卒園アルバム制作のヒント
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2024.12.15
卒園アルバムができるまで-キッズドン!制作現場の舞台裏
こんにちは、卒園アルバム制作メーカー キッズドン!の宗川 玲子(そうかわ れいこ)です。
今日は普段あまり表に出ることのない、私たちの制作現場の様子をお伝えしたいと思います。
卒園アルバムは多くの人の手を経て完成に至ります。
それぞれのスタッフが専門性を活かしながらお子様の大切な思い出作りに関わっています。
専門スタッフによる4つの工程
卒園アルバムの制作には、大きく分けて4つの専門セクションが関わっています。
- お客様サポート
- 写真品質管理
- デザイン・レイアウト
- プリントパートナー
まず、お客様からの様々なご相談に応える「お客様サポート」。
電話やメールでの問い合わせ対応はもちろん、アルバム制作全般のアドバイスまで、きめ細やかなサポートを心がけています。
次にお預かりした写真の品質をチェックする「写真品質管理」。
印刷に適した解像度があるか、色調は適切か、細かな確認と補正作業を行います。
時にはお客様に「この写真は印刷すると少し暗くなってしまいそうです」といった具合に、事前にアドバイスをさせていただくこともあります。
そして、デザインレイアウトを担当する「デザイン・レイアウトセクション」。
私たちは決まったテンプレートは使いません。
一枚一枚の写真と向き合い、その良さを最大限に引き出すレイアウトを0(ゼロ)から考えていきます。
最後に、印刷と製本を担当する「プリントパートナー」。
最新の印刷技術と熟練の技で、思い出をカタチにしていきます。
チームワークがもたらす”いいアルバム作り”
各セクションが独立して作業するのではなく、常に情報を共有しながら制作を進めています。
例えば写真品質管理が気づいた「この写真の魅力」をデザイン・レイアウトセクションに伝え、レイアウトのアイデアに活かすといった具合です。
また、お客様サポートから「このお客様は写真選定にとても悩まれていました」といった情報が共有されれば、デザイン・レイアウトセクションは全ての写真の良さを公平に引き出すレイアウトを考案します。
このような連携があってこそ、一冊一冊に想いの込められた卒園アルバムが完成するのです。
それでは、各セクションの具体的な仕事内容について、もう少し詳しくご紹介していきたいと思います。
お客様サポートの日々
お客様との最初の出会いの場となるのが、私たちのお客様サポートセクションです。
アルバム制作の経験がない方からのご相談や、作り方に迷われている方の不安な気持ちに寄り添い、ベストな方法を提案させていただいています。
お問い合わせから成約までの対応
朝一番に届くお問い合わせメールの確認から、お客様サポートの1日が始まります。
「サンプルアルバムを見てみたい」「予算に見合う制作方法を教えてほしい」など、ご要望は様々。
メールでのご相談では文面からお客様の不安や期待を読み取り、丁寧な言葉選びで回答を心がけています。
電話でのお問い合わせには、その場で疑問を解消できるよう経験に基づいた具体的なアドバイスを行っています。
「おまかせコース」でのきめ細やかなフォロー
当社の「おまかせコース」をご検討いただく際は、まずお客様のご要望やご予算をしっかりとお伺いします。
そのうえで、ページ数や仕様について、過去の実例を交えながらご提案させていただきます。
写真の選び方や送り方など、具体的な進め方についても分かりやすくご説明。
デジタルツールが苦手な方にも安心してご利用いただけるようサポートしています。
様々な相談に寄り添うサポート体制
時には「パソコンを持っていないけど大丈夫?」「写真の枚数が少なくて不安…」といったご心配の声も。
そんな時は、実際の制作事例をもとに、できることとできないことを明確にお伝えします。
スマートフォンだけでも制作が可能な方法や、少ない写真でも魅力的に仕上げるコツなど、お客様の状況に合わせた具体的な解決方法をお伝えしています。
スマホ作成での注意点のご案内にはこちらのブログも参照いただいてます。
トラブル解決への取り組み
アルバム制作の過程で起こりがちな「写真の解像度が足りない」「データの送付方法が分からない」「写真が少ない」といった問題にも、経験を活かした提案で対応しています。
特に写真に関するトラブルは早期発見が重要です。
お預かりした写真は速やかに検証を行い、もし問題があれば具体的な対処方法をご案内。
納品までのスケジュールに影響が出ないよう迅速な対応を心がけています。
こちらのブログも参照いただいています。
資料やアルバムの発送業務
メールや電話でのサポートだけでなく、実際の商品に触れていただくための発送業務も、サポートチームの大切な仕事です。
「どんな感じのアルバムになるのか見てみたい」というお声に応えて、サンプルアルバムの無料貸出しを行っています。
また、お客様が制作された原稿の受け取りから、完成したアルバムの発送まで、すべての配送物を管理するのもサポートチームの役目。
特に原稿の受け取り時は、お客様の大切な作品を傷つけることのないよう、注意を払って開封作業を行っています。
写真品質管理スタッフの舞台裏
卒園アルバムの出来栄えを大きく左右するのが、写真の品質管理です。
お客様からお預かりした写真一枚一枚に対して、印刷に適しているかの検証作業を行います。
私たちは写真の持つ魅力を最大限に引き出し美しい印刷物として残すことを大切にしています。
一枚一枚を大切に扱う写真検証作業
写真品質管理の第一歩は「解像度の確認」です。
パソコンやスマートフォンの画面では美しく見える写真でも、印刷となると必要な解像度が異なってきます。
私たちは長年の経験から、A4サイズの印刷には横幅2100ピクセル以上の解像度が必要だと考えています。
お預かりした写真がこの基準に満たない場合は、できるだけ早い段階でお客様にお知らせし別の写真をご提案させていただきます。
写真の魅力を引き出す画質補正の技
印刷用の画質補正では、主に明るさの調整を行います。パソコンのモニターで見る写真は印刷した時より明るく見える傾向があるためです。
経験から導き出された「印刷向けの補正値」をもとに、一枚一枚丁寧に作業を進めています。
特に暗い写真や逆光写真は慎重に補正を行い印刷でも見やすい状態に整えていきます。
プロの目が見抜く印刷適正
写真の品質を見極める上で大切なのが「使用可能かどうか」の判断です。例えば以下のような写真は印刷には適していません。
- 極端にピンボケしている
- 被写体が大きくブレている
- 露出オーバーで白とびしている
- 暗すぎて補正が難しい
このような写真を見つけた場合は、できるだけ早くお客様にお知らせし、別カットのご提供をお願いしています。
写真管理の大切なポイント
お預かりした写真は厳重なデータ管理のもと保管されます。
特に気を配っているのが写真の整理方法です。
行事ごと、ページごとに分類し、お客様からいただいたご要望と併せて管理を行っています。
写真の取り違えや紛失は決して起こしてはならない事故です。
そのため、写真のアップロード時から最終確認まで、複数のスタッフによるダブルチェック体制を敷いています。
こちらの記事もどうぞご参照ください。
デザイン・レイアウトセクションの現場から
デザインチームの仕事は、お預かりした写真の魅力を最大限に引き出し、思い出がいっぱい詰まったアルバムページを作り上げること。
一枚の写真、一つのページにも、たくさんの工夫と想いが込められています。
テンプレートを使わないこだわりの理由
私たちは決まったテンプレートを使用しません。
なぜなら、どの園にも、どの行事にも、その園ならではの雰囲気があるからです。
例えば運動会のページ。かけっこのシーンでも、全力で走る姿を大きく配置したいときもあれば、応援している友だちの表情も一緒に収めたいときもあります。
そんな写真の良さを最大限に活かすには、自由な発想でレイアウトができる環境が必要なのです。
お預かりした写真との対話
デザイナーは、まず写真全体を見渡すところから作業を始めます。運動会や発表会など、行事ごとの写真をじっくりと確認し、どの写真をメインに使うか、どんなストーリー性を持たせるかを考えていきます。
ときには100枚以上の写真の中から、そのページにふさわしい数枚を選び出すという難しい作業も。
でも、写真一枚一枚との対話を通じて、ページの構想が少しずつ形になっていくのです。
レイアウトデザインの試行錯誤
写真が決まったら、実際のレイアウト作業に入ります。
最初は大まかなラフ案を作り、そこから写真の配置や大きさを細かく調整していきます。
特に気を配るのが、写真と写真のバランス。大きな写真と小さな写真を組み合わせたり、動きのある写真と静かな写真を交互に配置したり。
ページ全体の統一感を保ちながら、見る人の目を楽しませる工夫を重ねています。
想いを形にする瞬間
レイアウトが決まったら、背景やタイトルなど、装飾的な要素を加えていきます。
派手すぎず、でも写真の魅力を引き立てる、そんなバランスを心がけています。
時には何度もやり直すこともありますが、完成したページを見たとき、写真の魅力が最大限に引き出されていることを実感できたとき…。それが私たちデザイナーの一番の喜びです。
一冊のアルバムには、たくさんの子どもたちの笑顔が詰まっています。その笑顔を最高のカタチでお届けすること。それが私たちデザインチームの使命だと考えています。
下の記事は、なぜお客様はおまかせコースに決めたのかを紹介した内容になります。
写真をそのまま使用することは99%ありません
キッズドン!は、以下のようなデザイン・レイアウト技法を用いて、アルバムを手に取る方に喜んでいただける原稿制作を目指しています。
ほぼ全ての写真をそのまま使用せず、何らかのトリミング(写真の一部を切り出す)を行います。例えば、
- 被写体がやや左に寄っている
- 周囲の写真とバランスを見てアップにした方が良いと判断
- 卒園生紹介ページでの顔のサイズ合わせ
- 良質なデザインに整えるための調整
- 関係者外の方が映り込んでいる
- 被写体より保護者や観客が目立つ
などのシーンで適用します。
通常、イメージされる「卒園アルバム」や「卒業アルバム」は写真そのものが加工なしで敷き詰められてるデザインではないでしょうか。
キッズドン!は「より卒園アルバムらしさ」を追求するため、さまざまな「写真フレーム」をほぼ全ての写真に割り当てます。
当初これは挑戦でした。
全体的に可愛らしさは出る一方で、フレームのラインが目立つことで、写真自体の魅力を引き出すことができない…という壁があったからです。
これに対してフレームの細さやカラー、そしてデザインを組み合わせた300種類ほどのデモフレームを作り「どの組み合わせがベスト」かを試行錯誤しました。
背景や装飾も同様の試みを行い、いつアルバムを開いても古さを感じることなく、普遍的におもいでが蘇るよう、原稿作りに努めています。
尚、キッズドン!では自由にご利用いただける「写真フレーム無料素材」を提供しております。下のバナーよりご覧ください。
シンプルは人の心にダイレクトに響く最良のデザインです。
ですが、卒園アルバムでシンプルだけを追い求めると「可愛らしさ・華やかさ・おしゃれ感」が失われてしまいます。
これに対して良くデザインで行うのが「切り抜き」ではなく、背景の一部も少し取り込んだ「型抜き」という方法です。
いわゆる「変形フレーム」で、これを様々なフレームと組み合わせることで、シンプルデザインでありながら、オリジナリティある可愛らしさを演出することができます。
「このデザインを見て園児の皆さんや、その保護者の皆さんはどう感じるだろう」という想像力をフル回転させて、日々デザインワークを行なっています。
印刷・製本パートナーの工程
キッズドン!が提携するプリントメーカーの一例をご紹介させていただきます。
印刷技術の選定は、卒園アルバムの仕上がりを大きく左右する重要な要素となります。
最新鋭の印刷技術と熟練の技
私たちのパートナーは、デジタルプリント時代に最適化された高性能なプリント機器を使用しています。
青と緑のレーザー光によるデジタル露光システムにより、写真本来の色彩を忠実に再現。
なめらかなグラデーションと優れたシャープネスで、お子様の表情一つ一つを鮮やかに写し出します。
特筆すべきは私どもキッズドン!の商品「ハードカバーフルフラットスタンダード」での「銀塩プリント方式」の採用です。
一般的なプリント方法である「オンデマンド方式」や「インクジェット方式」とは異なり、写真用印画紙に含まれる乳剤を光で露光して発色させる技法です。
この方式により、より自然な色調と豊かな階調表現が可能となります。
徹底した品質管理体制
印刷工程では、まず少数のテストプリントを行い、モニター上での見え方と実際のプリント結果を丁寧に確認します。
色調やコントラストに違いがある場合は、最適な状態になるまで微調整を重ねていきます。
本番の印刷時も、定期的にプリントのチェックを行い、安定した品質を保っています。特に肌色の再現性には細心の注意を払い、お子様の表情が自然な印象で残るよう心がけています。
丁寧な製本作業
印刷された原稿プリントは、一枚一枚丁寧にアルバムに組み込まれていきます。.
ちなみに「ハードカバーフルフラットスタンダード」は1冊1冊人の手で製本作業が行われいます。
特に見開きページの仕上がりには気を配り、左右のページでの色調の統一感や、中央部分での写真のつながりなども入念にチェックしています。
最終検品のこだわり
完成したアルバムは、プリントの仕上がり、製本の状態、ページの並び順など、複数の観点から最終検品を行います。
一冊一冊に想いを込めて丁寧に仕上げること。当然のことですがそれが私たちの変わらぬ使命です。
おわりに-これからも大切な思い出作りのお手伝いを
今回は、普段あまり表に出ることのない、キッズドン!の制作現場をご紹介させていただきました。
お客様サポートの対応から始まり、写真品質管理スタッフの緻密な作業、デザインチームの創造的な取り組み、そしてプリントパートナーの確かな技術力まで…。
一冊の卒園アルバムの完成には、様々な専門スタッフの力が結集されています。
私たちは決して派手な演出や奇をてらった表現は行いません。
その代わり、お預かりした写真一枚一枚と真摯に向き合い、その良さを最大限に引き出すことを大切にしています。
園児たちの笑顔、行事での生き生きとした表情、友だちと過ごす楽しい時間。そんな大切な思い出を、美しいアルバムとしてカタチに残す。
これからもキッズドン!は、確かな技術と温かな想いで、皆様の卒園アルバム作りをお手伝いさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。卒園アルバム作りについて、ご不安なことやご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
(宣伝になります)
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