン!の「おまかせコース」では保護者の方に次のようなメリットを提供できます。

  • 制作負担の軽減
  • プロによる高品質な仕上がり
  • コストパフォーマンスの明確化

「おまかせコース」はページ構成と各ページに該当する写真を送付いただき、後は画質補正、デザインレイアウト、印刷製本まで一貫して行う制作方法です。

よろしければ下のボタンより詳細をご覧ください。

おまかせコースを詳しく見る

また、関連したブログ記事もございます。

スムーズな制作を実現する具体的なポイント

保護者の皆様の理解を得た後は、その声をしっかりと反映させた制作進行が求められます。

ここでは実際の制作における具体的なポイントをご紹介します。

保護者の意見を活かしたページ構成づくり

ページ構成のイメージ

アンケートや保護者会で集まった意見を、どのようにページ構成に反映させていくのでしょうか。

取り入れやすい意見の例

「行事写真は必要最小限に」という声
→運動会や発表会は1ページにコンパクトにまとめる

– 「子ども同士の関わりの様子が見たい」という要望
→日常の遊びの場面を重視したページを設ける

– 「華美な装飾は不要」という意見
→シンプルで見やすいデザインを心がける

このように、具体的な声を形にしていくことで、多くの方の納得が得られやすくなります。

写真選びにおける重要なポイント

写真の選定は、アルバム制作の要とも言える作業です。

ここで気をつけたい点をご紹介します。

  • できるだけ多くの園児が均等に写るよう配慮
  • 表情の良い写真を優先
  • プライバシーに配慮した選定
  • 保護者から提供された写真の丁寧な取り扱い

特に「写真の掲載回数」については、全体を通してバランスを取ることが大切です。

1ページごとの均等は難しくても、アルバム全体での公平性を意識しすると良いでしょう。

コストを抑えるための工夫

予算に対する不安の声に応えるため、以下のような工夫が効果的です。

具体的な削減方法
  • ページ数を必要最小限に抑える
  • 装飾品は100均商品を活用
  • 写真のサイズを工夫して1ページあたりの掲載枚数を調整

ただし、品質を落とすような節約は避けるべきでしょう。

特に写真の印刷品質は妥協せず、後々まで残る良質なアルバムを目指します。

進捗状況の共有方法

制作の進み具合を定期的に共有することで、保護者の皆様の安心感が高まります。効果的な共有方法としては、

  • LINEグループでの定期報告
  • お便りでの進捗状況のお知らせ
  • 園の掲示板での経過報告
  • 保護者会での中間報告

特に気をつけたいのは、トラブルや問題が発生した際の早めの報告です。

隠さず、誠実に伝えることで信頼関係が築けます。

スケジュール管理のコツ

進捗管理で重要なのは、余裕を持ったスケジュール設定です。

  • 保護者からの写真収集期間は予定より2週間程度長めに
  • 校正作業は最低でも3回は行えるよう設定
  • 予備日を必ず設ける
  • 納期の確認

突発的な事態に備え、各期間には余裕を持たせることをお勧めします。

アルバム制作を楽しみながら進めるためのヒント

ここまで保護者の方々への配慮を中心にお話ししてきましたが、アルバム委員の皆様も無理なく楽しく制作を進めることは大前提となります。

負担が大きすぎると、それが制作品質にも影響してしまいます。

業者の力を上手に活用する

アルバム制作のすべてを自分たちで抱え込む必要はありません。

先ほども触れましたが状況に応じて業者の力を借りることで、より良い結果につながることがあります。

制作範囲の選択例
  • 全ページの制作を業者に任せる
  • 一部のページだけ業者に依頼
  • デザインは自分たちで、印刷製本だけ業者に

このように、業者によっては委員の状況に応じて柔軟に対応範囲を決められます。

業者の候補を挙げたらば、上記のような融通が効くかどうかを確認しておくと良いでしょう。

予算との兼ね合いになりますが、委員の負担軽減は保護者からの理解も得やすいものです。

個人ページはニーズに応じて

個人ページの制作でも柔軟な対応が可能です。

  • 統一フォーマットを用意して簡素化
  • 保護者自身に作成してもらう
  • 業者のテンプレートを利用

余裕のあるスケジューリング

無理のない進行のために、以下のようなポイントを意識しましょう。

時間配分の工夫
  • 写真選定は早めに着手
  • 校正期間は十分に確保
  • 予定外の事態を想定した余裕
  • 委員それぞれの予定に配慮
  • 仕事や家庭との両立を考慮

特に重要なのは、一人に負担が集中しないような役割分担です。

成功事例に学ぶ保護者対応

これまで私どもキッズドン!に寄せられた様々な事例の中から、特に参考になる保護者対応の例をご紹介します。
成功事例

実践された方々の工夫とその結果からより良いアルバム制作のヒントを見つけていただければと思います。

実際にあった反対意見への対処法

神奈川県のA保育園では、アルバム制作に対して強い反対意見が出ていました。具体的な対応として、

  • 完成品を見てから購入を決められる選択制を導入
  • 写真掲載の可否を細かく選べるようにした
  • アルバムの中身を事前にサンプルページで提示

特に効果的だったのは「選択制」の導入です。強制ではないことで反対意見は和らぎ、完成後には当初反対されていた方の7割が購入を希望されました。

ただし、業者によっては「増刷」が割高となる場合がありますので、事前に確認を行なっておきましょう。

「卒園アルバムはいらない」という方の本音を解説したブログがございます。

保護者の負担を減らした制作事例

東京都のB幼稚園の事例では、保護者の負担軽減に重点を置いた取り組みが成功を収めています。導入された具体策として、

  • 提出物の期限に4週間の余裕
  • 写真提供は任意とし、代わりに委員が撮影に注力
  • 個人ページの内容を大幅に簡素化
  • LINEでの写真提出を可能に

特筆すべきは「できる範囲で」という姿勢をPRしたことです。

必要以上の負担を強いない配慮が、かえって協力的な雰囲気を生み出しました。

コストを抑えつつ満足度を上げた工夫

千葉県のC保育園では、限られた予算の中で高い満足度を実現されています。実践された工夫は、

  • 当24ページ計画を16ページに抑え、その分の品質にこだわる
  • 業者のおまかせプランと手作りの良いとこ取り
  • 表紙は全園児の笑顔写真をコラージュして
  • 園児の日常写真を重視し、行事写真は厳選

注目したいのは「見栄え重視のページ」と「内容重視のページ」のメリハリです。

予算配分に強弱をつけることで、限られた予算でも満足度の高いアルバムを実現されました。

卒園アルバムにトラブルはつきものですが、その解決方法をテーマにしたブログがございます。

おわりに

卒園アルバムの制作はアルバム委員の想いだけでは前に進みません。

保護者の方々の理解と協力があってこそ素敵な思い出のアルバムが完成します。

特に大切なのは、制作をスタートする前の「保護者の声に耳を傾ける」という姿勢だと思います。

反対意見も含めて、様々な声に真摯に向き合うことで、より多くの方に喜んでいただけるアルバムづくりが可能となります。

ぜひ焦らず、楽しみながら制作を進めていただきたいと思います。

保護者の方々との良好な関係づくりがきっと素敵なアルバムへの近道となるはずです。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。

卒園アルバムキッズドン!代表-宗川 玲子
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)

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