卒園アルバム制作のヒント
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2024.12.21
“毎年恒例”先生による手作り卒園アルバム、今年度こそ見直すべき3つのポイント
こんにちは、卒園アルバム制作メーカー キッズドン!の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。
これまで数多くの保育園の先生方とお話をさせていただき、卒園アルバム制作に関する率直なご意見を伺ってまいりました。
今回はそのお話しを験を基に「先生が手作りする卒園アルバム」について考えていきたいと思います。
旧態依然の作成方法を見直したいとご検討の先生にお役に立てば幸いです。
- 毎年卒アル作成に費やす時間が減少してる
- 毎年「なんで職員が作成するんだろう」と疑問を感じてる
- 毎年「もっといい作り方がないものか」と思いつつ作成してる
- 業者デザイン=高額のイメージだけど
- 園長に卒アル制作の改善を進言したい
目次
今まで手作りで続けてきた思いと現実
先生たちの本音をお聞きしました
「こどもたちの笑顔を残したい」「園での成長をより良い形で伝えたい」。
そんな想いを持ちながらも、現場の先生方からは切実な声が寄せられています。
ある保育園の先生はこんなお話をされました。
「年長クラスの担任になって3年目です。毎年手作りで卒園アルバムを制作するのが当園の伝統なのですが、正直なところ大きな負担を感じています。夕方からの制作時間は、明日の保育の準備に充てたいというのが本音です」
この声は決して珍しいものではありません。
むしろ多くの先生が共感されるのではないでしょうか。
誰のための卒園アルバムなのか改めて考える
大切なのは「卒園アルバムの本質的な役割」です。手作りにこだわることで、かえって本来の目的から離れてしまうことはないでしょうか。
ある園長先生からはこんな言葉をいただきました。
「担任が写真選びに時間を取られ、肝心の園児との関わりが薄くなってしまう。代行職員を保育に付けてるとはいえ、それは本末転倒ではないかと気づきました。子どもたちと向き合う時間を大切にしたい。そのために、アルバム制作の方法を見直すことにしたんです」
どこの園も「保育・教育>卒アル作成」とわかっていても、印刷製本や卒園式といったデッドラインが近づく時期では、わずがな時間でも卒アル作成に時間を割かなければなりません。
手作りにこだわる意味はどこにあるのか
確かに手作りには温かみがあります。
でも、その温かみは必ずしも「全てを手作業で行う」ことだけから生まれるものではありません。
例えば、写真選びの段階で「この子のこんな表情を残したい」という先生の想いを込めることもできます。
また園児へのメッセージを手書きすることで、十分に手作りの温もりは伝わるのではないでしょうか。
次の章では、具体的に見直すべき3つのポイントについてお話ししていきます。
見直すべき3つのポイント
ここからは具体的な課題と、その解決方法をご紹介します。
1.制作時間は本当に必要か
と、先生方に伺うと驚くような数字が返ってきます。
ある保育園では、写真選びから切り貼り作業、レイアウト調整まで、一人の先生が年間で約120時間を費やしているそうです。
月平均10時間。
これは決して少ない時間とは言えません。
写真を1枚1枚切り抜き、台紙に貼り、デコレーションを施す。
さらにコメントを考えて書き入れる。
この作業の多くは、園児が降園した後の夜遅い時間帯に行われています。
2.手作りの完成度は満足できるものか
この悩みを抱える先生は少なくありません。
写真の質についての問題
最近の園児の写真は、スマートフォンで撮影されたデジタル画像が中心です。
片手で操作でき、かつ時には一眼レフに勝るとも劣らぬ高画質と重宝されています。
ですが、次のような不都合なこともあります。
- 1.デジタルズーム使用による画質劣化
- 2.連写機能を使用せずにチャンスを逃す
- 3.スマホ弱点の暗所撮影が多い
デジタルズームとは、切り取った画像の一部をコンピューター処理で引き伸ばして拡大し、望遠で撮影したかのように大きく見せる方式のことです。
このことから画像を構成するピクセルが拡大されるため、撮影後の写真が「カクカク」して見えたり、滲みのような劣化現象が見られます。
お手持ちのスマホに「連写機能」があることを知らない方が、思いの他多いのが事実です。
I-Phone16では「バーストモード」と呼び、1秒間に最大10枚が撮影できます。
これにより「手ブレしていない」「ピントが合っている」「目をつむっていない」写真を選びだすことができます。
スマホが苦手とする環境は「暗所」です。
日が陰ってくる午後の教室などの撮影では画像に「ノイズ」が発生しがちです。
これらのスマホのメリットの特徴を鑑み、撮影に「コンパクトデジタルカメラ」や「小型ミラーレス一眼レフ」を使用してる園も増えています。
先生の写真撮影に関連するブログがございます。併せてご覧ください。
3.労力対効果を考える
ここで考えたいのが「労力に見合った効果が得られているか」という点です。
写真選定に集中
かつてのように白黒写真をアルバムに貼っていた時代と異なり、現代の写真事情は大きく変化しています。
その変化に合わせて、制作方法も進化させる必要があるのではないでしょうか。
例えば、写真の選定だけに専念し、レイアウトや製本は外部に任せる。
そうすることで先生は本来注力すべき「どの写真で子どもの成長を伝えるか」という判断に時間を使うことができます。
意外に高額となる手作りアルバム
またコストの面でも意外な発見があります。
手作りの材料費、印刷費、製本費を合計すると、業者委託とさほど変わらないケースも。
むしろ、先生の労働時間を考えれば、外部委託の方が効率的という結論に至ることもあります。
伝統から進化の模索へ
今、多くの園で「伝統」という言葉に縛られることなく、新しい制作スタイルを模索する動きが広がっています。
それは決して手作りの良さを否定するものではなく、むしろ本質的な「手作り感」を大切にしながら、より良い方法を見出そうとする前向きな取り組みと言えるでしょう。
先生が卒園アルバムを作ることをテーマにしたブログがございます。
新しい卒園アルバムの形を提案します
これからの卒園アルバムは、先生の想いを活かしながら効率的な制作を目指すことが大切だと考えています。
ここからは具体的な提案をさせていただきます。
先生の想いを活かす方法
手作りの温かみは、必ずしも全てを手作業で行うことではありません。
むしろ、限られた時間の中で「先生にしかできない部分」に注力することでより深い想いを込めることができます。
例えば次のような方法があります。
- 写真選びは先生が担当し、その写真に込められた想いをメモに残す
- 園児一人一人へのメッセージは手書きで書く
- 行事ごとの思い出コメントを添える
このように、先生の想いが伝わる部分を残しながら、技術的な作業は業者に任せてしまう。
それが新しいスタイルと言えるでしょう。
園児と保護者に喜ばれる制作スタイル
アルバムを受け取る側が本当に求めているのは、必ずしもデコレーションの凝った手作り感ではないかもしれません。
ある卒園児の保護者からこんな感想をいただきました。
「子どもの成長がよく分かる写真と、先生からの温かいメッセージ。それだけで十分嬉しいんです。むしろ先生に負担をかけて申し訳ないという気持ちでした」
業者活用で広がる可能性
制作委託で得られるメリット
外部委託することで、意外な発見があります。
- 写真の画質補正でより美しい仕上がりに
- 一貫した高品質な印刷と製本
- 先生と園児の大切な時間の確保
- 作業の進捗管理を任せられる安心感
予算と向き合う方法
予算面での不安は当然あるでしょう。
でも、実は手作りの総コストを計算すると案外高額になっていることもあります。
材料費、印刷費に加えて、先生の時間外労働という隠れたコストも考慮に入れる必要があります。
総合的に見て業者委託が決して高コストとは限らないのです。
私ども卒園アルバム制作メーカー キッズドン!の「アルバム料金表示」には、はじめから「レイアウト・デザイン料」が含まれています。
例えば最も人気の高い「ハードカバーフルフラットスタンダード」は16ページで6,900円です。
仮にこれが20冊分だと138,000円となり、「デザインだけをグラフィックデザイン会社」に依頼できる平均金額より安価となります。
また、今年11月にリリースしたばかりの「ハードカバーフルフラット ライト」は16ページで5,490円とさらに安価な金額を実現しています。
もしご興味あれば下のボタンから関連コンテンツをご覧ください。
園の個性を活かすヒント
制作を委託しても、園の個性は十分に表現できます。
- 1.先生作成原稿とプロ作成原稿のジョイント
- 2.先生手書きのメッセージページ
- 3.園舎やクラス写真を効果的に使用
- 4.各クラスの特徴的な活動の紹介
上の4項目のうち最も採用されてるのは「1.先生作成原稿とプロ作成原稿のジョイント」です。
基本制作はキッズドン!の専任デザイナーとなりますが、全ページのうち数ページを先生が作成され、それをジョイントとして印刷製本をするタイプです。(料金変動はありません)
また、中には「卒園生と先生のコラボレーションによる作成ページ」もあり、このページがあることでアルバムの価値は何倍にも引き上げられます。
「3.の園舎やクラス写真の掲載」を見て「そんなに必要?」と思われるかもしれません。
日頃見慣れてるため、その重要性を感じないかもしれませんが、実は未来で大きな効果を発揮する写真となります。
それは「想起」といって「脳の引き出しを開けて記憶を引き出すきっかけ」になる特効素材だからです。
仮に10年後にアルバムを見た時、「そうそう、こんな外観だった」「クラスの壁に誕生日シート貼ってあったなー」などと10年間思い出すこともなかった建物が、一瞬で記憶として蘇るでしょう。
その想起から連鎖して、園の楽しかった日々もどんどん思い出されていきます。
これに関連するブログ記事がございます。
このように、園の魅力を引き出しながら、効率的な制作を実現することは十分可能です。
大切なのは、伝統を守りながらも、新しい方法を柔軟に取り入れる姿勢かもしれません。
スライドショー制作で卒園式を感動的な思い出に
卒園生への「思い出のプレゼント」は紙面だけでなく「動画」を活用するという方法もあります。
先生の園は、卒園式や謝恩会等で「スライドショー」や「思い出ムービー」の上映会をしますでしょうか?
ここ2年くらいで上映会を行う園が急増しました。
卒園式での思い出ムービー上映は、子どもたちの成長を振り返る貴重な機会です。
ごく稀な「思いでの共有」の場
それは卒園生全員と職員のみなさん、そして保護者の方々と「一緒に」思い出を振り返ることができるからです。
次々に登場する友達の笑顔…、時に変顔してる子に会場が笑いに包まれ、一生懸命リレーのゴールをきった子の姿に涙を浮かべる。
このような素晴らしい「時間の共有」はごくまれと言っても良いでしょう。
スライドショー作りにもコツはあります
近年はスマートフォンやタブレットの普及により、日常的に写真や動画を撮影する機会が増え、その素材を活かしたスライドショー制作が主流となってきました。
ただし、制作にあたっては配慮すべきポイントがいくつかあります。
この記事の最後に「スライドショームービー」について触れたいと思います。
子どもたちの心に響く構成づくり
子どもたちは日頃からYouTubeやNetflixなど、質の高い映像コンテンツに触れています。
「子ども向けだから」と安易な構成では、すぐに飽きられてしまう可能性があります。
以下のポイントを意識することでより印象的な作品に仕上がります。
- 1シーン3-5秒を基本に、重要なシーンは少し長めに
- 写真の切り替え効果は2-3種類に絞って統一感を出す
- BGMは場面に合わせて切り替え、盛り上がりを演出
- スライドショーのみなら最長10分前後
- スライド+動画なら最長20分前後
作業効率を上げる準備のコツ
限られた時間の中で効率的に制作を進めるため、以下の準備が有効です。
- 素材となる写真は事前に選定し、フォルダで整理
- 1年を通じた行事写真は月単位でまとめておく
- 子どもたち一人一人が均等に映るよう写真を確認
スマホでできる簡単編集のポイント
あまり拘らなければスマートフォンのアプリでも編集が可能です。
- 写真加工はアプリ内の自動補正機能を活用
- 音楽は著作権フリーの素材を使用
- 出力時は高画質設定を選択
このように計画的に準備を進めることで、質の高いスライドショーを制作することができます。
しかし、職員の負担軽減という観点からは、アルバム同様別のアプローチも検討する価値があります。
制作を外注することで実現できる新しい可能性
近年は専門業者による動画制作サービスも充実してきました。以下のようなメリットが考えられます。
- 職員の作業負担を大幅に軽減
- プロならではの高品質な仕上がり
- 著作権の心配がない音楽素材の使用
- 卒園式当日までの余裕ある準備時間の確保
当社では「おもいでアルバム ザ ムービー」という商品名で、写真や動画素材を4本の短編動画にまとめ、さらにその素材を使用したハードカバーアルバムもセットにしたサービスを展開しています。
制作の経験がない方でも、写真を選んで送るだけで思い出に残る作品を手に入れることができます。
ご興味あれば下のバナーより特集サイトをご覧ください。
今後も卒園アルバムの在り方は変化していくでしょう。
大切なのは、限られた時間と労力の中、最大限の効果を生み出すことです。
制作方法の選択肢を広げることで、より良い思い出作りが可能になるはずです。
おわりに〜新年度からの制作に向けて
長年続いてきた手作りの卒園アルバム。
その伝統を見直すことには、さまざまな不安があるかもしれません。
でも、今、全国の多くの園が新しい制作方法を模索し、そして実施に移行しています。
もし、今、作成方法に「引っかかる何か」があるようでしたらば。新年度に向けて、ぜひ一度、卒園アルバムの制作方法を見直してください。
きっと、先生にも、子どもたちにも、そして保護者の方々にも喜ばれる新しい形が見つかるはずです。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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